るるばーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.0

ananシネマナビ紹介『あなたの名前を呼べたなら』鑑賞。ラトナの着るサリー、マンションの落ち着いた色合いの内装や調度品、さっと作られ差し出されるライム水などインドのディテールが美しい映画でした。全体的>>続きを読む

台風家族(2019年製作の映画)

4.4

クズでゲスな小鉄としっちゃかめっちゃかな家族のお話。笑ってほろりときて、そして青春映画のような疾走感と爽快感でフィニッシュ(笑) なんとも言えないおもしろみのある映画でした。草彅剛のキレのあるキレっぷ>>続きを読む

ムアラフ 改心(2007年製作の映画)

4.8

お祈りの白い衣装に身を包み頬にキスをするマレー系の姉妹を見ているだけで心が洗われました。人を思うこと赦すこと。宗教宗派の垣根を超えて大切なことを、何気ない日常を通してそっと教えてくれるヤスミン映画、本>>続きを読む

細い目(2004年製作の映画)

4.6

ヤスミン・アフマド監督特集にて『細い目』鑑賞。また大切な宝物にしたい映画に出会えました。中華系のジェイソンとマレー系のオーキッドの恋。複雑な民族事情を浮き彫りにしながらも監督が人間に向けるまなざしはと>>続きを読む

ラブン(2003年製作の映画)

4.3

ヤスミン監督デビュー作は監督作品モチーフの原石がキラキラと散りばめられていて胸が熱くなりました。こんなにどろどろとした世界に生きているのに人間って世界って美しいと素直に思わせられてしまうんですよね。何>>続きを読む

グブラ(2005年製作の映画)

4.2

他のヤスミン作品より人間の弱さ、やるせなさが強めで少し苦しかったけれど、隣人が祈りが、光を灯してくれる。『細い目』の時から気になっていた中国系ジェイソンの両親。病院のベッドで彼らの隣になったマレー系家>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

見終わってからも涙が止まりませんでした。12歳の少年ゼインの置かれた過酷な環境と彼の生きる力に圧倒されて。彼に告訴された両親も一方的に責める気になれない。貧困からくる負の連鎖の中にいるから。重く苦しい>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.2

ananシネマナビ紹介の『サマーフィーリング』鑑賞。大切な人を失い残された人たちがそっと寄り添いながら少しずつ前に進んでいく。その歩みに美しい景色とやさしい音楽を添えて見せてくれるミカエル・アース監督>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.1

‪ 『凪待ち』を観て、白石和彌監督の他の作品が観たくなって『彼女がその名を知らない鳥たち』を。とてもよかった。白石監督の描く恋愛映画はひどく泥くさく人間くさい。歪んだ愛の形を一気に純愛に昇華させるラス>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.2

東京国際映画祭で気になっていた『アマンダと僕』鑑賞。とてもよかった… 大切な人を失ったかなしみを癒してくれるのは何気ない日々の営みと側にいてくれる人たち。アマンダとダヴィットの生活をゆっくりと時間をか>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

認知症のお父さんと家族。テーマは重いけれど、お父さんのペースに合わせてゆっくりと時間が流れるあたたかい映画。監督さんはやさしい方なのだろうなあと思いました。

役者さん皆さんすばらしいのですが、松原智
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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.5

図書館職員の志の高いお仕事がすばらしかった。圧倒されました。自分の図書館観がかわりました。

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.4

知性と信念と努力に裏打ちされた言葉は強い。ギンズバーグ氏の言葉の力に胸を打たれました。男女差別と戦い続けてきた方なのにお人柄は控えめでかつチャーミング。そんなところも含めて彼女の存在すべてに憧れます。>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.7

大学生4人が実行した稀少本の窃盗は少しも計画通りに進まなくてぐだぐだでぼろぼろで苦しかった。何かを成し遂げたかっただけなのにね。何も残らず虚ろに逮捕を待つ彼ら。ほろ苦い余韻が残りました。

襲われた司
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

性差別をなくすため裁判に挑んだ女性弁護士の話。彼女が勝ち取った判例の上に次々と女性の権利が獲得されていくシーンには胸が熱くなりました。彼女を理解し共に歩む夫もすばらしい。新しい時代の担い手に成長してい>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

4.0

おもしろかった!!!木村くんのかっこよさと長澤まさみさんの美しさが十二分に発揮されていて気持ちのよい映画ですね!訪れるゲストたちの人間模様も一つひとつ楽しめるし、ミステリーとしても最後の最後まで引き込>>続きを読む

