jayさんの映画レビュー・感想・評価

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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

観終わったあとすぐに
また観たくなる映画は
きっと良い映画なはず。
このaftersunは多くを語らず、
美しい映像が矢継ぎ早に流れていく

観てから2日経っても
まだ心の中に余韻が残ってて
自分の中
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

時代遅れのコインランドリー
破綻寸前の経営と
修復不可能な夫婦仲
何も上手くいかず疲れ果てた日々

足取りが重い税務署のエレベーターで
突然の別世界からの誘い。
強制的に、意味不明な
マルチバースの世
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.4

羊と山、ちっぽけで古びた小屋と
色の無い陽の射さない草原
家の中は暗く、質素で
絶望と虚無が音も無く漂う
自然は果てしなく広がり、冷たいようで
誰をも抱きしめてくれるように優しく
眠らない北極圏の冬の
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.7

くだらなさとバカバカしさを塗りたぐった
ピーナッツバタートーストを
口いっぱいにほおばったような後味

真面目な空気感で
奇妙なことが起こりそうで
どうでもいい伏線回収をしたあとに
綺麗な音楽で誤魔化
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.8

A24xホアキンフェニックスx
マイクミルズ
そして天才子役ウディノーマン。
どこを取っても傑作の予感しかしない。

デトロイト、LA、NY、ニューオリンズ。
モノクロが紡ぐそれぞれの都市の色。
そこ
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.8

時代が変わっても
しばらく経ってふと
また観たくなる映画

5人の若者が嫌々ながらも
自分と向き合い
他者と関わり合い
傷つけ傷つけられ
少しずつ大人になっていく
“傑作の”美しき青春映画

同じ学年
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.6

本を愛する者による
本を愛する者たちの映画。

本を愛し本に人生を捧げた
ブックセラーたちが
登場しては本について語る

大人になった今も
子どものような眼差しで
古き良き時代を思い出しながら
本を眺
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ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.4

ヘルムートが切り開いた
新たな時代を、実際にモデルとなった
女性たちが生き生きと語る

きっと彼にしか出来ない
モデルたちの心に寄り添う何か
大胆にさせる何か
そして時代の先を行く
彼の頭の中の構図が
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.2

『ティファニーで朝食を』でお馴染み
トルーマンカポーティ。
彼の知られざる華やかな人生を辿る

時代の先駆けとなる作品で
センセーショナルにデビューしてから
NYの社交界の中心的な人物となる
時代の寵
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.8

ビルマーレイの
次々発する名言と
表情で語る演技。

最高に痛快で
サクサク進むストーリーは
仕事終わりに観に行くのに丁度いい

ボーダーとバンドTばかり
着ている娘に
(いちいち)お洒落なパパは
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.7

ジミーフェイルズ4世の
夢とプライド、そして生き様
誇るべき“彼の“大豪邸と
サンフランシスコの街は
今日も静かに佇んで

親友と喜びを分かち合い
悲しみを背負い
幼い頃から夢見た日々は
静かに流れて
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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.6

あまりにも大きすぎた
Oasis解散の衝撃
人生の坂道をどんどん落ちていく彼を
救ってくれたのはやはり音楽だった

どの世代をも魅力する、
40代後半になっても
やっぱりかっこいいリアムと
とことん人
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

青春の90年代を
全力で駆け抜ける

90年代カルチャーに
どっぷり浸かる映画だと思いきや
それでもやっぱり
ちゃんと90年代の空気なのだが、
(グッとくるアイテムがたくさん)
主人公もしかり
ストリ
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.2

ルーカスヘッジズの苦悶に満ちた表情
ノアジュープの純粋で溢れる優しさ
シャイアラブーフの葛藤と歪んだ愛情

静かに流れるストーリー
どのシーンを切り取っても美しく
優しさが光となって
観る者の心をそっ
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白い暴動(2019年製作の映画)

4.2

音楽の世界に
人種差別があってはならない。
RAR対NFの激しい闘い。

今よりももっと人種差別が日常的な
1970年代のイギリスにて
白人至上主義が政治を乗っ取ろうと
今でもどこかの国がやってるんだ
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.2

ホワイトシネクイントにて
短編の上映からの本編の鑑賞

短編が良かったとのレビューを見て
急いで映画館へ

短編の衝撃が凄まじかった
(本編よりもインパクト大)

心が落ち着かないままに
本編がスター
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

すごく綺麗で清々しくて
息を飲む音までも聴き逃したくない
木漏れ日と水の音と
クラシックな街並みと自転車
色鮮やかなシャツと家族で囲む食事
アプリコットジュース
そして空の色が印象的

北イタリアのど
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦の暗雲が
まだ微かに漂う、
世界恐慌に荒れる1933年、
ジャーナリズムの強い意志を持って
祖国を離れ駆け巡る1人の記者

華々しく繁栄する大国の権力と陰謀、
大手メディアの隠蔽体質と圧
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

ミニシアター系の
教科書みたいな作品!

