Risaさんの映画レビュー・感想・評価

Risa

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恋多き女(1956年製作の映画)

4.0

若くない美男美女たちがエレガントにいちゃつくのを見るのが楽しかった。画面が色鮮やかで、明るい気分になります。エレナがずっと遊んでいて良い…

大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.0

フランス兵とドイツ兵の心温まる交流よりも、ゼラニウムを愛でるシュトロハイムが記憶に残りました。スターが演じる登場人物はみな存在感があるのですが、シュトロハイムは特別です。

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.0

嫌な人は誰も出てこないのですが、悲劇になってしまう家族の話。
登場人物のひとり、家族にとって娘・姉・妻である若い女性が何に苦しんでいるのか分からなかったのですが、上映後の大寺眞輔氏の解説で少し分かった
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冬の光(1962年製作の映画)

4.0

生きるって大変ですね。
田舎の息詰まるような空気が味わえます。

華 いのち 中川幸夫(2014年製作の映画)

4.0

お花を習っているので、勉強しようと思って見ました。
もう芸術すぎて、見ているうちに勉強のことは忘れてしまいました。
作品の写真を見ただけでは分からない制作過程も知ることができます。

叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.0

主人公である四姉妹がみんなかわいそう。
もっと家族から自由に生きられたら、これほど苦しまずに済んだだろうなと思いました。

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.0

映像はとても美しいのに、女の戦いが醜い。
もっと気軽にガールズトークできれば悲惨なことにはならなかったのでは?
せっかく田舎でのんびりできるのだから、楽しく過ごせばいいのに…と思いました。

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.0

杭州・富陽の風景が本当に絵巻のように見えました。登場人物たちは現代の家族ですが、四季折々の河の姿に長い歴史が現れているように感じました。中国4千年の歴史、うらやましい… この映画は1巻目だそうなので、>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

東都新聞の記者吉岡と、内閣情報調査室に出向している官僚杉原が新設大学計画の実態を明らかにし、新聞読者に伝えるというストーリー。
ハラハラしながら楽しめるスリルがあります。政治に興味がない人にとっても面
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外国人よ、出て行け!(2002年製作の映画)

4.0

極右政党が政権入りした2000年のオーストリアのウィーンで、芸術週間にシュリンゲンジーフが仕掛けたパフォーマンスの記録。
12人の難民申請者たちが、街中に設置されたコンテナの中で1週間暮らし、ウェブ上
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ドイツチェーンソー大量虐殺(1990年製作の映画)

4.0

ドイツ統一直後の寂れた田舎を舞台に、ドイツ東西の格差という深刻な問題を呆れるほどのバカ騒ぎに仕立てています。
しばらくは「やわらかいソーセージ」を見たり食べたりしたくないと思いました😖

ホース・マネー(2014年製作の映画)

4.0

アフリカのカーボ・ヴェルデからリスボンに移住した男性の記憶が、詩のような映像で表現されています。
映像の中の闇がとても印象的です。主人公が地下を歩くシーンは闇と光のコントラストが絵画のようにきれいです
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ハラキリ(1919年製作の映画)

4.0

オペラ『蝶々夫人』を映画化したようなストーリー。
日本が舞台ですが、日本人役は着物を着た白人が演じています。
ヒロインのオタケサン、頑固すぎる!
何年も会っていない人からの愛を信じるってすごいです。

マン・ハント(1941年製作の映画)

4.0

人をハントするスリルを味わうイギリス軍人が主人公。
主人公を追うキーヴ=スミスは見るからに悪役ですが、彼も部下もドジです。
敵役たちが冷酷なナチス将官ではなく、実際にいそうで人間味のあるキャラクターに
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爆撃機パイロット(1970年製作の映画)

4.0

レビューで活躍したナチス時代の栄光が忘れられない3人の女性が、アメリカへ行ってもう一度輝きを取り戻そうとするストーリー。
過去の自分にこだわるのに、自分の行動を振り返らないこの女性たちは、痛々しいです
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バンクシーを盗んだ男(2017年製作の映画)

4.0

バンクシーがパレスチナの壁に描いた絵をめぐって、地元の人たちの声やアート市場の駆け引きを、カッコいいナレーションとともにテンポよく映し出すドキュメンタリーです。
グラフィティがテーマの中心ですが、問題
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プレイタイム(1967年製作の映画)

4.0

大人たちが人工的な近未来都市の中で真剣に遊んでいる映画です。
画面の隅々まで目を凝らして見続けても見逃したところが多いほど、作り込まれています。何回見直しても、新しい発見がありそうです。
情報量がとて
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マニフェスト(2017年製作の映画)

