やさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

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全体的にトーンを落とした青で統一された色調に次々と展開するおぞましくも幻想的なシーンの連続が美しく、さながら真夜中のサーカスか何かに迷い込んだよう。どちらかと言うとストーリーよりビジュアルを楽しむ映画>>続きを読む

薔薇の葬列(1969年製作の映画)

4.8

あらゆる境目が曖昧で、相対する物同士が交錯する幻想映画 どんな枠組みからもはみ出して滲み出て、色をつけようにも縁取ることがそもそも出来ない。だからモノクロなのかな、なんて思ったりした。

十六歳の戦争(1973年製作の映画)

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過去に囚われ、”あの日”に縛り付けられたまま置き去りになった人々の物語 死者の魂は墓場にでもあの世にでもなく思い出してくれる人たちのすぐ傍にあって、永遠に不滅なのだ。

アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.0

どんなに抗おうとも遠回りをしようとも行き着く先は同じであるという呪われた因果。運命は宿命。

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.5

思わず拍手 前作のアレックスに通ずるものがあった。ギャスパーノエはやっぱり凄い。好きです。

カンタベリー物語(1972年製作の映画)

4.5

パゾリーニが仕掛ける猥雑で混沌、どこまでも醜悪で世俗的なのに目を見張るほど美しい映像で綴られる皮肉の効いた喜劇。ぼんやり眺めてるだけでも価値があると思えるほどの映像美にめまいがした。

ガンモ(1997年製作の映画)

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生きてる映画を久々に観た気がした。好きなシーン、痺れるセリフが沢山あって書ききれない。ラストも最高。

世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

3.8

大枠では同じテーマを扱っていても物語の随所にお馴染みの表現がそれぞれ垣間見られ、三者三様の世界観をたっぷり堪能できる大満足の120分。タイトルとパッケージのチープさに反し豪華な監督&俳優陣が集結する本>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

これからの人生、幾度となく躓き、もう歩けないとその場にうずくまってしまいたくなる事があるだろうけど、そんな時いつもこの映画が、詩が、傍に寄り添い”燃え盛る蝶”になって私の行く道を照らしてくれる気がした>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.8

絶叫系のアトラクションに二時間乗せられているかのような感覚を味わった。遊園地で一日遊んで帰ってきた時と同じ疲労感。けど見やすく分かりやすく、しっかり怖がらせてくれる良作ホラーでした◎

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

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始めは画のインパクトが強すぎるあまり見世物を見ている感覚だったのに、映画が終わる頃には他の作品となんら変わりなく観ている自分がいた。ただ、やはりとんでもないものを観たのは事実。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.5

ファンタジー要素って使いこなせないと大変なことになるんだなと思った

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

5.0

これを撮ったのが男の、しかも園子温だということに思わず唸った。やられました。

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

1日として同じ日はないけれど変わらない生活、関係、気持ちを持って過ごせることの尊さ。永遠は一瞬の中に宿るのだと思った。贅沢な映画体験でした。

ある子供(2005年製作の映画)

3.8

劇的な展開やオチは無い。ストーリーも決して派手ではないけどだからこそリアルでその分救いようがなかった。一度壊れた物は例え綺麗に修復できたとしても壊れたという事実は変えられないという事。きっとこの主人公>>続きを読む

さすらいの青春(1966年製作の映画)

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青春の淡い夢と憧れが無惨に崩れ去る様が残酷ながらも儚くて美しい。これだから青春物は最高

大脱出(2013年製作の映画)

5.0

タイトルに恥じぬ見事な大脱出劇!いかにもスクリーン映えしそうな近未来的な造形の施設も良かった。個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。

サテリコン(1969年製作の映画)

4.5

猥雑で頽廃的、見世物小屋の様な世界観の中で行われる好色と暴食に満ちた酒池肉林の宴、虐殺、拉致、カニバリズム。醜く怠惰で残虐な人間ばかりを映しながら、フェリーニの描くローマは神話的でとても美しかった。

何者(2016年製作の映画)

4.0

承認欲求、自己顕示欲の可視化、誰かを否定することでしか肯定できない自尊心、劣等感。目眩がするほどあまりにもリアル。共感性が非常に高いので友人に勧めたい反面、意地悪な意味で誰にも教えたくないと思わずには>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

ストーリー、ビジュアルに加え原作に漂う雰囲気、キャラクター達が放つ個性まで驚くほど本家に忠実で兎丸ファンの私も大満足の仕上がりでした。これぞ実写映画!帝一たちが漫画の世界からそのまま抜け出てきたかの様>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.3

ノスタルジアよりずっと分かりやすかった。贖罪思想。

アレックス(2002年製作の映画)

4.0

無常。覆水盆に返らず。否定も肯定もなくただ淡々と起こる事実だけがすべて。美化も悲観もしない姿勢がより絶望を誘う。 人生を見た。