まいたらしえくらんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

まいたらしえくらん

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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

5.0

すべてにおいてムダがない。黒沢映画での洞口依子はこの映画がもちろんながら、いちばん好き。

日本一のホラ吹き男(1964年製作の映画)

2.0

シリーズ最高傑作ということだけども、どうせバカやるんなら徹底的にやってほしくもあり。

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

3.0

完全なるバカってほんとに好き。日活ですらその系統はたくさんあったし、いい時代だったね。

憎いあンちくしょう(1962年製作の映画)

2.0

この男は長い脚よりもなによりもなんといっても眼光だと思うけど、眼光で生きてる男ってのは薄目だろうが伏し目だろうがまぶたが閉じきってようがいいものだね。

浪花の恋の物語(1959年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

錦之助かわいいじゃねえか。市川雷蔵とかぶっちゃう路線とはいえこっちのほうが板についてたんじゃないかな。にしてもなんで有馬稲子にこんな変なメイクすんだろと思ったらすべてラストの舞台部分のためだったのか。>>続きを読む

夏の妹(1972年製作の映画)

2.0

栗田ひろみじゃなかったら大島渚のなかではそこそこいいほうじゃなかったかと。日本軍が進駐した例の南の島ではなく、画と話の暑苦しくならなさの点で沖縄くらいが大島渚には関の山じゃないかね。日本の映画音楽とし>>続きを読む

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

1.0

黒田硫黄が大ゴマで筆ペン使うときの迫力をマッドハウスが出せやしないさというのは当然のことながら(どころか"アニメーション=動くもの"っつってんのに黒田の漫画よりよほど動きやしない)、「漫画のセリフって>>続きを読む

長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.0

血ではなく、その血を吸う蚤だけが「家-族」を「家族」とする。家族なんて"動産"としての、あるいは"象徴"としての家に集まってくるもんであってもともとそこにあるのが当然のものなんかではないのよ。にしても>>続きを読む

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

-

これと似ている映画はジュブナイルものではなく、『お引越し』でもなく、青山真治の『EM エンバーミング』だと思う。しかし三國連太郎(と当然ながら相米慎二)は将来役者になる気のなさそうな子にまでよくやるぜ>>続きを読む

ナビィの恋(1999年製作の映画)

3.5

すんばらし。おジィ役の登川誠仁は三線だけでなくキャラクターが凄すぎ。

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見た1か月後にテレビでの放送を見た結果、「すべての映画監督は多かれ少なかれそうであるとはいえ、溝口は絶対に映画館で見なければいけない作家だ」という、映画好きとしてある意味で致命的な制約を自分に>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.0

靴がペダルから落ちてく作画は神ってたな。仲里依紗も悪くはない。主題歌がアレじゃないのは前知識として知ってて憤慨したものだったけど、アレじゃなくってよかった。だって"時間は止まってくれない"のだから。け>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

2.0

「家-族」の中で他人であるかもしれないことはただの思いこみでしかなくても耐えられず死んでしまうような、そういうこと。しかしセリフがどこのロマンポルノやねんっていうくらいちょいちょい露骨なのはいったいな>>続きを読む

ドリフターズですよ! 冒険冒険また冒険(1968年製作の映画)

-

黒田硫黄はほめてたけど東宝のアカってなんかケツがむずむずすんだよな。しかし話の流れといいタイトルといい、ルルーシュこれ見たん!?

ドラえもん のび太とブリキの迷宮(1993年製作の映画)

2.0

いとまきまき歌わせたいがためだけの森山周一郎だろ?四次元ポケットに入るというのは斬新。

ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

1.0

世が世ならミクロスでスピンオフ。これがほんとの三ツ矢雄二だのみ。

ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年製作の映画)

1.0

バギーちゃんに三ツ矢雄二ってのが最高やけど大長編に比べてあっさりしすぎ。

ドラえもん のび太の大魔境(1982年製作の映画)

-

『レイダース』が81年か……あいつを参考にしたのか、まさかあいつが参考にしたのか?

