幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

無頼(2020年製作の映画)

2.6

美術、セット、衣装、ロケハンは凄く良いんだが‥
見せ場が分かりにくいチンタラした脚本や編集、異常に丁寧だがどうにも安っぽい撮影がなんとも残念で映画としての色気が感じられない。

元エグザイルは悪くない
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

2.9

昨日カリテで、本作続編の予告編を見た。

https://m.youtube.com/watch?v=Y7Cxko2JLTw

アマプラに落ちてたので、どんなもんか確認。  

村シリーズを始めとする
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殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

2.8

先日武蔵野館で飛び込んできたヤバい予告編。

https://m.youtube.com/watch?v=C74R4OKzgzA

"イタリアから産まれたた映画市場唯一の養鶏サスペンス"

コピーに偽
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

4.1

世界に蔓延する右傾化に対する諦念。
そんな世だからこそ輝いて見える歪な愛。

時をかける少女の謎解きはあまり意味が無いように思うので置いとく。
彼女はあくまで愛に飢え愛を見つめ愛を探す存在であり物言わ
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ジ・アンダーテイカー ~呪いの館を脱出せよ!~(2021年製作の映画)

1.9

二択で進むインタラクティブムービーゲーム。
プロレス脳全開なら選択ミスはしようが無いはずだが、開始早々に余所見しててゲームオーバー。

21年作品でこのキャストは謎だが四人とも演技はなかなか。

〜〜
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嘘喰い(2022年製作の映画)

1.1

もはや可はない職業監督とカスキャスト。
昔読んだ原作の無理ゲーひりひり感皆無。

バチェロレッテのローズが序盤端役ディーラーとして登場。
わずかな台詞でえげつない大根。
それを上回る白石麻衣‥
元乃木
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

章立ての構成がややまどろっこしいが、タイムスリップして若尾文子に京マチコが絡む増村作品を見てるかのようなクラシカルな造りは没入感が強い。

マカロンタワーに手をつける石橋静河が可愛いらしくてもう。
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未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.2

WWEのトップレスラーになれそうなショーンコネリーの赤ふんファイターコスプレと立派な体躯は見事。

狂言回しのめんどくさい前口上から始まる窮屈な近未来譚は深いようで浅いようで現代にも通じるテーマ性も香
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日本統一48(2021年製作の映画)

3.0

突然の重厚な造りに驚愕。
これがあるから侮れぬのが日本統一。

前作に引き続きデビッド伊東のクオリティが高い。
一方東友会がイケてなくて残念。

沖田がすごむシーン好き。

〜〜

今日の一曲

48
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メイド・イン・バングラデシュ(2019年製作の映画)

3.7

急激に進んだ円安。
年明けに140円台を予言し周りに笑われたものだが、クライシスは必ずその上を行く。
輸入が主体の弊社でもその影響は甚大だが、リスクを恐れずASEANシフトがますます加速しギリギリの丁
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.5

アフガン難民一家の逃避行をアニメーションでよりリアルに追体験することになる。

ゲイをカミングアウトした後の長兄の行動に、驚きと感動が最も迫った。
離れた家族にこそ宿る思いやり。

蛇足だが、テイクオ
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.6

ひたすら行動することをやめない黒人と閉じた考えに固執し賢明な決断が出来ない白人オヤジの対比が見事。

富の簒奪や科学の欺瞞など当時の社会風刺もふんだんに盛り込んだサバイバルアクションの傑作にして、その
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.0

A24だったのか、知らんかった。

画面の切り取り方がいかにもコゴナダ。
見事。

洒落たインテリアやファッションはいかにもA24でノイズ。
設定もそう。
余計な装飾にしか思えない。

中国という素材
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.4

エンドロールの将軍の証言。
この一コマから壮大な物語を紡いだのかどうかは知らない。
大戦と大戦に挟まれた時代のサスペンスフルな陰謀。
戦友との友情をメインスパイスに軽やかにユーモラスに描く様にはどうに
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

バーフバリ公開時、応援上映ブームの火付けとなったのはおそらく新宿ピカデリーから。
まだまだ時代の針は狂ったままだが、きっと当時の磁力は感じられるはず!

オモロい以外に特に書くことがないロングブレスハ
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.3

目黒シネマ初訪問。
昭和の香り漂う館内はなかなか味わい深く良き。

プログラムもあってか観客の平均毛量高めで、天気の良い日に映画二本立ての後ろめたさは多少軽減。
名画座行くと前の席三列に水金地火木よろ
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

な、な、な、なんなのこのフォーマット。
そ、そ、そ、それが気付けば、そのファンタジーに包まれて、誰にも見せられないニヤケ顔が崩壊寸前に緩む。
多士済々の"恋は光"プロレスの目眩くアマレス仕込みのグラウ
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七人樂隊(2021年製作の映画)

4.1

ペニンシュラホテル最上階にある"FELIX"。
フィリップ・スタルクが内装を手掛けたバーで、香港駐在当時可愛いコが出張で来た時なんかに接待で領収書をよく切ったものだ。
ここの男子トイレは大陸側がガラス
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.5

