MakotoFujimotoさんの映画レビュー・感想・評価

MakotoFujimoto

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幕末純情伝(1991年製作の映画)

3.5

前日舞台で『新・幕末純情伝』を観たのに引きずられて観賞。この作品のモチーフである「坂本龍馬の道化ぶりと悲哀」を渡辺謙が的確に演じている。牧瀬里穂の溌溂さと意外な殺陣巧者ぶり、津川雅彦の妖しい岩倉具視が>>続きを読む

モロッコ(1930年製作の映画)

3.2

「美男美女が、観衆のカタルシスになるようなシーンを見せられれば、ストーリーなんてどうでもいいのね」という印象はぬぐえないが(商業映画初期の作品らしいけど)、ラストシーンに伏線があるのに感心して0.2点>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.8

相手の人生に敬意を表しながら、しかし自らの人生経験を踏まえつつ相手のことを汲んで、ちょっとした効果的な働きかけをするという2人の大人の男を、ニコルソンとフリーマンが適切なさじ加減で(特にニコルソンが)>>続きを読む

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.3

なるほどこの主人公のキャラ設定なら確かに志村けんがあてられていたのはよくわかるし、その主人公をジュリーが何の違和感もなく演じているのは素晴らしいのですが、終盤のコロナの話やらラストへのもっていき方やら>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.7

なんといっても内野聖陽演じるケンジの存在感。大事な人とのこういう距離感っていいなと思わせる。シロさんもテレビ版に比べるとまるくなって、大人の包容力と思いやりを感じさせる。

チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.4

年取って体や頭が思うように動かなくなって、まわりもそんなようなもんだと自分を見るようになって、さあ、そこでできること、なすべきことは何だろうかと改めて考えさせられる作品。50過ぎてこういう作品を観ると>>続きを読む

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.2

恥も外聞もないような青二才感満載のマイケル・J・フォックス演じる主人公が、なぜか最後にはどでかいことを成し遂げてしまうという、改めて観てみると、とても80年代的雰囲気満載の作品。この時期日本も浮かれポ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.8

アクション映画はストーリーは単純でもそこそこキャラクターの切実さが伝わってきて、アクションシーンに引き込まれたら「あり」だと思うので、この映画は勝ち。テイストとしては1980年代のジャッキー・チェンが>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

1もそれなりにいいのですが、エンターテイメントとしてより作りこまれているのはこっちかなあ。1と同じく、アニマルキャラクターの歌う時の表情は素敵です。

SING/シング(2016年製作の映画)

3.4

話はわかりやすいですが、ややのっぺりしてるかなあ。この映画の見どころは、アニマルキャラクターのパフォーマンスの時の表情が、とてもよく作りこまれていて、「人間らしい」こと。あと、ネクストステージでもそう>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

三谷作品らしい配役の妙を感じる作品。久々に見た山口崇さんが印象的。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.7

ストーリーもシーンも意外なほどシリアスに作られているのですが、そこはミスター・ビーン、うまいタイミングではずしてくれます(^^)。そのはずしのタイミングの絶妙さも含め、完成度が高いですね。

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

3.4

人間社会の「欲」によって生み出され、しかし人間の営為では何ともコントロールできなくなったゴジラを、自然の恩恵で鎮めていただくという形の作品。ゴジラの第1作は人間の責任を問うたものであるのに対し、こちら>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.2

うーん、映画版「アメリカ偉人伝」。偉人のすごさは感じるが、それ以上の感想が思い浮かばない。。

同じ野球を題材にした「アメリカ偉人伝」でも、ルー・ゲーリックを主人公にした『打撃王』のほうが、はるかに感
>>続きを読む

ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.5

カンフーは「自然に人為をなす」ような技能で画になりやすく、一定のストーリー構成があればシリアスでもコミカルでもはまる。そのことに気づき、ファニーフェイスのジャッキーを起用してコミカル路線への転換を図っ>>続きを読む

ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.7

悔いや痛みを内包するハンというキャラクターと、初老を迎えたジャッキーの表情や佇まいがよくマッチしている。この好マッチが、この物語がハンとその弟子のドレとの2人の「学び」の物語であることに説得力を持たせ>>続きを読む

星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.4

どこかの見知らぬ国の王子がニューヨークにやってきて、「文明の民」から見ると数々のおとぎ話のようなことをやって、それを最初は嘲笑していた「文明の民」が、最後には「文明的」なることの皮相さ、非人間的なるこ>>続きを読む

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

3.6

テーマやキャラクター構成、起承転結のつけ方など、行政や企業経営を題材とした多くの映画のモデルになったと目される作品。全体として非常にわかりやすいのだが、ラストに向かうストーリー展開はちょっと唐突で、説>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.7

コミカル&リズミカルをベースに、思った以上にハチャメチャなシーンとストーリー展開にあふれた作品。アニメーションでもデジタルでもない、リアルな「映画」というメディアを使って、盛大に愉快に遊び倒している感>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.5

この作品の問いかけは、「情報化・デジタル化の世界において「人の絆」は作れるのか」であり、リアル感溢れる地方都市の風景と、迫力と「まがまがしさ」を感じさせるネット空間の描写との対照がその困難を含意する。>>続きを読む

ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.9

コメディエンヌの深津絵里はとてもチャーミングだし、終始ヘンなおじさんの西田敏行はヘンなおじさんなのにストーリーを導く緩急自在の演技。そのほかの俳優さんたちも一癖あるキャラクターにピッタリハマって、さす>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.5

アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスという名優2人が、確かな演技で対照的で、それぞれに芯の通った2人のローマ教皇のキャラクターを形作り、なぜこの対照的な2人がお互いを理解・信頼するに至ったのか>>続きを読む

バックコーラスの歌姫たち(2013年製作の映画)

3.8

「バックコーラスを担う黒人女性」に焦点を当て、彼女たち自身と関係者の多数のインタビューを組み合わせて構成されたドキュメンタリー映画。彼女たちが自分に与えられた「声」という才能を、試行錯誤や葛藤、様々な>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

ストーリーは元々ウルトラマンが下敷きとしてあるので、まあこんな感じか。『シン・ゴジラ』の時と同じく、リアルの社会とつながってないようでつながっている感覚は面白い。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.2

「老いる」ということを暖かい目線で見つめているが、そこかしこに老いゆえの寂しさの存在がほの見える作品。若干詰め込みすぎのきらいはあるかな。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.7

確かにあけすけで剝き身のドスのような千葉ちゃんの「伝説的」キャラクターも印象的だが、それよりも現在では絶対に見られない、キョドったり、行き当たりばったりだったりする、苦悩に満ち溢れた「未熟」・「生硬」>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.7

師匠と弟子というものは、お互いがどんな立場になっても「了見を受け継いで了見を返すべき」関係だと思うとともに、「未だ了見を受け継げ切れなくて、了見を返せない不肖の弟子で本当に申し訳ありません」と、わが師>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.9

とても大掛かりで、おとぎ話チックな、父親に対する供養の物語。父親にとっては夢をかけた、そして息子にとってはそれゆえに重荷になった「ベースボール」。そのベースボールが様々な人々の夢を引き寄せながら、父と>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.4

『孤狼の血 Level 2』を観賞するにあたり、観ておきたいと思い、アマプラで観賞。状況設定にいたずらに複雑・難解なところがなく、スムーズにストーリーが展開していくため、やくざ映画にありがちなどきつい>>続きを読む

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