三島由紀夫が好きで観た。それに尽きる。(三島由紀夫が大して好きではない人なら、観なくてもいい作品かと…)
相手役の若尾文子といい、脇をかためる船越英二、志村喬、浜村純といい、錚々たる俳優を気持ちが良>>続きを読む
ザンパノはあまりにも孤独だった。
最後の彼のぞっとするのような孤独さよ。
彼は子どものように泣いた。
ジェルソミーナは、孤独に打ち克つ強さを持っていた。
その強さは、あのトランペットの曲のように物悲>>続きを読む
ユーゴスラビアの歴史を描いた映画。
初っ端からぶちかまされる陽気で情熱的なジプシー・ブラスがとにかく素晴らしい。
個性的な人物達とコミカルな演出、ナタリーをめぐる物語が、型に嵌まった歴史映画とは一線を>>続きを読む
香港幽霊映画ブームの一つ。プロデューサーがジャッキー・チェンなのが面白い。
大人のための切ない幽霊映画。
当然ながら、この映画のレスリー・チャンも凄く格好いい(見た目は)。アニタ・ムイは、とても20>>続きを読む
マレーネ・ディートリッヒの代表作の一つ。彼女の退廃的な美しさ目当てで16歳くらいの時に観た作品。
谷崎潤一郎の「痴人の愛」的な、美しい女性のために、落ちぶれ身を滅ぼす冴えないオジサンの話。
ディー>>続きを読む
夢遊病患者を操り、殺人を犯す「ガリガリ博士」と彼を追い詰める青年という物語が、当初の予想とは全く別の展開へと発展する。1910年代の映画ながら、ストーリーの展開が複雑で、なかなか見応えがあった。
非>>続きを読む
1,2はレスリー、3はアニタ・ムイとレオン・カーフェイが出演している挽歌シリーズ。3にはティ・ロンは出演せず、舞台は戦時下1970年代のベトナム。
1と2に比べると3は映画としての魅力に欠ける印象。>>続きを読む
この映画が上映された当時、レスリー・チャンは自分のコンサートで当年情を歌う前に、客席にいたチョウ・ユンファに向かい、「あなたは僕のアイドルだ。英雄本色のオファーを受けた決め手はあなたと共演できるからだ>>続きを読む
ミュージシャンとしてのデクスター・ゴードンが好きで観た。
ジャズファンの青年とジャズマンの交流。デクスター演じるジャズマンのモデルはバド・パウエル。
ワンテンポ遅れているような独特なプレイが特徴の>>続きを読む
史実からはかなり脚色されているが、映画としてはとても面白い。
実はモーツァルトの役はトム・ハンクスがやる予定だったとか。
幼い時から神童と持て囃され、父から英才教育を受けて天真爛漫に育った若き天才モ>>続きを読む
三島由紀夫「金閣寺」の映像化作品。
原作も好きだが、映画も素晴らしい作品。
市川雷蔵は、少しお茶目な役をやっている時が好きなのだけど、雷蔵の作品で一番好きな作品を聞かれたら、病んだ心を持った金閣寺放>>続きを読む
バルドーが出ているゴダール作品。
観たのは16歳の頃。様々なゴダール作品を観てからこの作品を観た。そして、映画の結末を死へと帰結させてしまいがちなゴダールに少し疑問を持ってしまった作品でもあった。>>続きを読む
ゴダールの作品で一番好きな作品を聞かれたら、やはりこの作品を挙げてしまうように思う。
これもとても多感な16歳の時に観た。
アンナ・カリーナのファッションの可愛いらしさ、色彩の鮮烈さ、海の映像とランボ>>続きを読む
原題は「À bout de souffle」、『息切れ』といったところでしょうか。
私が観たのは16歳の時。生まれて初めて観たゴダールの作品だった。
ジーン・セバーグは可愛らしく、ベルモンドの少し無頼>>続きを読む
アラン・ドロンをフィリップ役からトム役に変更したルネ・クレマンの判断は大正解だったと思う。
貧しい家庭で育ち、薄暗い野心を感じさせるドロンは、トム役にはまっている。
原作ではトムは同性愛者の要素を持>>続きを読む
初めて観たのは16歳の時。1960年代の映画に興味を持つきっかけになった作品。
「太陽がいっぱい」の次に、ルネ・クレマンがアラン・ドロンとのコンビで撮った作品。コメディタッチでイタリアの素朴な市民の生>>続きを読む