0076から、宇宙と人類と政治の有り様は変わったのか。
ガンダムワールドを通した近未来SFとして、理解が追いつかない興奮と困惑が続く。

物語の着地にも合点がいかないが却ってクールに映る、

どことな
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.7

ZもZ Zも未見で本作初見。
五丈原以降の三国志を初めて読むような感覚。

エンドロールまでの流れが秀逸。

〜〜

今日の一曲

颯爽たるシャア

https://m.youtube.com/wat
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牛首村(2022年製作の映画)

2.0

ガラスに映る異形や蜃気楼、序盤の演出はなかなか良いが、ヤバい場所に近づく際のやめとけ感が弱く、どうにも困る。

いつからか日本のホラー作品は、新進女優のトライアルの場となり、中高生向けマーケティングの
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

ドラマの作り込みとサザンクロス隊のバトルに満足。
ヤギが暴れるカットが謎。

オリジンスピンオフなプロットなら今後はスクリーンで観たい。
  
〜〜    

今日の一曲

取引先の部長がプロ顔負けの
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アネット(2021年製作の映画)

2.9

カラックスの作家性、アメリカンショービズ、スパークスのスコア、これらのシンクロ率が限りなくゼロに近い。

カラックスが描くべきピュアやエモーションが、いかにも造られたプロットのせいでフォーカスが一向に
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.2

公開数年後に、香港に住むことになった。
慌ただしい日々の中で、週末は香港島サイドでちょいとゆっくりもしたし、蘭桂坊にあるミッドナイトエクスプレスにも行ったな。
もっともフェイ・ウォンみたいなチャーミン
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.3

クラシカルブーストサウンド上映

外国人が求める香港への幻想と王家衛のノスタルジーが見事に交錯した映像はただただ美しく、マギー・チャンの妖艶かつ純粋な美しさに胸を打たれる。

本作は未見で、どうせ観る
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レッド・ブレイド(2018年製作の映画)

1.8

活字中毒だったのに、本屋に月に一度も行かなくなった。
年100本以上スクリーンで観てもまだ足りなかった時期もあったのに、今はそんな気になれない。
YouTubeでマイブームになる動画群が定期的に現れる
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

2.8

これは選挙制度批判になってるのか?と懐疑的に見ていたところ、痛烈なオチに得心。
ただ、最近のニュース全てが斯様な皮肉など全く通用しない現実の連続なもんだから笑えないし快哉の声など出ない。

それより劇
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ダンガン教師/DAN-GAN教師(1995年製作の映画)

1.5

全編通じて大仁田のガサツさが堪能出来るVシネ。
元傭兵という謎プロットに驚くも結局最後はプロレスごっこ。
電流爆破要素も盛り込むも見どころらしい見どころは見当たらない。

引退後間もなく強引な復帰とな
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日本統一47(2021年製作の映画)

3.0

東京進出のドンパチがメインと思いきや、戦後自民党政治批判や民族派の主張を盛り込むなど、たまに訪れる練られたプロットに日本統一の奥深さを感じる。
続きが気になる新宿八王子メイン回。

馬場の姿をひさしぶ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.2

エドガー・ライトが遂にサブカル臭を払拭。
二人の女優の旬が、充実したプロットの中で存分に弾ける。
鏡の演出など技巧の限りを尽くした映像美は素晴らしい。

ただ、練られたストーリーに行間は無く、映像技術
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

1.9

原作は当時既読、グラスホッパーもマリアビートルも大好き。

ブラビじゃなかったら途中退場してたと思う。
エンディング、サンドラ・ブロックの改造フェイスと寒い演技に心底ウンザリ。

NOPE2回目にすべ
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ベッドの下(2014年製作の映画)

3.0

恐怖と悲嘆がエコーする1分後

〜〜

今日の一曲

ベッド・イン "C調び~なす!"

https://m.youtube.com/watch?v=taCgszL0loI

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.4

隣人の顔が変わる時。
テーマはそんなところか。

チンパンジーのゴーデイ君の凶行。
中味のないプレゼントに堪忍袋の緒が切れたのか。
グータッチの意味は、虐げられた存在同士の共感か。
その意味を掴み切れ
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エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)

4.0

「徳川セックス禁止令」に続く鈴木則文監督作。

53人もの子女をもうけたという十一代将軍家斉を題材にとんでも設定で描かれる本作は、前作よりもライトな口当たりで、女鼠小僧演ずる池玲子の美しい裸体とコミカ
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暴力教室(1976年製作の映画)

3.0

当時優作27、舘ひろし26がエネルギッシュで美しい。
菊池俊輔サウンドもご機嫌。

手術室に向かう妹を咥えタバコで見守る優作など時代の遺物を眺めるのが正しい楽しみ方。

クライマックスは、元ボクサー優
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シャコタン★ブギ(1987年製作の映画)

3.0

東リベを観た流れで80年代のヤンキー物を。
東リベの影響で箱乗りで爆走して捕まった、なんて事件がネットを散見するが、こんな時代に元気あっていいやん、と思わないでもない。

監督は中原俊。
すっかり忘れ
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