ミーミミさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

あん(2015年製作の映画)

5.0

桜が芽吹くまで、あと少し待たないと。

最近、殊に桜の木の幹の黒さを感じる

この時期、特に。



真っ黒なその幹は

沢山の栄養を蓄えて

その日に備えている


押し黙り、寡黙な幹

太くて強く
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(2017年製作の映画)

5.0

『同じ空気を吸って

 同じ音を聞いて

 いろんなものを感じて

 映画を観ています』


映画とはそうなのですね。


ラスト、
観客みんながそうであったように…

映画を観るとはどういうことか…
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タイタニック(1997年製作の映画)

5.0

『馬に乗って浜辺を走るんだ。カウボーイのようにね』

『女が馬にまたがるの?』

『そうだよ』

『手ほどきをしてくれる?』

『もちろん!』

『男の乗り方を教えて!』


わたしに人生の楽しみを教
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

忘れていたよ
武器を持っていること

教えてくれたの
何故それを使わないの?って

時は流れるものではなかったのね

時は、知るもの

では
知ったとき…

どう対峙する?

相手に何を差し出すか?
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

5.0

キャンピングカーの列を待ってるんだ

それはあの道の彼方から毎年やってくる

今年はその1台がエンストしたよ


どこへも行かないよね、ギルバート?
僕らはどこへも行かないよ
どこへも行かない
行かな
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.7

『リリー』そう呼んでほしいのね

自由に空を舞いたがった女性リリー

あなたがあまりに美しいから

あなたがあまりに一途だから

あなたがあまりに儚いから


わたしは、あなたに寄り添うの


あなた
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.3

何事も軌道修正すればいい

積み上げるといつしか意固地に。


でもフラットに戻すことは出来る

その時その時、懸命に。


まったくの間違いでもないんだから



法は自分のなかに…


大事な人が
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

地球は大きい

僕はこの地球のどこに居たの?

沢山の黄色い蝶が僕を包んでいた

あの頃、僕のすべてはクドゥだった

ねぇクドゥ、僕、もぅ一人前でしょ

クドゥみたいに何でも出来る


僕ね、真っ赤な
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

5.0

お葬式の時に棺に入れてもらう映画は何にしようかなぁと、旅行の荷物を考えるみたいに楽しい気持ちで考えることが多いんだ

息子に言っておこう♪

『幸せなひとりぼっち』は絶対ね!




あぁ

人生の愛
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

5.0

『八日目の蝉』

まわりとは違うの

わたしは一日ながく生きてしまった


普通なら見られないもの


そこにあったのは怖い世界?

それとも、美しい世界?




あぁ、あの瀬戸内の景色

棚田に永
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

『違うクルマには乗れないよ』

冒頭が語るのはこの映画の醍醐味

クルマから漏れるカーステの音!

音!音!音!


ひとりひとり違う曲!
それぞれの嗜好!それぞれの人格!それぞれの人生!


高速道
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

人は自分より何かで劣っている人を探すのが大好きだ
競争の世界に身をおいていなくとも
すべからく私たちは他人との優劣を意識して生きている

何の為に?

たぶんそれは、ひとえに自分の自尊心の為…


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はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.7

『アメリカ!覚悟して!メイニーが行くわよ』
体力が危ぶまれていたメイニーにお医者の渡航許可が出た!
94歳のメイニー
ニュージーランドの小さな島・ワイヘキ島に住むイカした、ばあちゃん

むかし一服した
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

5.0

クルマの中で正座する廉ちゃん可愛い

廉姫を追いかけ馬を駆る又兵衛

縮まらないその距離がもどかしい

『おい!青空ざむらい』
廉ちゃんの声が心に響くね


『野原一家!ファイアー🔥』から始まる助太刀
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.0

高畑勲さん監督・宮崎駿さん脚本

おもしろくないはずがない!

だって原点だもの!

『となりのトトロ』が好きなら是非!

『ハイジ』のあの声が好きなら是非!

ちっちゃいパンダが好きなら是非

おっ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

5.0

Bing Bong・ビンボン
少女ライリーの空想上のお友達

『これじゃライリーを月に連れていけないよ』
ライリーと一緒に遊んだロケット

記憶のゴミ捨て場に捨てられていたロケット

ひとりぼっちで長
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

まさにホームグラウンド

映画世界の我が家

登場人物は身近な親戚のよう

大好き過ぎて

心拍が一番リラックスするわ

免疫力が高まる映画

孫ができたら一緒にみたい映画ナンバーワン

映画も子ど
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.6

ほんとうの幸いとはなんだろう

実感のない現実感

流されてばかりの浮遊感

自分の人生の様で

自分の人生でない感じ

だれかに必要とされている

でも誰に必要とされている?


