死んだやつがここでまだ生きているっていうのはホラー→映画は過去の人=表象上死んだ人がここに現れている→すべての映画は潜在的にホラーたりうる……
というようなわけで黒沢清がなぜホラーばっか撮ってたのかを>>続きを読む
フランク永井みたいに歌うものなので主題歌より挿入歌の『想い出』(元祖ハワイアンの寺部頼幸って人の作曲らしい)のほうがよく聞こえたけどどちらも甲乙つけがたい。いや歌だけでなく、佐藤勝と武満徹のスコアはえ>>続きを読む
岸田森はショーケンよりよほど神代映画に似合ってるんじゃないか?
自伝的うんぬんというわかりやすい言説は神代本人が仮にどう言おうがもちろん信じない。なにせ神代が撮ってきたのは匿名のどこかでひそかに映じ>>続きを読む
別れの空気みたいなのって絶対もう少し早く出すべきだとは思うけど、製作側全員も若くて恥ずかしかったのかな。
このレビューはネタバレを含みます
相変わらずのバカっぷりの話がかっこよくライブシーンで終わるのかと思ったらさすがにそうはいかなかった。「15分がぴったり」と(古田新太に)評された宮藤官九郎には表・裏システムがぴったり。
文部省は早くこの映画に推薦をつけろよ。自分は男の映画オタクじゃなくってほんとによかったなと思った。おもろかったけど最後のあれで泣くほど感動するのは現在おっさんの男の映画オタクだけだろう。男の更年期じゃ>>続きを読む
「悲しいけどこれ戦争なのよね」なんつってくれる良キャラはしかしすぐ死なせないといけないってところがそれこそ坊や相手のシリーズであった。シリーズ最大の謎はミライがなぜあんなもてるのかということだよな。
古川登志夫の良さをまったく活かし切れていないところがこのシリーズの限界。
ロボットアニメのくせして「しかたなくここにいる」というアムロの消極性の先鋭さしか認めるところは後にも先にもないと思う。作画もだめだし。
五社が好きなマツコ・デラックスがこの映画をほめるのは納得。スクロールで場面転換させりゃいいと思う人間を映画監督と呼ぶのかね?とは思っちゃうけど。
うまいなあ、田中絹代は……冒頭の鏡台のシーンは玉なしの成瀬の面目が躍如しっぱなし。
ライターかちかちは正直『音楽』のハサミちょきちょきを思い出すのでやめてほしいんだけど、野添ひとみも川口浩もいままで見たなかで最高にかっくいかった(それこそ『くちづけ』以来のかっこよさ)。しかもこの二人>>続きを読む
これがポエジーではなくただのノスタルジーにすぎないのだとしてもそれが建て込んだセットではなく汗染みとして映っているものに拠るのであればわたしはそれで充分と思った。テーブルの下に昔やったことのある女の脚>>続きを読む
この人が世間でずいぶんいいもののように言われているよう女優そのものだったのってこの映画くらいと違う?ほかの映画の夏目雅子ってただただ無駄に過剰なだけにしか見えないけどな。おやじのズボンは娘と妻の前でふ>>続きを読む
アコースティックにしか見えん、しかしエレキな音のするギターに笑う小林旭の唇はやっぱりいかす。岡本喜八じゃあるまいし偶然なんだろうけどラストのバーのシーンで踏み外してかしぐテーブルと倒れる椅子を飛びこえ>>続きを読む
序曲と書いて"オーヴァチュア"……自分たちで早々に死なしておいてほっといた女活動家とのエピソードをこっからやんのかいという若干の"いまさら感"のみしか感じなかったものだけど。
ボレロはやめとけよと思ったらまあまあ上手く使いよったな。映画版のキルヒアイスの性格は美化とかいうのではなく生成変化だと思っております。
この設定、もっと活かせた気がする(那須博之ならもっと上手く撮れたということでもないような)けど、出オチ感。
「この監督、次はなにやる気なんやろ」という不吉な予感に満ち満ちたエンディングであった。凄い映画とも思わないけどこれやらされて監督を恨みに思う中谷美紀ってつまんない女優なんだろうか?といまでも思ってる。>>続きを読む
ラブシーンに歪む西島の背広の背中(とくそださぎこちなくズボンをはく足の付け根のボクサーパンツ)は「こういう西島秀俊の映画があるんだけどさあ」という鉄板ネタとして機能するレベルに本人のキャリアでもちょっ>>続きを読む
やっぱ原作がそもそもよいのか、行定の映画としてはまともなほう。田中麗奈よりも伊藤歩、妻夫木よりも山本太郎と柏原弟がすごくよかった(これを見ると山本太郎のその後のキャリアがもったいないようにも思う)けど>>続きを読む
中平康が楽屋に走ると先鋭でもなんでもなく、悪いようにしか見えなくなる気もするのだけどともあれ中平疑似サイレントの最高傑作であることも確か。
『あの夏、いちばん静かな海』を見て以来、間があいていきなりこれを見たので「ふつうに上手く、しかもウケる映画を撮れるようになってるんだあ」という驚きがあったけどまだ照れてるのかちょっと寒いシーンをしおり>>続きを読む
Nikkatsu is not dead, it just smells funnyって感じ。やっぱ裕次郎をいちばん上手く撮ったのは蔵原惟繕だったよなあ。
小学生のわたしはいつものオレンジ★ロードと違いすぎてぎょっとしたもんだったけど望月智充って名前はしっかり記憶した。しかしよく考えるとここまでひどくはないにせよそういえば「らんま1/2」でも望月、けっこ>>続きを読む
梶原一騎はどうしてこういうふうにしかストーリーを終わらせられないんだろうか。単なる気違いの映画じゃねえか。
映画の中ですら非道な堀内と川上。しかし「テレパシーの会話がまわりにも筒抜け」って技法は『巨人の星』がオリジナルなのだろうか?
中学生のころに一気に見たころ、花形モータースのご子息がスポーツカー乗り回すところで大笑いした記憶が。明子姉ちゃんの性格が清冽に悪すぎる。
このレビューはネタバレを含みます
一夜漬けの机の上のホワイトアスパラガスの缶詰にくらくら。"バタ臭いものを通ってしか日本回帰なんてできないのは小津だって同じ"というくだらない話のような、バタ臭チャラ学生すらお見合いという制度を越境しな>>続きを読む
観世栄夫じゃあねえ……『鍵』に出れば誰でも鴈治郎になれるわけじゃない。しかしなんていうんだろう、どこがジョン・レノン?
黙ってるアップの顔が全然だめだね、横山やすしは。株式会社感のちっともしないこの映画を見て、「相米慎二がずっと助監督でついてた」という感じがなんか納得できた気がした。