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

4.7

ずっと観たかった『21世紀の女の子』鑑賞。15人の女性監督によって作られた15本の短編たち。どの作品も自由で瑞々しくて女の子たちがとっても魅力的。最後の山戸監督の作品がすごい… 女の子ばんざい!の気持>>続きを読む

ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

3.2

カフェにいる謎の男の元に次々やってくる人たち。ワンシチュエーションでそれぞれの欲望が絡み合っていくさまを見せる演出がおもしろいなあと思いつつ、2本目だったので途中集中が切れてしまいました。元気な時間に>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.6

すごくよかった… 美しいモノクロームの映像で流れていくある家族とメキシコ人家政婦の小さな日々の営み。やがて起きる小さな波風が最後文字通り大きな波風となって押し寄せる。そしてまた凪いでいく日常。少し強く>>続きを読む

おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.1

4月からの舞台『LIFE LIFE LIFE』を観るにあたって、演出家にケラリーノ・サンドロウィッチさんがおススメされていたので予習として観ました。ヤスミナ・レザ節を満喫。おもしろかった!上辺の会話か>>続きを読む

まく子(2019年製作の映画)

4.4

すごくよかった。思春期のもやもやとしたものが瑞々しく描かれているファンタジー。あったかい気持ちを心に残してくれました。人も自然も美しくやさしい。山崎くんのとらえどころのない感じ、新音ちゃんの人間離れし>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.4

おもしろかった…!この夫婦の関係性は2人にしか分からない。グレーなままでやってきた2人の関係性がぶわっと爆発するシーンは鳥肌ものでした。でも結局どうしようもなく愛があるんですよね。泣いてしまいました。>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.9

稲垣吾郎さんのananシネマナビ紹介映画。事故で亡くなった夫がゴーストになってひたすら妻を見守る映像がゆっくり流れ続ける不思議なテイストのゴースト映画。ゴーストに感情移入してしまった… 地縛霊切ないな>>続きを読む

宵闇真珠(2017年製作の映画)

3.8

ananシネマナビを観て鑑賞。水上にある漁村、打ちつける波、ブルーグレーがかった色彩がとても美しい映画でした。主人公の白い女の子を稲垣吾郎さんが「ドレスにブーツのお姫様」と表現されていましたが、まさに>>続きを読む

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.7

ananシネマナビで紹介された『おかえり、ブルゴーニュへ』鑑賞。ワイン造りの過程と美しいブドウ畑の四季をたっぷり楽しめました。収穫の喜びを歌って踊って皆で分かち合うシーンがすごくよかったなあ。3兄妹の>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

東京国際映画祭、コンペティション部門にて。とてもよかった!想いを伝えない片想いがたくさん。ゆるゆるぐずぐずしていてそれぞれ不器用なのにとても愛おしく感じられるのはなんでだろう。愛なんて分からないけれど>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.8

ananシネマナビ稲垣吾郎さんのレビューを読んで、気になったので鑑賞。目の見えない少女と透明で目に見えない少年の恋。見えないものを感じながらの幼い2人のかくれんぼがかわいらしかった。透明なエンジェル目>>続きを読む

ムタフカズ(2016年製作の映画)

4.2

おもしろかった!
がんがん撃たれまくりのかなりやばい映画ですが(笑)、映像が精巧で洒落ていて94分間ポップアート作品を鑑賞しているような感覚。

声優陣もすごくよかった。草彅剛さんの気だるさと独特な色
>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.8

anan稲垣吾郎さんのシネマナビで気になって鑑賞。よかった… 今年観た中で1番かも。重い法廷劇なのに観終えた後のこの清々しい気持ち… 法廷で争う2人だけど、個人対個人ではごく自然に相手を思いやってしま>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.5

悲しくも美しいラストシーン。ザンパノはこれからもああやって鎖を引きちぎることを生業としながら生きていくんだと思うとたまらなく切ないけれど、あのメロディとジェルソミーナの存在はザンパノの心のどこかにほの>>続きを読む

告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.6

全体的にもやもやする映画でした。 エルの目的が分からずもやもや。「その結末」に「え?」ともやもや。もやっとしながら2人の女優の不気味さに巻き込まれていくのを楽しむ映画でした。それにしてもエヴァ・グリー>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.0

おもしろかった。理想と現実の狭間ですべてがうまくいかずに感情を爆発させるやさぐれケイト・ウィンスレットがすばらしかった。そりゃ飲まなきゃやってられないですよね… 人間って欲望にころっと負けるし弱いけれ>>続きを読む