かえでさんの映画レビュー・感想・評価

かえで

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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.2

賛否が分かれているのも納得ですが、個人的にはとても面白かったし大好きな作品。バラバラの時系列、つぎはぎの場面構成も好き。

偏見にまみれたクソ社長&クソ専務にムカつきまくって思わず何度か前の席を蹴り飛
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.0

大好きなエディ・レッドメイン主演というだけでもとっっっても楽しみにしていた本作。
ハリーポッターシリーズは小学生の頃大好きでどっぷりハマっていた時期もあったのだけど、後半ストーリーがダークになり、登場
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.9

早めの時間だったこともあってか周りには女子高生も多くて、鑑賞後「菅田将暉まじイケメン!かっこいい〜!」と、あちこちで黄色い声が上がっていたのだけど、個人的にはとてもそんな気持ちにはなれなかった。鑑賞後>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.4

数学ってとてもロマンチックな学問だ。『博士の愛した数式』を思い出しました。無神論者とヒンドゥー教徒という対比もおもしろい(今年は地味に宗教について考えさせられる作品が多いなあ)

直感で分かってしまう
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.5

もうとにかく酷い映画だろうと思って観に行ったら、意外に結構まじめでした。「既存の価値観に疑ってかかる」「タブーに切り込む」といった主題としては、神とは?宗教とは?を考えさせられる作品『PK』に酷似して>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.4

二階堂ふみ×キョンキョン×高良健吾の3ショットが観れただけで個人的には大満足です。始終不機嫌なふみちゃん、眉をひそめた表情もとってもかわいい。古い喫茶店のカウンターでコーヒーを飲むだけで抜群に絵になる>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

どうしようもないダメ男なのになんだか憎めない、そんな阿部寛が新鮮。少し前までは下町のやり手熱血社長だったのに…!笑

キャストが誰も彼も見事にハマってて素晴らしい。特に樹木希林の樹木希林力といったら!
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

立川シネマシティの極音上映にて鑑賞。満席のなか、エンドロールの最中に1人も席を立たず、終映後に客席から自然と拍手が沸き起こったのは生まれて初めての経験だった。わたし個人としてはもう、鑑賞後はしばらく放>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.8

10周年BD-BOX発売記念フィルム上映@テアトル新宿にて。何度も観ている作品ではあるけれど、劇場で鑑賞するのはこれが初めてだったし、久しぶりに観るからなのか自分が歳を取ったせいなのか、今までとは違っ>>続きを読む

TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

4.0

たまに昼休みにランチにも行くくらい、職場からすぐ近くにある築地。でもその実態についてはほとんど何も知らず、豊洲市場問題が騒がれるなか、丁度良い機会だと思って観に行きました。テンポの良いカット割りや独特>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.4

2人の男子高校生がひたすら喋るだけ。菅田将暉くんが大好きなので観に行ったものの正直映画としては期待していなかったのだけど、これがもうとても面白かった!瀬戸と内海の2人が最高に愛おしくて、もう2人がいる>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

4.0

ヒンズー教をはじめキリスト教や仏教など、さまざまな宗教が混在しているインドを舞台に、宇宙人の「pk」が純粋無垢な視点で宗教の矛盾点に切り込んでいくさまが痛快&見事。宗教って何なんだろうと今一度考えさせ>>続きを読む

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.4

ファンタビの公開が待ちきれず、エディ・レッドメイン見たさに鑑賞。
他人の求める自分像と本来の自分と…とても人間味のあるマリリン・モンローが見れました。華やかなトップスターであってもわたしたちと同じよう
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

ずっと公開日を待ちわびていて、我慢できずに公開初日のレイトショーで鑑賞。さまざまな愛で満ち満ちた作品で心がぽかぽかになりました。

余命2ヶ月と宣告を受けた"お母ちゃん"とその家族の物語。個人的には、
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.1

四肢麻痺のウィルと、半年限定で介護士として雇われたルーの物語。ラブストーリーとしては中盤まではわりとありきたりな展開ですが、良い意味で純愛!美談!というわけではないのが良かったです。口に出すのも憚られ>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.1

観た直後はなんだかぼーっとしてしまって、ひと晩経ってから色々と思い返していたらじわじわきて視界が滲んだ。良い意味でミニシアター系の邦画っぽい、淡々として静かな空気感がすごく好き。シンプルで何気ない言葉>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.4

就活×SNSという、他人と自分との比較活動が活発になる二要素を用いて人の中にある汚い・醜い部分を浮き彫りにするという発想自体はとても面白いなあと思ったけれど、作品を通して別段新鮮さは感じなかったかな…>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.3

福山雅治演じる静に全然魅力を感じることができなくて、個人的な「※ただしイケメンに限る」の限界を見た気がする…。いくら顔が福山雅治であっても、のらりくらりして何考えてるか分からないゲスいセクハラおじさん>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.7

