控えめに行って最高すぎ!脚本も浮雲の音楽もさることながらホームメイドフィルムの光を通して揺れるカーテンはもはや松竹キネマやらの映画にしか見えん!愚直にカメラは切り返す!「かりそめの恋」が『ニンゲン合格>>続きを読む
中平って勘がよくてセンスが悪い人だったのか?音楽は黛なんでまあともかくあの絵はなんだよ。最後のエレベーターは他の吉行小説の映画化に取っておくべきだったかな。
藤田敏八は骨の髄まで俳優に恵まれないのがよくわかった。秋吉先生文句言っててほんとすいませんでした。敏八っつぁんお得意のおうむ返しの美も浅野温子と古尾谷雅人じゃねえ……浅野温子はロマンポルノで使いたかっ>>続きを読む
≠school daysってところしか「ほう」と思わんかった。中退後も高校生として活躍した山本太郎がまたにせ高校生として出てくるところをおもしろがれとでも言うのか……だいたい「噂の探偵QAZ」の演出が>>続きを読む
大映らしさを保ったまま翔んだサラリーマン・BGものになっちゃいるけど正直ドリフのほうがすっきりしてておもしろいかな……オープニングはもちろんこっちの勝ち。出オチとも言う。
このレビューはネタバレを含みます
矢口の"日本でしか作れないハリウッドのようにウェルメイドな映画への時代"はもうこれで終わってよかったんじゃないか?(実際そうなった気もする)
スーパーの前で雪がたぶんこれから降りしきるまでの、ホールで>>続きを読む
ドリフがいればなんもこわいもんはなかったろうな、松竹は……加藤茶が達者すぎる。いかりやも『踊る』で"名優"にまつりあげられてからよりもよほど映画的。荒井注の「なに見てんだよ」まで観客への目くばせになる>>続きを読む
赤旗はアンネの赤。しかし日本の左翼のおっさんってなんでこんな「ゴンドラの唄」好きなの?『生きる』と関係がないことはわかるけど。
岡本喜八はマキノほど音楽の趣味がよかあないな。悪い映画とは思わないけど風通しが良すぎる。
日本初のヤリ部屋探し映画。中北千枝子のせいなのかな、性欲の映画にしか見えなくって……
黒澤明ってこれくらいの尺がちょうどいいんじゃなかろうか。三船の存在感と同じくらいキモノのすそがうるさかったところにこそジョン・フォードイズムを感じた。
伊丹十三がもうがっつり耄碌来た!と思ってその後の『マルタイ』は見てないくらいちょっと驚いた映画。
こんなの出ていいのか吉右衛門と思ったけど吉右衛門だしまあいいわな。しかしなぜ二役なのか。岩下志麻はサイレントの女優ならすごくよかったんじゃない?
汚らしい唐十郎に比べて横尾忠則かわいすぎるやろ!クロマキーはおいとくとして、「ペニバンの新宿の朝のシーンかっこよすぎちゃう?」としか思えんわしは焼きが回ってきたのだろうか?
うっへえ、いかにも北原正秋っぽい話……妖艶な手つかずの女(処女ではない)って立ち位置ほど現代映画社の岡田に合うもんはそりゃないわな。
これやる気ねえだろ。新藤の脚本に手をいれずやったの?一瞬たりともきらめかない溝口の映画がこの世に存在したとは。カイエの連中もこれ見たのかよ?
うまいうまいと言われる池脇千鶴は確かにうまいと思う、せりふさえ言わなきゃね。なので総合的には妻夫木が上を行ってしまう。D[diː]の絵と同じくらいくるりの劇伴はなってねえな。「ハイウェイ」一発でチャラ>>続きを読む
青山真治が『シェイディー・グローブ』を二度と作らないだろうように黒沢清もこんな映画は二度と作らないだろうと思うし、ゴダールの登場人物のような動きを大杉漣にもう一度リクエストすることもないだろうという、>>続きを読む
「男だからって手加減しないよ」って……女体みこしが喧嘩みこしだなんて石井輝男も大蔵貢も好きそう……石川淳も……
真っ赤なのは収支だけじゃないな、この会社。レモン・セックス路線は黄色いのかと思ったらまさかの真っ赤!つうことは増村が巻きこまれたのもあながち人選ミスではなかったというわけで。
狂熱のジャミング、いえええい!
古谷一行も思いのほか……というかすごくいいんだけども本田博太郎は佐藤允よりも寺田農よりも羽二重が似合うだけではなく、座敷牢のどんぶりばりのシーンのまなざしが本当によか>>続きを読む
この内田裕也は悪くないなあ。髪は短いほうがいいよね。規制がゆるくなってんのか例の"黒み"がいっぺんも入んなかった!浜辺の逆立ちは『恋人たちは濡れた』の馬跳びより全然いいと思う、もう少し引っ張ってもよか>>続きを読む
無我さますてきィ!撮影所の出じゃないってのはホリゾントが下手な理由にもなる……のかねえ。脚本があいまいで沢口靖子の演技もあいまいなんでストーリーテリングが意味なくあいまいに終わることにイライラしたよう>>続きを読む
チビとやらの声は別録りなのか?なんかそこの音の質までアジっぽいんだよなあ。大島渚お得意の主役使い捨て術を押しやってまで大事にするのが渡辺文雄なんだ?というのがうちにはよくわからないけど、絶対責任なんか>>続きを読む
先生お得意の凄まばらモブがいまいち目立たず。向かいの長屋の屋根から祝言の屋敷をみんなで見てるとこくらい?ただ動きはない。
藤田敏八って間延びそのものなんだと再確認(もちろん間延びにもいい間延びと悪い間延びがある)。その意味では海にずんずん入っていくシーンもシーツの中からいっしょになってパンツほおりなげるシーンもまったく同>>続きを読む
君主のもとでの死ぬほどアナーキーなメルヘンが狸御殿である。映画の「なんでもあり」とはこうでなくてはいけない。しかしこれがお正月映画として見られる国っていったいどんな国だったというのだろう。
「わしらうまいもん食うてマブいスケ抱くために生まれてきとるんやないの」やら「くそポリ」やらさんざんすてきワードを吐いといて単なるにぎやかしなだけのサニーっていったい……
いつも同じ一本の映画を撮っているかのような成瀬こそ脚本と演出が肝。そういう意味で、つづきの次回作につなげるためにこそやってんじゃねえかと思うようなフェイドアウトがまたこの映画は死ぬほど間延びしてて、そ>>続きを読む
なんかようわからんが文ちゃん(と金子の親父)すげえよなあ……仁義がないという以外には新しくもない東映任侠映画なんだけども。
そのうち「山本薩夫によくあるオチ」研究でもしてみよっと。とはいえ、市川雷蔵のジャポネーゼネオレアリズモの最たる作品であることは確か。