からかすさんの映画レビュー・感想・評価

からかす

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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

ケネスブラナー演じるポアロシリーズの3作目。
前2作「オリエンタル急行殺人事件」「ナイル殺人事件」と
比べるといわゆる"ゴージャス感"みたいなものは
少ない作りなんだけど個人的には割と好み。

本作も
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スマイル(2022年製作の映画)

3.5

割と王道な"恐怖の呪いに取り憑かれ逃れるために奔走する"
という作りではあるものの
本作の肝は映画冒頭から負け戦ムードバリバリなところ。
襲いくる恐怖自体も圧迫感あるのだが
それ以上に主人公の置かれて
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.0

驚くほど普通。
未開の星に不時着してそこから帰還を目指すという
既視感あふれる設定。
パニックシーンも既存の映画に比べても
悪くはないけど飛び抜けて良くもない。
題字が出た瞬間にこうなるであろうと
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

ルックはA24的だと思った。
シンメトリカルな画角といい
ステディカム的な移動撮影
垂直に見下ろす形でのシーンなど撮影であったり、
巨大な何かが登場人物たちを万力のように
恐怖でギリギリと締め上げると
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

良い意味で、という枕詞をつけた上で
淡々としていて抑揚がない。
実直な殺人鬼をドキュメンタリーで描いたような作品。
感覚としては「プロフェッショナル 仕事の流儀」である。
これがド派手なエンタメ映画な
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

はみ出しもの集団が集まり一団となって
巨悪に立ち向かうという点でいけば
ファンタジー版「GotG」といった所。
とはいえ「GotG」がスペースオペラ+70~80's音楽という
尖に尖ったセンスで映画的
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.0

思った以上に「スターウォーズ」しているという印象。
宇宙を支配する悪の組織に立ち向かう革命軍
という設定上必然的に「スターウォーズ」っぽく
なってしまうのは致し方ないことで
本作は良くも悪くもほぼオマ
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(2023年製作の映画)

3.5

戦国版「アウトレイジ」とでも言うべきか。
個人的にはヤクザ映画よりも戦国映画の方が
フィクション感が強くて飲み込みやすい。
「首」というタイトル通り切り株描写もたくさんあるが
北野映画らしく絵画的でも
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

すごく微妙。
というのもキャプテンマーベルという
キャラクターが強すぎて話の作りようがない。
冒頭に彼女を弱体化させるために
キャプテンランボー、ミズマーベルと
入れ替わる現象が付与されるのだが
一瞬
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

初代「ゴジラ」を除き
単純にゴジラの活躍を見せてきた国産ゴジラが
ハリウッド版ゴジラ(2014)の登場により
アクションの迫力や怪獣プロレス的なものの
お株を持って行かれてしまった。
そんな中生まれた
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雪暴 白頭山の死闘(2018年製作の映画)

4.0

大筋は金塊強盗を追う刑事という
とてもコンパクトなお話。
でもその分シネマスコープの画角で映される
雪山・吹雪の暴力的なスケール感との対比で
鮮烈なインパクトを残す作りになっている。

また主人公の刑
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.0

過去の栄華に縋る往年の映画スターと
破天荒な若い女の子とのロードムービーという趣。
主演のバートレイノルズと恐らく重なるんだろうなと感じつつ
如何せんバートレイノルズ道を通ってないので
そこまで刺さら
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アンホーリー 忌まわしき聖地(2021年製作の映画)

2.0

いわゆる悪魔祓い系の映画であり
+メディアというアイディア自体は悪くないのだが
仕上がりとしてはかなりイマイチな作品。

大きな問題点は二つあって
一つ目はVFXの使い方の下手さ。
もちろんこの手のホ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

2.5

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」公開前に
復習鑑賞。
正直本作以降のティムバートン監督作、
白塗りのジョニーデップと共演するだけの作品群が
それ以前の作品群と比べてあんまり好きでない。

特に
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.0

原題「Reptile」は直訳すると爬虫類
スラング的には卑劣漢という意味もあるそうで
なるほどそういう映画。

本作は一人の女性の殺人事件の真相に迫る物語で
ジャンルとしてはミステリーやサスペンスに
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

可愛い女の子が凄腕殺し屋として
華麗なアクションを魅せながら戦う映画なんて
どう考えても面白いやつじゃんと思って観たら
本当に可愛くてカッコよくて最高な映画だった。

まず端的にアクションがかっこいい
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

原作既読。
原作「沈黙の艦隊」の魅力は色々あるのだが
大きくは二つ。
一つは天才艦長海江田と新型原潜やまとが
あらゆる難敵に対し縦横無尽に立ち回る潜水艦アクション。
もう一つは人・国・宗教が持つありと
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水を抱く女(2020年製作の映画)

2.0

原題「Undine」の通り
ウンディーネ神話をもとにした作品。
ということで悲恋物語というのは
事前に想像のつくところではあるのだが
なんというか呪いみたいな映画。

