平熱さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

平熱

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

劇中に鳴るのは実際に登場人物たちのもとで演奏されている音楽(2曲)のみだったので、音楽が手軽でない時代だったからこその、音楽のもつ記憶の呼び水としてのつよさがあった。劇伴がないことで引き立ったのはそれ>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

5.0

スピッツのスピカという曲の「幸せは途切れながらも続くのです」という歌詞を思い出した。絶望しようとも日々はつづくけど、これまでにも幸福な瞬間はあったはずだし、これからもきっと起こる。思い出すたびため息を>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

こわい(広義)映画は苦手だけれど、ジム・ジャームッシュがゾンビ映画に全振りすることはないだろうと思い鑑賞 ギリ観ることができた 人肉を貪り食うところ以外は血みどろシーンがすくなくてありがたかった 首ち>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.6

ばつの悪いときに無意識に手がうごいちゃったりとか、我慢して我慢していなくなった途端泣きだしちゃったりとか、嘘をついているのに端々に見える本当があって、よかったなー
なんかみんな距離感がちょうどよかった
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滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie(2020年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

歌舞伎や殺陣、バレエなど、普段なかなかふれることのない文化を、自分の興味のあるアイドルが行っていること、それをみせてもらえるというのはほんとうにありがたい そういうものにふれる機会、ふれてみたいと思う>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5

夜の灯りの鮮やかさとか時折使われるスローモーションから東洋の妖しい雰囲気を感じられて、ウォン・カーウァイ監督の映画を観るのは初めてだけれど、彼だからこそできるアメリカの映し方なのだろうなと思った

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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.7

底抜けに明るくてみんなハチャメチャだったので、観ているこちらも元気になる映画 軽快な音楽がずっと楽しかった 楽しく居たいし、太陽のひかりが在るといいよね
HAPPY END(で、あってくれ!)

ふた
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

なんだか久しぶりに手放しで おもしろかったーーー!と思える映画を観たので興奮している 奇跡みたいな出来事が連鎖してつながってくの、クリスマスとか年末とかみたいな浮かれた時期だったら起こっちゃうのかも!>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.7

岩井俊二監督の映す冬がすごくすきだな〜とおもった 冬の景色の彩度の低さとか澄んだ空気とか、そこにふり注ぐひかりのことを愛しているので
中国の暮らしや文化などをあまり知らないため、回想シーンでの街並
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生きちゃった(2020年製作の映画)

-

役者さんの 演技をする ということについて、わたしじゃ想像できないことがたくさんあるだろうけど、泣きながらことばをぶつけるシーンは、太賀くんと若葉竜也くんが以前から親交のあるふたりだったからこそのあの>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.9

自分の周りで起きたちょっとのことで世界は大きく変わってしまうのに、自分の身に起きたことじゃ周りなんて全然変わんなくて、くるしかった 息が詰まるみたいだったけど、トランポリンのシーンとか、風通しの良い居>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

グレタがかなしいきもちのときにスティーヴがしてくれたことがすごく胸に沁みちゃった なにも聞かずに寝床をつくってくれて、紅茶をいれてくれて、お砂糖が要るかきいてくれたのすごくよかった

屋上で演奏するシ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.8

子どもの頃に見て以来の鑑賞 断片的なシーンでしか記憶していなかったので、ストーリーも新鮮なきもちでたのしめた
昔みて良いと思ったシーンのこと、浅瀬の線路や千とりんさんがあんまんを食べるときの夜明けの
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ロックンロールミシン(2002年製作の映画)

2.8

ゲームみたいに、リセットしてはい!はじめから〜なんてことは簡単にはできないんだよねえ、と最近よく考える どうしたって地続きだし変化には大きなエネルギーが要るから 人生の寄り道と言い表している方がいてな>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.9

冴えないけどべつに卑屈なわけではなくて、素直に友達のことがすきなナポレオンが愛おしいそして全編通して音楽がずっとサイコ〜にいいな
これは翻訳によるものなんだけれどスーツをみたときの、あのスーツは途方
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undo(1994年製作の映画)

2.8

岩井俊二監督作品のなかで生きるトヨエツのなんと麗しいことか
雑誌での撮影テーマをそのまま自主制作映画にしたものらしく、物語として というよりそれぞれの細部までこだわられたであろうカットのうつくしさがあ
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ぼくを探しに(2013年製作の映画)

3.3

あまつぶが鳴らすウクレレの音がきれいだった 一瞬さしたひかりは、マダムプルーストがポールにウクレレを授けてくれたみたいだった

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.2

アマンダ役のイゾール・ミュルトリエちゃん、今作がはじめての演技らしくておどろいた。無邪気だけど大人びていて、とても引き込まれた。ラストシーンはとくに。
アマンダはテニスの試合に自分をうつしていたのかな
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永遠に愛して(2016年製作の映画)

