MAYさんの映画レビュー・感想・評価

MAY

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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

昭和世代の私には、どハマリの
秀作だった
最後は泣けて泣けて、しばらく
涙が止まらず。
尾野真千子と竹原ピストルの
お母さんとお父さんは、
私の田舎の伯父さん夫婦を
ちょっと思い出した。
この二人は本
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.0

台詞がない映画。
そのせいで、より映像に釘付けに
なった。
広大な地にポツンとある家は
それだけで、そこはかとない
寂寥感が漂う。

主人公が素朴で可憐な美少女
だった。
二人の少年との微妙な三角
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

長かった。
途中で間延びしてしまった。

どの夫婦もきっと叩けば
ホコリは出て来る。
それをひっぱり出されて
晒され、検証される。
隠しておきたい夫婦の
裏側を広げて見せなければ
ならない。
人が1人
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.0

ナン・ゴールドウィンの生き様が
リアルで、ここまでさらけ出すのかと、受け止めるのにズシリと重かった。
児童虐待を受けた歴史でもあり、
加害者である両親を恨むという
よりは、俯瞰して捉えているよう
だっ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラの孤独を思って、途中から
切なくなってしまった。
私はどうしてもゴジラを憎みきれない。

さすがに特撮はすごいと思った、

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

静かな映画だった。
観たあと、幸せの意味を考えて
しまった。
実際に何処かにいそうで、いない。
少なくとも私のまわりには。
主人公の日々は、ある意味美しくて、眩しかった。
役所広司が演じたからこそ、下
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60歳のラブレター(2009年製作の映画)

3.4

期待せずに観たけど、そう悪くなかった。
甘すぎず、共感出来るところもあった。
エンドロールで流れる森山良子の歌が、ちょっと沁みた。

もっと若い頃に観ていたら、たぶん
わからなかっただろうと思う。
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オマールの壁(2013年製作の映画)

3.9

今の時期に観たことで
ガザ地区に壁があること、
イスラエル兵を゙襲撃する意味を
わかった上で鑑賞出来たと思う。

隣人、知人も信用出来ない。
自由に他国に行くことも。
観ているだけで息苦しさを
感じた
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.9

主人公の女子学生が美形過ぎ
ないのが良かった。
スマホのないカセットテープの
時代に同性愛者というのは、
すごく稀だったのではないだ
ろうか。

2人だけのコンパートメントで
乗り合わせた乗客が最悪だ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

観終わって、背筋がゾワゾワ
した。
そうだった、ミステリーだった
と思い知らされた。
犯人は誰なのか、最後まで別の
登場人物を予想していた。

犯人探しよりも主人公の生涯、
恋愛、彼女を取り巻く人達が
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0


本当に静かな映画だった。
泣けて泣けて、しばらく
泣きやまれずにいた。

昔に観た作品。

招かれざる客(1967年製作の映画)

3.9


1967年当時は、現在と比べると
はるかに黒人差別がひどかった
頃で、リベラルなはずの
新聞社オーナー夫妻の本音と
意識が試される1日。

キャサリン・ヘップバーン扮する母親のビジネスパートナーに
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最後まで、どういう展開に
なるか、期待しながら観て
いた。
結局、特別な事は起こらず
観客の想像に委ねられる形
だった。

11歳の娘が愛おしくて
本当に大切にしている
若い父親。
お父さんが大好きな
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

レスリー役のアンドレア・ライズボローの演技が凄かった。

アルコール依存症は身を滅ぼす。
過去にスィーニーのように辛抱
強く親身になってくれる人が
いなかったんだろう。
お金に群がるような仲間しか
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Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン(2005年製作の映画)

3.9

ヤン・ヨンヒ監督作品3部作を観た。
「かぞくのくに」「ディア・ピョンヤン」「スープとイデオロギー」には共通のテーマがあり、すべて繋がっている。

韓国済州島出身のお父さんとお母さんが、自国だった韓国で
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尼僧物語(1959年製作の映画)

3.9

子供のときに観て今回は
2度目。
その時は幼すぎて、退屈で
シリアスな映画、ぐらいに
しか捉えられなかった。

この年齢になって観たから
こそ、主人公の信仰に
対する葛藤や自分自身の
信念への揺らぎな
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.8

現実的で辛い映画だった。
実際に国連や国連軍が現場で殆ど無力で頼りにならず、以前目にした報道では、国連軍の避難民キャンプで国連スタッフによる女性や子供に対する性犯罪や暴行が頻発しているという事だった。
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.2

サラ〜っと見られてけっこう
面白かった。

知らないオタク用語がたくさん
出て来て、学習気分になった。

高畑充希に菜々緒、今田美桜
山崎賢人に賀来賢人、斎藤工
あと、ムロツヨシに佐藤二朗。
個人的に
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.6

