からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

ネタバレしないように語るのが難しいが
ホラー映画というよりは
アクション映画という趣が強いように感じる。
ほとんどアンチヒーロー映画というか。

特に正体不明の襲いくる怪物が
凶器を自作加工したり猛ダ
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.0

Netflix製作という予算規模を考えれば
そんなに悪い映画とは思わないが
全体的に物足りない印象。

世界観は魅力的で
「MIB」のバンパイア版とでも言うべきか
人間の世界にバンパイアが紛れ込んでい
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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.5

基本構造は前作「シャーロックホームズ」と同様だが
本作はホームズVSモリアーティ教授と対立構造が明確で
物語がシンプル化したことでより見やすくなってると感じる。
特にモリアーティ教授はお紅茶のシーンや
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.0

自分はシャーロキアンではないので
ロバートダウニーJrとジュードロウの
破天荒なホームズとワトソンのキャラ造形が新鮮で
凸凹コンビのバディ映画として非常に楽しい。
ちょっとホモソーシャル的な部分も匂わ
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

モンスターバースの2作目にあたる作品だが
2021年の「GvK」までモンスターバース4作の中でも
一番堅実に作られている印象を受ける。
何しろ他がストーリーを捻りすぎている分
本作は未開の孤島に墜落し
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プレデター2(1990年製作の映画)

3.0

前作「プレデター」のアマゾンと打って変わって
ロサンゼルスの市街地が舞台と
続編あるある的な作りにはなっているが
比較的よくできた作りなんじゃないかと思う。

特にギミック関係、収納式の槍や鋼製ネット
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プレデター(1987年製作の映画)

3.5

本作をリアルタイムで観たわけではないが
なんといってもシュワルツェネガーの強さは別格で
「ターミネーター」「コマンドー」「トータルリコール」
その他多数の映画で無敵の活躍を見せてきた彼が
ここまでコテ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.5

徹頭徹尾緊迫感に包まれた映画で
160分近い尺も気にならない。
しかも猟奇的な殺人シーンはほぼ序盤のみで
正体不明の殺人鬼を"追う側"の視点で描くことで
より猟奇性を強めているのが本当に上手い。
「セ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

「プレデター」という企画は散々擦られすぎていて
今リメイク・リブート・続編を作るにしても
アイディアの段階で安易だと
かなりチープな仕上がりになっていたのが実情。
本作はその点ある程度尖った信念をもっ
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.0

難しいのは本作の立ち位置で
プリクエル最終章として一旦区切りをつけつつも
オリジナル・エピソード4につなげるブリッジ的役割も
担う必要があるため、
素直な大団円とはならずNEW HOPEをわずかに残す
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

2.5

見どころはマスターヨーダのライトセーバー戦を
初めて行なったところくらいで
全体的には低調。
三部作の真ん中でブリッジ的な役割が強いので
致し方なしな部分はあるにせよ
なにせ話の進み方が鈍重。

特に
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

個人的には「スターウォーズ」シリーズにおいて
本作からがリアルタイム世代。
とにかく当時はワクワクドキドキしながら観たという
思い出補正が強い作品。
「ラジャラジャ」も何回も真似したもん。

今観
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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.5

すごく楽しい映画。
元の海戦ゲームを実写映画化するって
かなり意味不明な酷なミッションだと思うけど
本作は相当頑張って作っている。

一番好ましいのは
敵が地球現有戦力で対抗できるギリギリの強さである
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

2.5

2018年版「ハロウィン」の続編。
すなわち「ハロウィン」シリーズの正史3作目。
2022年に続編「Halloween Ends」が公開予定であり
それ次第では本作の評価も変わる可能性もあるが
現時点
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

2.5

地球をぶっ壊せばいい系監督でお馴染みの
ローランドエメリッヒ印の本作。
続々と落下する隕石で街や山を破壊しまくり
月の接近による重力波で地表を捻じ曲げ
引力の起こす津波で建物をぶっ壊しまくる。
エメリ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.0

生涯ベスト10の映画を選ぶとしたら
間違いなく「ジュラシックパーク」が入るくらいの
「ジュラシックパーク」原理主義的なところがあるので
そういった目線での感想だということをお断りしたい。

まず恐竜に
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.5

原作コミックスは既読で好きだし
TVアニメ(1期)も鑑賞しよくできてると感じた。
本作は原作コミックスの4-5巻に相当する部分を映画化。
というわけで完全一見さんお断りの作りで
恐らく本作"だけ"を観
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

2.0

デンゼルワシントン、ラミマレック、ジャレッドレトと
豪華キャストに「セブン」っぽい雰囲気で
何故これが日本未公開なのか訝しんだが
なるほどこれはビデオスルーだなあという出来。

