ジョンさんの映画レビュー・感想・評価

ジョン

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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

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珍しくアンナカリーナの表情が豊かで手で身長を測るシーンやダンスのシーンがキュートだった。ゴダールのアンナ愛が伝わってきた。会話は相変わらず小難しい話が多いが哲学的な言葉が多く、綺麗で美しい。でもナナは>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

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シネマスコープいっぱいに広がる海と森。気狂いピエロや勝手にしやがれとはまた違うゴダールのセンスが光っていた。
ストーリーは暗めで夫婦関係が破綻していく様子が描かれているのだが、カポナ島のロケーションや
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羅生門(1950年製作の映画)

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音楽が登場人物の心情とリンクしてより没入することができた。先の見えない展開とメッセージはこの先もずっと残っているべき作品だなと感じた。
4人目の人でさえ盗んで逃げて嘘をついて、ある意味1番タチが悪いか
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

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前作がやりたい放題だったのでそこの辻褄合わせがメインなんだけどちゃんと面白かった。殺し屋から解放されて、心置きなく母親ができるというハッピーエンドで予想を裏切られたので少し肩透かしされたが、この世の全>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

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海外の日本のイメージでよくあるサムライとかニンジャとかヤクザとか、そんなものだらけだけど、日本愛に溢れていて、ツッコミどころも含めて楽しめる作品。ものすごい数のオマージュがあるのはわかるけど日本に住ん>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

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ストップモーションのアナログキングコングはなんかCGよりも表情が怖くて迫力があった。撮影にはとてつもない時間がかかったそうだが、今の時代に見ても現代の技術を使った映画とはまた違った良さがたくさん見つか>>続きを読む

空気人形(2009年製作の映画)

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レビューが難しい作品だけど、カゲロウの話は印象的だった。胃も腸も無い空っぽの生き物。のぞみも空っぽだけどじゃあ人間がそうじゃ無いかと言われると難しい。空の器に心が入ったのぞみは人間、社会に対して何を思>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

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映画は一方通行ではいけないが、侍、百姓、野武士までもしっかりと心情を描写していて時代の切り取り方が素晴らしいなと思った。時代劇もあまり見ないし史実も詳しくないが
リアルだと感じざるを得なかった。どちら
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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ニューヨークの街を1人で背負うトラビス。戦争で受けた深い傷だけが残ったまま孤独に淡々と生きるって辛いし難しい。トラビス生き様って今の時代だと気持ち悪いで片付けられるけどあの時代だとどうだったんだろう。>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

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命、司法、愛、様々なテーマが重なって重厚すぎる3時間だった。全く長く感じなかった。結局不思議な力ってなんなのかとか、コーフィの正体とかわからなかったけど別にそこは重要じゃないかな。神の使いって事で十分>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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いろいろ詰め込んでて濃厚な90分だった。でも90分ということに意味があるって新しいんじゃないかな?この映画もポンポさんが作ってそうだった。
たくさんの展開と要素がある中で、撮ってる映画と自分が重なって
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

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これを公開当時に見ていたら腰を抜かしてたと思う。本物のヘリと爆破、死体の山、水牛を本当に殺したり、スケールが違いすぎる。
正直内容についてはすごく深いもので、ストーリーは追えたが理解できてない部分がほ
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

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ナタリーポートマンの歴史に残る神演技。もし撮影のためにバレエを始めたとしたならとてつもない役作りだし、不安や狂気の表情もすごくて見ている側にびっしり伝わってくる。ラストのブラックスワンのダンスはまさに>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

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美しい男たちのBLとして見るか、行き場のない若者の青春映画として見るか、芸術的なインディーズ映画として見るか。きっとどれも正解だと思うけどなんかずっと見てられるなってそれだけでも良い気がする。
それぞ
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

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なんか老けてないか?当時何歳なんだ?と思ったら46.7歳で薬物の過剰摂取なども考えると割と妥当な見た目だった。
裏話的なものも含めてオズの魔法使が好きで気になって見てみたが、こんなに悲しい最期だったと
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めまい(1958年製作の映画)

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ヒッチコックのジャンルにとらわれない面白さが炸裂していて、ラスト10分の恋愛メロドラマからサスペンスにギアチェンジするところがとても良かった。軸はミステリーだと思うけど、そこのストーリーも複雑ながらも>>続きを読む

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

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ゴダール3作目。アンナカリーナに釣られてみたが、3つ目に見る映画ではなかった。
アンナカリーナの孤独と狂気を含んだ演技に圧倒され、意味がわからない難解な映画だけど、1人で成立させてしまう力があると感じ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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とにかく内容が難しくて、集中して見ていたつもりだけど何が起こっているのかわからないと言うことが結構あった。かろうじてストーリーは追うことができたが、前作に続いてあまり良さはわからなかった。Kの孤独や郷>>続きを読む

