まゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

まゆ

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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

ロードムービーと聞いて思い浮かべたものとは違って、閉塞感がすごかった。
無理矢理何者かにならなくても良かったのに。それなりでつまらない人生でも健康で真っ当にいきられたらそれでいいような気持ちにさせられ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

な… 何だって???となってからのスピード感がすごかった。自由自在に映像が連なっていく。角度が違う。久しぶりにかぶりついて画面をみていた。でも力技とは違って、振り返るとど頭から全部回収されていく。ラス>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

画が綺麗。透き通っている感じがした。アムステルダムでの出会いの場面が好き。エンドロールでIMAX仕様があると知ったけど、私にはスクリーンで観られるだけで十分だった。
ほとんど実際にあったことと言ってい
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

やりたくもない仕事って何だと考えてたけど、いや… 心底ぞっとした。
真上からのアングルでテンポ良く同じ映像がループし始めたらろくなこと起こらない。いろんな映画の断片を感じて、悪夢で連想される表現ってこ
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

15歳の頃から1日30本吸っていたからです。それはそう。笑
キアヌがかっこいい映画と聞いていたけど、それだけじゃなくて、キャラがみんなクセ強くて楽しい。
特に何も残らないけど定期的に観たい。というか今
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

誰かにとっての今が、誰かにとっては過去かもしれないし、未来かもしれない。そうやって人と人が共感してつながるところが温かいと思った。
廃墟には独特な魅力があって、その理由に納得していた。でもそれが行き着
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

お葬式に白。初めて見た。
この状況をどう描くのか、一つの答えを提示された感じがした。
確かに、治める者が居なくなったら攻め込まれるし、利用される。とは言え対話しない状態に後戻りするのもどうなんだろうか
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マイケル・マイヤーズは何でこんなイカれちゃったんだろう… もはや人間じゃないじゃん… 詰み… と思ってたけど、違う。こいつが存在する時点で詰み。というか人間の中にあるものが具現化してる存在なのか…?>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.9

この話はどこに向かってるんだろうと思っていた。複数の文脈で語られることの共通項は何だろう、と考えていた。観終わってから調べて、少しだけ理解した。無かったことにはしない、という意思を感じた。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一定の距離を保っても、突き放すわけではない。無理に理解しようとはしないけど、価値観が合う合わないとは別の次元で存在を認めている。讃えあっている。同じものを共有しなくても、共感し合える。
その瞬間だけ見
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これが近未来です、と言われたら信じる。
馴染みのある生活の中に、どういうこと??となるものが紛れている。スマホ初期に友達が使うのを横で見ていて、どういうこと??となった感覚を思い出した。

過去に学習
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七人樂隊(2021年製作の映画)

3.8

「回帰」ってとてもいいタイトル。

誰かとの記憶と、その人の人生が透けて見える。思い返してじーんとする場面がいくつもあった。帰り道が幸せだった。

ジョニー・トーの5話目がお気に入り。
これから色々観
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

心理学の思考実験みたいだった。
ナイフで何度も刺すのが凄くて、これ私だよね?これやってるの私だよね??と自分が実体である実感が欲しいように見えた。お前じゃない、私、お前、私じゃない…をループしていた。
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.9

冒頭で現在地を見失っているのが示された時点で、ラストシーンはこうであってくれ…!と祈るような思いだった。伝記映画だと言っているのに。
目に映るもの全てが美しくて、幻想とか幻覚のような場面も美しかった。
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

終わってみたら、とても楽しかった。役者さんが全員素敵だった。観る前は「超越」とは…?となってたけど、終わってみたら、超越してたわ…となる。色んな意味で。
エンディングがとても良い。一人ひとりが大切にさ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

チープな例えだけど、全てわかっていないとあえて0点は取れない、だから実質100点だという理論を思い出していた。視線の純度が高くて、何度かドキッとさせられた。さらにすごいと思ったのは、間接的かつ複数の方>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

抽象的で曖昧な話のようで、観ている側からはとても具体的に捉えられる。思い当たることがある。観る前は忘れていたけれど。それが何だか嬉しかった。
劇場の雰囲気が優しい感じがして、好きだった。

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

-

あれが好きならきっとこれも気にいると思うよって、好きをベースにあんな風に薦められたら聴きたくなる。空気感が伝わって自分がここに居たら…と想像した。一生ものの思い出になると思った。
よくネットでお薦めし
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

