maoさんの映画レビュー・感想・評価

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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.2

全く詳しいわけではないですが、私はエドワード・ホッパーという画家の絵が好きで、なぜかそれを思い出しました。
空虚でドライで静まり返ってて、でも朝日に照らされてるように明るくて希望を感じるような気持ちに
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もう見たいとは思わないが忘れられない作品。

中世の空気というんでしょうか、人間の生命力と野蛮さの混沌とした濃厚な空気感がいっぱいです。
(わたしはもうお腹いっぱいです)

ジャン・ド・カルージュ、ル
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

旅行に出かけた母親が失踪し、SNSやネットを駆使して見つけ出そうと奮闘する女の子の話。
失踪には多くの謎がありいくつも仮説が立つのだが、真相はやや驚きのものだった。

今はネットでなんでも管理・多種サ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.9

あらすじからジョン・ウィックのピッグバージョンかと見当して見始めたところ、自然豊かな森で可愛らしいブタと穏やかに暮らしているニコラス・ケイジや、余白のあるデザインで章立てされたシーンを見て、多分間違っ>>続きを読む

博士と狂人(2018年製作の映画)

4.0

人同士が思い合うことの貴重さと、ひとりひとりが社会を支えている一端ということを改めて感じた作品。

ベースは辞書編纂に励むストーリーですが、主役二人のうち、学者のマレーよりも明らかに目立っているのが精
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.8

選挙をテーマにしたコメディなんだなあ、程度で見ていたんですが、いい意味で裏切られました。
アメリカの選挙における制度の問題を取り上げた社会的な映画だったんですね。
だら〜っと見てたのとアメリカの選挙制
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

育児に疲れたマーロにとって現実は沈没する船のような、ゴミ収集車のように容赦なく自分をさらっていく(そしてゴミになる)もので、最終的にはその中に新しい輝きを見つけた話だったんじゃないかなと思います。>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

スケボーで滑る映像が美しかった。
笑顔のカット映像が沢山あって、タイトルにあらわれる絶望感をそこまで感じないのは救いかもしれない。
笑顔を見ていると3人の心の素直さやスケボーと仲間を愛してる気持ちが伝
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マダム(2019年製作の映画)

3.4

女性差別が根強かった時代を実業家として生き抜いてきた祖母と、男として生きることに抑圧されてきた同性愛者の孫のやりとりを、ホームビデオ風の動画とエピソードで語られるドキュメンタリー。
半分以上は「男らし
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