社員マスカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

たとえ歪だとしても、触れてくれる人が一人でもいれば、心は異常巻きを止めない。原作監督脚本が全員女性ということを考えると、女性からみるイチの格好良さとニのウザさの解像度は高いのでしょう(たぶん)。という>>続きを読む

薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.4

高校世界史資料集のコラムに真犯人も殺害の動機もネタバレされていたのを途中で思い出し、大変憂鬱になりましたが、それでもとにかく面白くて感動しました。清貧論争や散逸した「詩学」第二部、普遍論争まで絡めてき>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

察しが悪く簡単に騙されがちな私が、奇跡的にトリックと犯人を序盤から推理できたことがめっちゃ嬉しい! →途中からずっと答え合わせパートに感じてしまったけれど、それなのに楽しめたのはダニエル・クレイグの絶>>続きを読む

恋愛小説家(1997年製作の映画)

4.4

犬!犬!犬!演技力がありすぎる。ぼくの知ってる犬と違う。
愛想が悪くてぶっきらぼうだけど心は純粋で…ってのは割と良くある設定なのに面白い。パンを買いに散歩するときのあの早朝の空気感も含めて好みです。あ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

最初からずっと「地獄か?」という展開だったので、「家具おしゃれだな!」なんて目を背けようとしてたけど、生々しすぎる演技に嫌でも引き込まれる。レクター博士より恐ろしい。病院で認知症の患者さんと話す際「忘>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.3

途中までは映像とか音楽のポップさに惹かれてたけど、洞窟前での会話でグッと二人の関係性に引き込まれた感じ。一文にまとめられず言い訳するみたいに、だけど逃げずに向き合うナイルズがもう…「多少はマシだ 期待>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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「女のいない男たち」の、男たちのミソジニーさが映画ではウォッシュされていて感動した。と同時に、たぶん自分はそれも含めた禍々しさが好きだったんだなあと再確認する。
というか原作よりもワーニャ伯父さんとゴ
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.2

これ高校のとき観てたら倫理のテスト100点だったかも。ラブコメの皮を被った運命愛を語る映画。超人ビル・マーレイがオークションにかけられるのはでっかい皮肉なのか?そうなのか!?

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

四国と東北を旅したばかりだったから個人的な親しみを強く感じるロードムービー→新海誠って人柱好きだよなぁ(ため息)…という感情のジェットコースター。懐メロで、河合奈保子で許されようとするな。

コマンドー(1985年製作の映画)

3.8

Disney+最終日を飾るのは初コマンドー。吹き替えで大正解でした。
twitterで画像見過ぎて、有名なシーンは既視感の塊。進研ゼミ状態。最初はずっと???だったけど、電話ボックスぶち抜いて投げる辺
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ジャック(1996年製作の映画)

4.0

友達が代わる代わる家に迎えに来るシーンが好き。
ビッグと似てるようで似てない設定。ベンジャミン・バトンも含めて、見た目と実際の年齢が違う映画に弱い気がしてきた。
the小学生男子な会話と、ウッドラフ先
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

色弱わかったとき心がヒュンッてなった。今の朝ドラもそうだけど、世間が私の心を刺しにくること最近よくある。
家族にトラブルがあるたびに止まるボロ車がだんだん愛おしくなる。負け犬たちのラストダンスは笑いな
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

クリスチャン・ベイルがかっこよすぎる。ダントツでかっこいい。
シェルビーが社長乗せて走るシーンがピークかな?なんて思ったけど、ル・マンがほんと渋い。7000回転超えると見える景色は違うんでしょう…これ
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.4

モデルのナセリさんが亡くなったニュースを目にしたので見返してみた。仲間と協力してディナーに招待するシーンがやっぱり好き(インドのおっちゃん)。
一癖も二癖もある人達がターミナルに集まって新たな旅を始め
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

ゴールデンカムイ実写化するならこれ目指してくれ。本作に笑いを大さじ二杯位入れてくれたら最高なので…
ストーリーは正直響かなくても(とはいえ思ったより因果がカッチリはまってて、???となるシーンは少なか
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.5

この作品、アマプラ見放題が13日までだったので再視聴。何度観ても優しい嘘の数々に泣いたり笑ったりします。悲喜劇って攻守最強じゃん…
色褪せたフィルムのような色味も、ちょっとクサい語りも全て、センチメン
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.1

わかりやすく面白い感じあります。それでもコリン・ファースの演技にグッと持ってかれる。なんか青春映画とか少年漫画みたいな爽やかさあるのは、修行パートがあるおかげでしょうか(まさに友情・努力・勝利)。
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

