かなさんの映画レビュー・感想・評価

かな

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上海特急(1932年製作の映画)

4.0

マレーネ・ディートリヒとアンナ・メイ・ウォンの美しさたるや。
同じ映画を何度も見てしまう癖がある私だけど、これは完全に二人の美しさ見たさに見返してしまう
ソフト・フォーカスで映される艶女。
私が黒髪ぱ
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嘆きの天使(1959年製作の映画)

4.5

大大大大大好きな作品!!!!!!
dvdを見つけ出したので久しぶりに鑑賞。
ファムファタルと哀愁のピエロ。どうにも胸が苦しくなって辛いけどたまらない。マレーネディートリヒに理不尽な思いさせられて〜

殴られる彼奴(あいつ)(1924年製作の映画)

4.0

MGMの幕開け
ポーの『飛び蛙』から既にピエロは復讐のイメージを持っていたようだけど、映画でそのイメージを視覚的に決定付けたオリジンは間違いなく本作。
ロンチェイニーのメイク、絶対アリスクーパー真似し
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バービー(2023年製作の映画)

5.0

グレタ・ガーウィグってやっぱり凄い。
女として現実世界を生きて、苦しいと思っていることや不自由だと考えていることがそのまま表現されていて…母親による啖呵きるような長台詞、あまりに身に覚えのある事ばかり
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アーティスト(2011年製作の映画)

4.5

美しくて粋な作品
登場人物の運動の上下と柱(境界線)による画面の分割に注目してみると、キャラクター像がよりはっきりすると思う。
天才犬アギーは多分そこら辺の人間より断然賢い。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

息子である宮崎吾朗、才能の継承への諦め。自作品への愛着。
どこかやけっぱちに、お前らがやろうとしてたことの正解はこれだろ!!って叩きつけてきた感じ。でもそういう想いに作品を通して言及するあたり、なんや
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陽気な中尉さん(1931年製作の映画)

3.5

上品で可愛らしい笑い
憎めないキャラクター
トーキーへの移行と明るい映画産業

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

アーティスティックなサイコホラー
ヒッチコックのオマージュがちらほらあって、見ながらニヤニヤしてしまった
気持ち悪さが絶妙
ポスターを離れてみるとパールの手元がXの形になってて良い
パールとハワードは
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X エックス(2022年製作の映画)

3.5

洒落てるB級!
ミアゴスの演技すごいけど、流石に本物の老人でないことはわかってしまうな
ダンスシーンが魅力的で、ちょっと母なる証明を思い出した

ロバと王女(1970年製作の映画)

3.5

無駄な装飾満載で最高。視覚がカオス。
詳しくないけど、スーザン・ソンタグの言うキャンプってこういうのだろうか

浮草(1959年製作の映画)

4.5

姐さんがタバコを吸うシーン。マッチ箱の動きの捉えるアクション繋ぎが鮮やかすぎる。
若尾文子の美しさたるや

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

前に見て良かった映画の備忘録
核家族化へ向かう日本の哀愁
庶民の悲喜交々
なんでこんなあっという間なんだ

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

「負けて良かった」バーで飲みながら呟く後ろで、軽妙にマーチを演奏する男がいる
この哀愁よ

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

前に見て良かった映画の備忘録
佐分利信、すごく美男ってわけじゃないのに色気があってかっこいい
ほっこり

プラチナデータ(2013年製作の映画)

1.5

こんなつまらんサスペンス他にあるんかってくらいガバガバ

生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

5.0

反戦映画として一番好きだ。繰り返し見てしまう。
うだつの上がらない端役の役者が、最後にはシャイロックの台詞を言ってクロースアップさせる。個として存在し人間の平等を訴える。
ところどころサイレント映画っ
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私の殺した男(1932年製作の映画)

4.0

反戦映画として美しい
男の嘘を知っている観客と、知らない家族という関係性がサスペンス。
戦場では殺した分だけ英雄になれる。では日常に帰還した後は?

お引越し(1993年製作の映画)

4.0

相米慎二作品で、やっと映画らしい映画が見れたと感じる一本
やっぱりカメラの使い方が抜群に上手い
ラストシーンがエヴァンゲリオンでオマージュされていると知って納得。
大人になるとは、自分の親や周りの大人
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ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)

3.5

なんとってもミハイル・バリシニコフ。冒頭だけで見る価値がある
脚本はまあ…って感じだけどダンスシーンが素晴らしい

マイ・ルーム(1996年製作の映画)

3.5

ディカプリオの恩人デニーロと共演。
DVDを久しぶりに探して見てみたけど、いいなあ
祖父母の介護を間近で見てきたから苦しくなるけど、家族の心が少しづつ解けていく様子は暖かい
影の演出が印象的
ただこれ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

4.0

今にも引き継がれるヴィジュアルのアイディアが詰め込まれてて最高
深夜に酒飲みながら見るのいい。
「死んだって楽になれるわけじゃない」好きなセリフ

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

4.0

アメコミ興味無いけどティム・バートンなら話が違う
ティムが手がけた2作は何度も繰り返し見ちゃう
バットマンよりもマックスとペンギンとキャットウーマンが魅力的なのがいい。弱者とはぐれ者の味方だ
ホアキン
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オペラ座の怪人(1925年製作の映画)

5.0

ロマンチックなアンドリュー・ロイド・ウェバー版が有名だけど、原作『オペラ座の怪人』はそもそもホラー小説
怪奇俳優のロン・チェイニー主演で演出もおどろおどろしい本作の方が忠実
サイレント映画は数あれど、
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砂の器(1974年製作の映画)

4.5

ラスト、放浪の旅をする親子のモンタージュ
美しい風景と醜い差別のコントラストが切ない
親子の宿命だけは消えない

ゼロの焦点(1961年製作の映画)

4.0

この制作陣で面白くないわけが無い
戦後、必死にもがいた女性の姿が苦しい
品のあるサスペンス

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

息が詰まる
クリストファー・ウォーケンとメリル・ストリープの美貌がすごい

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.0

映像美
素朴派に分類されるフェルディナン・シュヴァルの実話
いつか現物を観にいきたい

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

今でも沢山オマージュされてる名作
これ以上に面白い密室サスペンスがあるなら知りたい
12人がそれぞれ人間の性質や属性を擬人化してるみたいで面白い。50~60年代アメリカの背景を考えるとまた深みが増す。
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

2.0

高倉健がビールを飲む姿とラストシーンは最高。
他は結構気分が悪くなるシーンが多い。
時代が違うのは分かるけど「昭和の男」像がどうにも平成生まれの女である自分には不快。仕方ないけどね。

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

3.5

歳を重ねてからまた見直したい作品
穏やかだけど退屈には感じない

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

ストップモーションアニメの愛おしさ
ウェス・アンダーソンの日本好きが伝わってきて嬉しい。泥眼の表現があったけど、お能も好きなのかな
あと声優が豪華

ヴィンセント(1982年製作の映画)

4.5

影響されまくりなティム・バートンの原点
これでカリガリ博士見る前に作ったっていうのがすごい

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

4.0

相米らしさ全開
身体性の誇示と子供たちの成長過程(性も心も)をロマンポルノ時代の経験やスタジオ撮影の技術を使って大胆に撮ってる
話の分かりやすさより映像の実験

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソンらしいビジュアルで可愛い。ウディ・アレンみたいな神経質さがある。
未熟な性で大人の模倣をするこどもたち
シンメトリーな画面
シニカルさ

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