huaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんだか終始ぼんやりとした、ずっと夢の中にいるような不思議な映画だった。

ただひたすら双子が可愛くて、二人が並んだ画は特に可愛い。
クレープを作るシーンは完全にアドリブと思われ、普段の2人の無邪気で
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『それだけが、僕の世界』のパク・ジョンミンさんの演技に魅せられた。
本作も、個性的で役によってこんなに印象が変わる良い俳優さんだなと思ったが、さすがに高校生には見えず…
話が進むにつれて、あまり気にな
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バオ(2018年製作の映画)

3.8

ずっと気になっていたショートムービー。ポスターの下膨れの男の子が可愛くて印象的。
と思って観たら、おばさんだった笑

生命の宿った中華まんの赤ちゃんを宝物のように大切に育てる。
ちょっと過保護なほど。
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セクレタリアト/奇跡のサラブレッド(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私はサラブレッドが走る美しい姿が大好きだ。
大好きなのに、セクレタリアトという馬を全く知らなかった。
競馬に疎いからか。日本にも有名な競走馬は沢山いて、ディープインパクト、シンボリルドルフやらアーモン
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

名匠スティーヴン・スピルバーグが自身の原体験を描いた自伝的作品。

初めて観たスピルバーグ作品は『レイダース 失われたアーク』だったと思う。衝撃を受けた。
『激突』『E・T』『ジュラシック・パーク』と
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.2

ドラマを観ていたので、入間みちおも坂間さんも、懐かしく楽しめたが、これはやっぱり皆さんのおっしゃるとおり、2時間のスペシャルドラマでよいのでは?
ドラマは1話完結だったから、2つの事件にして時間を延ば
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

6年前に原作を読み、その後ドラマ版も鑑賞。
2時間という尺でどうなのか?と思ってたが、良い具合に原作もドラマの内容も細かいことは忘れていたので、とても楽しめた。

やはり池井戸潤さんの原作が素晴らしい
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.6

こんな話をよく考えたな~というのが最初の感想。

ジョンという青年が、バーテンダーに話す告白がとても面白くて引き込まれたところで、突然始まるタイムパラドックス。
そこからは行ったり来たり、えっ、ええっ
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.0

これといって何も起こらない、日常を淡々と映す映画が結構好きなのだが、本作はまさにそれ。なのに、かなり退屈だった。
同じシーンを流し続けるからなのか。冒頭から車が同じ場所を走っているだけ。延々にポールダ
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.8

ここにまたクズが1人。
先月から『SHE SAID』『ウーマントーキング』と観て、最近のジャニーズ事務所の報道。
そして本作。

フランスで少年時代に、カトリックの神父から受けた性的虐待について声を上
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ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(2011年製作の映画)

4.0

泣いた。
人を励ましたり勇気づけたり、幸せにもできるけど、深く傷付けてしまうこともある、言葉の大切さを再認識した。

見ず知らずの人にいきなり手紙を送りつけたり、街ですれ違った人に突然渡したりというの
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不条理なテロによって大好きな父親を亡くした少年が、その後悔と苦しみに自分自身の中で折り合いを付ける話だと思った。

9.11に限らず、その大小にも限らず、大切な人との突然の別れを経験し、少年オスカーと
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カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

3.8

人生を何でもかんでも数字で表すなんてと最初は思ったが、数字や確率を知ると、その出来事に説得力と重みが増す、人生は選択や偶然の積み重ねなんだと。
面白いものだなと思った。

2人の家族がとても温かくて、
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

命からがらの息もつかせぬ大脱出劇、観てるこっちもヘトヘトになるほど引き込まれた。

ソマリアでの内戦勃発で命の危険に晒され、韓国と北朝鮮の外交官たちが銃弾が飛び交う中脱出する様が最大級の緊迫感をもって
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しあわせの百貨店へようこそ(2018年製作の映画)

3.9

1959年、シドニーの百貨店のドレス売り場で働く女性たちの物語。

穏やかで平和で、心温まる作品の中で、その時代のオーストラリアの背景がよく分かる作品だった。
ヨーロッパからの移民や女性の大学進学や社
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

3.6

セドリック・クラピッシュ監督の作品を続けて観てみたくて。

近くにいるのになかなか出逢わない男女の話。
というのがとても斬新。

時々考えることがあるが、後に友達や恋人や夫婦になったりする人達が、過去
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

本番中の怪我で医師から踊れなくなる可能性を告げられたバレエダンサーが、失意の中で新たな人生を模索する物語。

冒頭の舞台シーン、バヤデールを踊るエリーズの憂えのある表情にすぐに魅せられ引き込まれていっ
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アルベルトの手紙(2021年製作の映画)

3.5

『あの夏のルカ』に続いて鑑賞。
後日譚。

アルベルトがポンコツ過ぎて心配になるレベルだが、マッシモの優し過ぎる愛に包まれて幸せになってほしい。頑張れ、アルベルト!

