マニさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.3

子供にとっては全世界に等しい閉鎖空間であの仕打ちは息が詰まってしまった。セリーヌ・シアマに期待しすぎた感も否めない。ジャンヌちゃんまつ毛長すぎです。

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「記憶を失った男が記憶を取り戻す話」ではなく「記憶を失いたい男が過去を受け入れる話」という大きなミスリードに気づけるかで作品の受け止め方が変わってしまいそう。

・序盤、壁に頭を打ち続ける → 記憶を
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

60年代ロンドン。鏡像と浸食。極彩色なネオンに照らされながら見る夢と夢。こんなの好きに決まっている。予想は裏切られミスリードにもまんまとハマり、ありがとうエドガー・ライトという気持ちです。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

青春映画の傑作。キラキラ青春とギラギラ時代劇の二世代融合で新しくも古めかしい。全体的に説明過多だしSF設定は雑だし……不満やツッコミもあるけれど、青春暴走特急に乗ってそんなものは意に介せず突き進んでい>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.1

良くも悪くもファン向け作品。
現代版にアップデートされつつも「いつもと変わんねぇな」という台詞通りにいつもと変わらぬシティーハンターを堪能できます。
映画としては物足りないものの、キャッツアイとのクロ
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マーガレット・クアリーが美しすぎるしずっと映っているので画面幸福度が高い。結果オーライなだけで直情的な主人公はあまり好きになれなかったけれど、職場がホワイトということもあってずっと安心して観ていられま>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

ことごとく愉快だった~! 普段なら炎や刺すという行為をメタファーと捉えて人物の心情を汲み取ろうとしちゃうけど、そんな映画の見方に中指を立てて鑑賞できたと思う。飴玉のように舌の上でころころ転がされて、私>>続きを読む

シノノメ色の週末(2021年製作の映画)

3.0

ありがちなテーマと設定、とってつけたような展開。振り返ってみても薄っぺらい内容だなーという感想だけれど、不思議と退屈せず観られました。女子高出身ではない私ですら焦がされてしまう郷愁。80分という潔い尺>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

伊坂幸太郎らしい相関とリフレインを堪能できて満足。今泉監督っぽさは薄味に感じたけれど、枝を踏んで折る演出とかこのタイトルでモーツァルトを流さないのとか良かったです。

藤原季節が枝を落として劇的な出会
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バブル(2022年製作の映画)

2.5

エアギア、ナルト、弱ペダ、エヴァ、スパイダーマンなど数多の作品を彷彿とさせる既視感強め影薄めのキャラクター達が織りなすパルクール。アニメーションは頑張ったんでしょうけど勝敗は予測できてるから高揚感なく>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.4

カミーユ、正直者という一点のみで紳士的な雰囲気出してるの最高だな大嫌いです。そんな正直者が叫ぶジュテームは信用できますね、刹那的本心であろうと。

エミリーがカミーユに惹かれる理由もわからなかったし、
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

好き/嫌いな部分がハッキリ分かれている作品。街や人々の愛おしさに胸打たれるけれど恋物語としてはノレなかった。

主人公がループ理解状態でスタートするのが良い。ループに至ってからの混乱や苦悩を潔くカット
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祭りの後は祭りの前(2020年製作の映画)

3.8

映画ではなくアイドルグループのプロモーションとしての評価も混ざってしまうけれど意外と良かった……。「祭nine.」初めまして状態での鑑賞だったので序盤は画質の低さやC級感がツラく停止ボタンに手が伸びそ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

王子であろうとティモシー歩きは健在で役に合っていないのだけれどお顔の美しさですべて捻じ伏せるの最高です。ハルコンネンが見上げ入道みたいで楽しかった。桜満開の春ど真ん中に観たので「ハルコンネン」いわれて>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

原作の絶望色が薄くなってしまっているのが寂しい。設定とキャラの心情(特にリタ)の不可解さがノイズとなってしまうけれどトム・クルーズ船に乗った代償の船酔いだと思えば堪えられました。

