からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

前作「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」と同様
とても楽しい明朗快活な
アガサクリスティ調の本格ミステリー。
現代において本格ミステリーって本当に難しい。
謎の館での密室殺人なんてスマホにCSI
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.5

3D-HFR吹き替えで観賞。
映像はたしかに凄い。
壮大なスケールの惑星パンドラを描くのに3Dは抜群の相性だし
HFRも滑らかな動きに驚きはする。
(「アバター」の3Dで感じたほどの衝撃はなかったもの
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.0

「GotG」のスピンオフ短編ということで
まあ肩の力を抜いて、本当にクリスマスに
家族みんなでぽけっと見るのが丁度いいくらいの温度感。
いつもぶっ飛び思考のジェームズガン監督も
さすがにその塩梅はよく
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

4.0

正直DCEUシリーズの中でも
(スピンオフの「スーサイドスクワッド2」は別格として)
トップクラスに好きかもしれない。

何より全編通して戦闘が明るい所で行われるのが良い。
今までの暗い中わちゃわちゃ
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

4.0

ちょっと堅実すぎて地味な作りになっているものの
それでも面白く仕上げるんだから
さすがはディズニーといったところ。

要素としてはすごく"今っぽい"。
物語の根幹のネタバレになるので書かないが
その"
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

まず安藤サクラが抜群。
息子や夫を喪失した悲しい女性であり
それでも日々を強く生きなきゃならず
そして息子に対し温かく包み込む母親を
本当に見事な演技で演じられている。
亡くなった夫が正体不明と分かる
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

ご存知の通り前任のブラックパンサーである
チャドウィックボーズマンという素晴らしい俳優と
ティ・チャラという偉大な王を失って
製作された本作。
相当な難産であったろうというのは想像しやすく
やや強引な
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.0

公開当時、何の知識も入れずに観に行ったもので
リドリースコットの新作SFかあくらいの感覚で観たら
マイケルファスベンダーあたりでん?となり、
ずらずらと容器が並ぶシーンでおやおや?となり
結果過去作と
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

2.0

ダイアナ皇太子妃へのフィーバーっぷりとか
後のパパラッチによる悲劇的な最期だとか
その当時の熱量を知らないと結構苦しい。
かくいう私自身は当時もう生まれてはいたものの
幼すぎたので熱量までは知らないと
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バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.0

まず世界観を飲み込むのが個人的には難しかった。
ほとんどの住人はいわゆる人間の世界で
異物のように存在する動物人間の主人公一味。
"動物人間"であるがゆえに差別され
やむにやまれず犯罪に手を染めるのか
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.0

いわゆる難病物は好き好んで観るジャンルではないので
あまり明るくないのだが
最近だと「50/50」や「グッバイリチャード」など
重くなりすぎないようライトに作られた映画に比べると、
本作は重心かなり低
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.0

普段ディズニーとかドリームワークスは観るけど
日本のアニメーション映画を数多く観てない方ではない。

とても絵が綺麗だし声優の演技も素晴らしいし
ところどころウルっとくるものはあるんだけど
全体的には
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

2.0

何より致命的なのは台詞回し。
滑舌が悪く、早口で、音がこもっているので
非常に聞き取りづらい。
本作は登場人物も勢力図も多く
また複雑な関係性や設定もセリフで説明するため
そこが聞き取りづらいのでもの
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

ドラマ版は熱心に追っていたわけではなく
数話程度飛び飛びで見て楽しんだという感じ。

過去2作に比べるとかなりエンタメに寄った作りだが
9年ぶりとまあまあ間の空いた劇場化となれば
テレビドラマ的な軽快
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百花(2022年製作の映画)

3.5

認知症で記憶を失っていく母親と忘れられていく息子。
私自身は年齢的にもどちらかといえば息子側に近いし
祖母も認知症でひどい状態になったのもあるので
菅田将暉の演技がとにかく素晴らしく感じた。
愛しては
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.0

大金というマクガフィン争い群像劇かと思いきや
大金を求めざるを得ない人間たちが
堕ちていくドラマ群像劇という趣きで
サスペンスというよりヒューマンドラマ的。

なので登場する強盗団、ヤクザ、汚職警官と
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.5

本作はA24やジョーダンピールなどの
近年のホラー映画の傑作に影響を受けていると感じる。
これは非常に有意義な事で
新しいホラー映画を邦画の座組みでつくろうという
気概を感じられて好感が持てる。

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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.0

「ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV」の公開に合わせて
本作を改めて復習鑑賞。
このシーンが追加・このシーンがカット、
もしくは同じシーンだけどカット割が違うとか
色々な発見ができてなるほどと。
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ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

2.0

オリジナル「ロッキー4」を観たのもだいぶ前で
世界情勢がこんなになっている中で
まさか本作のディレクターズカット版を公開するなんて。
まあこれこそがスライという男
自分の信念を曲げない男
嫌いになれな
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.5

