ひつじさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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グレムリン(1984年製作の映画)

3.0

クリスマス映画。可愛らしい生き物が愚かな人間どものせいで増えたり凶暴になったりして、勝手な人間どもに酷いことされる話。生き物側を怪物としてではなく、知性やユーモアのある生命体として描きながらこの仕打ち>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

漫画そのまんまの絵柄が動いてロックンロールが鳴り響いた瞬間から何故だかうっすらと涙が止まらなくて、登場人物の愛らしさや勇気でずっと感動が更新されていく感じ。ノスタルジーだけどそれだけじゃない気がする。>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

偉大な兄を失った少女がその死を乗り越えて成長していくっていうシンプルな話なんだけど、そこに辿り着くまでの展開がバラエティ豊かで楽しかった。特に姫とお付きの人と若き科学者の珍道中のくだりが最高。もう少し>>続きを読む

浅草の灯 踊子物語(1964年製作の映画)

3.2

主人公を筆頭に男たちがクソばっか。自分のことしか考えてない。労働者と資本家の対立を交える感じが当時の流行なのかな。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.5

見栄張って愛されて真剣にふざけて野垂れ死ぬっていう昭和の芸人のある種の究極の姿を見せつけられる感じ。現在のシーンが何回か出てくるけど、どっちかっていうと師匠の話なのにバランスを悪くしてる気がした。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.8

ビーバーの作りがチープで雑っていうその一点だけでB級コメディ感が閾値を越えて、脚本とか設定の雑さは全部許されてしまう感じ。最後まで残った子が予想と違った。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.0

個性的すぎて壊れてしまった家族の再生の物語。家族を顧みなかった親父が破産して寂しくなって急に父親らしいことをやり始めるっていう結構なクソ展開なんだけど、綺麗なアルペジオの音色と美しい歌声に乗せられると>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.5

ホラーみはほとんどなくて、ミュージカル6、コメディ4って感じ。何気に曲が良くて、ダンスとか衣装とか謎のセットとかロックミュージカルとして割と本格的なので無理に面白おかしく語ろうとしなくても良いのではと>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

3.4

白黒で昔のホラーっぽさを出してるけど、構図とかカメラワークとかが今っぽくて、昔っぽさ感がそんなに出てなかった。ストーリーも古典的かと思ってたらジャンルが二転三転してる。ほっこりラストが良かった。

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.0

小説とか漫画の映画化って割と受け入れていて、ストーリーは同じでも媒体によってそれぞれ楽しみ方が違うので、新たな楽しみ方ができるじゃん派なんだけど、好きすぎる小説においてはその限りではないってことを痛感>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.7

かなり昔の学園コメディなのにイジメとか差別とかがない優しい世界観で、主人公のフラットなキャラクターにもマッチしてる。ストーリー的にもいびつな三角関係を軸にふざけつつまじめにやってるところもありつつ、都>>続きを読む

ライズ・オブ・ミュータント・タートルズ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.5

亀たちのビジュアルとキャラ設定が思ってたのと違って最初は違和感だったけどだんだん慣れてくる。最初に絶望的な未来を見せておいて、現在が少しずつそれに近づいていく感じが容赦なくって、ピンチがずっと続いてく>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.2

物語も背景も伝説を振り返る様な語り口もサブエピソードの必然性も全てが美しくて、もちろん涙が止まらなくなるのだけど、どうしても引き取って育てた子供にしかも戦場で愛してるって言葉を残すことに違和感とキモさ>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.7

アメリカの田舎道で理由もなく大きなタンクローリーに追いかけられて激突される話。カーアクションで魅せるっていうよりも正体も目的も分からないヤベー奴との心理戦が主体で、砂漠の一本道っていう舞台設定も含めて>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

育ての母親とまだ見ぬ実の母親に執拗に執着する男が、女性に対して酷い恋愛を繰り返した末に堕ちていく話。密林地帯を流れるオープニングが印象的だけど、本編は降りしきる雨の夜の繰り返しによって時間感覚を惑わさ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

罠が待っていると知らずに突撃しようとする前線の部隊に中止命令を届けるため走るっていうめちゃくちゃシンプルな話。ほとんどカットがなくてリアルタイムに主人公の行動や知覚だけが映されるし、心情は音楽とかで表>>続きを読む

2046(2004年製作の映画)

3.6

女好きの小説家が女たちと出会ったり別れたりする話。断片的だったりゆったりと映されたりと時間の流れが不均衡で、クライマックスを次々と見せられたり、だらだらといちゃいちゃが続いたりする。フックになってるの>>続きを読む

荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

3.7

水辺の田舎町にやって来たやべー奴が用心棒として雇われる代わりに町中でやりたい放題するんだけど、知ってか知らずか町の人々もなかなかやべー奴らだった。手の込んだお仕置きみたいな西部劇。あまりにやりたい放題>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.9