閉じた世界のなかで
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(1963年製作の映画)

4.0

この映画が作られたのは1963年!
『大脱走』や『シャレード』『シェルブールの雨傘』『007ロシアより愛をこめて』が公開された年

この3年前にあの『サイコ』を送り出したサスペンススリラーの重鎮アルフ
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キング・コング(2005年製作の映画)

4.0

子供時代この前作を観てジェシカ・ラングの色っぽさに悩殺された記憶。
キングコングがヒロインを守りながら、WTCを登るシーンが大好きで!

思い入れ満載で当時劇場で観た今作は大好きなナオミ・ワッツがヒロ
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.8

ぎもんを持つことって大事

あれっ?なにか違うぞ

でも大概の人はその疑問に蓋をする

渦中に居ればなおさらで

気づかないふりをしてたら

ふりが本当になり

なにも感じない身体になる



このお
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.0

すべては偶然の産物

何の意図も理由も介在しない

もとより罪も罰も存在しない

そこに意味を設けようとするのが人間



神は全能ではない

人も全能ではない



自分のこころに従うとき


あら
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

5.0

全員で押しがけした黄色いワゴン
走り出したワゴンは止まらない
遅れないよう追いかけて
勢いためて飛び乗って
あともう少しは、つかんで上げて


『リトル・ミス・サンシャイン』
オリーブの夢がみんなの夢
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ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

4.1

究極に愛おしいぞ!なんだこりゃ!

人格者もスーパーマンも出てこない

完璧なんて雲の上

崇高に至っては空のかなた


でもでも

ダメダメでも
わかりあえなくても
ずいぶん遠い存在であっても

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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.6

自分の人生を生きようと東奔西走する男のお話

ラストシーンが大好きな映画、暫定一位はこれ!

トゥルーマンのあのシーンのあの顔が忘れられないんだなぁ



あり得ないホラーな設定

そこからの………逃
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パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)

4.5

明けましておめでとうございます!

ーさて、今年の幕開けはー
大好きなこの作品で始めたいなぁ

あるテーマを伝える為に最良の手段を選ぶ時
私は今作の様な伝え方が一番ストレートに心に飛び込んでくると考え
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

5.0

ことある毎に思い出し、思い出す度に胸が熱くなる!

極寒のなか凍えそうな時に、多分セルフで暖がとれる位あったまる映画!

テーマソングが
物語の伝えたいことを見事に内包している


『ちいさい頃は神さ
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エクソシスト(1973年製作の映画)

5.0

小さい頃、兄が見たいと選んだこの映画を、チケットを渡す寸前に怖くなり、柱にすがりつき大泣きし、さんざん抵抗した挙げ句、映画館で『エクソシスト』を観るという素晴らしい経験をふいにさせてしまった、という今>>続きを読む

母の残像(2015年製作の映画)

5.0

こんなアプローチは驚愕

なんでこの場面で泣けるのって場面で泣ける

世界で一番好きな映画になったよ


『亡くなった戦争写真家の母を知る』家族のストーリー

父、兄、弟
それぞれに感情移入できるから
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.5

素晴らしかった!

すごいわー

ともちゃん!でしょ
リンコさん!に
マキオ君!


すごいよー


すごく良い!


どのシーンも大好き!


特に最後はリンコさんのあの表情
編んでるあの顔にやられ
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.9

『私は川のとりこだ』

ラストの言葉に涙が止まらない
すべてはこの美しいラストへ向かって紡がれる

『岩の下には言葉があって
その言葉の幾つかは岩のものだ』


子供時代を弟と過ごした川

彼の才能や
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.1

最初、マイケル・ピットが何かヤラかすのではと気が気じゃなかった

現に少しヤラかしたけど、笑

『入れ込んでるね』って貴方~結末は言っちゃダメよ~それは反則だよ~笑

でも移民のご婦人は最高に優しい
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.8

たのしいー

家族4人、インフラ機能がストップした東京から、母親の実家のある鹿児島へ自転車でサバイバル

何がたのしいって
現代社会の中でムリヤリ自分を圧し殺して生きてるバラバラの家族が

水も食べ物
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

4.5

これぞ至福のクリスマス映画

あったかいサンタがそこに居た

自分の深くに刻み込まれていて何度観てもいとおしくて泣ける

悲しい涙ではなく、抱きしめたくなる程にいとおしい涙



そして、究極に美しい
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

家族のかたち

どんな様態を取っていても家族は家族

そこに笑顔があり、思いやりがあり、癒しを感じたら

それは間違いなく『家族』




寂しさの介在する隙間は無く、疎外感も虚無感も、どこへやら
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

『ギフテッド』ー与えられた天賦の才能ー

でもね……実は

産まれてきたことが『ギフテッド!』


人は何も持たずにうまれてくる

何かを持ってるから愛されるのではない

なにも持たなくても『そのまま
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