まいたらしえくらんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

まいたらしえくらん

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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

控えめに行って最高すぎ!脚本も浮雲の音楽もさることながらホームメイドフィルムの光を通して揺れるカーテンはもはや松竹キネマやらの映画にしか見えん!愚直にカメラは切り返す!「かりそめの恋」が『ニンゲン合格>>続きを読む

砂の上の植物群(1964年製作の映画)

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中平って勘がよくてセンスが悪い人だったのか?音楽は黛なんでまあともかくあの絵はなんだよ。最後のエレベーターは他の吉行小説の映画化に取っておくべきだったかな。

スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

2.0

藤田敏八は骨の髄まで俳優に恵まれないのがよくわかった。秋吉先生文句言っててほんとすいませんでした。敏八っつぁんお得意のおうむ返しの美も浅野温子と古尾谷雅人じゃねえ……浅野温子はロマンポルノで使いたかっ>>続きを読む

スクールデイズ(2005年製作の映画)

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≠school daysってところしか「ほう」と思わんかった。中退後も高校生として活躍した山本太郎がまたにせ高校生として出てくるところをおもしろがれとでも言うのか……だいたい「噂の探偵QAZ」の演出が>>続きを読む

スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねぇ(1962年製作の映画)

1.0

大映らしさを保ったまま翔んだサラリーマン・BGものになっちゃいるけど正直ドリフのほうがすっきりしてておもしろいかな……オープニングはもちろんこっちの勝ち。出オチとも言う。

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

矢口の"日本でしか作れないハリウッドのようにウェルメイドな映画への時代"はもうこれで終わってよかったんじゃないか?(実際そうなった気もする)
スーパーの前で雪がたぶんこれから降りしきるまでの、ホールで
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ズンドコズンドコ 全員集合!!(1970年製作の映画)

4.0

ドリフがいればなんもこわいもんはなかったろうな、松竹は……加藤茶が達者すぎる。いかりやも『踊る』で"名優"にまつりあげられてからよりもよほど映画的。荒井注の「なに見てんだよ」まで観客への目くばせになる>>続きを読む

女学生ゲリラ(1969年製作の映画)

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赤旗はアンネの赤。しかし日本の左翼のおっさんってなんでこんな「ゴンドラの唄」好きなの?『生きる』と関係がないことはわかるけど。

助太刀屋助六(2001年製作の映画)

2.0

岡本喜八はマキノほど音楽の趣味がよかあないな。悪い映画とは思わないけど風通しが良すぎる。

素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

1.0

日本初のヤリ部屋探し映画。中北千枝子のせいなのかな、性欲の映画にしか見えなくって……

姿三四郎(1943年製作の映画)

2.0

黒澤明ってこれくらいの尺がちょうどいいんじゃなかろうか。三船の存在感と同じくらいキモノのすそがうるさかったところにこそジョン・フォードイズムを感じた。

スーパーの女(1996年製作の映画)

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伊丹十三がもうがっつり耄碌来た!と思ってその後の『マルタイ』は見てないくらいちょっと驚いた映画。

心中天網島(1969年製作の映画)

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こんなの出ていいのか吉右衛門と思ったけど吉右衛門だしまあいいわな。しかしなぜ二役なのか。岩下志麻はサイレントの女優ならすごくよかったんじゃない?

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)

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たしかに蜷川幸雄は"肉体だけ空回り"のようには見えるよ、よろめいてる。

新宿泥棒日記(1969年製作の映画)

1.0

汚らしい唐十郎に比べて横尾忠則かわいすぎるやろ!クロマキーはおいとくとして、「ペニバンの新宿の朝のシーンかっこよすぎちゃう?」としか思えんわしは焼きが回ってきたのだろうか?

情炎(1967年製作の映画)

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うっへえ、いかにも北原正秋っぽい話……妖艶な手つかずの女(処女ではない)って立ち位置ほど現代映画社の岡田に合うもんはそりゃないわな。

女性の勝利(1946年製作の映画)

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これやる気ねえだろ。新藤の脚本に手をいれずやったの?一瞬たりともきらめかない溝口の映画がこの世に存在したとは。カイエの連中もこれ見たのかよ?

