手を変え品を変えのアクションシーンが恥も外聞もないご都合主義で数珠つなぎ。ま、これはいつものことかも知れないけれど、最終章が近付いてのスケールアップで手のひらは汗びっちょり。デジタルからアナログへの回>>続きを読む
こりゃ絶対あかんやっちゃろと確信しつつ、でもプーさんファンとしては見とかなあかんやろとの義務感もあって、ようやく鑑賞。お母さんに連れられた小学生もいて、トラウマにならんかったらええけど。幼年期のファン>>続きを読む
コントローラーを触ることなく横からプレイを眺めるだけのゲーム音痴だけど、こりゃなかなか楽しめた。かわいいし、もっともっと楽しんでもらおうというスタッフの工夫と努力が嬉しい。封切りからずいぶん経っての劇>>続きを読む
もうめぐり逢うことはないと思っていた宮崎さんの新作。しかもまったく知らされることのなかった内容。だからおのずと期待は鰻のぼりで、とんでもない映画になっているのではないかと、かなり緊張しての鑑賞に。でも>>続きを読む
ところどころでウトウトしながらの鑑賞になってしまったのであんまり大声では語れないんだけど、お話の焦点が僕には不分明だった。裁判の行方もよくわかんないし、それを傍聴している女流作家の心の行方も今ひとつよ>>続きを読む
他の人のレビューを見て「Xエックス」の前日譚と知ってびっくり。みんな情報通やね。で、そうだと分かると、あんまり怖くなくてノスタルジックで作家性が出っ張りがちな由来が分かって、ややニンマリ。どっしり低め>>続きを読む
ナチズムとスターリニズムに蹂躙される東欧の人々やユダヤ人。その惨禍を万遍なくバランスよく、やや図式的教科書的かもしれないけれど、上手く2時間のドラマにまとあげる手腕に感嘆。歴史から学ぶことが苦手なのが>>続きを読む
「大いなる自由」のなかにおいてもなお逃れることのできない性の強迫や桎梏、そのどうしようもなさが迫るラストか辛い。権力による恣意的な幽閉よりもひょっとすると性の不自由さの方が大きいのではなかろうかとさえ>>続きを読む
あーでもないこーでもない、あれ入れよこれ入れよ。そんなお話作りのブレーンストーミングが目に浮かぶようで、ご苦労さまでしたと言いたくなる。めいっぱいの展開をつなぎとめていくご都合主義にも乾杯。それにして>>続きを読む
前半コーヒーなんぞを啜りながらグジャグジャと喋り合って今回はなかなか呑まんなあと思ってたらやはり呑みだして、キム・ミニさんはお疲れの様子で寝ちゃったりして、ありゃりゃ。どんどん小規模な「私映画」になっ>>続きを読む
壊れゆく女でなく壊れちまった女の再生の物語。けっきょくは人との縁がその支えになるというアメリカ映画ならではのオプティミズムだけど、ぼくは素直に感動しちゃったな。ショットのウィスキー+大きめのグラスの生>>続きを読む
壊れゆく予兆を抱えての彷徨い。会話は噛み合わず、思いは伝わらず、まわりとの繋がりは失われていく。台詞まわしの妙や独特の間合い、そして身につまされる瞬間も多々あって、余韻の深い映画でした。
自閉症にまつわる啓蒙に留まることなく普遍的な感動に導かれるのは、豊富なディテールに裏打ちされてるからだろう。母子関係、隣人や地域との関係、グループホームでの人間関係、いっぱい笑わせてもらっているうちに>>続きを読む
ミーガンが牛刀みたいなのを持って暴れるところ、その前のダンス、そしてラストの持っていき方。なるほどね、と唸って笑えます。一所懸命サービスに勤めるこういう映画こそ、大切にしないとね。おそらく作られるであ>>続きを読む
よくできたお話で堪能したんだけど、あまりにもゴチャゴチャと混み入った展開で、ゆったり感やしっとり感には欠けていたかな。もう少しノスタルジックな雰囲気があったら嬉しかったんだけど、それはないものねだりで>>続きを読む
アーカイブ映像を渉猟してパッチワークしていく執念と根気にただただ脱帽。煉獄の情景もおどろおどろしく、そんな全体を包み込む夢幻の霧がしだいに観客の頭をとろけさせていくという趣向。唯一無二。何十年か先、現>>続きを読む
水のないプール、止水栓、管理されお金に換算される水、滝をくだり川を流れる自然のなかの水、海への憧れ、渇水そして雨。そんな水にまつわるあれこれと児童虐待や貧困のテーマが盛り沢山に絡み合う。いささかアナー>>続きを読む
実話をもとにした映画だとは聞いていたんだけど、場所や時代の説明がないままお話が進むもんだから、そして緊迫した状況なのにいささかテンポがゆったりしているもんだから、なんだか抽象的なお伽話みたいだなあ、舞>>続きを読む
