からかすさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

言わずと知れた「ロッキー」シリーズのスピンオフ作。
孤高の男アドニスがクリードという名を背負って
徐々に家族を築き上げていくというストーリーは
「ロッキー5」や「ロッキー・ザ・ファイナル」でも共通した
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

75歳以上で自死を選べる法律のある近い未来の日本で
淡々と時間が経過していく映画。
特別劇的な事件が起こるわけでもないが
段々年齢を重ねていき、周りからどんどん人が消えていく。
ほとんど独居老人のよう
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義足のボクサー GENSAN PUNCH(2021年製作の映画)

3.0

予告編の印象だと身障者もの兼ボクシングものの映画に見える。
が、実際のところ本作はほぼボクシング映画である。
何故なら劇中では義足であることがボクシングの試合に
支障をきたす所が"ほとんど無い"からで
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

誰でもどこかで聴いたことあるような超有名な映画音楽
顔や名前まで分かる作曲家、
ジョンウイリアムズやハンスジマーなど
彼らの映画音楽製作に係るインタビューがたっぷり93分あれば
そりゃなるほど興味深い
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フロッグ(2019年製作の映画)

3.5

本作は大まかに二部構成となっており
子供の誘拐事件に端を発し不可解な現象が起こる第一部と
その奇妙な事件の真相が明らかになっていく第二部。
で、第一部は個人的にかなり好みの作り。
不可解な現象の正体は
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オブリビオン(2013年製作の映画)

2.0

「トップガンマーヴェリック」大好評公開中につき
改めて本作を再鑑賞。
今観てもヘンテコなバランスの映画だなあと感じる。

導入はかなりゆったりと淡々と進む。
結構入り組んだSF設定である以上
事前の説
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

(ほぼ全て)一人で作られたストップモーションアニメというだけで
当然高い評価を与えられてしかるべきなのだが
驚嘆すべきは世界観の構築じゃないだろうか。

ディストピア・サイバーパンク的な世界観という意
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

「ハリーポッター」シリーズ以降
そのパブリックイメージを覆すかのような作品選びをする
ダニエルラドクリフのこれまたB級アクション。

話は単純で突然デスゲームに巻き込まれた一般人が
なんとか生き残りを
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

ほぼ二人芝居という物語。
で、その物語の重苦しさに耐えうる
ウィレムデフォーとロバートパティンソンの熱演。
精神が徐々に壊れていく姿をこれでもかという
大熱演は見応え十分。

ジャンルとしてホラー?ス
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

前作「トップガン」から36年を経ての続編。
当然ながら前作に比べ撮影技術等も向上し
ドッグファイトの迫力・疾走感であったり
戦闘機同士の位置関係であったり
非常に見やすく構成されており
迫力ある空中戦
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

生涯ベスト10選に入る級の大傑作。
本作の公開が93年、
当時親に頼み込んで劇場に6回連れて行ってもらい
クッソ高いVHSを買ってもらい(化石型ビデオケースがついてた)
アホほど関連書籍を買ってもらっ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

初めて洋楽に触れたのがQueenで
「Made in Heaven」を含めたオリジナルアルバムは
まあとにかく聴き込んだくらい好きなんだけれども
そんなQueen大好き人間からすると本作は単純に最高。
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.0

評価の高い「ターミネーター」の1・2作の良い点って
不死身の機械に襲われるホラーとして良くできた1作目、
アクション映画として一段階革新をもたらした2作目、
そして共通して女性の強さを表した物語である
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.0

前作で自身の持つ魔法の力に怯える姉、未知の世界に夢見る妹、
そんな姉妹の決別と和解が綺麗に描かれきっており
その続編で何を描くことがあるのかというのが観賞前の不安。
結論から言えばその不安はまあまあ当
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.5

言わずと知れた大ヒットディズニー映画。
なのだが、本作鑑賞まで実は私自身が
幼少期からセル・CG含めてほとんどディズニー映画に
触れてこなかったものでディズニーアニメを真面目に見るのは
本作がほぼ初め
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

特に構成として素晴らしいのは
少年ピーターが学友と会話するシーンが多いこと。
青春映画として描くキャラが微笑ましい。
これによりピーターの少年性を強調すると同時に
ヒーローとして悪に立ち向かわなければ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

本作の原作は未読、前作「シャイニング」は原作は読んだし
キューブリック版映画も観賞済み。

キューブリック版「シャイニング」が監督の個性が強すぎて
作者S・キングの意図するものとかけ離れてしまい、
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

4.0

CIAの調査資料を読みながら過去の調査を行う男の話なので
基本的にもものすごく地味で淡々とした語り口で
別にアクションもなく誇張や大げさな語り口は一切無い。
それでも前半の割と早い段階でCIAの行った
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

