意義のある戦争なんてない。
戦死した者も、その遺族も、生き残った者も、とてつもなく大きな傷を負っている。
ベトナム戦争で、ピッツェンバーガーという空軍の衛生兵に助けられた帰還兵たちが、兵士の最高の>>続きを読む
なかなかお目にかかれないブラジル映画。
勝手に大味の映画を想像してしまったけど、とっても繊細でじわじわくる映画でした。
主人公はおじいさん。そこに現れる若い女性。ユニセックスな感じのサバサバした娘だ>>続きを読む
「死の選択」
安楽死を選択した女性と家族の物語を、豪華キャストで送る。
安楽死には反対ではない。
重いテーマをあえて軽快に描いているのだろうけど、何故かとても綺麗事のようで、違和感を感じてしまった>>続きを読む
「善き人のためのソナタ」この曲を真剣に聴くと悪人になれない。
監視国家だった旧東ドイツ、日本ではバブル期前夜の華やいだ時代。
監視国家の中核を担ったシュタージ(国家保安省)
泣く子も黙る組織だ。>>続きを読む
ラテンが熱い!
ドミニカ・ハイチ・メキシコ・キューバの血が唸る。
ラテンの人達だけを描いた映画。
NYの片隅の移民の街「ワシントン・ハイツ」
ここに暮らす若者たちの、夢を追い求める姿を描くミュージ>>続きを読む
ブルース・ダーン演じる70才のクロードは、妻を亡くした一人暮らしの元演劇評論家。
ある日、かつての恋人で舞台俳優のリリィが、アルツハイマー病を患い、施設に入所したことを知る。
このじぃさん、親友の>>続きを読む
「中年の危機」
私は自他ともに認める酒飲みだ。高熱でも出さない限り、ほぼ毎日酒を飲む。
血中アルコール濃度が0.05%、ワイン2杯くらいがちょうどリラックスし、集中力を高めると言うのはよく分かる。>>続きを読む
FBI長官フーバーはその存在を許さなかった。
キング牧師やマルコムXが暗殺されていた時代、黒人解放運動ブラックパンサー党シカゴ支部のカリスマ、フレッド・ハンプトン。
ブラックパンサー党と言えば過激>>続きを読む
1933年ヨーロッパ、嵐の予感。
ドイツの総選挙でナチス党が第一党に。
主人公アンナの父は、ナチスを痛烈に非難してきた批評家で、なおかつユダヤ人。
ナチスの台頭で粛清に合う可能性があり、ドイツにはも>>続きを読む
人生楽しんだもん勝ち!
ゲイのアマチュア水球チーム「シャイニー・シュリンプス」
え〜実在するの〜!
元メダリストでイケメンマッチョのマチアスは、インタビュアーにゲイを揶揄する暴言を吐き、世界水泳>>続きを読む
お、まさかのファンタジー。
最近注目の、フランソワ・シビル目当ての鑑賞。なかなかの好演、色んな表情を見せてくれました。
高校時代に一目惚れし、結婚したフランソワ演じるラファエルとオリヴィア。
幸せ>>続きを読む
え〜そういうことなの〜
実力派俳優たち勢揃いの、7人しか出てこないワンシチュエーションの密室劇。
まるで舞台劇のよう。
モノクロ映像が美しい。
クリスティン・スコット・トーマス演じるジャネットの>>続きを読む
「25年分のビデオの映像をつないで、人生を振り返る」っていうモキュメンタリー映画。
1993年パリ、13歳のマックスは、両親からビデオカメラを贈られ、家族や友人たちとのごくありふれた日常を撮り続ける>>続きを読む
主人公ジョアン・カルロス・マルティンスは、ブラジルのピアニスト。
「芸術は痛みによってのみ完成される」
彼のためにあるような言葉だ。
天才ピアニストとしての栄光と、そして度重なる不運と、それを乗り>>続きを読む
とっても不思議、とってもシュールな映画。
コメディとかクライムにカテゴライズされているけど、ん〜どっちもしっくりしないな。
詐欺で生計を立てる、風変わりな両親と一人娘のオールド・ドリオ。
この両親は>>続きを読む
冬季北京オリンピック、女子フィギュアのROC“ワリエワ“のドーピング問題が話題だったから、この映画を見てみた。
ドーピング問題のドキュメンタリーという認識で見始めたのに、個人や組織の問題ではなく、国>>続きを読む
おーい悪ガキたち〜
それは風船じゃないぞぉ〜
もっと違う使い道があるんだぞ〜
ジャケの写真がそのシーン。
1990年代の広大な草原のチベットが舞台。
じいちゃんと夫婦と幼い子供2人が、牧畜で生計を>>続きを読む
え、これがドキュメンタリー!?