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.0

うまいうまいと言われる池脇千鶴は確かにうまいと思う、せりふさえ言わなきゃね。なので総合的には妻夫木が上を行ってしまう。D[diː]の絵と同じくらいくるりの劇伴はなってねえな。「ハイウェイ」一発でチャラ>>続きを読む

打鐘(ジャン)~男たちの激情~(1994年製作の映画)

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青山真治が『シェイディー・グローブ』を二度と作らないだろうように黒沢清もこんな映画は二度と作らないだろうと思うし、ゴダールの登場人物のような動きを大杉漣にもう一度リクエストすることもないだろうという、>>続きを読む

女王蜂と大学の竜(1960年製作の映画)

1.0

「男だからって手加減しないよ」って……女体みこしが喧嘩みこしだなんて石井輝男も大蔵貢も好きそう……石川淳も……

新・高校生ブルース(1970年製作の映画)

2.0

真っ赤なのは収支だけじゃないな、この会社。レモン・セックス路線は黄色いのかと思ったらまさかの真っ赤!つうことは増村が巻きこまれたのもあながち人選ミスではなかったというわけで。

ジャズ大名(1986年製作の映画)

5.0

狂熱のジャミング、いえええい!

古谷一行も思いのほか……というかすごくいいんだけども本田博太郎は佐藤允よりも寺田農よりも羽二重が似合うだけではなく、座敷牢のどんぶりばりのシーンのまなざしが本当によか
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少女娼婦 けものみち(1980年製作の映画)

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この内田裕也は悪くないなあ。髪は短いほうがいいよね。規制がゆるくなってんのか例の"黒み"がいっぺんも入んなかった!浜辺の逆立ちは『恋人たちは濡れた』の馬跳びより全然いいと思う、もう少し引っ張ってもよか>>続きを読む

姉妹坂(1985年製作の映画)

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無我さますてきィ!撮影所の出じゃないってのはホリゾントが下手な理由にもなる……のかねえ。脚本があいまいで沢口靖子の演技もあいまいなんでストーリーテリングが意味なくあいまいに終わることにイライラしたよう>>続きを読む

芝居道(1944年製作の映画)

2.0

山田五十鈴のこの芝居、これこそ芝居道だろう。なぜだか関西弁が上手い志村喬。

少年(1969年製作の映画)

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チビとやらの声は別録りなのか?なんかそこの音の質までアジっぽいんだよなあ。大島渚お得意の主役使い捨て術を押しやってまで大事にするのが渡辺文雄なんだ?というのがうちにはよくわからないけど、絶対責任なんか>>続きを読む

思春の泉(1953年製作の映画)

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先生お得意の凄まばらモブがいまいち目立たず。向かいの長屋の屋根から祝言の屋敷をみんなで見てるとこくらい?ただ動きはない。

十八歳、海へ(1979年製作の映画)

2.0

藤田敏八って間延びそのものなんだと再確認(もちろん間延びにもいい間延びと悪い間延びがある)。その意味では海にずんずん入っていくシーンもシーツの中からいっしょになってパンツほおりなげるシーンもまったく同>>続きを読む

七変化狸御殿(1954年製作の映画)

5.0

君主のもとでの死ぬほどアナーキーなメルヘンが狸御殿である。映画の「なんでもあり」とはこうでなくてはいけない。しかしこれがお正月映画として見られる国っていったいどんな国だったというのだろう。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.0

「わしらうまいもん食うてマブいスケ抱くために生まれてきとるんやないの」やら「くそポリ」やらさんざんすてきワードを吐いといて単なるにぎやかしなだけのサニーっていったい……

驟雨(1956年製作の映画)

3.0

いつも同じ一本の映画を撮っているかのような成瀬こそ脚本と演出が肝。そういう意味で、つづきの次回作につなげるためにこそやってんじゃねえかと思うようなフェイドアウトがまたこの映画は死ぬほど間延びしてて、そ>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

なんかようわからんが文ちゃん(と金子の親父)すげえよなあ……仁義がないという以外には新しくもない東映任侠映画なんだけども。

忍びの者(1962年製作の映画)

2.0

そのうち「山本薩夫によくあるオチ」研究でもしてみよっと。とはいえ、市川雷蔵のジャポネーゼネオレアリズモの最たる作品であることは確か。