そこそこ年齢の重ねた男女が
まる
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

キアヌが絶対殺すマンとなって苛烈に戦う
「ジョンウィック」シリーズ4作目。

さて、169分の大ボリュームの本作。
久々にアクション疲れをするほど
アクション純度が高い。
正直3作目とか話の規模を広す
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.0

ミラさまPV版「バイオ〜」から一新した
リブート版「バイオ〜」といったところ。
原作はもちろん同名のゲームとなるが
本作はその1作目と2作目を合体・再編集した感じ。
正直そんなに悪くはないと思いつつも
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

日本アニメ界の金字塔的作品を今更ながら鑑賞。
やはり画の力強さは凄まじく
ハードなSF・サイバーパンクな世界観
グロテスクさを強く感じる描写
そもそも見た目のカッコいい金田バイクなど
幼少期にアンパン
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.5

邦題にもある通り本作は復讐譚である一方で
原題通りNorthman即ち北欧神話という側面を
強く反映させた作品。
単純な復讐譚と思うと結構とっつきにくさがあるので
なので事前にもっと北欧神話について知
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

4.0

ハード目なアクション路線は踏襲しつつも
前作比でややライトになった印象。
重苦しい雰囲気は緩和されつつも
ワンカット"風"アクションシークエンスは相変わらずで
縦横無尽に動く傭兵部隊の戦いが
詰め込ま
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

観た第一印象は「スティーブンキングっぽいな」。
鑑賞後に調べてみるとキングの息子さんが書かれた短編の
映画化ということで雰囲気が似ているのは必然かな。

それを踏まえて本作の良い所は
キング原作ほど"
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

観る前の想像よりもずっとハードで
重心低めに作られたアクション映画。
死地を求めて戦う男系譜の作品で
かなり見応えのある作り。

白眉は中盤のワンカット"風"アクションシークエンス。
ワンカット"風"
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

2.0

ご存知ディズニーアトラクション
「ホーンテッドマンション」を基にした実写映画。
その点で「パイレーツ〜」や「ジャングルクルーズ」の系譜。
まあサマーシーズンの子供向け映画に
目くじらを立てる方が筋違い
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殺人狂騒曲 第9の生贄(2019年製作の映画)

1.5

ハリウッド級の大規模な予算のついた映画ではないので
画的なチープさはやむを得ないにしても
お話の部分でかなりつまらない部類だと思う。

ジャンルとしてはミステリー、サスペンスなのだが
普通ミステリーと
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

ガイリッチー映画を全部見たわけではないものの
全体的にはなんか洒落た雰囲気があって
それが鼻につくときと嫌じゃないときがあって
本作は後者だったかなという印象。

そのキモとなっているのは
マシューマ
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

2.5

前作は一応サメ映画というテイだったが
本作はKAI-JYU映画という方が正しい。
本作のサメも人間を襲う行動はとるものの
デカすぎるせいで通行するだけで甚大な被害が発生する。
しかも複数匹となるとこれ
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.0

秘宝をめぐっての騙し騙され活劇であり
ものすごく堅実に作られた作品。
特にメインキャストの
ガルがドット、ライアンレイノルズ、ロック様は
三者三様にスター役柄をこなしており
その点でも求められるものに
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N号棟(2021年製作の映画)

3.5

端的には和製「ミッドサマー」の雰囲気。
特殊な規律に基づくコミュニティに入り込み
次第にコミュニティと同一化していくお話。
根幹の思想に差はあれど
大まかな流れはほぼほぼ一緒だと思うので
斜陽著しいJ
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.5

ガルガドットのスター映画としては満点。
ご存知の通りのスタイルの良さ、顔の良さ
しなやかかつ豪快なアクションと言い所はそのまま。
加えて個人的な好みとして本作のガル様が
いい意味でキラキラしていない。
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

1.5

原則を読んでいない自分からすると
これはNETFLIXのドラマシリーズとか
漫画・アニメ向きの題材であって
少なくとも2時間尺の映画向きでは無いと思う。

なにせ勢力が多すぎるというのが大問題で
主人
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

単純に絵が綺麗。
街の造形や各エレメントたちの様々な生活感
そしてエレメントたちが触れ合った時の化学反応
火のエンバーと水のウェイドの爽やかな恋物語として
それだけで十分に楽しめる。

それに加えて各
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

1.5

こんなのが傑作「バンブルビー」の続編ってマジ?
正直つまん…

まず巨大ロボットこと"オートボット"と人間が
共闘するに足る信頼関係の構築が全然描かれていない。
「バンブルビー」がなぜ素晴らしいって
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

本作でトムクルーズが初めて登場した際
「さすがにトムも老いたな…」と
ルックスからどうしてもそう感じてしまったのだが
中身はバリバリのアクション映画。
相変わらずトム走り健在、信じられない生身スタント
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