これ以上はネタバレになるので、、

レイラがずっとかわいいのと
ホットチョコレートが飲みたくなる。

映画好きにはマストな作品では。
きっと何度も観返したくな
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.8

美しく、退廃的で
丁寧に詩を読むように
死の物語が緩やかに流れゆく
ニールヤングのギターと
ジョニーデップの表情だけで
全てを物語る

打たれた子鹿に寄り添うシーンと
最後の舟のシーンが
ずっと心に残
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

表現が難しいが
始終独特で絶妙な空気が流れる
ロードムービー
どの切り口も素晴らしく、
曖昧さと不完全さが
心地よく小刻みに
ストーリーを進めてくれる

むっとするような汗ばむ太陽の下
カラリとした爽
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

遊び心満載!!
ジムジャームッシュと
ゾンビが出会うと、こうなっちゃう。

映画館のシートに座って
真面目に観てる我々を
嘲笑うかのごとく

でも、それだけで終わらないのが
ジムジャームッシュ。

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

純粋に感動し、興奮した!!
こんな映像が今まで隠されていたことに
驚きを隠せない。
学生運動も三島由紀夫も
知らない世代だが、
時代を全力で生き抜いた彼ら
同じ日本人として敬意を表したい。
言葉に力が
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コロンバス(2017年製作の映画)

4.5

この映画は美しい、
全てが美しく映されている

モノとモノの距離感、
静と動、人と自然
無機物と有機物、光と闇
計算された対比する世界に
敢えての余韻を含めながら
美しいストーリーを乗せて
静かに緩や
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

リアリティのダンスの終わりから
そのまま繋がるスタート
のっけから飛ばしますホドロフスキー

前作はホドロフスキーの父、
ハイメのための作品

本作はホドロフスキー自身のため
自身の青春時代を回顧する
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

グレタガーウィグとシアーシャローナンの
タッグだけでも観る価値があるのに、
ティモシーシャラメとエマワトソン、さらに
フローレンスピューまで。贅沢の極み。

この時代の服装や暗さが際立って美しいのは
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

DO THE RIGHT THINGとは、
異なる雰囲気の作品。

全体的にコミカルでアクション的な
空気が流れているけど、
テーマは割と際どいラインを
ずっと攻めていく。

どちら側も熱を帯びて
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.6

いくつものJuly 15thが過ぎていく
誰も望んでいない結末は
最後のワンシーンで
少し救われた気がした

いつまでも心の中に
美しい思い出を抱いていたい
どうか、あの頃を忘れないように

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

初めてのホドロフスキー作品。

只者ならぬ雰囲気に負けじと意気込むが
その圧倒的に独特な世界と
スケールの大きさに
あっさりと出鼻をくじかれてしまった

鑑賞しながら、えっ?えっ?っと
色んなエッセン
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.5

ただただケイトハドソンが完璧。
素晴らしいストーリーが霞む程に。

こんな子がもし現実にいたなら、、、
絶対に人生狂わされちゃうだろうな
でもぜひ会ってみたい。

あまり期待できないバンド系の映画の
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.5

最後はまさかの展開!笑
内容はともかく、
こういう映画は息抜きに大切。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

ガサツで不器用でおっちょこちょい
でもどこか憎めないフランシス。

毎日が上手くいかなくて、
彼女なりに一生懸命にぶつかっていく
それでも、モテないこじらせ女子。
さすが、グレタガーウィグの真髄。
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

4.0

恋愛、コメディ、ドラマ、
どれも丁度いいバランス。
疲れないし、最後まで心地が良い。

この映画が好きなのは、
一生懸命恋に生きてるのに
いつまでも上手くいかない
ダコタジョンソンが
どのシーンもずっ
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

4.2

ストーリーが進むにつれ
少しずつ、ゆっくりと
心の美しさ、愛の温かさが
とめどなく溢れてくる。

ありふれた日常が、
当たり前に過ぎ去る幸せに
浸りながら愛に包まれていく。

12月の夜明けのサンフラ
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