大変興味深い映画だった。
花子さんは自閉症。お母さんはその事実を積極的に受け止めていて、次女の花子を「面白い人」と形容する。花子は毎晩、食事を畳の上にじかに並べて、何か気に入る構図にしているらしい。父>>続きを読む
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うーん、実話をベースにしているというのは、強い拠り所ではあるものの、もう韓国の警察の腐敗モノはいいよ、という気分。良い刑事、悪い刑事がこれ見よがしに決まっていて、意外性のないオチもありきたりすぎる。犯>>続きを読む
股関節がなく大腿骨が短い、ということは股関節の辺りからすぐ膝になっているような状態だ。この監督兼主人公のエラは両足がそうなっていて、極めて珍しい症例だそう。大体は片足だけが短いという発症の仕方をするそ>>続きを読む
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面白かった!海底に沈めて隠した金塊やダイヤモンドを、チンピラや海女が強奪を企み、それを阻止しようとする税関との闘いを描いた作品。あまり細かいストーリーはネタバレでもったいないので、詳細はこのくらいで。>>続きを読む
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またヘンなフランス映画かなーと思って観始めたら、どんどん深刻さを増していって、一種のゾンビ映画のような雰囲気になっていく。そこには常にイライラしている現代人の怒りの萌芽が仮託されていて、それが集団にな>>続きを読む
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「誰?何の映画?」って感じだけど、ジェームズ・ワンとブラムハウスだから試写を拝見。
わたしは意外に悪くないというか、期待値が低かったので普通に面白く観られた。プールが呪われてるわけだが、色々表現の仕>>続きを読む
時制軸を細かく前後させているけれど、わかりやすいのでそこで戸惑うことは少ないはず。娼婦のアイダ、またの名をマグダレーナは客の男を殺したとして逮捕され、収監されている。
少し太めの親しい娼婦と、金髪の常>>続きを読む
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最初の2話の女子高生を主人公にした話は、チンケだなーと感じて、まあこんなものかと思ったけれど、あとはなかなかエスプリの効いた話や、現代的な心の歪みがあって面白かった。『リハビリ』という話が、セットが味>>続きを読む
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シド・バレットの人生を辿るドキュメンタリー。ピンク・フロイドのメンバー他、実妹や元恋人たち、友人らが登場して語っていく。
インタビュアーが「ヒプノシス」のストーム・トーガソン(ピンク・フロイドのジャケ>>続きを読む
ヘンな映画。ミッドセンチュリーと60年代のサイケが混じったような室内デザイン。女性恐怖からインポ的になっている男性が、女性を監禁して怒りをぶつけているような設定。思ったよりヌードが多かった。
男性と女>>続きを読む
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つらい。イ・ソンギュンの遺作のひとつ。
ソンギュンが演じる主人公ヒョンスは、売れない俳優の役。妻スジンは臨月。夫が睡眠中に異常な行動を取るようになっていき、薬で治療をするが一向に治る気配がない。スジ>>続きを読む
キリアン出てるって知ってたら、もっと早く観たのに。
音を立てずに生きるなんて無理無理、と思って興味のなかった続編。父親役は監督に専念して、代わりにキリアンが、生存者のメッセージを放送している島へ行くと>>続きを読む
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中編にしかならなさそうな原作から、いかに映画的な時間で隙間を埋めるかという技術。ヤン・イクチュンの韓国語による独り言が、あの場にいたら本当に不気味だろう。そんなに意外性はない話だが、映画製作の勉強をし>>続きを読む
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カナダからオーストラリアへ旅行に来たハンナとリヴ。しかしリヴのカードが使えず、現金も持ってなかったことから、ワーキングホリデーで急遽バーで働くことになる。そこは品が悪く、不安を抱くハンナに「不機嫌なメ>>続きを読む
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俳優は素晴らしい。でも話の収拾がついていないし描き込みが浅い。男性の軽はずみな浮気を全編に漂わせながら、それに向き合ってない内容。シャーリー・ジャクスンの子どもたちが出てこないのも謎。
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『レ・ミゼラブル』に続くフランス団地映画。すなわち老朽化した建物に暮らす移民や貧しい人々を描いた作品。ラジ・リ監督だけでなく『ガガーリン』なども同じくフランス団地映画。
前作は青年たちの凶暴性が印象的>>続きを読む
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『座頭市地獄旅』の成田三樹夫を思い出す。将棋のことになると、頭に血が上り負けると相手を切ってしまう浪人。今回は囲碁で斎藤工が悪役。
草彅君は品行方正で潔癖であることを望む主人公。だがそういった人物が、>>続きを読む
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アメリカ同時多発テロの直後。主人公一家は、ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民。そのクルナス一家の長男ムラートが、婚約者の宗教をよく知るために、パキスタンへ旅に出る。しかし“タリバン”と間違われ、キュ>>続きを読む
U-NEXTで五つ星つけてるヤツ、許せん!金返せ!
