あとたんさんの映画レビュー・感想・評価

あとたん

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

こういう映画が観たかった。胸が熱い。
キャスト、脚本、映像、音楽、
全てが最高傑作。
映画って本当に素晴らしい‼︎

一切の妥協もなく、製作陣がこの映画を
どれだけ大切にしてきたのかが伝わってくる。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

暗い、辛い、苦しい…
村上春樹という作家の世界観はなんでこんなに深刻で悲観的なんだろう。
こんなにシリアスに生きられるものでしょうか。

大切な人の矛盾した部分を見て見ぬふりをすること。
自分の傷つい
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.4

これが25年前に作られたアニメなのかと思うと
SFの持つ力、想像力の力強さに圧倒される。
この未来はそう遠くないだろう。

「私」を「私」たらしめているもの
記憶=アイデンティティ=魂=ゴースト
それ
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メリー・コルヴィンの瞳(2018年製作の映画)

3.8

国家は誰のものなのか。
何のための戦いなのか。

2011年から現在も続くシリア内戦。
民主主義を求める国民を
政府がテロリストと呼び、
老人子供も関係なく無差別に
爆撃し殺戮する現実。

それを日常
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

優しさで、できている映画。

家族よりも家族らしい、
傷ついた者同士の集まり。

誰も互いを否定しないし責めない、
それぞれに愛情を分かち合う。

シェルターのような安心感の中で
子どもは自然とあるべ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

これまで観たことのないものを観た、
という高揚感。

第三次世界大戦の設定からして発明的。

想像を超えるごまかしのない映像が
理解できなくても何が起こっているのかを
感じさせてくれる。

進む時間と
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メメント(2000年製作の映画)

3.9

観客を欺くにはまず主人公から。

レナードと一緒に短時間の記憶だけを
頼りに謎解きをしてきた身としては、
ラストでえぇ〜そんなのあり⁈と脱力。
のあとに見事に騙された高揚感もある。

そして、尚残る疑
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.4

なるほど、10歳の子供からみれば
ナチスドイツの悲惨な戦争もこんな風にみえるのだろう。

子どもらしい単純さ、素直さが
現実をおとぎ話のように見せる。
母の死でさえも。
いつか自分がした過ちに気づく時
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.3

深い、深すぎる。

ルースが犯人かどうかではない、
「あなたが」彼をどう見ているのか、
自身の中にある人種への差別意識が否応なくあぶり出される。

明確な差別や偏見だけではない、
善良さに見え隠れする
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

この時代にあって、これほどまでに古典に胸打たれる不思議。

少女時代の清らかさと輝き、
優しさやひたむきさに涙が止まらない。

4姉妹のそれぞれの生き方、それぞれの愛のかたち。
どの人生にも幸せがあり
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

2.8

地雷原で相棒の死を目の当たりにして
一歩も動けなくなってしまったマイク。

極限状態の中における、とても私的な自己解放の物語。

絶対絶命だと思った時、
現状を打破できる選択肢があるのに
不安や恐れで
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

なんて素晴らしい枯れかけの二人。

そもそもディカプリオとブラピの共演自体が夢のよう。
こんなキャスティングをするタランティーノ最高。

俳優のリックと彼のスタントマンであるクリフ。
お互いを必要とし
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.1

ウォーキングデッドのゾンビに慣れ親しんだ身としては、ゾンビのアスリート並みの運動神経と瞬発力に度肝を抜かれた。
意表を突く新鮮なスリル。

ダメでしょ、これ。やられる確率高すぎ。
生き残った人達も半日
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

2.2

人は自分以外の誰かの人生を生きることはできない。
だけど、ありのままの自分であることは、なかなか難しい。

なぜ松尾スズキをあの扱いにしたのかは理解に苦しむ。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.6

全く古さを感じさせない。

映像の迫力、音楽の新しさが
感覚にピリピリと刺激を与えてくる。

鉄雄の劣等感と人知を超えた能力のアンバランスが暴走する。
一方で金田の兄のような優しさ、軽やかさがこの映画
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

超格差社会の中に生きる人々。
置かれた場所では咲けない諦め。

自分たちのいるべき世界に暮らしている限りは苦労あれども平和で喜劇的だった。

引き金となったのは同じ階級同士の低レベルな席取り争い。
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

教会組織に巣食う児童性的虐待の事実。

どの宗教もその教義自体は真善美に根差しているはず。
なぜそれを信じる人間がこれほどまでに堕落し、不徳と偽りに染まっていくのか。

ちょうど今ハリウッドを騒がせて
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マーダー・オブ・キャット(2014年製作の映画)

2.2

なんつ〜ゆるさ。でも悪くない。
意味のない場面でのリンカーンの格言だけが違和感ありあり。
『不摂生の悪魔は思考と精神を弱らせる』

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(2015年製作の映画)

2.6

ロイヤルファミリーに生まれついたとしても、神ではなく一人の人間。

「なりたくもなかっただろうけど、頑張ってるよ」
ジャックの母親が国王である父について言った言葉には敬意が込められていた。

どんな立
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エバー・アフター(1998年製作の映画)

3.2

ドリューバリモアの美しさって何なのだろう。

賢さと強さ、率直さ、包容力、
その全てを映す瞳の輝き
そして大らかな可愛らしさも

この人にしかない雰囲気。

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

3.4

血は水より濃し

お互いに理解できなくとも、
知ろうとすること、理解する努力をすること、
自分の妻、家族を受け入れ、愛すること。

それはさらに先祖や土地に根付く全てのものへの
敬愛となり、自己への許
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海底47m(2017年製作の映画)

2.8

地球上の食物連鎖の頂点は
ヒトではないと思い知る。

圧倒的な自然界に放り出された時の人間の弱さ、絶対的な恐怖。

底知れぬ恐怖を、わざわざ覗き見たいと思うのは人間だけだろう。

もし自分が同じ状況に
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.1

なんという孤独、
なんという純粋さ。

私たちの見ている世界に
彼のゴールはない。

そして彼はまた前人未到の山に
挑むのだろう。

自然に命を捧げている人たちは皆ストイックなほど冷静で、
その内に凡
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

3.3

支配の下では自由を求め、
自由を得ればカオスに陥る。
カオスの中で秩序を叫び、
救いと引き換えに
再び従属を受け入れる。

イリミアーシュでさえも
同じ輪の中で踊っている。

この支配と従属の連鎖はど
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