たろさんの映画レビュー・感想・評価

たろ

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アトラス(2024年製作の映画)

4.2

テーマや設定、素材に目新しさはなく、意地悪く言えば過去の様々な作品の寄せ集めと言えなくもない。それでいて最初から最後まで一気に見させる求心力は強烈で、その理由はストーリーの良さにある。見た目はド派手な>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

科学者オッペンハイマーの異能ぶりに焦点を当てた作品。非常に見応えがあった。「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマーが題材の作品なので、特に日本においては「原爆被害者の視点が欠けている」「原爆の悲惨さが描>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.7

シリーズ5作目だが、ストーリー的には1作目と2作目の続き。当時の子役が本作でもそのまま主人公の息子を演じているのがエモい。ホラーだが家族愛がテーマ。主役のパトリック・ウィルソンが監督も務めている。

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

4.0

前作に比べて前半はおとなしめの展開が続く。しかし終盤,いよいよ村を守るための一大決戦が始まると,ザック・スナイダー監督の面目躍如。スローモーションが多用された迫力満点の戦闘シーンでは多くの人が入り乱れ>>続きを読む

CODE 8/コード・エイト Part II(2024年製作の映画)

4.0

超能力を持つ故に虐げられている人と、そうでない人との分断が軸になっていた前作から一転、ストーリーは権力者の汚職という路線へ。骨太の展開ではあったけど、個人的には前作の路線の方が好きだった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞。IMAXで観るべきだったと少し後悔してる。それくらい映像&音の迫力と美しさが凄まじかった。哲学的かつ深遠なテイストが良い、壮大なサーガ。早く続きが見たい。

CODE8/コード・エイト(2019年製作の映画)

4.0

超能力を持つ者がマイノリティとして虐げられる社会が舞台。よくある超人バトルものではなく、この手の作品としては珍しい社会派のテイストが含まれている点が良い。現代社会が抱える差別や多様性の問題という視点が>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.5

前2作のようなハロウィンらしさを求めると肩透かしを食らうかも。単純明快なホラーらしさは減退し、耳目を集めた事件の関係者(被害者だったり加害者だったり)が狭いコミュニティの中で被る差別に焦点が当てられて>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィックの壮絶な戦いっぷりを堪能すべき作品。もはやストーリーはあってないようなもの。最後の戦いの地を目指すジョン・ウィックの首を取ろうと、無数の賞金稼ぎ達が次から次へと現れてジョンの首を取ろう>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

いったに何が起きているのか判然とせず、ドキドキしながら食い入るように鑑賞した。面白かったけど、肝心のラストが拍子抜け。梯子を思いっきり外された感じがする。もったいないなあ。邦題もダメ。チープな印象を与>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

3.8

怖かった。母親(妻)を亡くすという悲劇がトラウマになっている点がキモ。暗闇に何かがいるという、子どもなら誰もが抱いたことがあるであろう原初的な恐怖に説得力が増している。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもスリリングで見応えがあった。誰が味方で、誰が敵なのか。主人公ジューンの周囲にいる大人たちの素性が最後まで判然としないので、一瞬たりとも目が離せない。

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.0

『スター・ウォーズ』をベースに『マッド・マックス』と『300』をまぶしたような作品。ストップモーションを多用したど迫力の戦闘シーンは見応えあり。ただしストーリーは浅い。特に主人公が戦うために仲間を集め>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

年に一度の『インターステラー』。今年も鑑賞。マーフの兄トムの少年時代を演じていたのがティモシー・シャラメであることに今さら気づいた。

バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

4.0

主要キャラが一致団結して戦う“アベンジャーズ版”バイオハザード。派手さもあるしストーリーも骨太で、硬派な作りに好感が持てる。美しくて強いジル・
バレンタインが事実上の主役。巨大ボスに挑む最後のシーンは
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

壮大なスケールを感じさせる圧巻のビジュアルにただただ驚愕。映画館でこそ観るべき作品だ。

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

4.0

面白かった。オーソドックスな作りながら見せ方が上手いので、分かっていてもビックリしてしまう。真新しさや特別感は少ないが、正統派かつ古典的な恐怖に満ちた作品だと思う。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.3

