かなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

かなみ

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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.5

甘美な芸術と豊かな生

彼自身の肯定は、決して私たちの届かない所で行われてはいるが、然して私たちの肯定を加味している。ホドロフスキー自身の力強さが凄い。彼がこの映画の主役だ。そして人生は彼のものだ。煌
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この質量のエネルギーをうんざりさせることなく鑑賞者にぶつける技量は圧巻だ。とても鮮烈で、ファンタジー的要素が内包された悪夢にも似た映画

世界は醜い。いくら苦しみを嚥下しても、卓上には次々と悲劇が待ち
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

何の変哲もない物語って、たまにあるけど、この映画はそんな日常的非凡さの中で感受性を働かせてくれた作品だったと思う。温か!
良作

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

なんとも言えない不快感が終始つきまとう感じ
最高
仲原くん好き

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.7

「理解する気があるのなら話してあげるわ」

性と愛と生について語る色情魔のお話。
不埒な少女のあまりにも危うく、幸薄な姿に圧倒された。シュールでコミカルなギャグがあり、不快感や陰鬱さが緩和されると同時
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.1

鮮やかなブルーと、その世界を静かにと見つめるアデルはとても美しかった。そのブルーが鮮やか足るのはきっとアデルの瞳から通した世界だから。エマと別れた後に海でひとり浮かんでいるシーンの眩いブルーは、心做し>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

詩的な世界を擁護する空想と、生々しく目の前に広がる現実のジレンマが、この映画の大きなテーマだと感じる。
一挙一動を沈黙の中で丁寧に描写することで、言葉には表現出来ない潜在的な可能性を示唆している。未知
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.3

この映画は、冒頭から質素な女性のひたむきな努力が報われるようなサクセスストーリーではないということを察することができる。不穏なBGM、セピア調の画面、主人公の複雑な表情、その全てがこれから始まる悲劇を>>続きを読む

レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おいしい!
人を殺した、親指で…

めまい(1958年製作の映画)

3.9

最後のあの瞬間、記憶は完全に再現され、スコティはめまいを克服した。
愛が迷走し、錯綜した結果、残ったのは落ち、果てた女性のみ。
脚本も然る事ながら、巧みな場面構成で終始狂った世界に魅了された。耳に残る
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エスター(2009年製作の映画)

3.0

エスターの行動の動機だとか、彼女が行っていることとか、周りの人間の様子とか、全てが絶妙に破綻していて物語として完成度が低いなと感じた。設定は悪くないからもっと上手く料理出来てればなぁと、残念
設定あり
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.9

「ラ・ラ・ランド」や「君の名前で僕を呼んで」などの色鮮やかな作品と比べると分かりやすい、この映画の低彩度な世界。色味のくすんだ白黒映画とも近い画面で、どうしてこんなにも黒、そして白が映えるのだろう。色>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.6

要所要所が記憶に残るくらい印象的で素敵
この2人であることに意味がある会話

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.3

この映画に必要なのは人か、AIか、猿か、そのどれも当てはまらない。それは、この作品が非常に抽象的で象徴的な部分をメインとしているからだろう。
漠然としつつ、しかしこの大きなスケールを保ったまま、映画が
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.4

魔性の天使。官能的すぎる
冒頭とラストのダンスシーンだけは良かった。アートセンスがまさに現代のもので、コントラストとシンボルカラーのインパクトたるや。
ストーリーはちょっと中身がなくて物足りなかった。
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.5

12人の男たちがシャツに汗を滲ませながら密室で論争をする。
これの凄いところは2時間ずっとような緊張感と興奮が冷めないことだ。雰囲気をいかに持続させ、風向きを転換させるか、というのが非常に上手い。エン
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.2

ホラーショーなシニーです。ドルーグに言葉は要らない。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

美しい世界での自己探求と恋
心理描写までも美しく繊細。