矢吹健を称える会さんの映画レビュー・感想・評価

矢吹健を称える会

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ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)

1.1

 まあ何も期待していなかったのだが、新キャラ(らしい)2人を全く描けていないのでドラマもへったくれもない。というか、効果音と音楽とスローモーションに頼って「感動シーンっぽい場面」をやってるだけ。虚無に>>続きを読む

ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

3.0

 「タミル語版」と続けて見た。ほぼ完コピ。サイフ・アリー・カーンと奥さんとのなれそめという超どうでもいいエピソードから、最後の演出まで……で、見終わってから監督の名前見て「(オリジナルと)同じ人なのか>>続きを読む

ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

2.5

 本作における「善」「悪」の定義、いささか戯画的にすぎる気もするのだが、それより、それを説明する際の台詞・演出の面白くなさが個人的には辛かった。あとラスト、主人公ふたりでだいたい殺しているのはもう善悪>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.7

 『インサイド・ヘッド』とか見て勝手にピクサー・ステューディオを見限り気味だった私ですが、自らの不明を恥じました。日本で劇場公開されないだけで、良作をガンガン作ってたんだなと。
 魚人間⇔人間のトラン
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

 人類史上未曽有のスペクタクルを成立させた人物「オッペンハイマー」を、CGに頼らないスペクタクルに固執するクリストファー・ノーランが描く……という必然性はよくわかったし、トリニティ実験の爆炎を無音でと>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.0

 冒頭の白黒パート、ザック・エフロンとリリー・ジェームズがダイナーで抱擁するまでの流れなど、節度の効いた良い映画だなあと思いながら見ていたのだが、だんだん困惑の度合いが大きく……このお話で、何を伝えた>>続きを読む

ハート・オブ・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

-

 アメリカ映画の出来損ない。面白くなる気配がまったくないので途中で離脱した。
 そもそもタイトルのフォントがダサい。

さらばわが愛、北朝鮮(2017年製作の映画)

2.9

 いちおうの目的らしい幻のフィルム探しが途中でうやむやになるあたり構成としては拙いのだろうが、出てくる関係者たちがさすがに肝の据わった人物ばかりで見応えがある。特にハン・ジンという作家の奥さんの、亡き>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

2.6

 原作未読で観賞。見終わってみて、全篇がいわゆる「フリ」であることに驚いた。謎が山ほど残されており、それらは後篇で解き明かされるのだろうが、後篇公開までの2か月間、私のなかに芽吹いた興味を生き永らえさ>>続きを読む

遠いところ(2022年製作の映画)

3.9

 映画研究塾塾長が「世界レベル」と評していて「またまた~」と思いながら見たらちゃんと傑作だった。ビガッ!!!!

 子どもが遊んでいるさまをとらえたカメラが、ゆっくり後退して窓をまたぐと、室内でまどろ
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猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

3.8

 キレそう、可愛すぎて。黒目の大きさで感情を表現する手法が素晴らしい。
 しかも犬派・猫派に同時にアピールするこの周到さ。ちなみに犬のほうはピットブル。この映画だとやさしそうで可愛いけど、平常運転で年
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

1.7

 雰囲気映画のニュー・スタンダードというべき作品で、死ぬほど眠い。「ウユニ湖きれいだなー」とかで楽しんでいられたのは最初の数分で、あとは愛がどうの永遠がどうのと、上滑りする台詞の応酬にうんざりしてくる>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.8

 めっちゃ好き。主人公4人組のキメポーズがいちいち可愛くて最高。表情の豊かさもたまらない。何より、アビーのキャラが面白すぎる。

 2002年のトロントが舞台、とあるが、監督のドミー・シーが1989年
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.0

 ジョン・シナが職業倫理をあらわにする中盤部が良い。こういう不器用な役が本当に合っている。ザック・エフロンも、いつのまにか冴えないオッサン役が板についており感心した。

社長行状記(1966年製作の映画)

2.4

 森繁久彌・小林桂樹・三木のり平がBeatlesをパロ(ったつもりになっ)ていて感心。ついにそういう時代が到来したかと。
 新珠三千代の自室がすさまじいデザインで良かった。AIに「派手好きな娼婦の住ん
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マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年製作の映画)

2.5

 カンガナ・ラナウトが美しい。前半はほぼ着せ替えショーみたいなものである。
 しかし後半でいよいよ戦争がはじまると、いつのまにか追放された城に戻っていたりして、なにか見逃したかしらという気持ちになる。
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

-

 動かない!