前提としてタランティーノ監督作のぐだぐだ無駄話が
大好きなのである。
「レザボアドッグズ」「パルプフィクション」などの初期作は勿論
特に至近年の作品「イングロリアスバスターズ」「ジャンゴ」など
このぐ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

5.0

最低限のセリフ、最低限のBGM、説明もろくにされない作戦、
はっきり言って一体何が行われてるのすら分からない。
これは主人公と観客を意図的に蚊帳の外に置くという構成であり
映画を観終わった時に納得のい
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.0

まず根本的な問題としてEp.8「最後のジェダイ」との
ペース配分がおかしい。
「最後のジェダイ」で物語が動かなすぎた分
本作ではかなり大急ぎで風呂敷を畳んでいる印象で
新キャラ出すは新情報出すはでめち
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

2.5

全世界のスターウォーズ・ファンから批判的な評価を受けた本作だが
確かに褒められた出来では無い。
致命的なのは各登場人物が動機不明瞭なまま個々人で動き回るが
2時間30分使っても物語が一歩も進んでいない
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

本作から監督がJ.J.エイブラムスに変わり、
版権もディズニーに変わりと
大きく製作環境の変わったエピソード7だが
「スターウォーズ」第1作のエピソード4を踏襲したかなり堅実な作り。
ストーリー的には
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

1.5

役者陣はどれもこれも素晴らしいが、
特にデ・ニーロとジョー・ペシは最高。
若い頃の喋っていても黙っていても迫力のある存在感、
年老いてからのしょぼくれっぷりといい見事。
アル・パチーノのブチ切れ短気お
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.0

マシューヴォーン監督の前作「キングスマン」、
はたまた「キック・アス」にも通じることで
ちょっとしたチープさ・B級映画感を逆手にとった
フレッシュなアクションが見どころだと思うのだが
本作は明らかに予
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.0

前々作「ゴーストプロトコル」前作「ローグネイション」が
大変良かっただけに今回はちょっと残念な作り。
なんというか全体的にアクションが間延びし過ぎ。
トムの体を張ったアクションはすごいけど
それにして
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.0

言わずと知れたトム・クルーズの大人気シリーズ5作目。
そして相変わらずトム本人が体を張ったスタントで魅せてくれる
大変痛快なアクション活劇ですごく楽しい。
シリーズの中で完成度としては
前作「ゴースト
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.0

個人的に1作目の「畜産的」結末がすごく気に入っていて
話も通じない生態系も異なる生き物同士を
安易に「僕たち対等な友達だよね」的結末にしなかったことが
非常に誠意ある物語だと感じていた。

そして1作
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

3.0

結論から言えば面白かったけど不満もそこそこあるといった感じ。
だからここから不満を色々書くけど
決して悪い映画ではないことは予め保証したい。

前作のどこが一番優れていたかと言えば
やっぱりヒックとト
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.5

素直にすごく面白いジュブナイル冒険譚だった。
冒頭ではヒックはドラゴンを倒すことに名誉を感じる
「バイキング精神」溢れる少年なんだけど
ひ弱でまるで役に立たないいわば除け者扱い。
その少年が傷ついたド
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

とにかく役者が素晴らしい。
アダム・ドライヴァーとスカーレット・ヨハンソン、
早口長台詞をまくしたて感情を吐露するシーンは圧巻。
どちらも息子を愛してることに間違い無くて
でも二人の仲は決定的に決裂し
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.5

何より素晴らしいのは出てくる料理がどれもこれも美味そうなこと。
豪華なフレンチからジャンキーなホットドッグまで
観てると腹が減ってくるというのは
料理を取り扱う映画として完璧。

物語は腕は一流でも大
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.0

原作となる日本の小説は未読。
比較的シリアス寄りな作りのタイムループものなのだが
マイナスな意味ではなく余りにも命が軽く扱われており
まるでゲーム感覚(死亡→コンティニューの繰り返し)で
ちょっと変な
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ロビン・フッド(1991年製作の映画)

2.5

ゴールデンラズベリー賞を受賞しているように
たしかに全体的に演技は過剰だし
娯楽活劇のわりに冗長(143分もある)だし
意味不明なケビンコスナーの全裸水泳シーンとか
今見返すとなかなかしんどいものがあ
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.0

物語はかなり地味な作りで
タイ語の分からない主人公と同様
前半は置いてけぼり状態。
字幕すら出ないので本当に訳の分からないまま
刑務所での地獄めぐり。
徹底的にセリフは削ぎ落とされ、
タイ刑務所の圧倒
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.0

リーアムニーソン主演でサスペンス・アクションというと
「96時間」シリーズを連想するのだが
本作はそれらの痛快アクションと異なり
妙にキテレツなタランティーノ映画を彷彿とさせる
サスペンス・コメディに
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