幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.0

2のみ最高だという記憶は置いといて、もはやキャラとガジェットしか覚えてない作品を、敢えて画期的なホラージャンルの新作として脳内変換して、昭和にタイムスリップすべくスクリーンへ。

劇場ではTシャツが6
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.2

個人的には本年度新作で最も重要な作品だというのに、ミニシアターしか上映が無いなんて…
テンション下がって初日に行く気になれなかったが、水曜サービスデーの予約状況を見るとさもありなん。
ともかくギャスパ
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.2

中田秀夫らしい独特の色合い。
薄化粧のウイカが化けて出たら良い感じのルックスでテンション上がる。
環奈の奇面フラッシュ。
環奈の謎部屋着センス。
序盤から笑いっぱであっという間に30分。
これは良いぞ
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

-

やっぱ70年代の西ドイツはよく分からん。
表層的にニューウェイブの最左翼的な要素として味わってきたものの根本的なところが全く分かってないし、これまでも不勉強。
クラフトワークも通ってないしファスビンダ
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人狼ゲーム クレイジーフォックス(2015年製作の映画)

2.3

かねてから観たいと思ってい山内ケンジ主催の"城山羊の会"の舞台に行ってみた。

チケ代は3800円、キャパは200名ほど。
コスパ的にちょうどいい塩梅だったかも、というのが第一の感想だし、そんな感想で
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.2

中2のとき限定の渾名がナポ。
ナポレオンのナポ。
チビだけど勇猛だったからじゃあない。
化学の寺*先生が最寄り駅近くのキャバレー、その名もナポレオンに入店したのが目撃され、風俗行ったくらいの勢いでクラ
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カサンドロ リング上のドラァグクイーン(2023年製作の映画)

3.0

メキシコには2回行って、子供の頃から好きだったルチャリブレにはシティのアレナメヒコとアレナコリセオに何度も行った。
残念ながら、オアハカやプエブラなど地方都市で観るチャンスは無かったが、本作ではそんな
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猿飛佐助(1955年製作の映画)

2.8

週末にかけ富山出張。
寒鰤は食べれず、富山ブラックラーメンは口に合わなかったが、念願のスパアルプスのロッキーサウナと天然水水風呂を味わえたのは良かった。
帰りには佐久にある犬神家ロケ地に行くつもりだっ
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アレックス(2002年製作の映画)

4.0

スクリーンで観れる機会を、とここまで温存。
明日から出張だってのに無理やり仕事切り上げて目黒シネマへ。

のっけから見慣れた逆エンドロール。
バッドエンドの逆再生に相応しいノイズ、理性も平衡感覚も飛ん
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

2.9

明日は、実はそんなに待ちに待っても無い7年ぶりのモリッシーのライブ。
大学時代の後輩が"チケットとっておきますよ"と連絡くれたのでノリで参加することに。
前夜祭として、ある意味怖くてよう見れんかった本
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Headless(原題)(2015年製作の映画)

3.0

"ファウンド"劇中に流れる映画を仕上げてしまったという珍品。
フォロワーさんのレビューで知り早速ブクマ。

まず本編前の架空作品オマケ予告の“WOLF-BABY"が良い。
予告の〆にタイトルを3回連呼
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

4.0

ポスタービジュアルに惹かれ、どうしても見たかった本作。
下高井戸シネマ初参戦。
駅前の鯛焼きに行列が出来ていたので食べてみた。美味。

さて、本作。
工場に被さる昭和の刑事ドラマを思わせるサウンドが渋
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(2023年製作の映画)

2.5

来週以降、会社の先輩と行く約束をしてたけど、戦国版アウトレイジが楽しみ過ぎて初日鑑賞。

しかし、ダサいタイトル演出から抑えられない不安が的中。
















多少の新解釈は勉強不足
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.2

街のサウナで暴れるトニー・レオン。
誰もが感じたⅡでの喪失感を埋めてくれる。

トニー・レオンが灰皿で中国人をボコるシーン。
このステーキハウスはルースクリスといい、駐在当時の事務所の近くにあった。
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.4

Ⅰのリマスターを観て、ⅡもⅢもスクリーンで観るのもなあ、とアマプラでズボラ。

香港返還前の前日譚。
名優揃いなのも良いが、尖沙咀の黒社会のおっちゃん連中がイイ面してるし会合の様子が最高。
ゴッドファ
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インファナル・アフェア 4K(2002年製作の映画)

4.4

公開時は香港🇭🇰にいた。
スクリーンで観たかどうかは記憶に無いが、拙い広東語でこのプロットを理解出来るはずもないので、のちにDVDで見たんだろう。

風景を見ればだいたいのロケーションはわかる。
空の
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白い暴動(2019年製作の映画)

3.4

恥ずかしながら、NFナショナル・ネイション(国民戦線)のことも、RARロック・アゲインスト・レイシズムのこともよく知らないでいた。 

アメリカに比べイギリスは黒人差別があんまり強くないよな〜なんて勘
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.0

近々、富山出張予定。
現地での話のネタになるかなと思い見てみた。

インサート映像が面白い。

若者の投票率云々言われるが、ブレイキングダウンとか論破動画とか、その場の空気が優勢な方に肩入れし溜飲を下
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ヤマドンガ(2007年製作の映画)

