まこぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

まこぞう

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愛する人へ(2014年製作の映画)

2.0

元ヤク中のミュージシャンのおっさんが、娘をオーバードーズでなくし、女性マネージャーなどを巻き込みながら孫と対峙する話。

おっさんがドラッグは人間を孤独からは救ってくれるけど孤立に追い込むみたいなこ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

2.5

長くて集中力が切れました…。

自給自足をやり始めるあたりでは、こりゃ傑作かもと思ったんですけど…駄作か傑作かどちらでもないかの判断さえ出来ません…。寝ないのがやっとでした。

どうでもいいことですが
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SPOOKS スプークス MI-5(2015年製作の映画)

3.0

『スプートニク』というタイトルのSF映画のつもりで観に行って(チケット売り場でもそのタイトルで買えた)、いつになっても舞台が宇宙にならず不思議に思っていたら、硬派で素晴らしいシークレットエージェント(>>続きを読む

官能教室 愛のテクニック(1972年製作の映画)

2.8

終始ノーブラの田中真理がエロ過ぎて話に集中出来なかった…。

主人公の生徒が関口宏のちょっとダメな息子に似ていた。
彼が田中真理にビンタされたくて、居ても立っても居られずにバレー部の練習に乗り込んだら
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愛欲の標的(1979年製作の映画)

2.2

皆さんと同じく火曜サスペンスをTVでなくスクリーンで観たという印象。

数少ない心に残ったことは、

主人公が着ていたクレージュの赤い合皮コート。

ボクシングとプラモデルが好きな若僧が放つ「(番号は
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風のある道(1959年製作の映画)

4.0

メロドラマ的な男女の抱擁シーンで初めて泣いてしまった。
始めは、障がい児(劇中では知恵遅れとも表現…)までをもダシにしたメロドラマか…と印象悪かったのに。

話はありがちな美人3姉妹のメロドラマ。
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胸より胸に(1955年製作の映画)

2.8

有馬稲子の自分企画だけに今まで観た中で一番輝いていた。ストリッパー役というのが、いかにも美人女優の自分企画らしくて好感度も高い。当時の邦画定番、身分差恋愛ものだし。ブルジョワはいつだって社会の敵なのだ>>続きを読む

ひとりぼっちの二人だが(1962年製作の映画)

2.8

舞台で日本舞踊を踊る吉永小百合にズームインしてから、引いていくと楽屋にいる吉永小百合になるという、舛田利雄らしくないシャレた冒頭から引き込まれた。

物心ついた時には大味な大作監督になっていて好きな作
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とんかつ大将(1952年製作の映画)

3.3

三井弘次というか彼が演じた吟月というキャラが最高。かつての邦画にはよく登場していた聖なる庶民キャラの典型。欲がなくて生きるのに不器用で身の程を知っていて控えめながら社交的で…。今の時代にはウケないキャ>>続きを読む

憎いもの(1957年製作の映画)

3.8

この映画が凄いのは、悲惨な結末を観客に容易に予想させた上でその結末を持ってきて、それでも観客に「ひえええ…」と言わせてしまうところ。って、私だけかも知れませんけど、そんな声を出してしまったのは。
つま
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サウルの息子(2015年製作の映画)

2.1

何と呼ぶのか分からないけどPOVの変型みたいな撮り方がウザ過ぎて驚いた。アートっぽいけど、こういう題材でそれは止めて頂きたい。もし臨場感を出そうとして試みたのならば気の毒なくらいの失敗ですが。

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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

1.6

「何だか怪談番組の再現VTR豪華版を見ているようだ」と思って観ていたら、予告編で『劇場版・路線バスの旅』をやっていたせいか、いつの間にか「TVを毎日これぐらいデカい画面(新宿ピカデリーのスクリーン1)>>続きを読む

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.0

綱渡りをするフィリップ越しで、高所恐怖症の数学教師が喜びの余り踊る姿を見ているうちに、なんだか分からないけどポロポロと涙が出てきた。最高。
(数学教師の踊り方が何となく理系っぽいのも最高)

まずは、
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.3

近年のロン・ハワード監督作ではぶっちぎりに良かった。ひょっとしたら私にとって彼の最高傑作かも。少なくとも何もかもが予想通りな上に上映時間長過ぎなスピルバーグの新作よりかは、ずーっと良かった。

船長と
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ドリーム ホーム 99%を操る男たち(2014年製作の映画)

4.0

観てて胃が痛くなるくらいツラい映画だった。
私事ながら、NYでホームレスになったことを思い出した。住んでいた家が実は賃貸住居の許可なく、それを隠して大家が我々に貸していて、何度も市役所から警告されてい
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

「他のことは何とかなっても、顔が毎日変わってはパスポート的に海外には行けないだろ」と思ってしまった自分を説教したくなる位に良い映画だった。とはいえ、やはりそこは気になってしまうけど。

シンプルな上に
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もぐら横丁(1953年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

*ダメアプリのFilmarksは当然として、映画.comなどほとんどの映画データサイトで笠智衆が出演となっているけど、観ればすぐわかるように出演していません。実際は宇野重吉がやっていた役を笠智衆やる予>>続きを読む

俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

2.7

主人公が観た映画をモノクロで回想するシーンに流れる音楽が最高だった。予告編の始めの方に流れるピアノのと同じ曲だけど本編ではロングバージョンでオルガンが入ってくる辺りからは泣きたくなるほど良かった。久し>>続きを読む

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者(1976年製作の映画)

2.5

観ながら「あ、キンスキーの『クロールスペース』の元ネタは屋根裏の散歩者だ」というとっくに誰かが指摘しているであろうことに気づいてちょっと興奮しているうちに寝てしまい、スクリーンの爆発で起床した…。
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牝猫たちの夜(1972年製作の映画)

2.3

石橋蓮司と奥田瑛二を混ぜてチョビ髭にしたような主人公、吉澤健がすごく良かった。

割とシンプルなトルコ嬢物語のはずなのに、ぶら下がったキャベツを喰らう吉澤健、グレゴリオチャントを聴かないと不能になるゲ
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死の恋人ニーナ(2015年製作の映画)

3.0

英国版『ゾンビガール』で最高だった。

カルフォルニアが舞台の『ゾンビガール』のカラッとした笑いとは違って、バスの中の大男とか、ニーナの父親がつまんない文章を誇らしげに語るとことか、地味な笑いだったの
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夜汽車の女(1972年製作の映画)

2.6

後半に出てくるヒッピーカメラマンの丹古母鬼馬二が強烈で、どんな映画だったか忘れてしまうほど。

田中真理のボンヤリは監督の指示だと思いたいけど、きっと単なる大根。

何にも覚えていない割には好印象な作
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昼下りの情事 変身(1972年製作の映画)

2.8

田中登版『昼顔』と言っては安易ですね。

恐らく本土復帰直後(1972年5月)という理由だけで沖縄を中途半端にブッ込んだり、阿保そうなジジイに「日本のGNPはじきに米国抜くぞ!」と言わせたり。
(この
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

1.0

ぬいぐるみではないクマちゃんが都会に出てきて大冒険をするような映画を愛する私は、このような命を軽く扱う作品を楽しむ感性を持ち合わせておりません。

ただ主人公が働くヴァージニアの片田舎のグロッサリー(
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邪魔者は消せ(1960年製作の映画)

2.0

本作だけでなく、日活ギャング映画は欧米映画のそれとは全く違っているし、単にバタ臭いだけでどうも好きになれない。

冒頭の東京駅周辺(?)の街並みがニューヨークのソーホーそっくりで驚いた。

キモである
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明日は月給日(1952年製作の映画)

4.3

ザ・最高。こういう映画が毎日観たくて名画座に通っております。

人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

2.5

室田日出男が死体とLOVEするような映画がメジャーの日活で撮られていたことに驚いたけど、観客の半数近くが女性だったことにはもっと驚いた。というか、平日レイトで7割の入りにまず驚いた。そんなにシネフィル>>続きを読む

ど根性物語 銭(ぜに)の踊り(1964年製作の映画)

2.4

光と影のコントラストが素晴らしい洗車シーンのオープニングが最高。バックのジャズと相まって『ロンググッドバイ』をちらっと思い出した。

粗暴だけど純真なタクシードライバーという、いかにもな愛されキャラは
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バーバリアンズ セルビアの若きまなざし(2014年製作の映画)

2.2

これほどヤサグレてはいなくとも、世界中の若者が通過するであろう鬱積した青春が描かれていたけど、歳をとったせいかまったく共感というか思うところがなくなってしまい終盤では寝てしまった…。若い人向けの映画だ>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

2.2

傑作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』以降、B級SF映画のトレンドとなったタイムループ物。アイデア1発で、セットも移動も少なくてすむから経済的なんだろう。
『ランダム 存在の確率』『プリデスティネー
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(秘)女郎責め地獄(1973年製作の映画)

4.2

魂が抜けきってフワフワな死神のおせん・中川梨絵が最高。数日前に観た別作品とは別人。抜け殻の可愛らしさもあった。男に媚びるわけでもないし、情があるんだかないんだか分からないけどヒモ・高橋明を捨てられない>>続きを読む

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

1.5

インターネットがある時代にこの誤認識。おそらくモンド感を出すためにわざとしたのだろうけど、それならそれで意図不明というか、ズバリつまらなかった。私がフシギを楽しめるほど若くないせいか。

面白い面白く
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ビッグ・マグナム黒岩先生(1985年製作の映画)

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こういう映画が好きな人が映画秘宝を読むんだろうな、と思いました。

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

ポルノ映画だと誰も思わないであろうシネフィル好みのアートフィルム。ボカシ(が必要な箇所)もなかった。

そういう感受性が低い私にはよく分からない作品だったけど、日本映画史に残ると言われたら、そうかも知
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クリミナル・ミッション(2015年製作の映画)

2.7

奇想天外なのはいいけど脚本が凝りすぎて演出が追いついてなく、私も映画に追いつけなくて伏線回収〜結末がイマイチ楽しめなかった。

冒頭「自分がいつ死ぬかが予想出来ないのは、そもそも自分が死ぬこと自体を想
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ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

2.9

グレン・フォードが、その答えが要を得ないバーテンに対して「ベラベラよく喋るのに何の中味もないな。ラジオのコマーシャルでもやったらどうだ?」
…本作だけでなく、この時代の犯罪映画の台詞はいちいち格好良く
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