視点を変えて行きつ戻りつ、真実は何処にありやのミステリアスな展開で、退屈する暇もない。それにしてもなんと緻密な構成であることか。シナリオ作りの苦労がしのばれる。なわけで、まったく内容を知らないままで鑑>>続きを読む
シンプルで直線的な展開。それはそれでいいんだけど、ここぞというときにちょっとカットが足りなくて、あれっ?て思うところが随所に。たぶんそんなに潤沢ではない製作状況だったんではないかな、と感じさせられる映>>続きを読む
いろんなテーマがてんこ盛りだけど、深追いすることなく適度な省略もあるので、お腹にはもたれない。ラッキョとか点滴一粒一粒の値段とか、妙に細やかなエピソードや台詞も楽しい。この監督の映画、これまで癒やし系>>続きを読む
不思議なアングルのカットや締まりのない展開で、大丈夫かいなと途中で不安になったんだけど、そんな心許ない映像の積み重なりが次第に効いてきて、余韻はずしりと重い。歳月の重み、おぼろに振り返ることしかできな>>続きを読む
これでもかこれでもかの出血大サービスなんだけど、あまりのハイテンションに感覚が麻痺しちゃったのか、アクションの反復に飽きちゃったのか、途中で幾度か睡魔に襲われる体たらく。情けない。ファミリー連呼の映画>>続きを読む
視点を変えて出来事を語り直す時制のトリックは面白かったし、年末年始の慌ただしい世相の中に三つどもえ四つどもえのぶつかり合いをぶち込んでいくシナリオの工夫も面白かったけど、骨格ありきで肉付けが物足りない>>続きを読む
好きなナオミ・ワッツ主演で尺が84分とくりゃ、こりゃ観るしかない。でもあんまり期待したらあかんやっちゃな、と自戒しつつ映画館へ。ほとんどがスマホを手にしたナオミ・ワッツの一人芝居で、舞台もほとんどが森>>続きを読む
圧倒的。ただ細かいところが私には未消化だし、台詞まわしにも晦渋なところが多々あったので、悔しいのでもう一回観に行くつもり。ただ長いんでなかなか。かなり深みのある映画なんで、これを前知識なくさらりと観て>>続きを読む
刺激的な映像と刺激的な音響に圧倒される。odessaのシアターだったからなおのこと。老いてますます盛んなスコリモフスキーに平伏。でもなんかムキになってるみたいだったな。ロバは見てるだけで胸が締めつけら>>続きを読む
病院附属の精神科デイケアセンター。集う人々がどことなくユニークで魅力的。なにより水上の建物(船?)が素晴らしい。日仏の医療制度の違いは知らないけれど、このデイケアを運営していくための経済基盤はどうなっ>>続きを読む
もうひと押しがいつ来るかいつ来るかともどかしく感じているうちにあっさり終わっちゃってありゃりゃ。お母さん息子そしてそこに転がりこむ風来坊の女の子、その3人が物語を展開していく鍵なんだろうけど、焦点がそ>>続きを読む
こりゃなかなか面白い。大人のパートと子供のパートがパラレルに展開していって、途中で不思議な接近遭遇があるあたり、ゾクっとさせられる。ふたつのパートは肌触りがちょっと異なり、大人パートはホン・サンスっぽ>>続きを読む
タクシーのなかで運転手と客がダラダラ喋るのが面白く、ジャファール・パナヒの「人生タクシー」を思い出したりしたんだけど、けっこう波乱に富んだ回想シーンが頻繁に割り込んできて、だんだんありきたりの方向へ。>>続きを読む
🎵わがままは男の罪、それを許さないのが女の罪🎵となるかと思いきや、女の底力がうっちゃりをかますのが怖くて愉快。絶倫願望からなかなか抜け出せないあかんたれの男どもへの挽歌。ラストが切ない。16ミリで撮影>>続きを読む
画面いっぱいに目まぐるしく乱舞するメッセージや画像のやりとり、監視カメラや定点カメラの映像、その他こもごも、IT弱者のあたしなんかにゃ縁遠い、デジタル映像の数々。スピード感に満ちたその展開を大いに楽し>>続きを読む
衝撃的なお話だし、製作側の熱い想いも伝わってくるし、見応えはたっぷりなんだけど、うんまあそんなこともあるよなあ、こんな世の中なんだから、みたいに思ってしまう我が感覚の鈍麻が怖い。宗教的だったり独善的だ>>続きを読む
ワンアイディア、ワンシチュエーションで押し通す、いつもながらのシャマラン節。かなり無理矢理っぽいお話で、それはいつものことなんだけど、いつもいつもこんなとんでもないお話をでっちあげて強引に映画に仕立て>>続きを読む
主人公の体も凄いけれど、それより主人公を取りまく看護婦や娘や元妻たち女性陣の存在感の方がもっと凄い。とくに娘さんのキャラクターたるや特筆もん。舞台劇みたいやなあと思っていたら、やはり原作は舞台劇だった>>続きを読む