2.6

上映前の腹ごしらえに、ピカデリーに近いガンジーで数年ぶりに牛すじカレーを堪能。
インド映画の前に無意識で分かりやすい自分の衝動欲求に苦笑💦

近年の作品のような無限に喰えるカレー三昧とは至らず、3時間
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嵐を呼ぶ楽団(1960年製作の映画)

2.8

ろくに作品の内容も確かめずにガチャ気分で久しぶりに國立映画アーカイブに。
520円だし。
なんでも月丘夢路 井上梅次100年祭らしい。

1960年のBLUE GIANT。
ただ、サウンド的にハマれず
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私がやりました(2023年製作の映画)

-

オゾン作品の新作をスクリーンで観るのは"二重螺旋"以来。
その間の作品は.タイトルやビジュアルは知っていたものの完全にスルーしていた。
本作は評判も良さげなので5年ぶりの対オゾン戦に挑む。

この作風
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浪商のヤマモトじゃ! 大阪総番長編(2003年製作の映画)

2.2

昭和31年。
なんと広島から張本勲が浪商に転校。
wikiで東映フライヤーズ入団までの張本の壮絶な人生を知れてよかった。

普通に人情話で拍子抜け。

浪商のヤマモトじゃ! 喧嘩野球編(2003年製作の映画)

2.5

松口vs小林。
ユウキロックとケンコバが若手時代に組んでいたコンビをご存知か。
ケンコバはコンビ解散後モストデンジャラスコンビ結成、そしてピンへ。
松口はユウキロックと改名しハリガネロック結成、その後
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

5.0

角川シネマコレクション公式YouTubeにて限定公開中。
幼少の頃に散々テレビで見たものの、今回はいつ以来か。

広いお屋敷の中で数多い登場人物を追うカメラが秀逸だし、人物描写が実にわかりやすくて、見
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

予告編で想像していた設定は冒頭で覆され、本作タイトルの意味を知る。
死神の視線に絡み取られた敷島こと神木君の表情に引き込まれるや、死神の化身がバケモノとして現れる。

戦後異常なスピードで復興を成した
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悪夢探偵2(2008年製作の映画)

3.0

先日見た絶対ヒットしてないはずの「悪夢探偵」の続編は、光石研と市川実和子が冒頭から緊迫感を煽り、塚本晋也ワールド全開。

Jホラーの流れを正しく継承する演出はあれど、塚本晋也作品ではそれがバイアスにし
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肉体の門(1964年製作の映画)

3.5

パンパンの根城である廃墟とスラムのセット。
色鮮やかなドレスが映えるライティングがなんとも美しい。

文化マーケットなる闇市とそこに巣食う人間の群れがエネルギッシュで元気が出る。
飯が美味そう。

河内カルメン(1966年製作の映画)

3.3

野川由美子の喜怒哀楽と美しさが見るに飽きない。

はちゃめちゃなストーリーと鈴木清順のポップな演出がハマって楽しい。

ちょい役の川地民夫と松尾嘉代もカッコええ。

恐怖新聞(1996年製作の映画)

3.1

「邪眼霊」の監督、脚本コンビ。

酷評が目立つが、不思議バイブスが漂う。
不安定なカメラワークは面白いし、謎演出盛り沢山だし、なんでもないシーンにも奇妙が同居している。

こんな作品でも後のJホラーの
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.0

内田英治と伊藤沙莉コンビは「獣道」以来か。
最近とんと利用してないサブスクに落ちてたので見てみたが‥
キャラは良いの揃ってると思うが話がね‥
120分近く‥長い‥

マジックミラー号のエルフインタビュ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

これぞアメリカのやり口。
一方で信じ得る正義が機能している矛盾が巧妙。
息をするかのように制限時間無しに簒奪し尽くす様を描くには3時間必要だったのだろう。
テーマはともかく、今年観たなんとか村とかいう
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.6

今週はヤケにMTGが多くくたびれたのでサリー・ホーキンスのヒーリング効果に期待してレイトショーへ。
調べてみるとこの監督、古くはマイビューティフルランドレットを撮っていた。
期待出来る。

嘘のような
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ザ・ドライバー 4K レストア版(1978年製作の映画)

3.9

ウォルターヒルが「ウォリアーズ」の前に撮った作品ということでスクリーンへ。

駐車場へと繋がる一人用エレベーターに乗る主人公を真上から捉えるファーストショットからクールなバイブスが漂う。
ノッケからス
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

ブリュッセルには一度行ったことがある。
パリ北駅から高速鉄道に乗り2時間ほどだったか。
マーケティングリサーチと称して一日時間を作って、リサーチらしき事を最低限こなして、朝市(ゴミしかなかった)、夕方
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悪夢探偵(2006年製作の映画)

3.1

塚本晋也作品でこんなのあることすら知らなかった。
松田龍平主演かと思いきや、ミニスカ刑事hitomiとのW主演…

随所に塚本晋也らしい画造りはあるものの、低予算と三流漫画のようなストーリーに、hit
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.2

ベトナム🇻🇳出張帰りついでに未見の本作を。

往年の大映作品を思わせる幽玄な劇伴で幕開け。
今や見れないサイゴンミッドセンチュリー家屋の大セットを滑らかに流れるカメラワークで魅せるオープニング、そして
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