からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.0

土日はどっぷり平日も地方競走追うとまではいかずとも
重賞競走は馬券買うくらいには競馬は好きな方。
という観点で見ると本作は結構物足りない。
何故なら競馬シーンが物足りないから。
予算的な限界からか競走
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

2.5

本作を観た上でどうしても意識せざるを得ないのが
「セブン」という大傑作で
どうやら元々は「セブン」の続編として企画されていたものが
諸事情あって本作という形になってようで。

そういった意味で比較して
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.0

色々と不満が多いんだけど何より長い長すぎる。
全てのシークエンスが基本的に冗長だし
見せ場のためだけのシークエンスも多すぎて無駄が多い。
MCUシリーズの素晴らしい点の一つに
ユニバース映画だからこそ
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EXIT(2019年製作の映画)

3.5

猛毒ガスが発生したからビルの高い方へ逃げるという
1アイディアのアクションコメディの小粒な作品として
結構楽しい一作になっている。
フリークライムよろしくビルの外壁をよじ登る姿にハラハラするし
笑える
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ロスト・マネー 偽りの報酬(2018年製作の映画)

4.0

すごく真摯にウーマンパワーを描こうとした映画で
「チャーリーズエンジェル(2020)」や
「ハーレイクインの覚醒」のように
表層的に女性を活躍させて男性が弱くて悪いものとして描かず
男性や社会に対して
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8番目の男(2018年製作の映画)

4.0

火サス的物語+法廷劇ということでシンプルな構成であるが
非常に快活な作りで気楽に観られる佳作。
音楽の使い方といい全体の雰囲気といい
フジのテレビ屋さん映画的な面を感じるのだが
(それこそ三谷幸喜テイ
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ナンシー(2018年製作の映画)

4.0

なんて哀しいお話。
本作の主人公ナンシーは決して褒められた人間ではない。
虚言癖持ちでいわば詐欺師みたいなことしてるわけだから
それは当然なんだけど
でもナンシーも、そして老夫婦も
今より少しだけ幸福
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.0

ループもの映画として一定以上のクオリティはある映画だと感じる。
贖罪というものにどう向き合うかSF的な構造を活かしつつ
ミステリーとして終盤まで飽きさせない作りはなかなかだと思う。

ただその最終盤が
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

これは邦題が致命的なタイプの一作じゃないだろうか。
原題「Les traducteurs」は直訳すれば「翻訳者」なのだが
確かにこの作品の見てくれは邦題通りの
いわゆる古典ミステリー的な雰囲気を大いに
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透明人間(2019年製作の映画)

4.5

透明人間というキャラクター自体が
一般的に知られた有名なキャラなのにも関わらず
これだけ才気走った作品に作り上げられてるのがまずすごい。
目に見えないモンスターは本物に存在するのか
それとも精神が作り
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

2.5

パンチの弱いアクション映画となっている。
腐敗刑事から追い詰められる新米刑事の逃走劇となっているが
どうにも行き当たりばったりの行動が目立ち
知力を尽くした逃走劇になっておらず不完全燃焼。

もちろん
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バニシング(2017年製作の映画)

3.0

全体的に手持ちカメラを多用し
まるで船酔い感覚でこれは意図的なものかと思われる。
なんとなく不快な感覚と静寂と緊迫感で
腹がヒリヒリするような
サスペンス濃度の高い映画。

主要3人の濃密な演技も相ま
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

物語自体はアンビリーバボーで見たことあるような話だけど
真実を元にした誰が見ても良い話であることは間違いない。
本作自体もジェイミーフォックスらの熱演あって
悪くない出来になってるとは思いつつも
全体
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

本作を観るにあたっては原作漫画は全巻読んで
TVアニメまでは観ていない状態の予習で臨む形に。
原作漫画自体は非常に楽しく読んだという感想。

で本作だが画はめちゃくちゃ綺麗だし
迫力ある戦闘シーンは圧
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.0

褒め言葉としてバカな映画。
徹頭徹尾明るいコメディ映画として笑えるし
何より張り込み捜査のためにチキン屋を偽装創業して
そのお店が大繁盛という1アイディアだけでもう面白い。
「踊る大捜査線」シリーズの
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.0

難病もの・闘病もの映画として
重くなりすぎず比較的軽めに作られた本作。
とはいえ要所要所でガンという重い病と闘う辛さ
その中でうまれる疎外感の描写がきちっと織り込まれている。
なによりジョゼフゴードン
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.0

同じような経済破綻を描いた映画でいくと
「マネーショート」が一番近いように思うけど
あちらがかなりコメディであるのに対し
本作はかなり真面目・シリアスな作りで
日本アカデミー賞の「新聞記者」テイストが
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

2.0

ものすごく飲み込みづらい。
物語は一種の金持ちをやっつける逆転劇犯罪映画、
はたまた男どもをやっつけるウーマンパワー映画として
単純明快なんだけれどもなんとも爽快感がない。