 「でもさすがにどこかで動くだろ」という期待もしっかり裏切られた。私はゴダール全然見てないんですが、最後までこれというのは、さすがゴダール……という感じだ。
 唯一ハッとさせられる瞬間
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ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

1.7

 今年のワースト候補。すべてが古い。画調の安定しなさが辛い。

 童貞捨てるシーンが酷い。

カントナックの財宝(1950年製作の映画)

2.5

 『とらんぷ譚』で気づいていたはずなのだが、今回あらためて思った。サッシャ・ギトリの「間接話法」、苦手すぎる。もちろんそれが個性なのだから、本当に相性の問題なのだが。
 しかしラストで馬鹿みたいなコス
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

3.7

 話のネタになるかなという程度の期待から観賞したのだが、なんか、少年ジャンプの連載作品を一本まるまる読み終わったような満足感がある。愚直に王道をやっている。前半のボンクラが一皮も二皮も剥けて挑む最後の>>続きを読む

マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)

3.2

 ヴィジャイが少年院に行くまでに(体感で)一時間くらいかかる。見終わってみて、最初の一時間あんまり意味ないのでは、とか思ってしまった。
 しかし、あまりに多すぎる目覚まし軍団に爆笑。ご近所迷惑すぎる。
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我、邪で邪を制す(2023年製作の映画)

2.7

 減速がエグい。初速だけなら今年トップクラスまである。ドローン撮影の見事なこと。
 突飛な展開には驚かされるが、キャラクターに魅力がないのが痛い。ジングル・ワンは可愛い。

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

 ワーキング・タイトルが「The Interpreter」だったそうだが、実際この映画、通訳者ダール・サリムのキャラクターがかなり良い。「通訳」描写を通して、彼のクレバーさ、または肝の据わりっぷりを、>>続きを読む

続社長忍法帖(1965年製作の映画)

2.6

 オリンピック開催直後の東京を観光映画的に紹介するシーンがあって、興味深く見た。赤羽台団地がデカすぎて驚愕。いまは部分的にしか残存していないらしい。

 浪花千栄子が出てくるとそれだけで嬉しくなる(フ
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社長忍法帖(1965年製作の映画)

2.4

 池内淳子や新珠三千代をこんなしょうもない役で使えたんだから、昭和の映画界は実に贅沢だった。

 小林桂樹と司葉子が巻頭から夫婦なので(シリーズを順繰りに見てきたものとしては)驚いたが、さらにその後、
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社長紳士録(1964年製作の映画)

2.4

 下半身要素がより強くなり、朝勃ちカウント、家政婦セクハラ、夫婦同衾描写など、脂の乗った描写が立て続けに。
 いつもの面子でわちゃわちゃしてるだけで、もはや事件はほぼ何も起きないが……。

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.0

 密造酒を燃料にする描写で嬉しくなってしまった。『周遊する蒸気船』だ。密造者の名前がソロモンなのも、『周遊する蒸気船』の旧約聖書ネタを参照しているのか。
 また、これすごい邦題(『元カレとセスナに乗っ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.1

 半ば呆れ、半ば感心しながら見ていたのだが、原油が漏れるシーン前後で感心の度合いが若干上がった。やっぱりおバカ系アクション映画には、これくらいやってもらいたいものだ……と。
 それにしてもCGがチープ
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ミアの事件簿: 疑惑のアーティスト(2024年製作の映画)

1.5

 Forbesの「2022年に世界で最も稼いだエンターテイナー10人(The World’s 10 Highest-Paid Entertainers of 2022)」という記事で、映画界では2人だ>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 泣かされておいて、こんなこと言うのもあれなんですけど、変にややこしい話である。ほぼ回想シーンがメインなうえ、後半は「偽りの回想」がいくつも出てくる。
 あと、登場人物の行動も、例えば、キム・ダミがチ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.0

 相変わらず漫画みたいな音で人を殴るマ・ドンソクさんだが、よくよく考えると、激しく時間が経過していてビビる。第一作からすでに劇中時間で11年ほど経っている。何歳なんだ。次作も3年後?らしいし。第八作ま>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.2

 ヴィスタのスクリーンを、メインキャストの堂々たる体躯が占有する。Anthony Hamiltonの名曲"Sista Big Bones"を思い出した。アフリカン・アメリカンの映画はそれなりに見てきた>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.0

 まあ正直、序盤のわざとらしいセリフだの、アクションシーン(特にラスト)のしっちゃかめっちゃかな編集だの、出来が良いとはやはり思えない作品ではあるのだが、しかし『マーベルズ』だの『ソー』だの『モービウ>>続きを読む

悪女(2023年製作の映画)

2.1

 まあなんというか、映画でも何でもそうだけど、登場人物を「こいつらアホなんちゃうか」と思いはじめたらもうダメだよね。

 ストーリーテリングの拙劣さ、画の面白くなさ、音楽のどうでもよさなど、幻滅しなが
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社長外遊記(1963年製作の映画)

2.5

 今回の社長は子沢山。「先代社長」が出てくるのも久方ぶり。

 前半のフランキー堺大暴れがまたもケッサク。後半はハワイが舞台となり、森繁の歌声が泣かせる。しかしこれも全編実に渡ってヌルいねー。
 照明
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続社長漫遊記(1963年製作の映画)

1.9

 前篇に較べて見どころがなく、ただただ、だらだらと流れていく。雪村いづみの扱いも良くないと思う。

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