うーん全体的に既視感が強い作劇というか。
タランティーノとガイリッチーとマシューボーンを
雑に足して雑に割ったような感じの作り。
かといってタランティーノ風の
グダグダな無駄話パートは魅力に乏しく
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さかなのこ(2022年製作の映画)

1.5

さかなクンをモチーフとしたミー坊の
好きなことをトコトン追い求めていく姿は
もちろん実際テレビで拝見するさかなクン、
様々なトラブルに巻き込まれながらも
俳優業が好きで好きで本作の主演を務めるのん、
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新喜劇王(2019年製作の映画)

3.0

全部を観たわけではないのだが
やっぱりチャウシンチー作品ってヘンテコ。
個人的には「少林サッカー」や「西遊記」よりも
本作の方がずっと変なバランスに感じる。
変なバランスのおかげで冒頭30分は
観るの
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

4.0

実は1988年版「チャイルドプレイ」未鑑賞で
これがチャッキー初体験。
正直あの不細工な人形が殺人するって滑稽じゃねと
タカをくくっていたが、思っていたより全然良い。
ていうか面白かった。

主役であ
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キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

2.0

うーんイマイチ。
老人たちによる「オーシャンズ11」を期待していたら
小じんまりとした「アイリッシュマン」が出てきた感じ。
そんなバカなという銀行強盗シーンから
そりゃそうだという展開は納得するけど爽
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キル・チーム(2019年製作の映画)

4.0

過酷な銃撃戦があるとかではない
比較的小規模な戦争映画であるものの
生み出される緊迫感は相当なもの。
特にアレクサンダー・スカルスガルドの演じる
通称"キルチーム"を率いるデュークス軍曹が恐ろしい。
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MAMA(2013年製作の映画)

3.5

ギレルモデルトロ製作と聞くと
納得の怪奇に優しいホラー映画。

特筆すべきはオープニングクレジットで
背景で流れる小さな姉妹の描いた絵。
もうこれだけでなんて過酷な生活を送ってきたのか
想像ができてし
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サマリタン(2022年製作の映画)

3.5

私はスライに全幅の信頼を置いているので
相当贔屓目で観ていることをお断りしたい。

本作でスライの演じる超人は確かに強い。
どのくらい強いかというと全盛期ランボーより
ちょっと強いくらい。
これは予算
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.5

「沈黙のパレード」公開前に復習鑑賞。
ちなみにドラマ版は熱心に追っていたわけではなく
数話程度飛び飛びで見たという感じ。

前作「容疑者Xの献身」以上に地に足つけた
静かで落ち着いたトーン。
テレビ屋
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

「沈黙のパレード」公開前に復習鑑賞。
ちなみにドラマ版は熱心に追っていたわけではなく
数話程度飛び飛びで見たという感じ。

フジテレビの大ヒットドラマの映画化とは思えないくらい
いい意味で落ち着いたト
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

端的には"UFOの出てくる難解ホラー映画"なのだが
いかんせんとっつきにくい。
怖いかと問われると個人的には結構怖い。
UFO自体のデザインが非常にチープで
いわゆる空飛ぶ円盤の形なので
そりゃスクー
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カポネ(2020年製作の映画)

1.5

アル・カポネという人物について
多少知識がある方が楽しめる作品だとは思う。
私自身は映画に出てくるアルカポネしか知らないので
マフィアのボスをバリバリやってる彼のイメージのみで鑑賞。

なにせ晩年のカ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

現代の格差社会について
斬新なアイディアとイメージで映像化した作品。
このイメージが直感的で分かりやすいのは良点。
下手にどういう設定か詳細に説明しないのも好印象で
"格差社会"という厳然たる社会構造
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.0

「ジョンウィック」のような
弾丸ばら撒き系アクションと異なり
居合のような銃撃戦はこれはこれでカッコいい。
チャドウィックボーズマンも
銃の腕もたつけどまずはネゴシエーションという
知的なスタンスで熱
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.5

テンポ良し、音楽良し、コメディ良し
ハートフルさ良し、シンプルさ良しなんだけど
何より主役のマコーレーカルキンの可愛さがぶっちぎり。
後の彼を思うと複雑な気持ちになるが
少なくともカルキンだから本作は
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ノンストップ(2019年製作の映画)

2.0

舐めてた奴は実は…系アクション・コメディ映画だが
アクション部分には良い所もある。
スローモーション多用しすぎだし
丸めた雑誌じゃ相手倒せんだろとか
細々としたツッコミ所は多々あるものの
まあそこまで
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

文学教授リチャードの余命半年という物語。
余命ものとしては非常に短尺な91分。
良くも悪くもアッサリ作られている。

余命映画はしばしば重いトーンで作られるが
本作は短尺もあいまって比較的軽め。
だか
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