貧しい女性たちが富める男
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

タイトルこそヤクザを謳っているものの
実のところヤクザ映画ではなく反社映画といった趣。
義理人情に熱い任侠テイスト、苛烈な実録テイストも
どちらも内包してはいるものの
ヤクザが反社会勢力と呼ばれるよう
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

変な言い方をすれば
序盤はコメディな「パラサイト 半地下の家族」調で始まり
「ミッドサマー」のような同一化の結末を迎えるような映画。

親の愛を受けられなかったことで
自分の中の「親感」が過剰に理想化
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樹海村(2021年製作の映画)

2.0

生涯ワースト1級「事故物件 怖い間取り」で
Jホラーというものにある程度見切りをつけた感じもあるので
本作はそれなりの評価。
一応の前作にあたる「犬鳴村」くらいの出来よ。

もちろん高評価できるかと問
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.0

この規模の映画だから92分の尺はバッチリだし
テンポは非常に良い。
だが「半径15m以内の生物全てが死ぬ」
という非常に特殊な怪異に気づくの早い割に
全体的には死の危険性に対して迂闊な行動が多い分
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

2.0

ホラー要素、ジュヴィナイル要素、
これまでのX-MEN的なアクション要素どれをとっても弱い。
前二つなら「IT/それが見えたら終わり」の方が良いし
後ろ二つなら「X-MENファーストジェネレーション」
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.5

シンプルかつ王道かつなんの捻りもない
しかしながらテンポの良い復讐譚。

もちろん粗はいっぱいある。
なんで普通の主婦が5年で殺人マシーンになれたの?とか
色々行動に矛盾が生じてない?とか。
でも比較
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.5

比較的淡々とした語り口で
カトリック司祭の性的虐待に鋭く切り込んだ作品。
本事件を暴いた記者を過度に英雄視することもなく
実直に仕事に取り組む姿を真摯に描いてるのは
実にフェアなスタンスだと感じる。
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

いわゆるビックリ箱形のホラーなんだけど
正直かなりビビりまくり。
検死解剖という目を背けたくなるグロテスクさ
死体に施された凄惨なまでの「何かしら」の跡の恐ろしさ
一方で超美人なジェーンドゥに魅了され
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

実にA24っぽいホラーだなあと感じる。
美しくデザインされた画作りに
抑圧された人間がもつ猜疑心や弱さから生まれる恐怖、
後発となる「ヘレディタリー」や「ミッドサマー」の
原型が本作の中に詰まっている
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

前年公開された「アドアストラ」に近しいものを感じる。
広大な宇宙の中で人は「孤」では生きられないし
だからこそ他者とのコミュニケーションを図らずにはいられない。
過去に置き去りにしたはずの「他者」を求
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

ゲティ氏を演じる最晩年のクリストファープラマー
誘拐された息子の母親を演じるミシェルウィリアムズの
熱演は認めるとこだけどもイマイチ緊迫感に欠く。

まず物語の立ち上がりが遅い。
世界一の大富豪にして
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キャリー(2013年製作の映画)

2.5

オリジナル版「キャリー」が大傑作かと言われると
そうでもないと個人的には思っているんだけど
リブート版の本作は比較してどうかというと
まあそんなに良くもないし悪くもないかな…という感じ。
というよりも
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

2.0

予算の都合もあるとは思うもののなにせ規模が小さい。
ハッカー集団クレイのやる犯罪が
あまりにもみみっちいイタズラレベル。
敵対する国際ハッカー集団も
言葉としてすごい組織と説明されるものの
実際に何か
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

2.5

ずいぶんとまあハードボイルドな映画で
十分な見応えのあるミステリーになっている。
チック症の探偵を演じるエドワードノートンはさすがで
ともすればギャグに見えてくるようなキャラクターを
物語のトーンにあ
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

3.0

TVシリーズ版のTRICKは大好きだし
劇場版もブツブツ文句を言いながらも全部観てきて
久々に本作を再鑑賞。

相変わらず映画としては最低ランク。
特にシリーズが続くごとに過剰になっていく小ネタの多さ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

全然悪くない映画で
何より大泉洋演じる昼行灯な編集長、
松岡茉優演じるへこたれない編集者
その他個性的な作家、出版業界人、マスコミが非常に魅力的。
特に主人公速水は大泉洋をイメージに当て書きされており
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

1.5

個人的に「モンスターハンター」のゲームにあまり思い入れはなくて
ちらっとゲームやったけど3D酔いしてすぐやめちゃったので
モンスター名を把握するほど知識はない状態。
そしてポールWSアンダーソンが自分
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ゾッキ(2021年製作の映画)

1.5

原作未読、原作の短編をいくつか集めて3人の監督で
作られた映画であることだけ知った状態での鑑賞。
うーん好きな人もいるだろうけど個人的には好みではない。

細かいエピソードはあるものの
大きく分けては
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