東京物語(1953年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

てめえらはこんな映画撮っちゃうようなやつを国民作家だなんて夢にも言うなよ。小津の「家-族」映画の極北は『長屋紳士録』だとばかり思ってたのにまさかこのどメジャーどころが来やがるとは。熱海に行く話だと思っ>>続きを読む

トラック野郎 熱風5000キロ(1979年製作の映画)

-

え、時速1,000キロ超え?さすがの特撮の東映とはいえ橋にダイナマイトはねえだろ。

トラック野郎 故郷特急便(1979年製作の映画)

3.0

泣き泣き。あの蛍の光は一番星号これにて運行停止のおしらせなのだと思うとさらに涙ずるずる。けどダブルヒロインはねえよお。石川さゆりだけじゃラストにふさわしくねえってのか?アウラがちょうどいいのよね、文ち>>続きを読む

トラック野郎 一番星北へ帰る(1978年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「ポテトクルー」のくだりをのぞけばダムの底の桃次郎の家やら邦衛とのやりとりやらなにこのシリアスさ……しかし邦衛はボルサリーノだったはずでは?『仁義』でよく見る手法か?

トラック野郎 突撃一番星(1978年製作の映画)

1.0

この話の流れのがよほど未知との遭遇だぜ。an・anを抱える桃次郎って……拓ぼんがやたらかっこいいのだけどこんないい役で使ったのは鈴木則文と個人的につながりがあったのかな。しかし樹木希林のアドリブはきた>>続きを読む

トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

2.0

菅原文太がモデルクラブ所属だったって?なんていままで笑っててすまん。あまりにも今様な野武士のロン毛姿みて即考えを改めたよ。昔からこの顔だったんだろうからやっぱ角刈りの力ってすごいね。
夏目雅子は昔から
>>続きを読む

トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

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マドンナからOKもらえるのって最終作だけじゃないんか。しかしほんま、アナーキスト。設定は適当でもいいし場当たりでもいいけどうっちゃらかすなよなあ。鈴木則文ってやっぱまず脚本家として偉大なのかもしれない>>続きを読む

トラック野郎 天下御免(1976年製作の映画)

1.0

さらに本がいかれとる。澤井がギャッグマンなのかと思ってたらまさかの監督さん本人ってやつだね。さいごシリアスやっちゃうのがこの人の味。木枯し紋次郎入れ込んでくるのは当然といえば当然だし最高といえば最高。

DOOR(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「この女がまじで暴れりゃあそりゃ勝てるって」とか「全部声は堤大二郎ってのだけはちょっとおもろいな」とか「しかし落ち着きないなあ高橋伴明って」とかなんとかのすべてをふっとばしていったすさまじい劇伴。

トラック野郎 望郷一番星(1976年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本がさらにとばしまくっておる。子馬さん相手のプロポーズは最高だった。"わが愛北海道"の電飾がベタに割れるとことかたまんないね。しかしこの映画のマドンナに抜擢されるってどれくらいおいしかったのかっての>>続きを読む

ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!(1993年製作の映画)

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原恵一らしさってなんなのか、ちょっと考えてしまった。「どうせみんな絶滅すんだ」つうことなのかなあ。

吶喊(とっかん)(1975年製作の映画)

1.0

坂本九にはかなわねえよ。顔も身体もいい役者。この線に対抗するには演技らしい演技なんてさせちゃいけないわな。しかしまあ小野寺昭と高橋悦史のいいこといいこと。映画自体はいつもの喜八っつぁんだけどまあよくて>>続きを読む

桃中軒雲右衛門(1936年製作の映画)

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会社員成瀬さんの撮影所修行修了篇といったところか。いちばん大事なところでまさかのズームダウンとか見るとさあこっからこいつ来やがるぜとぞくぞくさせるところ。脚本も成瀬なんだよね。「うまいが金玉ついとんの>>続きを読む

ドリフターズですよ! 前進前進また前進(1967年製作の映画)

2.0

ゴダールやらヴィゴの引用、意味なく歌う「ラ・マルセイエーズ」、そいでラストはポルノ。自由を我等に。"こいつら出して何分かにこれやらせりゃあとはなんでもいい"、それが(ポルノだけでなく)プログラムピクチ>>続きを読む

毒婦高橋お伝(1958年製作の映画)

2.0

冒頭で期待しすぎたか……動きつづけるものについては天才的なこの人のなかでも一二を争うオープニング15分だった。

東京オリンピック(1965年製作の映画)

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市川崑お得意の止め画を封じられた運動の世界でさてこの人はどうすんのかなと思ったらなあに、どうもせんかった。そういう意味でもノンポリなドキュメンタリー。日本のグラフィックデザインの頂点は見た。