放課後の女子中学生さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

空山霊雨(1979年製作の映画)

2.9

説教くさい昔話を見せられてるような感じで肌に合わず…『俠女』くらい突き放していいのよ?
終盤の追いかけっこのしつこさには笑かされた

室内でぴょんぴょん飛び回るアクションしててヤバイ。スタントと編集が
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

4.0

故人の肉声に誘われ行動を支配される様は形容し難い歪さがあり楽しい。台風接近中の強風のなかウォークマン片手に彷徨う大沢たかおの狂気。佐藤真の『SELF AND OTHERS』に物語を付与したらこうなるの>>続きを読む

少年(1983年製作の映画)

3.5

家に好きな子を上げたかと思いきや、カメラが切り返すとその友達も来てることを示すショットが良い
物語の語り部が同じクラスの親戚って視点なのも新しい

『童年往事』のような貧困層ではないある程度恵まれた中
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風が踊る デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

3.5

井戸の前で告白するさりげなさと、公衆トイレからでてきた彼に告白の承諾を告げるさりげなさが良い。そもそもロケーションを井戸に設定したのがまず面白い。

主演女優がころころと衣装チェンジするアイドル映画然
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マペット・ムービー/マペットの夢みるハリウッド(1979年製作の映画)

3.0

自転車を漕ぐカーミットの演技がすごく上手い
オーソン・ウェルズやエリオット・グルードがでてきて豪華

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.0

尺長すぎるッピ!!しかも続編の公開が1年以上先なのに前後編として作る方針はやめてほしい
グウェンの世界線の色彩・美術が心情とシンクロする直情さには心打たれた。

インドのブリカスいじりはお家芸なのか

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.5

寝た女に執着しないヤリチンなカサヴェテスと、愛に固執するジーナ・ローランズの姉弟間の家族愛を描いた怪作。

親権を取られて絶望するローランズが膝から崩れ落ちる正面望遠カットがあまりにも綺麗に地面に倒れ
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HHH:侯孝賢 デジタルリマスター版(1997年製作の映画)

3.0

闘争的なオスの世界観への憧れを吐露した後に長渕剛の『乾杯』を歌うとこでブチ上がりそのままエンドクレジットが流れホロリと来る。最後の「おしまい!」も可愛い
てかヤクザが身近にいる世界だとやっぱ憧れとか起
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八月の鯨(1987年製作の映画)

3.5

撮影が良すぎてビビる…富士フィルム的で自分好み
海が画面に映るだけで映画としての格が上がる

ベティ・デイヴィスとリリアン・ギッシュが手を繋ぎ、次カットで2人の足取りを超ローアングルの移動撮影で追うの
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スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

4.0

人体発火を食い止めるパニックホラーかと思いきや、急に多次元の話がでてきたりとマジで意味わからん展開になる…
意味わからんが、火が身体から噴き出る快感度はヤバい。老人になっても口から火を吹くって表現でバ
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.8

8年ぶりくらいに見返したけど相変わらず泣いた。いつ見ても序盤の空中散歩に泣かされる。掴みどころのない高嶺の花的イケメンと、最終的には家族ともども空飛ぶ城で平和に暮らすという流れにも泣ける。
雲から光が
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

教室で映画が上映されてる中、水泳部の女の子が目の前に現れて席を探すショットが良すぎる。映画の原始的な感動みたいなものを呼び起こしてくれる

カメラを引き、扉の隙間に映る役者を撮る一貫性も見事でマンショ
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散り行く花(1919年製作の映画)

3.5

親父のクローズアップがあまりにも怖すぎて鳥肌が立つ

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

説明的&段取り的な前半は厳しいが後半の世界観は最高。だだっ広い高原からハウル味を感じれた
主人公と母親を物理的に引き剥がす方法として無数の粘着テープが降り注ぐという運動&作画的発想をだせる宮崎駿にはま
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.5

大股で歩くヒロインの動きが素晴らしく、中盤で雨の中をしょんぼりしながら歩く(足取りが重い)所作に萌える。

船のセル特効にもグッとくる。美術との違和感を抑えた良い汚れ処理
あとは劇伴の統一感も心地よい
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.5

風車が立ち並ぶ中でヘリ同士がバトルする発想に感服
前半の良さばかりが目立つ印象

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

2.6

スローモーションは説明的・誇張的な演出なのでカー&バイクアクション(特に爆発するところ)やラストの銃を蹴り上げるところはハマってたが、それ以外は全て失敗していた。
特に室内の乱戦ガンアクションの醍醐味
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ペンデュラム/悪魔のふりこ(1991年製作の映画)