ロッキー2(1979年製作の映画)

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アポロのシーンが多くなり、世界チャンピオンの葛藤とプライドが描かれ、ただ勝つだけではなくてロッキーより強いと言うことを証明しなくてはいけないという立場で最後までカウント有利でも逃げることなく戦ったアポ>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

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初めて見たけど、どこかで見たことあるような有名なシーンがいっぱいあって、語り継がれる作品というのはたくさんパロディされているものなんだと感じた。
どうしようもない男だったロッキーがエイドリアンと自分の
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エイリアン3(1992年製作の映画)

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暗くてジメジメしていて閉鎖的、そして全員坊主頭のほぼ男なのでずっと閉じ込められている気分で見るのは大変だった。1作目への回帰的な要素があり、アクションよりはホラーが強くなっている。1作目は宇宙船のセッ>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

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ゴダール作品が難しく感じてしまうのは、会話のノリとか、言い回しが日本語と少し合わないんじゃないかと思ってしまうから。詩の引用やポエム的なセリフがあまりに文学的だと噛み砕くには字幕だと時間が足りないし、>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

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見終わった後、他の人の感想や解説を聞いてからだんだんと全体像が浮かび上がってきた。金を手にした気ままなバイク旅が60年代アメリカの現実を風刺していく。ただの爽やかでかっこいいバイク映画ではなかった。で>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

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美術、演技、音楽、ストーリーどの角度から見ても傑作。この時代の映画でここまで予算と手間がかかっている作品はないんじゃないだろうか。
モノクロからカラーに変わるシーンは凄すぎて感動したし、その後の魔法の
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

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敵の悪事の規模もだんだん増してきて、遂に核爆弾まで出てきてしまった。正直核はやりすぎなように思った。日本じゃ絶対に出てこないし、そこら辺の認識の違いはやっぱりあるかもしれない。
暗くて絶望的な雰囲気が
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ダークナイト(2008年製作の映画)

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生い立ちが描かれず、大いなる理想があるのかもわからないジョーカーというキャラクターに2時間超かけて心が支配されていった。そして確固たる正義の信念をもつほどそれが傾いた時、激しい怒りが新たな悪を生み出し>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

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ノーラン作品は自分に合わないところがあるが、これは面白かった。アメコミヒーローだが、ものすごい力があるわけでも無く、大衆に好かれてもいなく、むしろ警察に追いかけられる側でかなり暗いヒーロー像だった。か>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

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刺激的なタイトルと上映禁止になったという事実に惹かれて視聴。理解が追いつかないのはもちろんだが、直接的なスプラッター表現は無く血は年代を考慮しても作り物感が否めないので上映禁止になるほどかなと感じた。>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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クレジットもほどほどに、カフェでの会話から始まり、黒スーツに黒ネクタイでテーブルを囲む男たちはそれだけでかっこいい。雑談だけどそれだけでどんな人間なのかなんとなくわかってくるのがタランティーノのセンス>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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この手の作品は映画化をする意味と1本の映画としてどうだったかを考えてしまう。原作が素晴らしいのでそれが映画化されて濃度が低くなってないか、逆に原作無しでも映画として面白いか。つまり原作を知ってる人も知>>続きを読む

フレンジー(1972年製作の映画)

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演出、脚本どれをとっても隙がなく、作品数が多いのにハズレが少ないヒッチコックは天才的だ。特に演出面。2人目を殺すため自室に連れ込んだラスクが扉を閉めた瞬間部屋の様子は映さず、音も聞かせずゆっくり引いて>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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とにかく映画の見せ方が綺麗。インテリアや音楽、カメラワーク、陽射しの差し込みなど、監督の才能が光る。時系列がバラバラだし、会話も少し入り組んでるので見るのに集中力がいる。ダンスのシーンはジョントラボル>>続きを読む

アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

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思った3倍くらい曲が流れてファンからしたら嬉しかった。でもカバーだし、ビートルズの名前もメンバーの存在にも触れられないので別の世界のビートルズのミュージックビデオという感じ。曲から当て書きした内容かと>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

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思ったより、桐島にフォーカスされていなかった。桐島が部活を辞めたのは1つのきっかけでそこから複雑な(実は単純なんだけど)人間関係や立場の揺らぎがあったりする。キャストの豪華さと高校の雰囲気は良くて自分>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

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キューブリック20代の傑作。まだ実績が無いため、2001年宇宙の旅以降のキューブリックの芸術的で叙情的なスペクタクル要素はないが、エンタメに振り切った分かなり面白い作品になっている。
フリとオチが効い
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

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当時のフランス映画の動向にあまり詳しくないが、独特なカット、会話劇などきっと新しかったんだろうと思う。いつの時代も男は目の前のことばかりで女は先のことを考えていて、当時の自立した女性像であったように感>>続きを読む

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