こなつさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

こなつ

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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

2022年フランスの作品。
期待以上の面白さだった。元々は、つい先日鑑賞した「ジュリア(s)」のルー・ドゥ・ラージュがとても魅力的な女優で、彼女の出演作を探していたところ、この作品のことを知った。「体
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私のプリンス・エドワード(2019年製作の映画)

4.0

新世紀香港映画特集2023ということで、上映しているのも東京は「新宿武蔵野館」だけ。6月1日までの短期上映かと思っていたので慌てて観に行ったのですが、もう少し上映される様子。

ポスターが素敵でそれだ
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ウォーク・トゥ・リメンバー(2002年製作の映画)

4.0

アメリカのベストセラー作家「きみに読む物語」のニコラス・スパークスの小説の映画化。彼の18冊の長編小説のうち11作品が映画化されている。

ニコラス・スパークスの描く世界は優しい。人の繊細な心のひだを
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

第75回カンヌ国際映画祭で審査委員賞を受賞した感動作。数々の文学賞に輝いた国際的ベストセラー小説の映画化。

心に沁みる作品だった。豊かで雄大な自然を圧倒的な映像美で描いているだけでなく、自分の青春期
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

韓国のオリジナル版は未鑑賞。韓国版を観てから鑑賞しようと思っていたのだが、急に時間が出来て上映に間に合いそうだったので、先にこちらを観ることになった。

工藤(岡田准一)という所轄の刑事が、母親危篤の
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.0

韓国を代表する名優チェ・ミンシク主演。脱北した天才数学者と挫折寸前の男子高生の心の交流を描いたヒューマンドラマ。
高校生を演じたのは、250倍のオーディションを勝ち抜いて大抜擢された新鋭キム・ドンフィ
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

2021年7月期TBS日曜劇場枠で放映された連続ドラマの劇場版。1年以上も前のドラマだったのかと思うほど、鮮明に記憶している。

喜多見チーフ(鈴木亮平)、音羽統括官(賀来賢人)を中心にチームのメンバ
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.0

心揺さぶられる作品だった。2052年のパリ。80歳の誕生日を迎えたジュリア。これまでの充実した人生に満足しつつも、過去を振り返り、「あの時あの場所で違う選択をしていたら、、」自分が過ごしていたかもしれ>>続きを読む

無垢なる証人(2019年製作の映画)

4.0

殺人容疑者の弁護士とその事件の唯一の目撃者だが自閉症という少女ジウ。誠実に生きていくこと、良い人であり続けることは何と難しいのだろう。それでも真実に向かって突き進もうとする二人の真摯な物語に心打たれる>>続きを読む

ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

実在の移民支援プロジェクトのシェフをモデルにした社会派コメディ。心温まるストーリーに胸が熱くなる。移民大国フランスらしい作品だった。

天涯孤独で人付き合いが苦手なシェフのカティ(オドレイ・ラミー)は
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幸せは、ここにある(2021年製作の映画)

4.0

俳優のビリー・クリスタルが監督・脚本・製作・主演を務めた作品。アメリカでは2021年上映されたが、日本国内では劇場公開されなかった。アマプラで配信終了間近。

認知症のコメディ作家と年の離れたシンガー
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.0

2020年上映の韓国歴史映画。「タクシー運転手 約束は海を越えて」の脚本家であるオム・ユナの長編映画監督デビュー作。脚本もオムが担当している。

朝鮮語の使用が規制されていた日本統治時代の朝鮮半島で実
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女っ気なし(2011年製作の映画)

3.8

2011年製作、58分の短編映画。
フランスの監督ギョーム・ブラックの初の劇場公開作。フランスではロングランヒットした作品。プロローグ「遭難者」に続き鑑賞。

フランス北部の小さな町オルト。見るからに
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遭難者(2009年製作の映画)

3.8

この作品は、「7月の物語」「みんなのヴァカンス」など優しい眼差しで青春を描いて注目されているフランスの監督、ギョウム・ブラックの初の劇場公開作であり、「女っ気なし」のプロローグとして撮影された25分の>>続きを読む

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.8

2010年中国映画。原作は中国で3000万部突破のベストセラーとなった同名小説。監督は「初恋のきた道」「妻への家路」のチャン・イーモウ。原作者の友人が体験した実話に基づいた若い男女の純愛を綴ったラブス>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.8

デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画。伝説のロックスター、デヴィッド・ボウイの人生と才能に焦点を当て、40曲にわたるボウイの名曲で構成され、全編インタビュー形式を取り入れて、ボウイ>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.8

2020年韓国映画
世界各国の映画祭で50冠を超える受賞。韓国でも異例の大ヒットとなった作品。
当時劇場で観れなかったが、やっと鑑賞。

誰にでも経験があるあの頃の思い。大人と子供の間で揺れ動く、危な
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.2

素敵な映画だった。心がほっこり温かくなり、幸せな気持ちになった作品。

見るからに無愛想、イライラしていて怒りっぽい46歳のタクシー運転手シャルルが、ある日偶然に乗せたお客さんは終活に向かう92歳のマ
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.8

