登場人物たちのキャラが立っていて面白かった。男達の友情と会話の妙で笑顔になれる。
このレビューはネタバレを含みます
グレース・ケリーがとても華やかで美しい。激しいアクションなどは無いのに視線=カメラの動きだけで素晴らしい緊迫感がある。終盤、監視する者とされる者の視線が交錯してからガラッと雰囲気が変わるのも良い。
第二次世界大戦でヨーロッパが滅茶苦茶になる前の社交界を舞台にしたコメディ。ルノワールの「ゲームの規則」やホテルが舞台ということでキューブリックの「シャイニング」などを思わせるが、それらの映画よりも暖か>>続きを読む
内容としてはよくある犯罪アクション映画だが、序盤からサスペンスフルな展開の連続で目が離せない。主人公夫婦の関係性の変化もベタだけど感動する。満足感の高い1本だった。
若き日の坂本龍一が中々にセクシーだった。
中国の話なのに登場人物は皆英語で喋ることに最初は違和感を感じたが、ラストのあれといい、厳密な歴史物ではなくファンタジーとして描いた部分もあるのだろう。
家族という枠組みに拘っても非力な子供だけではそれを維持することは出来ずに破綻してしまう。柳楽優弥の表情はその現実に対する恨みや絶望が感じられて良いなと思った。気になる点としては上映時間が140分もある>>続きを読む
車やレースに関する知識が無いので前半はあまり入り込めなかったが、後半のトラック襲撃からはずっと面白かった。レースのシーンで車の内部構造を映すような演出があって、カッコよくて印象に残ってる。
あの音楽が抜けない。寝っ転がりながら見てたので3人が頭付き合わせて歌いながらくるくる回るシーンの没入感がすごくて酔いそうになった。ダンスは人生だ。
よく分からなかった。宗教的、思弁的な要素が強かったのでその辺の知識があるともっと読み解けるものがある…のか?
ゲラゲラ笑いながら見たけど昨今のメディアの自主規制を思うと暗い気持ちになる。リトルマーメイドとフルメタルジャケットのパロディがあったけど、他にもミュージカル映画のパロディが色々あったのかな。
このレビューはネタバレを含みます
タイトルの「許されざる者」とは誰を指すのだろうか。保安官は過激なところがあるが予想してたほど悪徳というわけでもなく、主人公は「お前が本物の悪党だ」と言って保安官を殺すわけだが、独善的な判断でしかないと>>続きを読む
ストーリーの語り方、伏線回収が上手かった。LGBTQ賞取ったこと知ってから見ると展開が読めてしまう部分があったので知らずにいたかったな。
子役の演技がめちゃくちゃ上手くて驚いた。特に星川くん役の子の可>>続きを読む
光と影が印象的な映像だった。映画の内容も前半明るいが後半暗いし。前半のボグシングの試合のシーンのスピード感はめちゃくちゃ良いんだが、後半になるとどんどん緩慢になり闇に侵食されていくような恐ろしさがある>>続きを読む
社畜が無理難題を押し付けられて疲弊していく話。家族と幸せに暮らしたいだけなのだが民族がどうとか血筋がどうとかで泥沼に引きずり込まれていく。主人公のチームが素人集団過ぎて逆にハラハラするのが面白い。見る>>続きを読む
われわれと大差ない凡人がただただ「もってない」せいで酷い目に合う。とても共感出来るだけにとてもつらい。
SACに比べるとパラノイアック。作画に義体へのフェティッシュを感じる。
堅実に面白い映画。派手さは無いが、ちょっとした会話が面白いしストーリーもグッとくる。伝説の舞台裏が垣間見える。
没入感が圧倒的。2人のキャラクターの微妙な距離感を繊細なカメラワークと作画で、凄まじい説得力で表現している。2回目の視聴だから落ち着いて感想を述べれるが初回視聴時は感情も言葉も失ってしまっていた。
映像は面白いがロックミュージックなのが合っていないように感じた。現代の楽器の音がいきなり入ってくるから混乱する。
随所で近代日本の価値観の変容(アジアへの進出だったり、組より金儲けの優先)だったりが見られて歴史物としても結構楽しめた。最後、俺に任侠道など無いという台詞にしびれた。
ひたすらペコペコしている候補者に、偉そうに説教垂れる「先生方」、何も考えずイメージで投票先を決める大衆。現代が衆愚政治の時代であることを映しつつ、同じカメラが捉えるのは川崎市に住む人々の姿である。昼は>>続きを読む
ノリがキツいなと思ったが現代の日常会話って確かにこんな感じだよなと。好みに合わなかったが悪くない映画だとも思う。
ラストシーンがあまりにも美しい。
他者とは同じ道を歩けないのが人生だが、一時の友と築いた絆は宝物。
バイオリン、海、扉、窓、銃、タバコ、車、服、靴、人間たち。セリフや人物の動機目的は意味不明だが、画面に写ったものがとにかく印象的な動きをする。ここまで「映画的」としか形容できない陶酔を味わったことは初>>続きを読む
原作にあったキリスト神学的な思弁性がオミットされており、筋は大体同じだがかなり違った印象を受ける。現代で戦争のはらわたまで描写した映画を撮ることの意義は大きいと思うが、原作があまりにも偉大すぎた。
大人の子供に対する冷淡さがとてもリアルで胸を締め付けられる。本当に平凡な話なのだが、子供にとっては特別な体験であり、それが一輪の花に表現されているのだろう。