拝一刀さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

拝一刀

拝一刀

映画(350)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞。
時代別三部構成で136分。
優れた娯楽映画で、飽きることなく楽しむことができました。

不運と不幸が重なって共同体からはじき出された若者が、そのよるべなき身を擬制的血縁関係の中に投じ
>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

4年に1度やってくる平和的な『革命』とはまさに至言。

この『革命』を心から恐れているからこそ、「無党派層は寝ていてくれればいい」という言葉が出るのでしょう。

「文化に政治を持ち込むな」は妄言です。
>>続きを読む

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.0

今日(2022/04/19)ららぽーと横浜、「午前十時の映画祭」で初めてスクリーン鑑賞。

やっぱり映画館はいい。大きいスクリーンで観ると奥行が広がり、背景がはっきり見えて心から楽しめる。

内容的に
>>続きを読む

ジョン・ラーベ 南京のシンドラー(2009年製作の映画)

4.5

2020/12/13
渋谷ユーロスペースにて鑑賞。

ろくでもない「反日プロパガンダ映画」だろうと勝手に思い込み、斜に構えて見始めたものの、なんのことはない。メリハリのついた上質な娯楽作品だった。
>>続きを読む

粛清裁判(2018年製作の映画)

3.8

圧政には右も左もないことがよく分かる映画です。

ドイツのナチス然り。
イタリアのファシスト党然り。
日本の天皇制超国家主義然り。
ソ連の共産党独裁然り。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

2020/11/17 TOHOシネマズ ららぽーと横浜にて(日本語字幕付き版)。

私は普段アニメ作品を見ることが全くない「アニメ素人」でして、本作品も予備知識を全く持たずに鑑賞した者です。とても面
>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

2020/11/14㈯昼、渋谷のシネクイントにて鑑賞。

私の大々好きな伊藤沙莉さんを生で見るために足を運びました。

沙莉さんのタヌキ役が痛いくらいにハマっていて素晴らしかったです。

加えて、恒松
>>続きを読む

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

5.0

2023/04/29 TOHOシネマズ日本橋にて午前十時の映画祭4K版を鑑賞。

テレビやDVD等では何十回と見てきた本作ですが、久しぶりのスクリーン鑑賞。しかも4K!

いや〜、いい映画は何度観ても
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

2020/11/05六本木EX THEATERにて鑑賞。

※以下は劇場公開後に再度鑑賞した後、2020/12/19時点でコメントを再編集したものです。

『勝手にふるえてろ』を映画館とBDで50回以
>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.3

kino cinéma 横浜みなとみらいにて鑑賞。

狙撃兵役が同じバリー・ペッパーなので「プライベートライアン」へのオマージュを感じた。

動物の首を使って震え上がらせる場面を見て「ゴッドファーザー
>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.8

傑作である。

まるで丸山眞男の論文「現代における人間と政治」を再読しているかのような錯覚に襲われた。

すなわち、(正気と狂気が)逆立ちした世界では、正気の人間が狂人扱いされることの恐ろしさ。

>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.8

皆さんが書かれている通り、
「目をそらさないで。真実はすべて美しい」というセリフがこの映画の肝です。

社会学者の田野大輔氏は「権威への服従と異端者の排除を通じた共同体形成の仕組み」をファシズムと呼ん
>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.8

ここニューヨークの公立「ライブラリー」に「図書館」という訳語を充てることは陳腐である。

ここはまさしく知・情・意の坩堝(るつぼ) であって、「民主主義の柱」である。

残念なことだが、この高尚な作品
>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.2

良心にもとづき、従うことができないと判断した法律や命令に非暴力手段で公然と違反する行為を市民的不服従という。

法令遵守と人命尊重とがトレードオフに陥った場合、守るべきは前者か後者か?

本作品はこの
>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.5

映画の中で、国民の利益のために「政府の情報操作を暴く主人公」の勇気ある行動に感動しました。

今の日本で、政府の利益のために「国民を情報操作するお役人」のだらしない行動に幻滅しました。

はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

    富山市の保守政治家達の伝票不正操作による詐欺(的)事件を淡々と描く映画。

    その醜態ぶりを最初は笑って見ているが、だんだん笑えなくなってくる。

こんな連中が政治家に選ばれるのは、結局
>>続きを読む

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(2019年製作の映画)

4.0

皆さんがお書きになっていることですが、軍隊の目的は敵の軍隊に勝つことと体制を守ることです。

したがって目的遂行の際に足手まといになる場合は「国民を守らない」わけです。それどころか平気で「国民を殺し」
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.2

関水渚が広瀬すずを真似るところが「演出的に」トリッキー。

関水渚がマイ・フェア・レディのオードリー・ヘップバーンの役を演じるところが「ストーリー的に」トリッキー。

ステップ(2020年製作の映画)

4.0

今から約30年ほど前のこと、私の妻が病気になって、当時4歳の息子と2歳の娘を同時に保育園に入園させました。

映画を見ながら二人の子供を毎朝毎夕送り迎えをしていた時のことが走馬灯のように蘇ってきました
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

4.0

久しぶりに「演劇」と「文学」の香りたっぷりの映画を見た。

ラストは昔見た映画「田園に死す」を思い出すシーンでびっくりしました。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.2

2020/06/18㈭ 12:20〜
ポレポレ東中野にて鑑賞。

実に面白かった。
そして熱くなった。

「政治家の日常や選挙の舞台裏」や「二世・三世でなければ並大抵の努力では政治家になれないこと」
>>続きを読む

アマデウス(1984年製作の映画)

5.0

「凡庸なる者たちよ、汝らを許す」

ラストでサリエリが語るこのセリフで涙腺崩壊、滂沱の涙。

天才アマデウスは神様に愛された「神からの使い」だそうです。

ですが、凡人の私にとっての神からの使いは、最
>>続きを読む

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.0

始まりからラスト5分までは本当にスリリングで手に汗握る素晴らしい展開。

たがラスト5分がやや拍子抜けで、九仞の功を一簣に虧くとはまさにこのこと。

なんてもったいない。

ただ1960年代のクラシッ
>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

5.0

記録 2022/04/11
ららぽーと横浜にてスクリーン鑑賞。

パート1同様、善と悪、聖と邪、光と闇の対比が実に美しくクリアカットに描かれていて、何十回見ても感動します。

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.5

エンタメ系の反戦映画はたくさん見てきましたが、この作品は本物の反戦ドキュメンタリー映画です。

年端も行かない若者が周囲のエゴに煽られて、自尊心と好奇心を肥大化させて戦地に赴きます。

彼らの大半は命
>>続きを読む