日常の中で世界が変わって見えることと知らない場所で何かを思い出すことはある意味、対なのかもしれないと思った。
日が昇って沈むのは、単なる時間の連なりに意味を持たせるためで、昨日の自分と今日の自分を区別
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ブラック校則(2019年製作の映画)

3.8

此元和津也さん脚本と聞いて、映画を観た。セトウツミの映画版みたいな、語られはしないけど何かある感覚が少しだけあって、そこからドラマとHuluのオリジナルストーリーまで全部観た。結論、とても好き。
正真
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

フィルム… 最高… 小学校の机付け合わせたら背の高い子の机混じってて平坦にならない感じとか、ランドセルの経年変化で淵が白くなってる感じとか、あ〜ノスタルジーがすごい… となっていた。
思い出すと楽しい
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の佐織の歌が凄すぎて、うわぁ… 泣きそう… まだ何も始まってないのに… と思っていた。周りの人との繋がりも示唆されて、とても好きだった。
これを解き明かすにはまだピースが足りない…!みたいな展開は
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

下手に希望なんてちらつかせないし、あるとすれば意図がある。ここが底辺かと思えば、さらに先がある。こちらに何も決めさせてくれない。最低のさらに下。そこが現在地という現実を知った。
これで分かったことにし
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冷たい澄んだ空気が流れている。
アイスランドといえばビョークで、風景といえばJoga。ぴったりな雰囲気だった。
風景も素晴らしいけど、同じくらい動物達の表情が素敵。ヤバイことを見届けに来ているのに頬が
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百花(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

正直タネ明かしされてしまえば、探す必要のないくらいお手軽じゃん…とか思っていた。何ならネットでヒットした水面が補完してくれる花火の方が綺麗。見たい、というか普通に見れる。でもよく考えれば、見たいけどそ>>続きを読む

桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主要な人物が4人いるとしたら、気持ちがちゃんと4人分伝わってくる。だから後半はずっと食らっていた。
「浅田家!」で語られた人生あと一度だけシャッターが切れるとしたら何を撮るかについてしばらく考えていた
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

孤独だけどひとりではないような気がした。一緒にいるのに孤独であることとはどこか違う感情だった。
ラストシーンが完璧で、思わず音のない拍手をした。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

ほぼ全編車内でのアクションで新鮮だった。ブラピは何だかんだかっこいいし、真田広之が刀で無双してるとこ良かった。ゆるキャラワンパンで制してたのは笑った。最後の方、何か緋色の弾丸の実写みたいになってたわ…>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

なるほどそういうことか… となった。
これは面白い。けど切ない。
どの部分を変えたら全部うまくいくのか、いろんな可能性が広がりすぎて分からなくなる。
でも結局これしかなかったと、その答えにひどく納得し
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

4.0

おもろ… 怖…
後半ジェットコースターみたいに過ぎていった。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

元の形はわからないが夫婦の形を維持したい妻と、元の形はそれなりに心得ているがそこには戻らないと決めた夫。互いの攻防は静かだけど緊迫感があって見応えがあった。
その時代の作品をあまり観たことがないけど、
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「気持ち悪い」ってぐさっとくる。まぁ気持ち悪いけど…!さっきまで別階層にいると思っていた人間がこちらに降りてきて言うことばは本当に重くて鋭いんだから。
森七菜ちゃんの場面は何だか惹きつけられる。あの歌
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オアシス(2002年製作の映画)

3.9

観た後しばらく考えてしまった。
何もかも受け入れられるとは言えないが、それでも二人の姿に心が動いたのは何故か。
マツコさんの言葉を借りれば、他者を介在させない幸せそのものに見えたからだろうか。
自分は
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.6

何もかもが疑わしかった。
アフリカから連れ帰ってきた男が趣味で燃やしているというあるものも、意味の有ることと無いことのちょうど中間みたいで何それ… と思った。(とはいえ迷惑であることに変わりはない)

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で引用される「見世物」という言葉が引っかかっていた。その意味を感覚的に消化しながら娯楽として120%楽しんだ。でも思い返してあれはどういう意味だろう、とちゃんと飲み込めないまま引っかかっている。彼>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自分達で現状を変えられると根拠なく信じてる人達からは一線引いていて、じゃあ目的と手段は?と言ってるのはそれな… と思った。でも、シャルルだって何すればいいか具体的に考えたことないけど、結局何やっても無>>続きを読む