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.0

感動も達成感もなく虚無でした。最終決戦でも変わらず悠長で饒舌で盛り上がらない。ブタ(?)がかわいいだけが救いです。

ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

3.0

饒舌なドラゴンがダサすぎる。圧倒的存在ならば寡黙であれ。シェンロンを見習ってほしい。反面エルフは俺様の美技に酔いな状態で登場のたびに氷帝コールが聴こえる。ドラゴンは黄金聖闘士だったし、製作陣はきっと少>>続きを読む

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

3.0

説明の洪水に溺れた。1作目だからなのかしら。吹き替え視聴なので用語が頭に入ってこない。でも字幕だとそれはそれで疲弊しそう。物語を把握するよりファンタジー温泉に浸かる心持ちで良し。冒険というより旅行の映>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.0

ドラクエとジブリと妖怪大戦争と金田一をミックスさせて出来上がった知らないカマクラ。「鎌倉」という印籠で全て捻じ伏せてるのは面白かったけれど鎌倉である必要性は皆無でしたね。もっと鎌倉を感じたかったです。>>続きを読む

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)

3.5

「世界の果て」という他人事な邦題に辟易してしまう。むしろ世界の中心のはずなのにね。

私たちからしたら困難なことを日課としているのは確かだろうけれど、対岸の環境を「大変」と決めつけたうえで押し付けてく
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.8

初アピチャッポン。聴かせる映画だったのでodessaで観てよかった。
2つの仮説を立てながら観ていたのですがそういう次元の映画ではなかった。この映画において仮説を立てるなど愚行でしかない。知らなかった
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「こんなアクションが撮りたいなー」という無垢な少年の妄想を具現化したような作品なので細かいツッコミが無粋なのはわかっているけれど「子供のことを考えて行動できる大人が一人もいない世界」を私は容認できなか>>続きを読む

いとみち(2020年製作の映画)

4.0

駒井蓮さん初見だったけれど「相馬いと」そのものだった。演技や憑依とはまた違う「そのもの」という感じ。スゴさを感じさせないスゴさみたいなのがスゴい。私は何を言っているんだ? とにかくキャスティングが完璧>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

2.8

家族愛を描いてるようでまったく描いておらず、善人ぶっているが悦に浸っているだけの主人公も素直に応援できず、佐藤健の動機も薄っぺらくて人間ドラマとしてはボロボロでした。間延びしたアクションも退屈だし、唐>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.7

白つるべ黒つるべのコントラストだけでずっと楽しい。ハンバーガー屋も屋形船もジャズ演奏もマンションも間取りも下の住人との関係性もぜんぶ良かった。最後のアレだけは頂けなかったけれど。

Daughters(2020年製作の映画)

3.3

「は……?コウスケお前」と思いながら観ていたので最後の車のナンバーが「は・・・5」で笑ってしまった。シンクロナイズドナンバープレート。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

2.2

登場人物全員嫌い。発言と行動が伴っていないので何も響かない。主題歌が宮本さんなところだけちょっと面白かった。

怪獣の日(2014年製作の映画)

3.1

「踊らないか?」が不意打ちで好き。
主人公の人、ふんわり見たことある顔だと思ったら『カランコエの花』の先生でしたか。

横道世之介(2013年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

元カノと中央の手すりを挟んで階段を降りるシーンが、もう恋人ではない二人の関係を表していて好きだった。池松壮亮との掛け合いも、吉高由里子のハンバーガーのくだりも、綾野剛との公園の会話やスイカも、表に出て>>続きを読む

劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning(2012年製作の映画)

3.3

ほぼ総集編なので映画としての評価が難しいけれど、アニメの内容をかなり忘れていたので楽しめました。

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

3.6

仕掛けも新鮮味もないストーリーや展開であろうと、貫かれた世界観と確かな技術で構築された作品であればこんなにも面白くなるのかと脱帽しました。