曖昧さんの映画レビュー・感想・評価

曖昧

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

早く家に帰って熱烈ジャンプしなきゃ。

最近「映画」の見方が少しずつだけど、前よりも分かってきたように思う。私が特に感動する映画に共通している点は、私たちが信じてやまない正しい行為が、「他者の存在によ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

宮﨑駿、死ぬ気だ…!という直感的な読後感だった。もう、死ぬ気で、走馬灯のような作品を作り上げたんだ…!と思ったら、いまもスタジオに毎日勤めていると聞いて、努力ができる天才ほどこわいものはないなと思った>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

見終わって満員の映画館から人が流れ出ていくとき、ああ日曜日の夜にみんなどん底の気持ちで家に帰っていくんだろうなと思った。

この「どん底の気持ち」というのは、映画の後味が悪いとかそういうことではなくて
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

視聴者もこの物語を自分視点で語る、第4章の主人公になり得る、すごく挑戦的な映画だと思った。映画を観て、あーだこうだと自論の考察を繰り広げる私たちのほうこそ、都合のいい色眼鏡越しにバイアスかけて発言しち>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

悪意には善意で勝つ方法が一番かっこいい。
相手に勝つ方法は攻撃だけではないし、自分の弱さに打ち勝つ方法も自傷だけではない。
誰も傷つけない方法を夫だけが知っていて、世界線を超えてそれを習得しちゃうカオ
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

友人との家飲みで、観た人:観てない人=3:2によるホームスクリーン上映会をしたのだけど、最高だったからみんなにおすすめしたい。
(少しムードが欲しくて暗がりでYouTubeを垂れ流してた流れで「君の名
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

この手の映画に出てくる、オダギリジョーのフェロモンどうした?

私は、好きな人の言葉を繰り返す話し方にめっぽう弱いなと思う。普段の会話の中でも、私が発した何気ないワードを引用して相手が話してくれるとキ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

漫画読まずに観れた人が心底羨ましい。
家に帰って真っ先に、原作漫画でリョータのリストバンドを確認しました…すげぇ…🟥⬛️

線画で描かれていく登場人物たちに1人ずつ命が吹き込まれて動き出すオープンニン
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

セックスの後に空想語るのだけはやめて欲しいけどな!

毒付いてしまいましたが、気を取り直して1番好きなシーンは、赤い車の天井から2人で手を出すところです!
(この作品が好きな人には「違国日記」という漫
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.4

4DXで絶対見てほしい。もはやアトラクション!ポップコーン飛び散らかってた。

ママだけは人間を許せていなくて、
家族同然で生きてた人間(悪者の息子)に
なんの躊躇いもなく牙を向けていて
え?となっち
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甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.5

「あのね」が「日記」に変わり、クオリティを求められながらもネタがつき始めた小学3年の9月、『何度も思い出してみたけれど、ほんとに今日は特に何もありませんでした。』という内容のクラスメイトの日記が学級で>>続きを読む

めがね(2007年製作の映画)

3.0

いつか絶対に与論島でメルシー体操をするぞ。

全てのことに意味を求められる世界は生きづらい、ただ漂っているという意志を持った放浪者コミュニティ。

おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0

監督の生い立ちが、
このような発想を生み出すのかと思うと、
終始泣けてきた。

常識を疑おう。
もっとみんながありのままに
息のしやすい関係があっていい。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

「偶然と想像」後に、鑑賞!
なんか似てるような気がした。

ウィノナライダーの圧倒的存在感!!👏
運転手と乗客、もう2度と会うことはきっとないだろうけど、ポッと自分の心に残る瞬間ってある。
雨の日や、
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.5

2話目、あんなにロマンチックな録音なのに、なんで肩身の狭い思いをしないといけないのだろう。ただしさを不器用にしか表せない、心の綺麗さがある。

3話目が1番好きだった。好きだった人が、あんなふうに歳を
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.2

前作知らなくても楽しめる。
こんなにも豪華なキャストの演技を観ていると、知らない人を演じているというよりは、
自分の中の「役と重なる部分の感情」を100%に引き上げてるように見えてくる。
演じるってす
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

5.0

大号泣で泣き続けた120分間。
私は余命宣告を受けた時、こんなにもやらなければならないことを正確な力強さをもって成し遂げられるだろうか。

時間に限りがなければ、ズルズルと目を瞑っていたくなるような事
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二重生活(2016年製作の映画)

3.0

エッチした後に、にっこりと笑って「おはよう」しか覚えていない。ぜひ取り入れたい。

帝一の國(2017年製作の映画)

2.5

ストーリーうんぬんより、竹内涼真。
自然体でそのまま存在していてほしい。(タイプです。)

メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

コンプレックスと適材適所。
知らぬが仏と郷に入っては郷に従え。

銭湯が、殺人に最適な場所という発想が面白い!!ハラハラドキドキさせられながら、引き込まれる映画だった。

自分の存在意義を、仕事で割り
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逆光(2021年製作の映画)

4.0

尾道出身のくせに初めてシネマ尾道で観た!(6時間かけて帰省、そのくらいの原動力がこの映画にはあったのかも。)

商店街を自転車で駆け抜けてシネマ尾道で拝観後、映画館を出てまた自転車を漕ぐ。海、風、山、
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.0

この手の切ない映画に涙する時、劇中の健気さや心の美しさに対する感動と引き換えに、もしも自分だったら不気味がってしまうだろうという現実問題に絶望する。

アラジン(2019年製作の映画)

3.0

ディズニー全然分からんけど、とても心地よい映画だった。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.0

映画館、応援上映での鑑賞!怖い時に叫べて、危ない時にエールを送れて、適当な野次を聞きながら、肩の力を抜いて観れた。
これはなるほどスッキリするし、後味も良い。ホラー苦手なひとは、是非応援上映に行って観
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

誰も悪い人がいなくていい。大人になってもう一度観たら、感じるものが違うと思う。

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

2.5

全部綺麗に回収して、いやらしくドラマ告知してきた。長い長〜い逆ドッキリ。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

あー、分かるな。私も自分のために脱毛したいし、堂々と友達と笑い話にしたい。
まずは自分1人で生きることを土台にしなきゃ、誰かとなんて生きていけないと思う。
女の戦いや悪者とかで描かない、品性・知性で貫
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

人生で一番幸せな日に死ねるかな。

純粋で、正義感の強い正夫だけど、
解決するための正しい方法を知らない。
優しさは一番高度な能力なのかもしれない。

長年それだけを信じていた母親との再会も叶わず、サ
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.0

私たち、オカンの存在は永遠だと思ってる。オカンだけは死なないと思っている。

そんな当たり前なことにすら気づけないほど、いつまで経っても、オカン、オカン、オカンなのだ。

ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.2

「ゆるす」ということを考えさせられた。

忘れられない曲と、
その曲に結びつく人が自分と同じ思いだと事実に、私たちは何度救われるだろう!

ひとの核心的な部分は、無意識でこそ顕になると思っていて、その
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.7

幼い頃は、王蟲のビジュアルから怖い話という印象しかなくどうしても見れなかったので、金曜ロードショーを期に初めて見た。真っ直ぐに思うことがこれだけパワーになるのか。善良な少女の迷いのない瞳にパワーをもら>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.0

自分より圧倒的に苦しんで生きてきた彼を目の当たりにして、それでも恵まれていたことを思い知らされる苦しさ。

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