幕のリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

2.7

豪華若手キャストで忠実に実写化に成功。

ただし、この監督では映画ならではの名シーンを産む技量は無いだろうなと思っていたが、美しいラストカットには戸惑った。

この作品の肝は絶望と悔恨。
それがもっと
>>続きを読む

カカリ-憑-(2022年製作の映画)

2.8

序盤は心霊系YouTube総集編の体で退屈だが、映画という尺を利用した普段やれないフリなんだろうといちいち噛み付かず軽く流し見。
一転、ドラマパートは映像の色調が良い空気感を醸し出しており不穏を煽る。
>>続きを読む

徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑(1976年製作の映画)

3.8

オープニングクレジットの奇怪なモンドサウンドですっかり虜。
牧口監督の映画全てで渡辺岳夫が音楽を担当しているらしい。
この人の仕事がまあ凄い。

拷問拷問また拷問。
フランスでいち早くDVD化されたと
>>続きを読む

春原さんのうた(2021年製作の映画)

3.2

微睡み鑑賞。
過去作も確認したいとは思わないけど、次もスクリーンで観たいとは思う。

空気の流れや変化が感じられる心地良さ。
多幸感とは程遠い、僅かな幸せと悲しさが同居する空間は不可思議。

一人で過
>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.3

濱口監督作らしからぬ軽妙さは短編オムニバスならでは。

後ろに座ったおっさんのこれ見よがしな下卑た笑い声で興醒め。
それなりの小品にしかなり得なかったのは残念。

1と3の違和感満載のカメラの寄りには
>>続きを読む

爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

3.1

見るのは大学ん時以来か。

映画として云々は置いといて、混沌と騒音が横溢。
爆走シーンのスピード感は熱と技術でニトロブースト発動。

町蔵の眼差しとスクリームは蓋し詩。

にしても花田裕之が出てないの
>>続きを読む

武道ドキュメント 拳豪の祭典(1974年製作の映画)

3.1

JUNK FILM BY TOEI
こんな作品があったとは。
まさにジャンクの宝庫。

昨今YouTubeでは格闘技チャンネルでの喧嘩自慢を痛ぶるプログラムが大流行。
日本中のアホを巻き込んで格闘技大
>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.2

初めて見たのは、高1ん時くらいだったか。
もちビデオドロームもセットで。

ツレにも勧めてプチブームになり、小刻みに震えながら白目で念波を放とうとするスキャナーごっこが流行ったものだ。
馬鹿にしてる先
>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

2.5

ヘイリー・ベネットの妖しさ艶かしさが不穏でノッケから見入ってしまう。

可愛い子羊が見事に捌かれ調理され美味しく食卓に。
そうはならじと貞淑な妻の内なる反乱が始まる。

さして驚きの無いウンザリなプロ
>>続きを読む

流星課長(2002年製作の映画)

3.0

しりあがり原作読んだなー

庵野秀明に限らず80年代の特撮好き自主制作映画のコマ撮りの極地に出会えて嬉しくなる。

〜〜

今日の一曲

流星課長はグラムの星

Marchosias Vamp / バ
>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

2.6

パトリック・ウィルソン、とうとうエメリッヒ作品でメイン張るまでになったか。

いや。
現代の世相から離れたところで様々な要素が一堂に会した配信限定の超級B級映画だった。
とは言え、壮大なスケールとアメ
>>続きを読む

犬神の悪霊(たたり)(1977年製作の映画)

3.0

犬神家でも悪霊島でもない半端なタイトルに主演は大和田伸也と期待薄で臨む。
オープニングから全裸の美女も登場し東映らしい節操の無いプロットを粛々と受け入れることを決意。

ウラン鉱脈を掘り当てようと田舎
>>続きを読む

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)

3.7

ペキンパーのスクリーン鑑賞は"戦争のはらわた"リマスター以来か。
西部劇弱者なもので、どうせならとスクリーンの機会を待っていた。

オープニングで、子供たちが蟻の大群に蠍を生贄として弄ぶ。
挙句、藁を
>>続きを読む

驚異のドキュメント 日本浴場物語(1971年製作の映画)

3.0

続けて中島貞夫のドキュメンタリーを。

2025年に大阪万博開催。
冒頭で映されるのは55年前の1970年大阪万博。
間もなくカメラはなぜか三重長島のスパーランドへ。
そこに出生時の因果から風呂に取り
>>続きを読む

にっぽん’69 セックス猟奇地帯(1969年製作の映画)

2.8

もしやと思ったらオープニングから横尾忠則。
ナレーターは西村晃。
タイトルとは無関係の新宿を中心とした1969年の文化風俗を収めるドキュメントフィルム。
猥雑で湿りっ気の高い空気が伝わってきてくる。
>>続きを読む

ビッグ・マグナム黒岩先生(1985年製作の映画)

2.6

続けて80年代の芸人ムービーを。

監督はズベ公番長シリーズでお馴染みの山口和彦(見たことないけど)。
西部劇、ダーティハリー、ガキ帝国、ビーバップ、マッドマックス、それらを寄せ集めた低級アクションコ
>>続きを読む

劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人2(2021年製作の映画)

1.0

ニューヨーク曰く、前作の撮影は1日内。
NGテイクは台詞間違いですら一切無かったそうだ。
さもありなん。

〜〜

今日の一曲

本作では空気階段も登場
人気芸人の安易な起用で金が稼げるのだな

Bi
>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ3(2003年製作の映画)

