Maikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

今まで手を出していなかったけど、ジョーカーやハーレイクインも観たいし、初バットマンはノーランで。有閑倶楽部並に大金持ちとは知らなかった、それ故の孤独もあるんやろうな。修行時代はちょっとファンタジー過ぎ>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

4.1

「違うけれど、尊敬する」その上で
「何も違わない」と言わせる深い哀しみ。
「とうもろこしの島」が静ならば、こちらは動。セットで観るとより理解が深まる。
コーカサスでは、家の中では家主のルールに従う風習
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あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

3.8

精製したものを毎日大量に無自覚に食べ続ける恐ろしさ。食育って本当に大事。こういうストレートなドキュメンタリーをTVでやらないのはスポンサーのせいなんやろうな。働いてるお店の常連さんで、子どもたちに生ま>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

戦争の狂気を子ども目線でコミカルに描くことで、異常な状況下でも人への思いやりや恋をすることやレコードをかけて踊る自由を忘れないでいようという、監督のメッセージが伝わってくる。靴ひもが自分で結べるように>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

なんかキモい人いっぱい出てくるけど大丈夫か、と思っていたら最終的に予想外の場所へ着地するので驚いた。思いがけない後口の良さ。父の顔に戻ったとき神々しさすら感じた。最後のリッキーの微笑みも。その美しい瞬>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.9

保育園に預けたはずの娘がいなくなった!と探し回るも、明らかに怪しい変な大人がいっぱい出てきて、事件は迷宮入り。しかし娘は誰も見ておらず一度も画面に出てこない。本当に実在するのか?と疑う警察。
話はシン
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

20年ぶりくらいに再見。エスコフィエと組んだ最後の作品なので、映像はもうバチバチに決まっている。手持ちカメラでちょっと酔いそうになるオープニングから、真夜中のパリのいかがわしい雰囲気に引き込まれる。祭>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

主人公3人の演技とキャラの描き分けが良い。こだわりや弱さ、ずるい所、とても人間的だった。キム・ベイシンガーてスタイル良いけどお婆ちゃん顔(老け顔)やと思う。ドラマが分厚く、事態が二転三転しても嘘くさく>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.2

脱獄ものなのにユルユルの会話と音楽、トム・ウェイツの声は渋いし心地良くてずーっと観ていられる。ロベルト・ベニーニがもっと好きになる映画。情とかウェットさとか何もないのに、なぜかグッとくるラストシーン。>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.2

博打の狂気と無情、ギラついた猥雑な空気が描かれているのにカラリと乾いた風が吹いている。84年の作品なのに戦後の風景がめちゃくちゃリアル。鹿賀丈史と加藤健一の色気にノックダウン。高品格の飄々としつつドス>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.1

原作はまだ最後まで読めてないけどとても好き。あの泥臭さはさすがに表現できなくとも、ガッチリ熱量だけは伝わってきた。蒼井優では美人すぎるやろうと思っていたけど、中野靖子らしさがめっちゃ出ていた。主役2人>>続きを読む

とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.8

台詞がほとんど無く、代わりに川が流れる、火を焚く、木を切る、小屋を建てる、土を耕す、風や雨の豊かな音の響き。とても寓話的であり、昔からの営みをただカメラにおさめただけのようでもある。こんな静かに抑えた>>続きを読む

ペルシャ猫を誰も知らない(2009年製作の映画)

3.2

イランという国で生きることが大変なのはよくわかったが、音楽への純粋な熱量が足らなく感じてしまった。猫は一瞬しか出てこないけどめっちゃ可愛い。

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.1

オープニングのクレジット、白いデッキシューズとラジカセ!カッコ良すぎる演奏とふぉぉって声が出そうになるほどダサい衣装のギャップがたまりません。Tom Tom clubのカバーも嬉しい。映画館で観れて感>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.4

リチャード・ギア演じる弁護士とヒロインとも言える女検事、2人ともなんかいろいろ鼻につくため全く好きになれなくて最後まで乗り切れず。人物の関係性も中途半端、展開も読めてしまったのであまりドキドキできなか>>続きを読む

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.8

邪悪な顔のビッチに手出したらダメ絶対。ケヴィン・スペイシーが一人語り始めたら何かが起こる。
これが遺作になったんですね。死刑制度をテーマにした骨太のドラマ。アメリカの病。
R.I.P. Alan Pa
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.1

詩のように美しい台詞とカメラワーク、サーカスはどんなに陽気でも郷愁を誘う装置。本人役のピーター・フォークがいい味。人間になる時甲冑が一緒に落ちてくるのがお茶目。ニック・ケイヴのライブで2人が現実に出会>>続きを読む

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

2.9

チャン・ツィイーの可愛さは尋常じゃないし、ミシェル・ヨーの凛とした姿は素敵。女同士のアクションは所作が美しいけどドラマがあまりにも稚拙。グリーンデスティニーおもちゃみたいやしめっちゃ存在薄い。ラスト、>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.0