3.0

スチュアート・ゴードンにしてはおふざけなしの真面目な映画だったような気もする。殺陣のゆるさはご愛嬌

ちんぽ勃たないのを魔女の妖術のせいにする大審問クズすぎて笑った。性欲に真っ直ぐなキャラが物語を掻き
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ジャックポット(1974年製作の映画)

3.0

ギャンブルに大勝ちしたあとの夢から醒めたような消失感が切ない

カップルズ(1996年製作の映画)

4.5

【キスは不吉】というジンクスを吹き飛ばすようなラストカットが最高。貪るような熱いキスに泣ける

今作の照明効果に影響を受けまくってるであろう『台北暮色』にクー・ユールンが出演するのは激アツすぎる

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.5

アルトマンお得意の(無駄に視点の多い)群像劇とサスペンスが上手く機能してて最高!
しかし、真面目にみてきた観客を嘲笑うかのように物語は収束せず拡散し続けて終わるから許せねえ…
殺人者・犯罪者は罰せられ
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キャッスル・フリーク(1995年製作の映画)

4.0

親父が怪物(なんと異母兄弟!)と屋上でチェーンデスマッチするところ激アツ!!!家族への償い方は最適解だと思うがやはり切ない…
怪物との追いかけっこシーンのさりげない恐怖演出はトビー・フーパーに匹敵する
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まーごめ180キロ(2023年製作の映画)

3.3

陰と陽(キルアとゴン)の話だった…
ドキュメンタリーとしての編集と構成が普通に見やすくて好印象。
バラエティ番組よろしく、ガヤ・ツッコミのあるドキュメンタリー映画ってのも新しい方法論で良いと思った
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海を待ちながら(2012年製作の映画)

2.9

フドイナザーロフの持ち味はシリアスの中にも芽生えるユーモアだと思ってたので、ここまでじめっとした話だと流石に辛くなってくる…。安定した画面が常時続くのがせめてもの救いか?それでも『ルナ・パパ』の車上ダ>>続きを読む

スーツ(2003年製作の映画)

3.8

夜の港で船から花火が上がるショットがベスト。『魚影の群れ』級。
フドイナザーロフは荒唐無稽でセンス系の監督と思われてそうだが、奥から手前まで船が来て花火を上げるまでを1カットで捌いているのだから知略的
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

3.5

機関車が巻き上げる砂埃や水飛沫の撮り方が秀逸。
あとは機関車が通るルートや湖などのロケーションも興味深い(煙を上げながら低い桟橋を通過するところが特に良い。機関車と民家の距離の近さ!)
ロケーション力
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

3.8

冒頭で乗り物が暴れまくる映画と思っていたら人も走る!列車から人が突き落とされるし、空から牛が降ってくるし、最後は空を飛ぶ痛快さ!サイコー

悪い冗談のような話のラストが神話的になると文句つけられなくて
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コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

4.5

これがフドイナザーロフのベストかな?戦時下というシリアスな世界で芽生える小さな笑いの数々に眼福。
空中に浮かぶゴンドラ内だけは不可侵領域として機能している映画。ゴンドラ内でのビール強奪シーンもいいが、
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

3.0

五条悟並の味方チートキャラが実はメンタル最弱みたいな展開すきすぎる

陽炎座(1981年製作の映画)

3.0

陽炎座崩壊のスローモーションがヤバすぎる。女の魂が溢れ出るとこも最高。「男の魂はいらぬ!」

それにしてもこの時期の清順はつくづく肌に合わないなぁ…

怪物(2023年製作の映画)

3.0

小学生と学校側に貶められ散々な目に遭う瑛太がかわいそすぎて泣いた

三幕構成はふつーに失敗してるのが悲しい。同じシーンを別角度で3回見せられるのは苦痛
黒川想矢の隣の席の女の子がBLマンガ読んでるのは
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ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

4.5

異常なまでに面白い…走行するトラックの下にしがみつくカートラッセル!
迫り来るトラックの恐怖を克明に撮り続け、ラストはキチンと高所から落とす丁寧さ。しかもキャスリーン・クインランの手で落として死体蹴り
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

4.0

冒頭の編集のキレが良すぎて何が起きてるかわからない!

ルーニー・マーラの元へ車を走らせ後方の車からハイビームで煽られるあたりから、裏でかかっているカントリーミュージックが徐々に緊迫した音楽に侵略され
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連鎖(2018年製作の映画)

3.0

キム・デミョンの演技が良い…
父親のネグレクトを匂わせておきながら最後まで核心に触れないのは脚本としてそれで良いのか???

カットを繋ぐタイミングは上手いがスローへの切り替えはあざとすぎてキツい