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.9

あまりアニメは観ないが、夏の物語が観たくて、童心に帰って鑑賞。
大人心でもとても爽やかで素敵な作品だった。

海の世界に暮らすシーモンスターの少年たちが、人間の世界を冒険するひと夏の物語。

目が印象
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ディープブレス 呼吸、深く(2023年製作の映画)

4.0

山を愛し、生命を顧みずたった一人で挑戦し続けるクライマーの『アルピニスト』に対し、本作は海を愛し、これまた生命を顧みず挑戦し続けるフリーダイバーとそれをサポートするセーフティダイバーのドキュメンタリー>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムリープ映画は数あれど、低予算のワンシチュエーションでも、脚本と演技力でまだまだ面白いものが作れるのだと思った。

何度も繰り返す同じシーンでも微妙に違ったり、これはループなのだという気付きの輪が
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

生まれ変わりにまつわる不思議な話。

キャストが皆さん好演されていて、特に有村架純さんと目黒蓮さんの出会い、許されざる恋、有村さんのミステリアスな瑠璃の演技に引き込まれ、昭和の高田馬場の町や出会いの場
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あなたがここにいてほしい(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

甘いラブストーリーが観たくなってこちらを鑑賞。
高校生の2人の出会いから、10年に渡る愛を綴った物語。

こんなにもずっと愛し続けられる2人が愛おしく、尊い。
ピュアで健気な彼女と、実直だけど不器用な
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ボリビアのメノナイト(キリスト教の教派のひとつ、現代テクノロジーを殆ど使わず生活している)の集落で起こった大量の性的暴行事件。
被害に遭った女性たちが、男たちがいない2日間で、村から去るか、村に残り闘
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

日常の生活を淡々と映し出す的映画。

叔父さんと姪の全く会話のないシーンが続く。テレビのニュースが流れる中での食事も、姪はずっとナンプレ(数独)をやっている。
仕事中も流れるような作業をしながら会話な
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海洋天堂(2010年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ポスターの美しさに惹かれて鑑賞。
観たあとも、余韻に浸れるやっぱり素敵なポスターだと思った。

ジェット・リーさんてアクション俳優なのか!!
そこは完全に封印した愛情深い心優しい温かい父親を演じていた
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ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

4.2

いい加減この暑さに辟易とし、夏の疲れが出てきていたところに、このショートフィルム。
ひな鳥の愛くるしさと、寄せては返す波の音、最後の夕陽にめちゃくちゃ癒やされた。

心の奥に溜まっていた疲れの固まりみ
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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

3.9

1940年代、精神病患者の人としての尊厳を無視した、暴力的な治療が当たり前とされた時代に、筆と絵の
具を持たせ自由に表現する画期的な改革に挑んだ、女性精神科医を描いたブラジルの作品。

冒頭からの病院
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.8

アメリカ大統領の息子と、イギリスの王子のロマンスを描いた作品。

恋に落ちたあとの2人があんまりイチャつくので、何を見せられてるんだろうという気分にもなったが、それも最初のうち。
2人とも真剣に相手を
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

2017年、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた、ハリウッドの権力者による長きに渡る性的暴行事件。
その真実を懸命に追求した2人の女性記者と、勇気を持って声を上げた被害女性たちを描いた作品。

当時日本で
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

事情を抱え赤ちゃんを育てられない母親が、赤ちゃんポストの前に我が子を置く。
その赤ちゃんを連れ去り子供が欲しい夫婦に売りたいブローカー。
そのブローカーを追う警察。

それぞれの立場でそれぞれの思いが
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初心者のための幸せガイド(2023年製作の映画)

3.1

大自然の景観がきれい過ぎる。
湖や川、木々の紅葉も、満天の星も全てが美しく、その場に身を置きたくなる。

しかし、特筆すべきストーリーはなく、数ヶ月もすれば内容も登場人物も忘れてしまいそうなほど印象に
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夏時間(2019年製作の映画)

3.8

ひと夏のある家族の生活を描いた話。
10代の少女オクジュと小学生の弟ドンジュ、離婚した父と3人で祖父の家に転がり込む。
無口な祖父とは疎遠だったのか、最初こそぎこちなかったが、徐々にその優しさに包まれ
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何もかもがこんなにも上手く転がるはずはないけれど、正直で真面目で善良な人こそに、幸せなことが舞い込む平等な世の中であって欲しいと願ってしまうお話だった。

とてもチャーミングで時にはおせっかいなミセス
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

おそらく2003年の最初のドラマだけ視聴。ほぼ覚えてないので、相関図が全く描けず、混乱した。
コトー先生結婚したんですね。

志木那島の美しさは息を飲む。絶景の中をアシスト自転車を漕ぐコトー先生の図は
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦中、ナチスに略奪された伯母の肖像画クリムトの『黄金のアデーレ』。
駆け出しの弁護士と共に、オーストリア政府にその返還を求める女性の
事実に基づいた物語。
邦題から結末を想像しつつ…

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