愛しているから。気に入らないから。決して意思を崩さない。泥沼の関係。高級な趣味。馬乗りになり首絞められ引っ叩かれ揺すられ正当防衛の銃撃。煙草を片手に寝転ぶ。正面から向き合い褒めて羨む。背を向けて別離。>>続きを読む
上の階に住む自称三流スタイリストのなんてったってアイドルにこれから泥棒するから協力してと頼まれる。大和撫子七変化ファッションと髪型は全部可愛い。こないだのスーツまた借りてくるからねと真っ赤な女の子。星>>続きを読む
夕暮れに漁船に乗って成績をあげにやってくる。時々真顔で恐いながらも得意の調子で囁く。音楽が聞こえない静寂を平手打ち。横一列で椅子に座る。排水溝みたく吸って飲んで食器鳴らす。手掴みぶち撒けひっくり返して>>続きを読む
左遷刑事の高速往復ビンタに連続右ストレート。殴られた勢いそのまま優雅に寝そべって顎を撫でる。昼食にざる蕎麦と熱いお茶。鼻つまんで電話に出る。余裕たっぷりに微笑む。缶詰差し入れも含めて借りは全部返す妙な>>続きを読む
テッポウで人を殺さないと女が抱けない。帝王蝶と虫取り網に原住民ダンス。生き甲斐と砂浜。サリー・メイを連れた森雅之。ベトナムを往復する滑走路のガンショップ店主に岸田森。
運転席視点で夜の京浜街道をぶち抜く。妻と幼い子供と試験官の日々。どこで生意気覚えてくる小娘。何度も通ったカーブ。無事を見届けて去る。新聞には冬将軍が進撃開始。波飛沫と雪の轍。ジャズの狂騒とエンジンの轟>>続きを読む
握り潰して砕く音。気配のない石畳と教会に並び立つ彫像。徘徊する兵士たちと大きな魚影に骨の樹。四十日続く雨。硝子瓶と風に舞う羽根。祭壇で眠る。黒い眼の華。喧しい斉唱。半開きまぶたで薄ら微笑み摘む。おぞま>>続きを読む
訪れた結婚式の後に降り始めた雨。約束のない玄関先。鏡の奥。青ところどころ。父親の不在。灰色の海にも朝が来る。月の出てる夜。運転席で眠る。地下に灯る蝋燭。間髪入らず息継ぐ隙なく引きずり込む。饒舌になる時>>続きを読む
人物ひとり毎に区切り回廊を歩く姿をすぐ近くでずっと追いかける。あまり切り替えずにゆっくり見渡す。興味のないことは霞んで見える。ふとした時が遅くなる。周囲の雑踏に神経が尖る。ガラスにひびの入ったトイレの>>続きを読む
墓前で振り払う。布団と湯飲みを割ってどす捨てろいっで全員武装解除。歩きながら樹木ごと斬り捨て何事も無かったように鞘に戻す。お前は最後の生き甲斐だ俺以外の奴に殺させてたまるか。憎むほど惚れる。
生卵を>>続きを読む
血縁の父は不明で実の母は生まれて間も無く息絶えそれから二十三年後育ての親も亡くし師の屍を越える。馬に追走できる韋駄天。曰く抜いて斬って収めるだけを見真似て習得した居合。美しい花畑と無邪気で透き通った眼>>続きを読む
素直で短気で愛嬌ある人間臭さ。未来を夢に抱き静かな迫力で皆から命狙われる。肉体は彫刻で急に腹を突く。薄着で食っちゃ寝。酒がぶ飲み泣きべそ駄々こねふて腐れ。天誅の名の下に目をかっぴらく。殺陣や歩行は遠く>>続きを読む
刀身の反射で察知し竹林で一閃して川でたわむれる。生娘を自由にと水責めからぶりぶり唱えながら袋叩き。弓と鉄砲百人隊相手でも連装銃で瞬く間に死体の山。去りゆく夏の蝉。視界が回る。武士道を問う果たし合い。稼>>続きを読む
血の気多く四肢切断するくノ一軍団と正当過剰防衛な鉤爪棘刺三兄弟。容赦なく喉突き。白刃取り虚しくぱっくり割れ。棒高跳びから遠泳して押し競饅頭。刀は投げるもの。異様な静寂とたまに近づいて離れる笛と太鼓。>>続きを読む
礼は要らぬちょうど腹が減っていた。妻を殺され身に覚えのない濡れ衣を着せられ一族が受けた恥辱。屍となっても骨となっても怨み晴らさいでか。子供を小脇に抱えて首をはね喉を貫き黒い血がへばりつく。
いざとな>>続きを読む
避難民の列を襲う爆撃に機銃掃射。両親は真横で息絶え動かなくなった愛犬は川に投げ捨てられ流される。牛飼いの少年と始めた動物の墓作りと十字架集め。夜空に轟音と火花。物悲しい手弾き弦楽。名前をいくら叫んでも>>続きを読む
猫だけは大切に撫でる殺し屋。引っ叩いて服を裂く。躊躇なく射ち突きつけて脅迫。扉の向こうで倒れて指紋は拭き取る。人を顎で使う。階段から落ちて這う。工場と陸橋。朝靄と蒸気。ガスマスクと手首の傷。
歌いな>>続きを読む
血まみれになる顔。撃たれて胴体に穴が空く。全力疾走で追いかける。荒い尋問。車や徒歩での尾行。辛抱の張り込み。ベビーカー横でビル屋上から狙撃。人混みを掻き分けぶつかって弾けるまで激しく駆ける。
フラン>>続きを読む