4.0

19〜21世紀初頭にアーティストたちが発表したマニフェストを、13人のキャラクターを演じるケイト・ブランシェットが語る映画です。
13人のキャラクターには、ダンス演出家やパペット制作者などアーティスト
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(2018年製作の映画)

4.0

カレル・チャペックの戯曲「蟲の生活」を原作とする映画、撮影現場の様子を映した映像、監督と俳優たちのインタビューが組み合わされた作品です。
インタビューでは監督は捉えどころのない話し方です。しかし、演出
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フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)

4.0

子どもの頃からずっとピアノを弾いてきて、今も毎日ピアノに向かっているフジコ・ヘミングさんの姿を見て、またピアノを弾きたくなりました。
のびのびとしたネコがかわいいです。

ヴァンダの部屋(2000年製作の映画)

4.0

取り壊されているスラム街に住む、野菜売りの女性ヴァンダと青年たちの生活を観察するように映す作品。
絶妙なカメラワークで、騒々しい空間がヨーロッパ風俗画に見えます。
でも、映画で見ていた街に、もし撮影当
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.0

夏の太陽がまぶしい田舎の風景や鮮やかな花々が不穏に見える不思議な映画でした。
一瞬一瞬の画面がキマッています。
誰が主人公の父を殺したのか解明するだけではないストーリーも面白いですが、シュルレアリスム
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.0

思わず微笑んでしまうハッピーエンド。このまま、家庭内の静かな格差闘争が始まることなく、2人は幸せな人生を送ってほしいです。
羊がかわいい💕

(2017年製作の映画)

4.0

南アフリカの田舎社会における人間模様を見て、この息苦しさは日本の田舎でもあると思いました。主人公の心情が繊細に描かれていて、田舎の閉塞的な状況を経験した人は彼に共感できると思います。
エンディングは、
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ニーベルンゲン/ジークフリート(1924年製作の映画)

4.0

柳下美恵のピアノdeシネマ2018(アップリンク渋谷)で、生演奏と共に楽しみました。
少し不穏で悲しい音楽を聴いていたので、悲劇がより鮮やかに見えました。
構築的な舞台デザインや、素朴でかわいい衣装・
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ルイ14世の死(2016年製作の映画)

4.0

ルイ14世最期の日々を、廷臣たちの不毛な言動と共に映し出します。
王自身にとって死は大事件です。
しかし彼の死は、周囲にいる人の生活感情にはほとんど影響を与えないという残酷で惨めな事実が、淡々と示され
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続・拝啓天皇陛下様(1964年製作の映画)

4.0

ワンちゃんの名演技に泣けます。
前作と違って、主人公は戦後の時代を生き抜くという希望のあるエンディングです。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

ゴジラと戦う現代の「エリート」たちの群像劇です。
急激に壊れていく東京、逃げ惑う人や避難所の描写から、津波が街を襲うニュースを見た子どもの頃のことを思い出しました。ゴジラが引き起こした大災害が東京で本
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キートンの結婚狂(1929年製作の映画)

4.0

柳下美恵のピアノdeシネマ2018(アップリンク)にて。
柳下さんの素敵なピアノ演奏と、新野敏也氏の解説で作品をより深く楽しめました。
舞台女優に熱を上げるクリーニング店の店員エルマーが、苦労の末に彼
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グリーンルーム(2015年製作の映画)

4.0

パンクバンドのメンバーと、楽屋(グリーンルーム)に居合わせた女性が、ライブハウスを包囲したスキンヘッドのネオナチ集団と戦う映画です。
一見弱そうな青年が生き残るのは、ホラー映画によくある設定かもしれま
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ナポリの隣人(2017年製作の映画)

4.0

かつて弁護士として「活躍」していた男性が、隣に引っ越して来た家族との交流に触発されて、突き放していた彼自身の娘と向き合おうとするストーリーです。
大きい娘さんを持つ男性には身に覚えがありすぎる映画かも
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拝啓天皇陛下様(1963年製作の映画)

4.0

軍隊生活すらも天国だと言う男性が、戦前から戦後にかけて苦労しながら生きた様を、彼の友人である作家の視点から描いた作品です。
絶妙なタイミングで笑わせるコメディタッチの映画です。ちょっと考えればまったく
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

4.0

試写会で鑑賞。ヤマザキマリさんのトークが聞きたくて応募しました。本当に楽しかったです。お話しを聞いて、大人の女性がこの映画をどのように見たのか分かって面白かったです。
土地所有権を認められた男性の実話
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

タイムマシンを使って犯罪を防止するエージェント・ジョンが、自身の過去・現在・未来と対峙するSF映画です。
ちょっと疲れたイーサン・ホークがカッコいいです。
主人公は、過去の自分は愛するのに、老いて醜く
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