幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

金持を喰いちぎれ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

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冒頭で失神の予感ビンビン。
そして案の定。

ブラックユーモアというより単純に頭の悪い造りで笑えない。
こんなんデジタルリマスターせんでよろしい。

〜〜

今日の一曲

Hall & Oates -
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

今回の敵は人類が作りし神であり悪魔。
いよいよ集大成、そう簡単には終われない。
そんな壮大なテーマ性が、どのように、いつ帰着するのか、そっちもハラハラ。

もはや幾つ巴かという追いかけっことただただ口
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.0

ブラムハウスpresents、
トランプ派迷惑系ラッパーYouTuberミーツAKIRAなハイテンションPOV。

ホラーの定石はガン無視して、煮ても焼いても食えないカスには関わるな、と全力で訴えかけ
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ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

3.7

二日連続シネマート。

放蕩の果てにも淫蕩の限りを尽くす"なまいきシャルロット"
依存症じゃなく色狂いと自らの癖を力強く言い切る。
無軌道な生き方の末に、決して天職ではないがこれまでの癖を発露出来る場
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ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.4

シネマートの特集上映を昨日知った。

いつからアホみたいなボカシにウンザリしなくて済むようになったんだろう。
作品としての見どころは数あれど、格好つけ
ずに正直言うなら、雄弁に映される局部のインパクト
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

立錐の余地無しの満席はシンゴジ以来か。

まさに集大成。
これでもかの作家性と寓話の山盛りに中盤から食傷気味だったのは否めない。

7人の小人と眠り姫。
オババ達の大活躍に期待し過ぎたかもしれない。
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

タンジェリン、フロリダ、本作で三部作というわけでもないだろうが、陽光眩しい画面の中でのなんともな話と美しい撮影が最高。

カスしか出てこないテキサスの油田地帯。
ガキん時の夏休み、チャリ漕いで隣町、そ
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エマニエル夫人(1974年製作の映画)

3.2

木曜洋画劇場版(吹替版)にて。
通して観るのは初めて。
これが平日21時からオンエアされてたって凄いな。

サントラはエモいし、マッサージルームやスカッシュコートはキューブリックぽいし、カーセクならぬ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

台湾が潜在的に抱えるリスクと恐怖を徹底的に露悪表出。

全てのチャンネルが緊急事態警告の中、1チャンネルだけは謎の白黒アニメーションが流れている。
ブルドッグが先導する謎の集団の行進。
虎視眈々とその
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老人Z(1991年製作の映画)

3.3

ふと目に飛び込んできた上映スケジュールに、無理やり夕方から商談を組み、直帰コースで時間確保。
35mmフィルム上映にてようやっと初見。

江口寿史のキャラデザインが最大の魅力だが、アニメーション内では
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キッズ・イン・ラブ(2016年製作の映画)

3.0

続けてホドロフスキー孫の出演作品を。

見始めたら、主演は最近目立った活躍が見られず残念なウィル・ポールター。
この人ってバリバリのアメリカ人だと思ってたけどロンドン出身なんだと。
デトロイトなんかで
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.1

78年パリな空気は全く感じられず再現ドラマ級の安っぽさは否めないが、音楽しかない風景がそれはそれは濃密で眼福。

今や移動中のサブスクと就寝前の作業動画でしか音楽聴いてないと言ってもイイ自分を呪いたい
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

3.5

勝てるわけなかったメキシコ戦から大谷翔平の伝説のスピーチまでは作り物を超えた野球史上最高のクライマックス。

試合の進行とともに映されるベンチ裏の様子は貴重。
大谷翔平の達人ぶり、
佐々木朗希の若者ら
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アシスタント(2019年製作の映画)

2.4

ただただ退屈したが、これまでの仕事のあれやこれや物思いに耽れたのは良かったかも。
気が付けば失神。

途中、死霊館でお馴染みパトリック・ウィルソンがエレベーターに乗ってたはず。

〜〜

今日の一曲
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.0

空撮から始まる映画は良作。
オープニングからビンビン伝わる不穏の予兆。
スクリーンから魔力が漂う。

ノッケのクレジットに乗せて、もしやボアダムス?のジャンクサウンド。
エンドロールで確認したらジョン
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サヴェージ・ウーマン 美しき制裁(2019年製作の映画)

3.4

ジャケット詐欺が甚だしいが、いかにもセクシャルリベンジ物を彷彿させる下品さは無いだけに、このポップさをミスリードとして多くの目に留まっていれば、それはそれでいいのかも。

英国の貧困母子家庭を描きなが
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詩人の血(1930年製作の映画)

3.1

スクリーン初コクトーは4Kデジタルリマスター。  

芸術家が生み出したサムシングが本人から離れて一人歩きする、作家はそれに振り回されることにもなる。
なんて事をぼんやり考えながら、当時は観る者を驚嘆
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日本統一51(2022年製作の映画)

3.0

クライマックスからの緊張と緩和。
そして次回は荒れに荒れそう。

今作から大野克夫バンド風の挿入曲が導入された。
こういうところの制作背景気になる。

〜〜

今日の一曲

政治家への揶揄に全集中
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

半分の自分じゃ皆んなを助けらんない

グエンの言葉が響いた。

運命と諦めて受け入れる道
運命に抗い混沌に身を投じる道
虚無に飲み込まれ道を失うか

情報量が多すぎて消化不良はおろか噛むことも飲み込む
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氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