クソみたいな日常を何となく生きていた女の子のもとに、破天荒な男がやってきて日常をぶち壊す的なラブストーリー。平凡な女の子が風変わりな男に恋するくだりはありがちなんだけど、男が女の子に惹かれる理由が尖っ>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

日本にやって来た映画スターが異国に馴染めず同じような境遇の若い女性とドリーミーな交流をする話。雑というか自然なカメラによって、不可思議でかっこ悪い東京がありのままに描かれてる。2人が出会ってからはドキ>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

ショッピングモールに立てこもってゾンビから逃れようとする話。ゾンビの数がめちゃくちゃ多くてスピードも速いので、ホラーっていうよりもサバイバルアクションって感じ。昔の映画のリメイクみたいだけど、割と人間>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.1

20年ぶりに再開した幼馴染が、思い出話をしながらわちゃわちゃしてる話なんだけど、前作の業にしっかり落とし前をつけて深みを与えてる。基本バカバカしいんだけど、急に批評性を帯びたり真顔でしんみりしたり、メ>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.6

クリアしてもクリアしても新しいステージが立ちはだかってくる。馬ステージと犬とのチームプレイステージが良かった。長回しが多いので、どうやって撮ってるのか考えてしまって、逆に作り物っぽくなるのが面白い感覚>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.7

一見ありがちな話に見えて、真相もまあありがちっちゃありがちなんだけど、そのビジュアル的な見せ方が衝撃的だった。そして殺人鬼の動きが気持ち悪すぎにしてカッコ良すぎ。

ホリデイ(2006年製作の映画)

3.7

クソ男と別れた2人の素敵な女性が、お互いの家を交換して休暇を過ごしながら最高の出会いをするラブコメ。ちっちゃい子が登場したり、隣のおじいちゃんが素敵だったり、シンプルな恋愛以外の要素が良かった。みんな>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.2

悪ノリした若者が山奥の奇祭的な宗教に悪戯して酷い目にあう話。主人公がビデオを撮って誰かに語りかける構成で何らかの映像ソースを元にした体になってる。監視カメラの映像を使ったり、子供がわざわざカメラを設置>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

若者たちがクスリをやったりやめたりを繰り返しながら酷い目にあったりする青春物語。古き良きミニシアター系って感じで、ちょっと恥ずかしくなるくらい演出やエピソードが過剰だったりするけどそこが好き。基本ヤっ>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

クソしかいない田舎町の少年たちが行き場のない閉塞感を抱えながら一夏の冒険をするロードムービー。ストーリーは地味だけどそれぞれの挿話がとても印象深くて、さまざまな視点でここではないどこかへの憧れを強調し>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.9

虐待を受けてた施設に復習しようとする少年をいい加減なヒーローが救おうとする話。終始ふざけた感じでめちゃくちゃテンポ良く話しが進む。笑いのためだけに軽く人が死んだり死に様がグロかったりするけど、観客に話>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

友人も記憶も奪われた女性が全てを取り戻して圧倒的なヒーローに成長する話。謎めいた設定も面白くて話の運び方も良いし、ほっこり感と爽快感もちょうどいい。砂漠の対決のシーンとかむちゃくちゃスカッとする。あと>>続きを読む

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

3.8

戯れあったり言い争ったり黙り込んだり、ふざけたり真面目にしてたり意見がまとまらなかったり、明日にでも解散しそうでいて、いつまでも楽しくやってそうでもある。色々な時間がありのままに流れてくるけど、これが>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

神殺しのやべー奴に故郷の子供たちを拐われて、元カノとかと共闘して救い出す話。これまでのソーの物語が神話みたいな形でさらっとまとめられてて初めての人にも優しい構成になってる。元カノとハンマーとの三角関係>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

問題だらけの3兄弟がインドを列車で旅して、喧嘩して戯れあって出会いや別れを経て再生へ向かうロードムービー。昔見たことがあって、列車に乗り込む印象的なショットしか覚えてなかったけど、エピソードが盛りだく>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.9

帰ってきた暴れん坊のお姉ちゃんを兄弟でやっつけて故郷を救う話。ヒーロー然としたカッコつけなスペクタクルが最高で、それを盛り上げるためだけに全てのエピソードがある感じ。怒涛の大逆転劇はスターウォーズなの>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

3.7

都会から婚礼のために田舎町にやって来たら、夫も連れ子たちも一家惨殺されてたっていう超絶不幸な女性が、好奇心旺盛な荒くれ者たちにちょっかい出されたり守られたりしながら奮闘する西部劇。ゆったりと緊張感のあ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

さえないカメラ助手が映画人気取りの高校生に声をかけられるところから始まる年の差ガールミーツボーイなラブコメ。濃厚キャラの業界人に揉まれて、お互いの気持ちが上がったり下がったりしながら、でも決定的な恋愛>>続きを読む