超つまらなかった。意識不明の息子と悪魔教って凡庸すぎる!
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ワーナー試写室にて拝見。吉田監督の刺激を抑えた作品。消えた子ども自体よりも、周囲の無関心や、ニュースは視聴率や話題性に左右されるというお話。ネットでは誹謗中傷や親の責任を責める書き込みがされるが、相手>>続きを読む
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ジョナサン・グレイザーなのか。設定に答えありきの映画なので、あとは普通の家族が通常の日常を過ごしているだけになってしまう。時々、川遊びをしていて、死者の灰が混じっているのに気づいて慌てるなどあるけれど>>続きを読む
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発禁!とすごく煽っているので、観終わるとどうして発禁だったんだろう、と思ってしまう。誰側視点の発禁?
人妻を利用して生き延びていく男の話なので、今の時流的に当惑してしまう内容ではある。非常にマッチョな>>続きを読む
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主人公の杉作さんのセリフが聞き取りづらい。そもそもどういう部署のどういう担当で、今回特別にどこまで権限を与えられているのかが判然としない。
おみくじは、誰かがメッセージを託したとかじゃなく、杉作さんが>>続きを読む
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これまでのアグニエシュカ・ホランド作品に比べて余裕がなくて、大勢の登場人物をさばいているだけの映画になっているような。映像に凝る監督なのに、ナイトシーンが多く、それが大変暗い。光の当たる片鱗しか見えな>>続きを読む
燃え上がり徐々に燃え尽きていく木。何も起こらないカジノの淡々とした作業の心地良さ。改めて、女性が日常で投げかけられる平凡な質問。
わたしが観たのが失敗。相性が合わない予感がしていたので、避ければ良かった。そういう映画もある。
自然の形や、自然の力は恐ろしい。あの窓ガラスを揺らす風。人が不意にいなくなることについて、『遠野物語』を思い出すなど。
面白いしわかりやすい。フィルムを通した、男性視線による無意識の女性搾取。引用される映画の趣味も良い。
男性が撮ってきた映画を我々は観てきている。だから女性が女性という客体を見つめることに、慣れているか>>続きを読む
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フランスの団地映画の1本。移民や有色人種が多く、縄張り争いが絶えない。
そんな中で、ある日団地の外が真っ暗になる現象が起こる。窓の外へ物を投げても地面に落ちる音はせず、暗闇に倒れこんだ者は、暗闇部分で>>続きを読む
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子どもが嫌いなので、子ども視線の愛憎も幼稚で苦手。こんな風に言ったら身も蓋もないけど、ほんとにそういう話なので、性格の悪い子だなあと思って観てしまった。
下品だし、やらかす意地悪も度が過ぎているし、ち>>続きを読む
最近では『大いなる自由』で描かれていた、ドイツの同性愛を禁ずる法律と、ナチスがそれに基づいて同性愛者も収容所に送っていた事実を、数少ない生存者が語るドキュメンタリー。
『ベント 堕ちた饗宴』という有名>>続きを読む
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ラストで時間軸が回転し、映画の魔法を見せたところで泣けてしまった。
成績の良い高校生ユリが、見知らぬ男女と練炭自殺をした。熱心な教育ママのヘヨンは、ユリが自殺をするなど信じられないことだった。死の直>>続きを読む
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こういうストーリーの映画は全然観たことがない。A級の珍作というか、非常に捻りが効いていて面白いけれど、展開が風変わり。珍奇といってもいいレベル。現在と数年前を往来するうえに、途中まで説明のないキャラが>>続きを読む
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原作の山田太一を未読という不勉強ぶり。ロンドンのタワーマンションに住むアダムは脚本ライターをしている。そのマンションには住人が二人しかおらず、ハリーが酒を持って親交を深めようとやってくる。彼はマリファ>>続きを読む