lqpnlさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかく情報量が多くて観た後疲れた。
これが1番最初に思ったこと。

でもおそらく1番言いたいことは単純明快で、優しさが全てを救う、てことなのだろうと。
(カートヴォネガットの「愛は負けても親切は勝つ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.4

今泉監督らしい空気感。人間劇。

みんな誰かに生かされている。
有村架純の演技とても良かった。
ミュールを履く意味。

そして今泉監督の映画にはやっぱり青葉竜也いるよねー。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

ジョーダンピールの新作やっと見れた。

人種差別、男尊女卑、家父長制、資本主義特有の金儲け主義と傲慢さへの批判、そして「見られる・見せ物になること」へのアンチテーゼ、など考えれば考えるほど深い意味を内
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.5

お互いの憎い相手に、相手を変えて復讐する「交換復讐」を企てる女子高生の話。かと思いきや二転三転するストーリーも面白い。
ラスト、ドレアが選ぶ道がとても現代ぽいなーと。

主役のカミラメンデスとマヤホー
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

3.4

グレタガーヴィク×ノアパームバックなので期待して観たけれど、そこまでハマらず。

リア充の薄っぺらさと、それを俯瞰する非リア充の対比。
3倍速で見ているかのようなテンポの速さでいまいち入り込めず、ちょ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

男子が集まると幾つになっても小学五年生のノリなんだな。
そのわちゃわちゃ感が愛おしい。

見終わると、くれなずめ、ってタイトルがぴたりとハマってそのセンスは好き。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

現代と60年代華やかしロンドンが交錯しながら、それぞれの時代を生きる2人の女性をホラーテイストで描く。

60年代swinging london、最も華やかで狂乱の時代のロンドン。カルチャー好きなら誰
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予告犯(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

時間があったので何となく選んでみただけだけど、意外に楽しめた。

社会への制裁という意味合いで犯罪を犯すまあよくあるストーリーなんだけれど、社会不適合者としてある場所で出会う5人の繋がりを知ってからの
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

最終章とあって、新旧キャスト勢揃いという豪華さ。ファンにとっては歓喜。
いつもの安定のアクションで楽しめたけど、恐竜よりイナゴのほうが記憶に残るって、何で。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

「今これを見て誰かを思い出しているのなら、相手も同じものを見ていたらきっとあなたのこと思い出している、そういうものだよ」みたいなセリフがあった映画を思い出した。

美しい朝焼けをそれぞれ違う場所で眺め
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さがす(2022年製作の映画)

3.7

現代社会の問題をふんだんに詰め込んだ、重いんだけれど佐藤二郎の存在が良い意味でただの重苦しい雰囲気にはさせず、後半ああなるほどねとスルスルと紐解けるよう展開するテンポなど、意外に見やすかった。

娘役
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.2

原作未読。

受け入れたいけど争いたい葛藤。言いたいことはわかるがいまいち引き込まれず。
柄本佑は良かった。

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

伏線回収が面白い。
そしてキャストが豪華。

桜井ユキと柿澤勇人が共演していて、見つけた時真犯人フラグ思い出した。

バブル(2022年製作の映画)

3.0

話題になっていたので観てみた。

映像はとても美しかったが、普段アニメをあまり見ない私でも先が読めるというかなんか見たことある?感が否めず。

街の上で(2019年製作の映画)

3.3

アマプラでロメールを再見していて、今泉監督の作品がロメールぽいという記事を読んで初めて観てみた。

20代青春群像劇。こういうシチュエーションに下北沢の街ってなんでこんなに似合うんだろう。それは昔から
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

人は必ず、何かを考えてしまう

「喜劇と格言劇」シリーズ1作目。

不倫相手に振られ傷心のアンヌ
アンヌの彼氏なんだか取り敢えずキープされている冴えない大学生フランソワ
アンヌの元不倫相手のパイロット
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2人の妻を持つものは心をなくし
2つの家を持つものは分別をなくす

「喜劇と格言劇」シリーズ4作目。

自由を求めるルイーズ
恋人とずっと一緒にいたいレミ
既婚者のくせに下心満載のルイーズの親友オクタ
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.8

人は皆、空想にふけり、夢を追う

「喜劇と格言」シリーズ2作目。

不倫関係に嫌気が差して、私結婚すると相手もいないのに周りに突然言い放ち、紹介してもらったエリート弁護士をターゲットに、「目的である結
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.1

「明け方の若者たち」のスピンオフ版。黒島結菜目線での話。

好き嫌いとかではなくこれがリアルな感情だよなーと納得。旦那は少し感情的だが悪い人ではないし、ちょっと幼い彼女にはこういう年上で経済力もあって
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.1

「20代、明け方」と言えば、それ特有の何ものにも変え難いエモさを想像してワクワクしながら見たんだけれど、うーん今一歩何か足りず。
取ってつけたような音楽もいらなかったかなー。キリンジは雨に映えていたけ
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

ドラン自ら主演したのは、何か特別な思い入れがあるからなのかな。

幼馴染の男の子2人が、突然のキスで今まで知らなかった感情に気付き葛藤を繰り返す。でもこの話は決して同性同士ということをフィーチャーして
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

やっぱりウェスだなあ最高でした。
期待通りのアシンメトリーの世界感と、一つ一つのエピソードもユーモアあって本当に楽しい。

ビル・マーレイにティモシー、レアセドゥ、ティルダ、シアーシャローナン、デルト
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

1957年ブロードウェイで初演された、ミュージカル不屈の名作『ウエストサイドストーリー』をスピルバーグがリメイク。

50年代アメリカ、「愛が全て」という時代性には正直共感できない部分もあるけれど、ミ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読。映画のみで鑑賞。

愛さえ溢れているのなら、血の繋がりは関係ないことなのだなと。もちろん自分のエゴもあり、それ故抱える悲しみもあるけれど、それを凌駕するほどの大きな愛だったと気づくラストに
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1995年に起こったマウリツィオグッチ暗殺事件という史実に基づいた物語。

巷で言われている「富のために近づいた悪女パトリツィア」よりはもう少し柔らかめに描かれている気がしたけれど、lady gucc
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

話題になっていたのでドライブマイカーも見たことだしと、オンライン配信で鑑賞。
(劇場とオンラインで同時上映、今後こういう形式もっと増えるといいなー)

オムニバス3話形式。
全編絶妙な会話劇。
これは
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作は村上春樹の同名短編小説。
始終青みを帯びた映像とそこに対色として浮き彫りになる赤いサーブと石橋英子の音楽。3時間の長尺を忘れるくらいその魅力に引き込まれる。

喪失感を持った主人公が他者との関わ
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オールド(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

シャマランの娘2人と共同制作した作品だそうで、家族で作った家族のための話…なのかと。
なるほどねというオチには納得。
シャマランたる世界観。
ビーチの景色が美しい故に、地獄の楽園感。

ガエルガルシア
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