55歳ほど差のある2人が旅の途中で出会った人たちを巻き込んで作品を作っていくドキュメンタリー。
だんだん目が見えなくなりつつあるヴァルダ、消えてしまうとわかっていて写真を撮り、貼り続けるJR。「合理性
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.7

ノスタルジックな風景と音楽。台詞の外に込められた気持ち。ただ、前半が冗長気味に感じた分、ラスト30分で急に展開が変わってしまったように思えた。

うつせみ(2004年製作の映画)

3.7

痛くない方のキム・ギドク。もともと薄いリアリティが、独房以降完全に夢の中に入ってしまう。蓮の金魚鉢のお家がとても素敵。「うつせみ」美しい日本語、あのキスシーンとラストの体重計のシーンが好き。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

あのパンクな格好で、頭も良くて喧嘩も強いヒロインが活躍する話なのに、安っぽいVシネにはならずにスタイリッシュな雰囲気なのは監督の美意識とルーニーマーラのおかげと思う。可愛い猫さん虐待する奴はブチ殺され>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

D・フィンチャーはどこか変だ、何かがおかしいっていう違和感を描かせたら絶品だと思う。スリリングな心理戦がたまらんです。マスコミがカメラ持ったゾンビみたいで怖すぎる。結婚て共犯関係になることなんだろうか>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

3.9

ビリー・ワイルダー×アガサ・クリスティ。原作は「検察側の証人」やったんですね。読んだはずやけど覚えてなくて良かった、と思うほど予想もつかない方向へひっくり返される。ディートリッヒの顔って独特すぎて美人>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

3.1

きもい役のときの森山未來はハマりすぎて無理。テンションの高さについて行けるなら、みんな大好き往年の名曲の数々やサブカル小ネタやめくるめく豪華チョイ役探しが楽しめる。ちなみに4人の中では真木よう子派です>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

3.9

何でもない台詞、ただの街角がなんて魅力的に見えることか。「湿ったコーンフレークは嫌、ミルクは自分でかけるわ」こどもなんだけど、時折すごく大人びた表情をするアリスがすごく可愛かった。汚い川で罵り合いなが>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

面白いんやけど、綺麗にオチがつきすぎるのは本人監修の実話ベースやから仕方ないのか。頭いいんやなーこの人、良かったねぇ。としか言いようがない。あと当時のスチュワーデスの制服が可愛い。

SEX配達人 おんな届けます/宙ぶらりん/弁当屋の人妻(2003年製作の映画)

3.5

会心の出来の後は足の爪が伸びる、、、!
爪切ってる後ろのカーテンから外にパンしていく場面が好き。エモいし叙情的で何か名作感はあるが、ラストだけはいや、それじゃあかんやろと思ってしまう。
チアキちゃんと
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.9

クラシックなお屋敷と衣装、真っ赤な色彩に4人の女たち、それぞれの業と闇。ホラーじゃないのに何と恐ろしい話か。
ベルイマン好きのアリ・アスターが影響を受けているそうだけど、いろんなオマージュの仕方がある
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.3

ホドロフスキー爺ちゃんが衝撃映像と共に贈る芸術と人生への賛歌。ハリボテの町並み、仮面を付けた群衆、丸見えの黒子など、演劇的要素もすんなり受け入れられる妙な説得力でやたら元気が出てくる。
ファミリー(孫
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団地妻 昼下りの情事(1971年製作の映画)

3.4

初心者なので日活ロマンポルノ一作めらしきこれを。当時のリアルな文化風俗に興味しんしん。モザイク要らずのテクニック無しポルノ、、誰かと一緒にゲラゲラ笑いながら観たかった。ラストがバカバカし過ぎて唖然。君>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.5

OPやらメキシコの墓場やら、映像がバチバチにカッコいいんやけど、最後に脱力、、バンジーは生まれ変わりの通過儀礼。2時間費やしてオチがこれかーい
ってなる。ストーリーは真面目に追わないのが吉!

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

突然爆音で鳴り響く音楽が苦手。繊細な何とも言えない気持ちを描いていて、退屈とは思わないし、カンヌでグランプリなのもわかる。わかるんだけど、大好きとはならない。
俳優陣の演技は素晴らしい。特にオカンがい
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

大どんでん返しとはまた違う、まさかの展開。暴力と憎しみの連鎖、そして赦し。真っ赤な広告、決して感傷的にしない音楽と演出が最高にクールで、ずっしりと心に残った。ラストシーンが好き。たとえ作りものでも、綺>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

ん?て思ったときちょっと読めてしまったけど、それでも面白かった!結末がわかってても2回目が面白いってレビューが多いのわかる。私も伏線探しにもっかい観ます。105分て短いのも気がきいてていい。めっちゃ若>>続きを読む