第一部第二部で地味すぎる冒険をしてきた主人公チームは、最終章で漸くド派手に活躍か!?と思いきや、最後まで爽快なアクションは起こらない。。。なのに一番アツい。どうしようもなく涙が出てくる。
大団円かと思
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ファインディング・ニモ(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずチョウチンアンコウは苦手でした。確か映画館で3回位観たのと、自宅で2回位観た記憶があるので、合計5回はチョウチンアンコウのために目を瞑ってきたことを考えると、人って成長しないんだよなと。それ>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

4.3

パーティー抜け出したあたりからもうずっと口角上がりっぱなしだった。二段ベッドのシーンとか何なんだよ…ジョッシュは人たらしすぎるし、振り回されてるスーザンの表情も最高でした…勿論、ラストのスーザンの表情>>続きを読む

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

4.4

大学の講義で一度観て割とショック受けたので再視聴。
ミリオンダラー・ベイビーでも救われない役だったけど、ヒラリー・スワンクは幸薄い雰囲気出すのうますぎる。
問題の大小はあれど、誰かに勝手にレッテル貼っ
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インターンシップ(2013年製作の映画)

4.3

なんかこのチームはハッフルパフみ強いな…なんて思ってたら本当にハッフルパフで笑った
元気になりたかったので元気になれそうな映画を観ましたが、まんまと元気になりました(ベタ is 最高)。
ニックの大人
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

威風堂々流れた瞬間思わず拍手!オマージュなのかパロディなのか、まあどっちでも良いけど、観ていてニヤニヤする場面が沢山あっていいよね…
悪趣味なシーンは多々あれど、何も考えなくても楽しめるし、じっくり観
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

家父長制のイヤなところをギュッと凝縮した不快指数高めの展開なのに、ラストの決闘で血沸き立つ感覚を覚えてしまう男の性に悲しくなりました。
原告からの視点、被告からの視点、原告の財産からの視点。字面だけで
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ハスラー2(1986年製作の映画)

3.9

生意気なトム・クルーズほんと生意気過ぎて生意気なんだけど、かっこいいんだよな…
想像より遥かに渋かった。スッキリするストーリーじゃないけど、ラストのストップモーションはまあかっこいいこと!

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

オーランド・ブルーム無双。盾で滑るとこは何度見ても興奮する。そして、主人公パートが一番地味な群像劇。IMAXで見ても地味です。サムとゴラムは一、二番争う位には好きなキャラクターなんだけどね…

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.3

この邦題をつけた人に、はなまるあげたい。
金城武の犬っぽさが良い。第二部へのスイッチの仕方は美しすぎて声出た。フェイ・ウォンはやってること狂気なのに可愛さが勝ってる(California Dreami
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

後部座席から運転席の母にスナックやジュースをあげるシーンを、最初はただ微笑ましく感じた。でも、ラストの二人が横並びになるシーンとの対比で、不思議な体験を通じて母娘の関係性がより近づいたこと印象づける意>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

少年の成長、「島」(頻繁に島の地図が登場)での冒険と逃走劇という要素はムーンライズ・キングダムぽい。というかエドワード・ノートンの声と間抜けな演技だけでムーンライズ・キングダムが想起させられる。(もう>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

雪はなぜ降るの?どこから降るの?っていう導入が好き。ティム・バートンは無垢なものがお好きなんでしょう。逆にウィノナ・ライダーは美しいけど人間味溢れすぎてて嫌いになりかけます。

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

音楽めちゃいい。買い物シーンなんて本当に最高です。BGM無いシーンが多いからこそ引き立つプリティ・ウーマン。
脇役の方々も皆愛らしい。ただし顧問弁護士、お前は駄目だ。まあ主人公エドワードも気持ち悪いけ
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりいいよね…話殆ど覚えてなかったけど…
ラストに若干棺桶ダンスみ感じる自分のミーム脳をぶっ叩きたくなった。それでもめちゃくちゃ感動する。話出来過ぎだろうがなんだろうが、爽やかで陽気なスポーツ映画
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96時間(2008年製作の映画)

4.0

必要ならエッフェル塔も壊すらしい親父かっこよすぎる。ボーンシリーズもそうだけど厨二心くすぐられる丁度良い塩梅のアクション映画。脚本リュック・ベッソンみは若干感じる。お父さんと続編映画館に観に行った懐か>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.4

前はやけにあっさりしてるなあなんて思いながらみてたけど、普通だったら感動的に映すシーンをあえてコミカルに演じさせる良さが今ならわかる気がいたします。鍵の秘密結社のシーンがまさに。急なグロさや下品なシー>>続きを読む