「信じる」とは一体何なのか、深く深く考えさせられる作品でした。素晴らしかった。
八王子で起こった夫婦殺害事件から1年。犯人は整形をして未だ逃走中という状況のなか、東京・千葉・沖縄にそれぞれ身元不詳の男
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.3

もうただただ素晴らしいの一言。無駄のないシャープな演出でセリフも多くなく、静かな作品なのにとても心揺さぶられる。演出もキャスト陣の演技もすべてが完璧。心臓がバクバクするぐらい緊張するシーンもあったし、>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.9

心にじわじわと染み込んでくるような、邦画の良さが詰まった良作。一見静かな空気のなかに、登場人物たちの抑圧された色んな気持ちが渦巻いているような独特の雰囲気がすごく好きです。
とにかくキャスト陣が素晴ら
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.8

ハーレイクインがひたすら可愛い!!!それ以上でも以下でもなかったなあ。制作陣の「凶悪犯罪者たちが世界を背負って戦っちゃうなんて斬新やろ!おもろいやろー!!」っていう魂胆があまりに透け透けで…。正直こう>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.9

公開初日に観てから今日まで、いまだにこの作品を引きずってしまっています。
山田尚子監督作品ということでとても楽しみにしていた反面、「聴覚障害者がテーマのお涙頂戴系ラブストーリーなんでしょ(とはいえどう
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にがくてあまい(2016年製作の映画)

3.4

完全にキャスト目当てで観に行ったので正直映画自体には全然期待してなかったのだけど、意外にも(?)面白かったです。良い意味で深夜ドラマみたいな絶妙なゆるさ加減。『現代の働く女子に必要なのは栄養満点の美味>>続きを読む

はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

3.7

平均年齢83歳のシニアたちがヒップホップでラスベガスの世界大会を目指すドキュメンタリー。予告をみてからずっと気になってた作品。とっても元気をもらいました!ヒップホップを通じてシニアと若者が仲良くしてる>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.7

映画を観て、ここまで「楽しい!!!」と思った作品って久しぶり、いやむしろ初めてかも?!!もうとにかく楽しくて楽しくて最高!!ゴジラなんて子どもの時から興味を持ったことなんて一度もなく、今回も全く観る気>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

夏の終わりにこの映画に出会えてよかった。世間の評価が高いのも納得だし、アニメーション史に新たな風を吹き込む作品だとも思う。新海監督はポスト宮崎駿とか細田守とか言われているけれど、二者とはまた違った新し>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.9

『君の名は。』鑑賞前の新海誠作品おさらい第二弾。
久しぶりに観たけれどやっぱりとても好き。静かで寂しくて温かくてせつない。雨の日に観るべき作品。情景が素晴らしく綺麗で新宿御苑に行きたくなる。「今まで生
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.1

『君の名は。』鑑賞前の新海誠作品おさらい第一弾。

物理的に距離が離れることで疎遠になってしまうのはある意味仕方のないことだと割り切ることができるけど、傍にいるのに心の距離が一向に近づかないのって本当
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忘れないと誓ったぼくがいた(2015年製作の映画)

3.9

瑞々しくきらきらした青春とせつないストーリーで胸がいっぱいになりました。夏に観るべき作品!!設定が特殊なので人によって好き好みが分かれる作品ではあると思うけれど、多かれ少なかれ人の記憶は薄れたり消えた>>続きを読む

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

3.0

世界観や雰囲気づくりは本当に素晴らしくて、それだけでも一見の価値はあるかなと。ただ、豪華なキャスト陣の割には誰にも「このキャストである必然性」をあまり感じなかったのが正直なところ。絹子役の子だけは、特>>続きを読む

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.8

もうとにかくドリーが愛おしい!かけがえのない家族の絆の物語でもあり、ズートピアとはまた違った視点から差別や偏見へ切り込む作品でもあり。誰しもが必ず持っている苦手なことやできないことも大切な一つの個性で>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.0

目黒シネマにて前後編イッキミ。本当に映画としては素晴らしい作品でした。原作を知らない状態でこの映画に出会いたかった、本当に。ちはやふるという作品に触れたことのない方には全力で観ることをおすすめします。>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.0

目黒シネマにて前後編イッキミ。映画としては本当に本当に素晴らしい作品。もとがあの原作なんだからどうやっても面白くなるのは間違いないとは思っていたのだけど、予想以上に素敵な作品に仕上がっていて、もっと早>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.5

完璧な青春物語×最高の楽曲で、噂に違わず大傑作でした。良い意味で後先考えずに、やりたいことに向かってただただ純粋に真っすぐ突き進んでいく姿が本当に眩しい。カッコ悪いところももダサいところも全部ひっくる>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

雰囲気がどことなく「キャロル」に似ていて、冒頭の船のシーンで同室になったお姉さんとの恋が始まってしまうのではないかとドキドキしてしまいました。もちろん全然違ったのだけど、あのお姉さんとっても好き。「ア>>続きを読む

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