kazukiさんの映画レビュー・感想・評価

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レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.7

豊富なイマジネーションで創作の苦悩と物語の力を綴った怪作!

でした。



簡単にプロットを紹介しますと、

70, 80年代のジャンル映画監督/脚本家として成功したレオナールは、現在では一線から退
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.5

監督が長く生活・活動するオレゴンのアート界隈を舞台にした日常劇

抑制されたカメラに凝った構図、今回はドキュメンタリー的な段階ズームも多くライカートのセルフポートレートというふうに見る事も出来るかも知
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8


テーマソングと共に暴れるゴジラは最高でした!

以下、気になった点を列挙します。

⬛️哀れな日本国民

大戦直後に日本を襲うゴジラ

日本人を殺戮しつくしたアメリカは、「ソ連を刺激するかも」と政
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.2

雰囲気SFとエピック感.
細部気になる箇所は多くも, ビジュアルやハンスジマーのスコア,スラップスティック要素など楽しみ所も有ります.

続編が観たくなるような世界観の厚みが欲しかったです. 単純に
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バビロン(2021年製作の映画)

-

映画愛に溢れている!
という感想が多いが、そうだろうか?

私は寧ろ、ハリウッド黄金期の映画作りが 「こんなにいい加減でした」という内容に戸惑った.

コメディとして逸話(それこそ『ハリウッド バビ
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.1

「コロナ禍を予見してて凄い!」というよりも、コロナを経た事でインパクトが薄れてしまった 作品としての不運を感じました。🙃

〈突如現れた毒ガスにより, その瞬間居た場所に閉ざされ 約10年〉という話な
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

-


色々目に楽しい映画でした。

エンディング曲でdo you know what i mean? have your eyes realy seen? (言ってる意味わかる?, ちゃんと見てた?) の
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.0


トランプ隆盛の現世に近過ぎるテーマは分かり味が深過ぎるためストレスフル(良い意味でも)でしたが, 大好きなティナ・バーニー/スリム・アーロンズ感のあるルックや、これまた大好きな5.60年代のエセユー
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Lemon(原題)(2017年製作の映画)

3.4

〈とある黒人女性のTwitterを原作とした何かヤバそうな物語.. 〉という触れ込みでレーティングはR18。

これはヤバいと色んな期待が膨らんでいたが..

見終わった率直な感想は「何でこれ映画化し
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激怒(2022年製作の映画)

3.9



表現主義的な近未来ディストピア

近い将来?(と思えないのが辛いが) 日本の架空の町を舞台に, 数年ぶりに町へ戻った主人公(刑事)が変わり果てた町に戸惑いつつも順応しようとするが...

『トゥイ
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

自然豊かな南フランスの田舎を舞台に, 夏の数日を描いた作品。

こんなにデジャヴュというか..感情の既視感を抱いたのも久しぶりというぐらいグッときた。

といっても, 「感動した! 」というような感情
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.4

破茶滅茶コメディアクション

話の軸は3匹の成長物語
ヒーローになりたいが独りよがりなソニックは他者への責任感を学び, 引っ込み思案のテイルズは勇気を得, 仲間を失い復習に燃えるナックルズは仲間を得る
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.2

皮肉を通り越し, 嫌味になったブラックコメディ

吉田監督ならではのスレ違い感や、現実のイヤ〜な所を描こうというらのは分かるのですが、登場人物がバカ過ぎるあまり、見ていて「うわぁ〜こういうのある...
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アドレノクロム(2017年製作の映画)

3.3

アドレノクロム陰謀論を題材に, 70年代オマージュ(ベトナム帰還兵ものや,ヒッピー/サーファーカルチャー)に富んだドラッグハイムービー。

⬛️粗筋
退役軍人の主人公はPTSDに苦しむ中, カリフォ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.6

山本直樹の原作コミックに忠実な映画化作品。

カルト宗教を描いた映画だけれど, それを肯定 /批判するのでなく, 引いた視点で捉えたコメディ/エロス作品ですが 余り このジャンル! という感じはなく色
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

-

誰か教えて欲しいんですが...

主人公の彼女が最後に「記憶が戻って良かった,, 記憶喪失の貴方が保護された事は聞いていたけど私を忘れてるなんて嫌で,言い出せなかったの」みたいな事を言うのはなんでです
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.4

恐竜ライドアトラクション映画
様々なシチュエーションで色んな恐竜に襲われる感覚を大迫力で味わえます。

一方で, これまでの映画では,島などある1箇所に留まっていた恐竜が地球全土に解き放たれたその後を
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

⬛️喪失の物語
ニコケイ版ジョン・ウィックでは無かった。

何かを失った時、何もせずその喪失に絶望するか? 又は、失ったものを追い求め、永遠に失われてしまうかもしれないという恐怖を得るか。

◯トリ
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海上48hours ―悪夢のバカンス―(2022年製作の映画)

