拝一刀さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

拝一刀

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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.5

「自由と人権」を守るために闘うことの尊さ。
「国家と政府」を守るために闘うことの愚かさ。
民主主義の根幹を学ぶための教科書的傑作。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

時効により法で裁くことが出来なかった悪党を最上検事(木村)が実力を行使して恨みを晴らす。これはまさに現代版「必殺仕事人」の世界。
尊敬していた最上先輩と対立する道を選んだ後輩の沖野検事(二宮)が、ラス
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ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

4.2

渋谷アップリンクにて鑑賞。
今極東には「ナチスの手口」を懸命に真似て、往時の帝国の復活を期する時代錯誤の国がある。
ナチ宣伝相ゲッベルスの秘書であったポムゼル氏が語る言葉をこの国の多くの人々が将来再び
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

4.0

8月31日テアトル新宿にて鑑賞。
木竜麻生さんや韓英恵さんをはじめ玉岩興行のお相撲さんを演じる女優さん達全員がとてもエネルギッシュで魅力的でした。今後のさらなるご活躍を期待します。
この素晴らしい映画
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

今年映画館で鑑賞した映画の中では比較的面白い方の部類でした。

現時点で今年一番楽しめたのは
「勝手にふるえてろ」です。

2018年もあと4ヶ月あまり。
「勝手にふるえてろ」を凌ぐ良作の登場を期待し
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

4.5

2018/08/12
Cinema Jack and Bettyにて鑑賞

軍隊の目的は体制維持である。

軍隊の目的は国民の生命・財産を守ることではない。

国民は軍隊の任務遂行のための一手段であっ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

2018/08/11新文芸座
3部一挙上映③
青春スポ根もの。
楽しめた。
21:55終映後
会場で暖かい拍手沸き起こる。

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

綿矢りさの原作を読んでから映画館で鑑賞し、その後原作を2回読み直しました。

先日Blu-rayを購入し、今12回目の鑑賞を終えたところです。

皆さんの中には、太宰治の「人間失格」を読んで「これは私
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

谷崎潤一郎の世界ですね。
春琴抄と痴人の愛を読み返したくなります。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

血の繋がった家族の中では幸せになれない人達が、血の繋がっていない家族を作って幸せに暮らしている。

この幸せな家族が最後は皮肉にも「法」の定めるところによって合法的に壊されてしまう。

国家権力は法的
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

 政治と軍・警察の関係を考えるための絶好の教科書。

 軍人や警察官達は時の最高権力者の命令に忠実に従う実力組織。
 最高権力者が真に国益を考え、国民の安全を第一に考えれば彼らは我々に発砲したりはしな
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少年ジャックと魔法使い(1967年製作の映画)

4.2

「少年ジャックと魔法使い」は今から50年ほど前、私が小学生のときに目黒文化劇場で見ました。物語りの面白さと画面の美しさに感動して、祖母にねだって三回見に行ったのを覚えています。
他にも、
「白蛇伝」(
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.8

黒澤作品の時代劇の中では一番好きな映画です。

黒澤明の「蜘蛛巣城」と小林正樹の「切腹」は私にとって時代劇の双璧です。

ともに、劇場・ビデオ・DVD・BDでこの40年間で100回以上見てきました。
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.8

時代遅れの列車強盗ブッチとサンダンスの逃避行。

どんな逆境でもユーモアと冷静さを失わない二人の生き様を象徴するかのように、「雨にぬれても」の素朴なメロディが作風とマッチしていて素晴らしい。

ラスト
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スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999年製作の映画)

4.3

これまで何度鑑賞したのか、数え切れません。

権力者の命令に対する盲目的服従。合法的であれば何をしてもよいという開き直りと自己欺瞞。

今の日本の組織文化と通底しています。

獣道(2017年製作の映画)

4.0

伊藤沙莉は令和の「菅井きん」である。

30年後には「必殺仕事人」の「中村せん」の役をやって欲しい。

「ムコ殿!」と怒声を発して中村主水をいびる姑役は伊藤沙莉以外考えられない。

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

4.0

いろんな映画のゴチャ混ぜ感がすごくよかった。

綾瀬はるかも綺麗だが、私なら桜庭ななみを使いたい。