2では話のスケールが大きくなって1の良さが失われてしまったけど、今作になってそのよそを取り戻した感じ。その良さとは、物語が主人公の周辺に限定されていること。自分と関わった人が困っている時に、誰に頼まれ>>続きを読む

パラダイス 人生の値段(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど、「女性は若さと子供を持つことに執着する」という偏見に満ちていると感じた。
寿命を取り戻すことに積極的だった夫が終盤で急に消極的になり、反対に妻が超積極的に行動し始めて最終的には別の男の
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

4.0

好きな作品。久しぶりに観たけど、これで何回目だろうか。今となっては「みんな若い!」としか言いようがない。アンジーがキュートだなあ。

バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

3.5

続編というよりは、「見たら死ぬ」という設定だけを借りた別物と言ってよい。“それ”からの逃亡劇が主軸ではなく、狂気に駆られた男の暴走と改心が物語のテーマ。これはこれでそれなりに面白かった。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

これはもうシリーズ最高傑作と言っていいのでは?何より今の御時世にマッチした"敵”の設定が素晴らしい。今まで何度か出てきた核兵器ネタはどうしても身近に感じられないけど,今回の”それ”はテーマとして実にタ>>続きを読む

エリア51(2015年製作の映画)

3.5

予想に反して擬似ドキュメンタリー風の作品だった。肝心のエイリアンの姿をほとんど見せない演出は良かったと思う。安易に見せてそのクオリティが低かったら興ざめだから。

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.2

いかにもアメリカのアニメっぽい細かい演出やキャラクターの表情の豊かさはさすがの一言。LGBTをはじめとする今どきの“多様性”への配慮もあり、破天荒な内容ながら堅実な作りだと感じた。
主人公ニモーナの魅
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

ミーガンが暴走した理由に説得力がない、ケイディがロボットをいつの間にか操作できるようになっている……などなどツッコミどころは多々あれど、とりあえず安心して楽しめる娯楽作品だと思う。

絶妙にリアルなミ
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第9地区(2009年製作の映画)

4.5

もう13年も前の作品なのか。古臭さはまぅたくない。今の世の中にある差別問題や多様性がテーマになっていて、時代を先取りしていたんだなと改めて気づいた。

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

すべてがPCの画面の中で……という手法を脇に置いておいても、サスペンスとての作りがしっかりしており、最後までスリリングで目が釘付けだった。意外な展開が加速度的に進み、特に終盤でのドンデン返しは見事。

呪われた老人の館(2021年製作の映画)

3.0

認知症の人の突拍子のない発言をどこまで信じるのか。超高齢化社会を迎えている日本では深刻かつ難しい問題だ。そんなことをふと考えさせる作品である。フタを開ければオカルトチックなホラー作品だが、主人公の最後>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.0

劇場にて鑑賞。エスターが何者であるかを観客のほぼ全てが知っているという制約の中、一体どうやって恐怖や驚きを演出するのか。そこがポイントだったが、「やられた!」というのが率直な感想だ。まさかそうくるとは>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.5

期待を裏切らない出来栄え。最初から最後までノンストップでトラップの嵐。謎解きのレベルが低すぎる気もするが、テンポがいいので気にしている暇もない。一件落着かと思いきや、まさかのラストが待っている。自作は>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.8

超人化する過程や背景に真新しさはないけど,主人公が医師としての倫理を持ち続けている点が他の作品とは一味違う点かも。地球を守るとか悪を滅ぼすといった,肥大化した正義感とは無縁な点も良い。

フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.5

『パージ』は全作観てきた。12時間が経過してパージ終了を告げるサイレンが鳴り響くと「試合終了!」とばかりに通常モードに切り替わるのはどう考えても不自然だと思っていたのだが、ついにその“12時間”の壁が>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

似たような作品は他にもあるけど、この作品は緊張感がピカイチ。母娘の渾身の演技の賜物だろう。不幸な母親の狂気が心底こわいと思ったが、最後の最後で娘の恐ろしさに衝撃を受けた。

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