ソレ役の女優さんがチャーミングで、何処かで見たはず..と
思っていたら、あの「ラスト・コーション」のタン・ウェイだった!
超美人というのではないのに
魅力的なのは変わらず。
ラスト・コーションが過激過
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

出演者がこの映画でたくさん
受賞しているのを知って鑑賞。

広瀬すずは上手だと知って
いたけど、横浜流星の演技力に
驚く。ただイケメンなだけの俳優
ではなかった。
多部未華子の絞り出すような
演技も印
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単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)

3.0

寺島しのぶのセリフが
日本では、この場面でこんな
ふうに言うかなぁ? といささか
不自然だった。
中国語を日本語に訳すとこう
なるのかも。

健さん演じる主人公の諦めない
態度に感心したが、息子に対す
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

不器用で一所懸命で、もがき
ながら何かを掴み取ろうと
生きている。
フランシスは昔の自分を見る
ようで、懐かしくて面はゆい
気がした。

おとぎ話のようにすべてが
上手くいくわけではない。
不器用さが
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

ラストで謎が解けた。
映画の冒頭の部分を思い出して
パズルが合わさった。
後から考えて遡ると、随所で
感じる細かな違和感のつじつまが
合う。

途中までのナオミ・ワッツが
爽やかで魅力的だった。

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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.8

当時の東ドイツの現状は
おそらくこんな感じだったん
だろうと想像させられた。

国家保安省の大尉が盗聴相手に
ここまで共鳴するのは、何故
だろう。
実は彼自身も気づかないうちに
良心に蓋をして、体制へ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

最後のオチに驚いた。
でも、この切なさは何だろう。
観終わった後、胸の奥をキュッと
掴まれたような気がした。

伊藤沙莉は前から好きだった
けど、これまであんまり好き
じゃなかった池松壮亮が急に
気に
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はちどり(2018年製作の映画)

3.2

中学生の娘が手術をして
入院しても見舞いに来ない親、
退院の時も家族が来ずに一人で
家に帰る主人公。
両親は本当に彼女に無関心なん
だと驚く。
本人はそんな状況をあきらめて
いるようにも冷めているよう
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茶館(1982年製作の映画)

4.3

中国の清朝から現代へと続く
時の移り変わりが定点で描かれ、
長い長編小説を観ている
ようだった。
動乱の中を生きる市井の人々の
人生とその悲哀が、1つの茶館の
栄枯盛衰を通して映し出され
ていた。
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人、中年に至る(1982年製作の映画)

3.7


中国でも当時は女医さんに
対する偏見があったと知る。
文革がもたらした意味を
考えさせられた。

活きる(1994年製作の映画)

4.3

コン・リーは美しいだけで
なく、演技も素晴らしかった。

「人間万事塞翁が馬」という
中国の故事を思い出した。
心を入れ替えてからのフークイは
博打もやらず、誠実に地道に生きて、
数々の命拾いは、その
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スティング(1973年製作の映画)

4.2

子供の頃に観て大好きだった。

当時、ロバート・レッド
フォードに夢中だった私は
数々あるレッドフォード主演の
名作の中でも特にこの映画が
好きだった。
スリリングな展開も細かな
ディテールも最高で、
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帰れない二人(2018年製作の映画)

3.4

ジャ・ジャンクーといえば
チャオ・タオ。
超美人というのでは無いのに
チャーミングで、いつも特有な
存在感を放つ。
やはり旦那様である監督が
彼女の魅力を知り尽くしている
からでしょう。
この映画も彼
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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.2

文革時代を描いた作品は
やっぱりチャン・イーモウ
だと実感。
あの時代の中国の独特な
世界観を描かせたら右に
出る監督はいないと思う。

広大な砂漠の映像は美しい
けれど、同時にそこはかと
ない寂寥感
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

不思議な映画だった。
見方によるといささか
オカルトチック。
映像の美しさと静けさに
吸い込まれるようだった。

普段あまり目にする事のない
ハンガリーの人々の日常や
メンタリティを垣間見る
事ができ
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トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)

4.5


マイ・ベスト10に入る
大好きな映画。

「私は人に愛と敬意しか
求めない。私を馬鹿にする
人は出て行って。」と
主人公が母親に向かって
言い放つ言葉。 
この言葉が私の中でずっと
刺さっている。
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.5

号泣した作品。

マイ・ベスト10に入る、
素晴らしい映画でした。

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.1

この映画を観て「かぞくのくに」と繋がった。
両親が、なぜ北朝鮮に傾倒して
いたか、3人の息子を北朝鮮へ
送ったか。
済州島四・三事件で日本に逃げて来たオモニの韓国政府への憎悪と不信感が北朝鮮へと向かわ
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