大前粟生の小説の映画化。監督金子由里奈
主演、細田佳央太、「いとみち」の駒井蓮や新谷ゆづみなどフレッシュなキャストで構成されている。

舞台は、京都のある大学。「ぬいぐるみサークル」に集まる若者の話。
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.8

2002年上映、アメリカ/ドラマ

知的障害を抱えた父親と幼い娘との純粋な愛を描いた作品。

個性ある役を得意とする性格俳優、ショーン・ペンの演技に終始圧倒された。マドンナとの結婚で一躍注目の的となっ
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

1984年、NIKEの社員だったソニーが、持前の情熱と独創的な秘策で一発逆転の賭けに挑んだサクセスストーリー。お仕事映画に留まらず、ヒューマンドラマとしても十分見応えのある作品だった。幼馴染みの大親友>>続きを読む

少年と自転車(2011年製作の映画)

4.0

2011年ベルギー・フランス・イタリア合作、第64回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作。

ダルデンヌ兄弟が監督の作品2作目の鑑賞だったが、今作は先に観た「息子のまなざし」ほど暗くもなく、重く
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

あまり観ないジャンルの映画だけど皆さんのレビューを読んでいたら面白そうで気になっていた。

本当は1を観てからの方が良いかなと思っていたところ、急に友人に誘われて鑑賞。若い女の子の殺し屋の話くらいの情
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

3.8

2018公開の中国映画。
台湾出身の女優レネ・リウ自身の原作を自ら映画化し、監督デビューした作品。

「13億人の妹」と呼ばれ、「ソウルメイト」「少年の君」の演技で魅せたチョウ・ドンユイを観たくて鑑賞
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生きる(1952年製作の映画)

4.0

リメイク版を劇場で先に観てからのオリジナル版を鑑賞。
黒澤明監督作品は初めてだが「羅生門」「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」どれも観たことがないのに、スラスラ、作品のタイトルだけは言える自分に驚く。黒澤
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

何て素敵な作品だろう。これは脚本のカズオ・イシグロの才能なのか、監督オリバー・ハーマヌスの手腕なのか、それとも日本の名匠黒澤明監督が生み出したオリジナル版の偉大さなのか。

オリジナル版は観ていないが
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

全米スポーツで1番人気を誇るアメリカンフットボールリーグNFLのマイケル・オアー選手、彼の激動の半生を描いた実話。

以前からクリップをしていたが、今回やっと観る機会があった。重く暗い映画を観た後は、
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.0

巨匠ダルデンヌ兄弟監督作品。主演のオリヴィエ・グルメがカンヌ映画祭主演男優賞を受賞。

職業訓練所で少年達に大工仕事を教えているオリヴィエ。丁寧に生徒達に教えているオリヴィエだったが、まるで心を閉ざし
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.8

2001年公開、ラッセ・ハルストレム監督、主演ジュリエット・ビノシュによるアメリカ映画。ファンタジックな愛のドラマ
当時劇場で鑑賞した作品の再鑑賞。

強いカトリック信仰により、古くからの伝統や規律が
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なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.3

お花見の後、友人と急に観ようと入った映画館。ひょっとして年齢制限あり?と思うほど若い女の子とカップルばかり。

「ちょっと、失礼します」みたいな感じで席につき、予想以上の甘〜い展開に口はポッカリ。超人
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.0

イタリアの最も美しい村のひとつチヴィテッラ・デル・トロントが舞台。イタリアで唯一陥落しなかった広大な城壁がある。息をのむ絶景、狭い石だんの道、歴史を感じる石造りの家々、この風光明媚な丘陵地帯を見下ろす>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

物語は、1900年代前半、大英帝国の植民地時代のインド。ラーマとビームという二人の実在の革命家を基に描かれたフィクション。

これは、アクションエンターテインメントというのだろうか?何しろ観ていて驚き
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.8

2016年スウェーデン製作のハートフルコメディ。先日劇場で観た「オットーという男」のオリジナル版と知って鑑賞。

愛する妻に先立たれ、仕事もクビになり、生きる希望を失った孤独な老人オーヴェ。口うるさく
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

いつも不機嫌な顔で毎日パトロールしてゴミの出し方が悪い、駐車の仕方が違う、と説教ばかりしているオットーのようなお爺さんが近所に住んでいたら、変な人だから近づかない方がいいと普通なら避けてしまうかもしれ>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.0

2002年自ら開発したファイル交換ソフト「Winny」が社会問題化し、2004年に京都県警に逮捕された天才プログラマーの金子勇さんの実話を映画化。

ソフトの開発者が逮捕されるのは世界でも異例だった。
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.0

2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエと内気で障害のあるクイイン。互いに家族の厄介者だったふたりは、見合い結婚。やがて互いを慈しみ、力を合わせ、作物を育て、自分達の手で質素な家を作り、慎>>続きを読む