2.3

初作をレンタルした男性が経験した呪いの増殖。
そこから話は全く広がらず、出来栄え控えめで微妙なフェイクビデオと投稿者のコメントが延々ダラダラと続くが、本作から聞き覚えのある中村義洋の"お分かりいただけ
>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ2(2003年製作の映画)

2.0

これでよく現在に至るまでシリーズ続いたなと思う出来映え。
リアリティーの追求と言うには、あまりにしょっぱい遠慮がちな心霊映像と半端な再現ドラマがキツい。
世の中には冗談が通じない人違が思いの外たくさん
>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ(2003年製作の映画)

2.5

後に伊坂幸太郎原作の映画化を続けてオファーされることになるコンビの原点が"ほん呪"とは知らなかった。

アフター6ジャンクションの特集をPodcastで聞き、間もなく100作目に至ろうかという日本統一
>>続きを読む

Kustom Kar Kommandos(原題)(1965年製作の映画)

3.0

ピンクい背景
モフモフフワフワののモップ
ピッカピカの車
男のプリケツ
轟くエグゾースト音

魔法のようにエロかっこ良い

〜〜

今日の一曲

The Cars - Magic

https://m
>>続きを読む

Mouse Heaven(原題)(2004年製作の映画)

3.0

擬人化された鼠を過度に愛でることのキモさを必要以上に警告してくれる。

デフォルメのベクトルがおかしいフィギュアが大量発生。

〜〜  

今日の一曲

Bryan Adams - Heaven

h
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

2.5

撮影、美術は良かった。

集客性の高いキャスティングだとは思うが、安く見えて仕方ないし、いかんせん長い長い。
ほんでもって新人賞ねえ‥

両角のオカンが金属バットの友保に似てた。

〜〜

今日の一曲
>>続きを読む

TEKKEN -鉄拳-(2009年製作の映画)

1.3

ストⅡもバーチャも大してプレイしていなかったけど、プレステ買って初めてやり込んだ格ゲーが鉄拳。
キング使いでワンダフルメキシカンコンボは今でも指が覚えている。  
本作では、そのキングも出ないし、熱く
>>続きを読む

モクソリ(2018年製作の映画)

1.2

あー、しようもなくさ。

主人公の友人役は「今、私たちの学校は‥」に出ていた女の子だった。

こんなん見るなら、"デニスの怖いYouTube"
をオススメする。

https://m.youtube.
>>続きを読む

豚の王(2011年製作の映画)

2.4

「我は神なり」以前のヨン・サンホ監督作。
拙いアニメーション、10年前を感じさせる陳腐な格差社会テーマと脚本に集中力が持たない。
アニメなら広く人口に膾炙出来る表現にすべきでバッドエンタメの域を超えな
>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

2.4

普通に見れてしまうけど、この軽薄さは苦手だし、楽しくない。
本作ならではの表現も無く非常に陳腐。

闇や皮肉の描き込みも弱すぎ。

〜〜

今日の一曲

殺し合い中継物なら火の鳥・生命編が好き。

S
>>続きを読む

日本統一46(2021年製作の映画)

2.5

仁義が通らない理解不能の三文広島抗争に全く気が乗らない展開が続くが無事収束。

斉藤の今後の活躍に期待。

ロケ先のシネマ尾道では、若尾文子映画祭、ミッドナイトスワン 海辺の映画館、朝が来る、などのポ
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.6

ここんとこ苦しめられた私的PTAマターに少し光が差し、ようやくPTA新作を観る気分になったフライデーナイト。

褪せた色合いでいてカラフル。
オフビートでいてキラキラ。
転げ落ちそうでポジティブ。
>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.8

完全無欠のスコアと様々な人生が交差する脚本。
夏の陽光が燦々と照りつける屋外ロケでのミュージカルシーンは全て至極。
観るならスクリーンとこれまで未見で取っておいた価値があった。

さり気ない人生の悲哀
>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.8

人生はいつも雨降り。
雨傘ではしのぎきれない土砂降りもあり得る。
それでも人生はいつもカラフル。
悲嘆にくれず、過去に縛られ過ぎず、ささやかな幸せを噛み締めよう。

過去と未来を思い、エンドルールで思
>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

2.8

夏帆目当てでじっくり見たいのに、早速渡辺大知がノイズになって困る。

ロードムービー、つったら聞こえはいいが、主演二人にカメラ持たせて、旅バラエティ撮らせた方が百倍面白そうとも思うが、人生見つめ直し物
>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

2.7

序盤の不穏バイブスから練られた脚本の妙に移行。
ただ、殺す側の描き方が甘いのとヘレン・ハントがどうにも。

〜〜

今日の一曲

原題は"I See You"

The Byrds - I See
>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.1

新撰組作品は小説から映像作品まで大体網羅している。
"関ヶ原"ではうまくいかなかった事が巧みにEDITされていたとは思う。
原田眞人らしいトンチキ演出はメンヘラ慶喜くらいでキャスティングがハマってない
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

2.7

ビーチで異変。
"LOST"を思い出させるバイブスは序盤のワクワクはあるものの、群像劇として深く掘り下げられるべきプロットはテレビドラマ向きか。
日系の登場人物は確か”LOST”でも見た顔だが、そこは
>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.4

MIまでトムクルーズが苦手で「ハスラー2」以外全てスルーしていた。
本作も過去何度かレンタルやテレビ放映にトライするもまともに完走したことは一度も無し。

マーベリックの後に見てみれば、36年かけた前
>>続きを読む