mappoさんの映画レビュー・感想・評価

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ディス・マジック・モーメント(2023年製作の映画)

4.0

チネラヴィータ閉館日の思い出に相応しいと思い鑑賞。沖縄から北海道まで、全国のミニシアターを巡り関係者へインタビューするという内容。ミニシアター経営の厳しさを知ると同時に、様々な支配人のバックグラウンド>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

-

委員長の同時視聴で観賞。エンタメとは聞いていたけど、予想を遥かに超えるエンタメ度だった。みんなで観る映画として良すぎる。

Here(2023年製作の映画)

3.0

寝起きの頭で観に行った所為なのか、全く響かなかった。彼らの人や自然との関わり方が素敵だなぁとは思ったが、悪く言えばそれだけというか…1カットが長すぎてヒーリング系の動画を観てるような……この映画を観る>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

夫が落下するに至る迄に起こった出来事や心理を細部まで解剖していくという話。殺人ミステリーかと思っていたが違った。
結局人は主観でしか物事を見ることができない、ということをまざまざと見せられた。
私がこ
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そばかす(2022年製作の映画)

-

言葉には出しづらいモヤモヤした感情をスッと軽くしてくれる映画だった。
ラストの北村匠海の言葉を聞いてわたしもスキップで並走した。
でもそれはそれとして、わたしも一緒に映画館行って各自好きな作品見て喫茶
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

ブラックユーモアが過ぎて日本人にはギリ笑えないカートゥーンアニメの実写版みたいな映画だった。評判を聞いてタイトル通り観ることをおそれていたのだけど、 トンデモ展開の連続を見続けると逆に軽く見れることが>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.0

杉咲花のその人物の生活感を感じるような、自然体の演技は本当に素晴らしいと感じる。ただ昨年末の「市子」の衝撃を忘れられず、比べて終盤に向けてお綺麗に収める展開や飛躍しすぎる脚本が気になった。原作の好きだ>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

序盤はあらすじ的な部分が詰め込まれているのもあり上手く入り込めてなかったが、研磨の「面白いままでいてね」の台詞の漫画を超える不気味さに、鳥肌が立ち一気に引き込まれた。
ツッキーと黒尾メインの場面、アド
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国史実に残るソヒョン世子の謎の死を基にしたサスペンス・スリラー。冒頭に読まれる「朝鮮に戻った王の子は〔……〕さながら薬物中毒死のようであった」というのが朝鮮王朝実録にある記述らしく、それに盲目の目撃>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

自分らしく生きることは、自分の感じたことに目を向けることは勿論、他人を安易にラベリングせず、ありのままを受け入れる社会であることが必要なんだと強く訴えるような作品だった。
娘が母に対して安易に冷たい態
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

ロサンゼルス編でコーキーのかわいさ(そしてかっこよさ)にグッと引き込まれ、ローマ編ではジーノの永遠に続く下ネタに、こちらまで白目を剥きそうになった。
鑑賞後、進撃でオニャンコポンがサシャに肌の色につい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

とてつもなく豪華なルーティン動画を観たという感じ。この内容で最後まで観客を惹きつけてみせる役所広司のかっこよさ、チャーミングさはすごいなと思った。
平山の生活は羨ましくなるほどに完璧だが、このズレた世
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

シチュエーション的にどうしても遺産相続バトルや殺人ミステリを期待してしまうので、勝手に肩透かしを食らった気分にはなった。(舞台は金田一で展開はコナン映画、みたいな…)
しかし、戦時戦後の日本や田舎のお
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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近年の邦画ループもので「リバー、流れないでよ」がとても面白かったので鑑賞。こちらの方がより正統派ループもの(?)という印象を受けた。
何をして何をせざるべきか、もっと上手くやるには、自分にとって価値の
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メモ

かなえが実はドジョウが苦手なことを堀に打ち明け、それを聞いた堀が泣き出すシーンが印象に残った。堀はかなえの優しい嘘を聞いて、そんな彼女の前で秘密を抱えたままでいるのが辛くなったのかなと思った。
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

ドラッグ依存患者の描く絵で映画を作ったら…みたいな映像体験だった。
コロニアディグニダのプロパガンダ用の映像という設定だが、全くポジティブな宣伝になってない…笑

人間はいかに育った環境の価値基準に縛
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.0

正直なところ過去3作で一番微妙な出来だった。実写キングダムはるろ剣同様、リアルに考えるとどうしても違和感の出てくる展開をスタイリッシュなアクションとビジュアルでカバーするのが上手い作品だと思っていたが>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

個人的にヨーロッパ企画の好きなところは、小劇場でやる舞台みたいな、現実社会では見られない人間の熱さと非現実になりきらないリアル感(ハリボテ感?)があるところだと思っている。今回もぶっ飛んだ展開の中、妙>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督は創作活動に捧げた人生をどう生きたか。

まずはこのような事前広告なしでの公開を決めた鈴木敏夫Pの男気にあっぱれ!

過去作品を連想させる台詞やアニメーション表現が出てくるたび、集大成として
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

サイコ〜にクールな映像を過剰摂取した結果「面白かった!!!」以外の感想が出てこなくなる現象。
個人的にはマルチバースやカノンイベントの設定より、各親子の不器用な会話や関係性の変化にグッときていたので丁
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

「自分が気づかない内に誰かにとっての怪物になってるかも」という構造を明確に表現するあまり、大人達の言動に違和感を覚える。本当に令和の人間か?と思うシーンが多い。ただ、田中裕子の怪物演技といいそこが面白>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

「親の心子知らず」の通り、自分が親になって初めてあの時の親の気持ちが見えてくるという映画。観客はソフィ視点で純粋でキラキラとした思い出を追体験するのと同時に、当時の彼女には分からないカラムの生に対する>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

2.0

ギャグとしては笑える所が少なく、サスペンスとしては展開が安易。人物的に同情も感情移入も出来ないので彼らをどういうモチベーションで見続ければ良いのが分からない。
まさにトカゲがひょこひょこ足踏みするのを
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