3.3

原題『ジェットスキー』, 『シャークバイト』の通り, ジェットスキーで遊んでいた若者達がサメに襲われる話。

キャビンインザウッズものと遭難ものが合わさった様な構成になっており、
海原へ行く若者はその
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

2.5

今更残虐描写とグロテスクだけの映画を見る意味があるのだろうか。。



という事を考えされられた。

特殊技術が発展した80年代, CG技術の発展した90年代を通してホラー映画では常に、〈如何に恐く,
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.0

70年代サンフランシスコが舞台のドタバタアクションコメディ。

結構その当時のネタも多くそれは楽しかった。最近の70年代映画の多さはなんなんだろう(x、ブラックフォン、リコリスピザなど)

怪盗グルー
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

エルヴィスの伝記映画
トム・パーカー目線で語られており, 彼の評伝という側面もあるので, エルヴィスと彼が出会う以前などは手短に省略される。

また、ミュージカル的で、曲が中心になっているのである程度
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.5

頭内爆発音症候群というのがある。
寝入る直前や目覚めた直後に短時間の大きな幻聴が発生する状態のことで、本作のアイディアは監督がこの病気に罹った経験が元になったとの事。

朦朧とした主人公が、頭の中で聴
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

ホラーやサスペンスの面白さは、観客が、襲われる側と襲う側の視点を行き来する事だと思う。(例えば殺人犯がバレそうな時に思わず「あっ..危ない! 」って思ってしまう。捕まった方が良いのに。)

そして
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

コメディ映画
しかし, 新アズガルドやワンダの事を考えると結構キツい話かもしれない。


新アズガルドって何だったったけ..?
という事でおさらいしておくと。

ここは元々ノルウェーのトノスベルクとい
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.2

優しい世界の優しい日常。
作中で発せられる重いテーマとの乖離に違和感を感じた。

本作の登場人物は皆優しい。
多少意見が違ったり、人を殺したり、施設から盗んだ赤子を売ったりはするが、作中で描かれる彼ら
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宇宙人の画家(2021年製作の映画)

3.7

表現に触れるのが楽しい映画でした!

深淵な雰囲気もあれば冷戦期の破茶滅茶スパイもののような楽しさもあり、内面照射的な青春映画ぽい部分もある。

【この色褪せた現実でシコシコ夢想しているような事が,
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.2

バズライトイヤーは『トイストーリー』内で主人公のアンディが1995年の誕生日に買ってもらったおもちゃだ。 これはアニメが元のおもちゃだと説明されていた。 アンディはアニメのバズが好きで、そのおもちゃを>>続きを読む

The Amazing Transplant(原題)(1970年製作の映画)

3.0

邦題は『猟奇性犯罪秘録』

プレイボーイのチンコを移植したら積極的になれると思った童貞は、手術を決行! しかしチンコは彼の精神を蝕みレイプ魔にしてしまうのだった!

調べて初めて知ったが、ペニス移植物
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.5

『ブラック・フォン』から遡り鑑賞

ブラックフォンと同じく、スコット・デリクソン×ブラムハウス×ロバート・カーギル

⬛️両作に共通する部分として
・演出面
過去を表現する際のスーパー8使いや、予測不
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.0

ジョー・ヒル(スティーブン・キングの息子)の短編小説が原作で,スコット・デリクソンが監督...そしてブラムハウス! これは面白いに違いない!! という事で鑑賞。

因みに原作小説は7/19に『ブラック
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.7

スティーブン・キング原作の,自我を持った車ホラー,『ザ・カー』とか最近だと『チタン』にも同じような要素が。

私は、アメリカ郊外と言えば車!そして芝生! というイメージが強く、最初の車は中古で買い,手
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

4.1

今回初見でした!
率直な感想は「色んな事が考えられる映画だなぁ,,,,,!!!(感嘆)」という事でした。

例えば, 良く言われる公民権運動のタイミングに黒人を主人公に起用した事で産まれた意味(ロメロ
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ZAPPA(2020年製作の映画)

3.6

ザッパはほぼ知らず、アレックス・ウィンター作品という事で鑑賞。

50年代モンスター映画や核実験のフッテージが効果的に差し込まれたり、クレイアニメやタバコの煙の映し方など、ザッパの記録映像をザッピング
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バスタブとブロードウェイ: もうひとつのミュージカル世界/ブロードウェイとバスタブ(2018年製作の映画)

4.0

1950〜70年、アメリカでは多くの企業がミュージカルを作っていた。

この、インダストリアル・ミュージカルとは〈企業が社内向けに作った、自社の製品や商売、成長の素晴らしさを歌い上げるミュージカル〉で
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.5

当時日本のテレビや新聞といった主要報道機関でどれだけ報道されていたかな?

「もし貴方が死んだら、どのようなメッセージを残しますか?」と問われたナワリヌイのインタビュー映像から始まるこのドキュメンタリ
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