-

苦手だった、怖かった…心臓を取り出すときの音楽の軽快さたるや…
歪んだ愛のかたちだな なんて思ったけど、正しいかたちなんてわたしにもわからないし、ずっと母親に閉じ込められていたリリにとって、愛し方とは
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私たちの愛は誰にも負けない(2018年製作の映画)

3.4

君なしで成長したくないんだ というフレーズ、すごい。そこから時間をすすめなければ、ずっと 愛してくれていて、愛していた君 のままで残るんだもんね…10歳〜すげ〜

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.9

日本とは違って湿度が低そうな夏で、時間がゆっくりで、ひかりや風がうつくしくて気持ちよさそうだった 湖畔におうちが建っているのもものすごく憧れる

きっと忘れられないし、忘れたくないけど、哀しみとつぎの
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ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.2

きっと最後に眠ることができて、きっと夢を見ることができたんだ。それならよかった、と思ってしまった。
解放すること、自由になることを提供すると話すメイドさんのラストのセリフが、くたくたに疲れてしにそう
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ストローク(2017年製作の映画)

3.8

几帳面で潔癖症な彼のルーティンはみていて気持ちがいい。
セリフがないので主人公の感情の起伏が音楽で表されているようで面白かった、特に猫との初対面の場面は笑ってしまった。オーケストラ音楽がとてもシュール
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

3.0

原作未履修ですが、朗らかだけど儚くてつかめないはぐちゃんを演じていた蒼井優ほんとうに可愛かった…この一年後に(撮影順はわからないけれど)クワイエットルームにようこそ なので、その振り幅に驚いちゃう
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

わたしは普段ミステリーをあまりみないので、驚きの連続だった(目の肥えたひとには先の読める展開だったかもしれませんが)
アレックス・ロウザーくん、さいこう

ダメジン(2006年製作の映画)

2.8

三木聡監督の作品はここから始まったのか!と思うとわくわくする。
ストーリーは最初から最後まで全然わからなかったけど、変わらずシュールなギャグがちりばめられていていい。
市川実日子さんのうつくしさもずっ
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図鑑に載ってない虫(2007年製作の映画)

3.2

初っ端から脈略も無く支離滅裂の、わけのわからないこと連発のゆるいコメディかと思っていたら、とつぜんの喪失感と寂しさがやってきて、けれど最後は爽快感で終わる。三木聡監督の映画なので、ストーリーに大きな起>>続きを読む

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

3.6

していることはいつもと変わらないけど、自分がスパイになったその日から気分が変わるみたいなの、いいなあと思った。いつもの日常のなかにも、気づいてないことがたくさんあるってたのしい。

転々 が大好きなの
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

MY HOUSE,MY RULES,MY COFFEE のマグカップの演出がとてもよかった… 移民とか格差とか、日本人のわたしたちにはあまり馴染みがなかったり、逆に気づかないうちに思い込んでしまってい>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.0

ロトスコープすっげ〜〜!!!となる。細かいし、なめらか。7年もかけたんだ、すごい。演奏シーンほんとうにかっこよかったし、そこでながれる音楽もハチャメチャにいい。エンドクレジット見て、見覚えのあるアーテ>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.0

蒼井優がずっっっと可愛い 仕草や表情、話し方がほんとうに可愛い すこし笑える会話のやりとりとか、かろやかな劇中歌もよかった
思い出さないほうがかなしくならずに済むこともある って園子はわすれてほしくて
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バーバー(2001年製作の映画)

-

髪を切って印象を変えるとか、髪は切ったらまた伸びるとか、人生とかさねてた 最期になってもひとの髪をみていたし、最期になって思い出したのは無関心だったはずの妻とのことだった ずっと昼だか夜だかわからない>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

やわらかいワンピースを着て走り回る2人の透明感、みずみずしさといったらない。岩井俊二監督の描く少女たち、いつの時代も大好き。

Love Letterと同じように、ストーリーのメインとなる人物がいつの
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.4

しまわれていたからこその、透明みたいなきれいな思い出だった。図書室のカーテンからさすひかりがほんとうにうつくしかった。寒い北海道の冬に、渡辺博子のためにたぐりよせた記憶と図書委員の中学生の子たちが、春>>続きを読む

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

4.0

お父さんが言っていることも、薄情な感じも、わかるけど、わかるから、お母さんが車内で怒鳴るシーンがあってよかった
岸井ゆきのちゃんと岡山天音くんの不機嫌な感じとか不満がある演技はとてもいい。小野花梨ち
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

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強姦やかつあげのシーン、ほんとうにこわかったけど、そういうことは今も起きているし、そういう 傍からみて狂っているとされるひとは絶対にいて、そうなってしまうタイミングとかきっかけはわからないからこわいな>>続きを読む