サスペンス、ミステリー
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

5分に1回アクションの見せ場がある系映画として
十分すぎるくらい派手だし爽快。
ライアン・ゴズリング演じる主人公シックスや
アナデアルマス演じる戦うヒロイン・ミランダも魅力的。
ピンチでも一瞬で状況を
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

異星人がドカドカ攻め込んでくるわけでもないし、
びっくり箱的驚かし方もしない。
種族・言葉・文化の異なる相手と
いかにコミュニケーションをとるかという物語の中で
言葉は少なめ、映像はグラフィカルに、
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暗数殺人(2018年製作の映画)

4.0

どの証言を本気にしていいのか
本当に連続殺人犯かサイコパスか虚言野郎か
いずれにせよ高い知性と猟奇性を感じさせる
"殺人犯"カンテオ役チュジフンの熱演と
あまりに疑わしい"暗数殺人"に対し
淡々と実直
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.0

ちょうど煽り運転が社会問題として顕在化して
その煽りを受けてつけられたダサい邦題「アオラレ」
2022年7月時点で観ると煽り運転云々というより
"無敵の人"の予兆だったのかなという印象。
社会的には弱
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呪詛(2022年製作の映画)

4.0

物語はいたって普通の呪い系ホラーで
怪しい儀式の行われる辺鄙な村で呪いを受け
次々に災厄が降りかかっていく…という
有体に言えばそんな話なのだが
シンプルに怖くてちょっと尿漏れしそう。
特にアジア圏製
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

A24お得意の激烈な体験を経ることにより
一皮剥けて昇華されるホラー映画。
精神的に圧迫するような恐怖の作り方で
ビックリ箱方式でないのは好ましい所。

今回は若さへの執着がキーとなっている。
三大欲
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.5

MCUシリーズ第29作目にして
「マイティ・ソー」シリーズの4作目。
正直観る前は「ラブアンドサンダーって副題ダッサ…」と
思ってたんだけれども
観た後のしっくり感が凄くて、お見それしましたといった感
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

ご存じ「トイストーリー」で登場した玩具
バズ・ライトイヤーの世界観の原点を描いたスピンオフ。
映画冒頭には「トイストーリー」のバズの物語だと
堂々と明示までしてくれる。

正直こちらが予想していたより
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

エルヴィス・プレスリーに関して
代表曲(監獄ロックとか)くらいは知ってるけど…
くらいの知識量で鑑賞。
結果的にはそれについては全然問題なかった。

とにかくオースティンバトラーの熱演が光る。
ステー
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

「バズ・ライトイヤー」公開直前に
「トイストーリー」シリーズを復習鑑賞。

前作よりもさらに大人向けにシフトした作品。
おもちゃを捨てたことをある人≒大人に刺さるような
作りになっている。

シリーズ
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.0

「バズ・ライトイヤー」公開直前に
「トイストーリー」シリーズを復習鑑賞。

前作に比較して明らかに大人向けにシフトしている。
おもちゃ=遊ぶものという世界観から
おもちゃ=コレクターズアイテムという視
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

5.0

「バズ・ライトイヤー」公開直前に
「トイストーリー」シリーズを復習鑑賞。

王道を往く3DCGアニメの金字塔であり
シンプルに面白い。
シリーズ1作目だけあって完全な子供向け映画という印象で
もしおも
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

「ベイビーブローカー」というある種の人身売買なだけに
もっとシリアス目というか舌鋒鋭い系なのかと思いきや
かなり人間ドラマよりだったので肩透かし感はあった。
これは個人的な予想が外れていたせいなので私
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

アイディアは面白いと思う。
謎のプライベートビーチから出られなくなり
しかも24時間で一生分加齢するという奇怪さは
ホラーとして十分足りうるものだし
ちらほらと目を見張るシーンもあったのも確か。
最期
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.5

「MIB」シリーズのキモと言えば
主役のJとKの凸凹コンビの魅力に尽きるのだが
いかんせんK役のトミーリージョーンズも老いた。
そこで登場させたジョシュ・ブローリンが
非常に"寄せた"演技で魅力の低減
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

2.0

実は「ワイルドスピード」シリーズ童貞で
本作がシリーズ初鑑賞。
元々車にそこまで興味がなく、
シリーズがアクション方向に転換した頃には後追いも難しく
スピンオフから初鑑賞に至ったという顛末。

やっぱ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の五大感情のうち
役に立たないと思われていた「悲しみ」という感情が
成長・人格形成のうち重要な要素を担う、という
ストーリー自体は予告編を見ただけでなんとなく
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

前作と異なり今作では脚本にがっちりスタローンが噛んでることで
近年のスタローン作に通じる良い意味での懐古主義が炸裂している。

今作の物語は概ね「ロッキー4/炎の友情」「ロッキー5」を踏襲。
どちらも
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