4.0

ヴアーホーベン先生の新作のつもりでタイムスリップ気分でひっさしぶりの鑑賞はスクリーンで。

今どきB級にも認定されないような酷いプロットと脚本を、お前らこんな感じが好きなんだべ?と先生が大胆に料理。
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Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

3.5

悪魔のいけにえオマージュから始まるサンローラン夏物PV。
シャーロット・ランブリングをフューチャーし、ギャスパー・ノエお得意の技巧が冴え渡る。
夏物感皆無なのも面白い。

〜〜

今日の一曲

全編に
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堕靡泥の星 美少女狩り(1979年製作の映画)

3.1

大和屋竺いつ頃の脚本かと調べたら、ルパンのマモーのヤツの次に手掛けとる。
この後にガンバ、超人ロックとアニメが続き、ちょっと開いてチェッカーズともう無茶苦茶。
原作はこの時代ありがちな権力とエロとバイ
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.7

"M3GAN/ミーガン"観に行こうかな、どしよかな。

それよりチャッキーリブート最新版の方が余程今どきなのかも。
そう言えば、監督は前作"ポラロイド"が案外しっかりとした出来だった。

AI社会対す
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THE MUMMY VS FRANKENSTEIN マミーVSフランケンシュタイン(2015年製作の映画)

1.8

テリファー祭ついでにテリファーじゃないダミアン・レオーネ作品を。

意外にまったりとした展開でテリファーのような小気味良さや暴走モードはついぞ見られず。
本作での反省を活かしテリファーに至ったのかと思
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.5

先週あたりから仕事でのイライラが募っているせいか夜も上手に眠れない。
こんな時はアート・ザ・クラウンの暴虐の限りが気分!
と渋谷なら隣にクラウンが座るくらいの奇跡(そんなわけない)でも起きないかと数年
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All Hallows' Eve(2013年製作の映画)

3.8

明日新作を見るので未見の前日譚を。

処女作故の安っぽい画質がB級ホラー風味マシマシで実に良いし、ビデオテープ映像の更に色褪せたチープさも堪らない。

こんな奴にターゲットにされたら終わりですやんの絶
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

4.0

早稲田松竹で観て以来4年振りのスクリーンにしてレストア版。

新たな発見を使命として臨むも、お菓子を食べ終えてから中盤ほぼ失神。

〜〜

今日の一曲

沢田研二 - 勝手にしやがれ

https:/
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

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何十年振りかをスクリーンレストア版で。

アンナ・カリーナに見惚れながら中盤がっつり失神。
南仏の陽光、マリンボーダー、JPBの着こなし。

ゴダールベスト3は、
はなればなれに
ウィークエンド
女と
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怪物(2023年製作の映画)

2.6

タイトルがどうにも大袈裟で敬遠しそうだったが、昨日観たアフターサンに続いて観るのは良さそうだし、大雨の日に相応しいかと勢いで予約。

















予告編で感じていた嫌な予感的中。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

前半は変にミスリードされてしまいソフィちゃんが心配で心配でハラハラヤキモキ。
陽光眩しいヴァケーションと褪せたビデオカメラ映像のギャップに不穏が煽られドンヨリ。

お互いがすれ違う中で不可解なシーンが
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キックハート(2012年製作の映画)

3.5

これぞ湯浅政明作品。

🐕👑で溜まったストレスを12分で解消。

ヌラヌラとキビキビとダイナミックなレスラーのムーブと極彩色。

岩谷麻優のドドンパまで盛り込むプロレス描写の細かさも素晴らしい。

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犬王(2021年製作の映画)

2.6

平家物語から南北朝期室町の怪しさ。
世界観は最高。

大友良英はイイとして所謂音楽家にロックを任せてもそれなりのサウンドに収まってしまう。
とにかく曲のクオリティが低い上にフルコーラス聞かせるもんだか
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少年と犬(1975年製作の映画)

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西暦2024年は気付けば来年だった

そんな近未来映画は掃いて捨てるほどあるだろうが、なんとキャッチーなコピー。
緊急予言初公開だそうで緊急参戦。

ブラックユーモア溢れる三流SF。
リマスターされて
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.0

RRRのカッコイイ方主演。若い。

ハチャメチャ、カオス、デタラメ、そしてパッション。
往時の香港映画を彷彿とさせる。

おそらく日本だけのおかしなコンプラなどと無縁の世界観は痛快。

かと言って完全
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ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

3.4

初見。原作も未読。
アマプラ配信間も無く終了。

ガンダムを基本とした戦争と若者のドラマに安彦良和の作家性が溢れる。
バトルシーン、チェイスシーンのアニメーションのクオリティがとにかく高い。

本作が
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バタアシ金魚(1990年製作の映画)

3.8

原作は生涯ベスト漫画の中の一つ。
小学低学年まで中耳炎を患ったこともあり、カオルになりたい、俺のソノコはいつ現れんのと異常に感情移入して、何度も何度も繰り返し読んだもんだ。

原作厨にとっては、初見時
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