妖しい魅力の歌姫に骨抜きにされる堅物中年ギムナジウム教授。口笛吹いてた朝食で鳥籠の遺骸を焼却。時計の鐘が鳴り小人の行進。配っても誰も彼に見向きしない。錯乱した鶏の叫び声。やや歪んだ家屋と路地を彷徨い歩>>続きを読む
急に強く殴る。痛烈な平手打ちの応報。スペイン語混じり。エンジン音とダウンヒルカーチェイス。羊や牛が道を塞ぐ。工事中の橋は穏便に交渉して突破。岩場で銃撃戦。肝心な時にいちゃつく。視線が合図する。ベンチで>>続きを読む
褪せて錆びた色が太陽と草や川で潤う。自転車で戯れる。男ふたり女ひとりの逃避行。容赦なく響く銃声。傷を負い無数に囲まれても思いきり一斉に外へ。
川で流された女の子を泳いで助けて警察に表彰されるくらいに半年ほどは平穏に過ぎる。雨の中池に飛び込んでどうせ逃げても捕まるんだから好き放題やらせろ。約束を守らない課長は信じない熱血生真面目演説。ポリだろ>>続きを読む
蒼いどころか黒い顔してるが生命力抜群。雨の日の強盗で二十年。脱走したのに女郎屋で間抜けに喧嘩して再逮捕。鶏食って腹壊す。因縁つけてきた囚人や看守も刺す。山の中を走り回る。線路の上を早足で歩きながら大根>>続きを読む
もうどうなってもいいやと抜かれた飯を食べて看守と乱闘。遺骨を抱きながら片手でお礼参り。みんな好きなもの頼みな。偽の名前を語るやつ。こんな極道もんでも使いようによっちゃあ薬になるんで。石油の利権。丘の上>>続きを読む
コーヒーやウォッカは手放さずに一気飲み。何も言わずに隣に座りそっと肩を抱く。完全には目を閉じないウインク。風吹く船の上で並んで立つ。視線逸らしてタバコ吹かす。食事でも運転してても宿泊しようと会話は多く>>続きを読む
夜に走るタクシーの運転手と客。今一時乗り合わせただけ縁。腹の立つこともあるけれど思わず笑みがこぼれてしまう。窓を過ぎていく街明かり。歩く人もまばらでラジオも止まればこんなにも静かで穏やか。
五つの都>>続きを読む
映画を撮る様子をうつす。飛び降りたあいつと残されたその恋人。手に持って腕を振り街中を全力で走る。積もる苛立ち。談義の語彙。同じ場所を反復。ブルジョワインテリ大学生の闘争。悪態をついても黙り閉ざして虚空>>続きを読む
婚礼が終わり股を裂かれて捨てられたぼろ切れの雑巾で這いつくばる。鏡に写る疲れて座り込む姿。花の搾りかす。髪は荒れ血を吐き横たわる。いばらが掻き毟る。怒りや憎しみを忘れたくない。槍の雨が貫く。業火に焼か>>続きを読む
学校と街と人型ロボットと巨大宇宙戦艦を巻き込んで驚異的かつ強靭な身体能力で闘う理由は幼稚園からの因縁で友達の取り合い。ガチすぎるメカニックと瓦礫に爆破。躍動する空中の弾幕と殴る蹴るの格闘戦。絶妙なネー>>続きを読む
宇宙空間での東西関係悪化を止めるべく日本へ。死体袋で海に紛れて潜水艦内で受注。姫路城で忍者訓練。島の火口基地へ派手に殴り込み。泳ぎと爆破も多め。たとえピンチになろうと美女とお楽しみ。おいおい主人を忘れ>>続きを読む
ジグソーパズルを邪魔されたから斧と鋸で母親を惨殺した幼少期から四十年。芝生でくつろいでるのを斬首。泳いでるのを網で捕まえて捌く。軽く腕が落ちる。後頭部から貫通。腹から下を持ち去る。迫り来る刃物に思わず>>続きを読む
妻と息子が居ながらする仕事。警棒と拳銃持った屈強な奴らがガム噛みながらカメラ回してる。悪夢から醒めると身体に覚えのない傷。残された映像と記憶を辿って場所をめぐり現実を思い出して頭抱えて嘔吐して途方に暮>>続きを読む
産まれてくる頭を凝視し突然彫刻刀で刺して眼前に持っていき見せつけて緒を噛みちぎる。泥まみれになりながら草原に這いつくばり食らいつく。股間から出血してる所をこねくり回されて顔が歪む。液体で汚れた手を眺め>>続きを読む
森に飛来したスライムゼリーが人間を飲み込む。腕もげて逆側に腰折れて半身溶ける。顔が変形して触手。天井這って排水管に引きずる。電話ボックス覆う。上映フィルムと劇場と客席を埋める。アスファルトを下から突き>>続きを読む
物憂げにしかめっ面で歩いてきて突っ立つ。感情露わに苛立ち叫んで殴る蹴るからの清涼過ぎる顔で躊躇なく射殺。指紋も拭き取る徹底さ。悔しがる顔を止め絵。撃鉄を戻して微笑む。目で合図して背中を預ける。煤と血に>>続きを読む
立場は違ってもすぐ拳銃突きつけるほど仲良し。傷の応急処置。白い服は当然血に染まる。倒れた体を最後に起こす。背中合わせに共闘し武器は投げ渡す。鳩が舞う蝋燭たくさんな教会。巻き込まれた無関係の女は結局蚊帳>>続きを読む