全くそんな風に感じさせない。
特別養護老人ホームの潜入スパイは、83才のおじいちゃん。
監督がかつて探偵事務所で働いていた頃、入居者の家族から、内部調査の依頼が多く>>続きを読む
長い長い映画だったけど、見終えてほんとに良かった。
魂が浄化されたような気持ちになった。
「数奇な運命」とはその通り。
そんな時代だった。
「真実はすべて美しい」
美しい叔母の残した言葉。
幼いリヒ>>続きを読む
ミカ・カウリスマキ監督作。
フィンランド北部の村×中国人。
「美味しい料理は人を幸せにする」
ん〜なんとも耳が痛い(料理は苦手)けど、確かにその通りだと思う。心も身体も健康になるって素晴らしい。>>続きを読む
戦争は避けたい、したくない、それは多くの人たちの気持ち。
一触即発は、今まさにウクライナを巡る情勢と重なる。
何とか紛争を回避できないかと、思う気持ちは変わらない。
もし、自分に回避出来る方法があ>>続きを読む
ミナリ=せり
根っこが美味しいらしい。
大地(大国)に根を張るのは、至難の業。どうやって生きていくのか。
コツコツと地道にできる仕事で、何とか生活していくのか、大きな目標を持ってリスクに立ち向かうの>>続きを読む
痛快と言う言葉は、この映画のためにあるような、青春サクセスストーリー。
普通の映画より相当長いし、10年以上前の映画なので、少し古臭さを感じたり、あまりのキャラクターの濃さにの戸惑ったりしたけど、多>>続きを読む
ナポリの美しい景観が楽しめる。
ジャケもとびきり美しい。
1980年代のナポリ。監督パオロ・ソレンティーノ監督の自伝的映画のようです。
前半は少年ファビエットの日常を淡々と描いている。
ファビエッ>>続きを読む
「PASSING」
別の人種として世間に認識されること。
一滴でも黒人の血が入っていれば、黒人と呼ばれる社会で、黒人だけど白人として生きている人を描いている。
俳優レベッカ・ホールの初監督作品。脚>>続きを読む
「ステージ・マザー」は、芸能界で仕事をする子供のマネージメントする人ではなく、自らステージに立って歌う母親の話でした。
音信不通だった息子の訃報が届き、単身サンフランシスコに向かった母親が、ドラァグ>>続きを読む
ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ。2人の大スターが演じるの静かな映画。
高齢の男女の孤独と、誰かと繋がっていたいと思う気持ちを描いた映画。
マティアス・スーナールツ目当ての鑑賞だったけ>>続きを読む
母親としての重責。
純粋に子供を愛せなかった過去の一時期が、あるきっかけによってトラウマとなり甦る。
オリビア・コールマン演じるレダは、ひとり静かにギリシャの海岸近くの宿で休暇を過ごす筈だった。>>続きを読む
実話に基づくかもしれない物語。
こんな人間に誰がした。誰もが欲望の塊。
権力者も金持ちも貧乏人も、老若男女、自分の目の前の都合ばかりを主張する。
映画だからって誇張しているだろうけど、あながちあり>>続きを読む
「パリ」というタイトルに、ついつい釣られて鑑賞。
この映画のパリはお洒落と言うより、リアルなパリの裏通りを歩いているような気分にさせてくれる映画。
ふたりの男女が主人公。ふたりは隣のアパートに住ん>>続きを読む
tick tick …秒針の音がする…
30才まであとわずか、カウントダウンが始まっている
30才になろうとしているのに、また何も成し遂げていない。夢も恋愛も手詰まり状態。
30才っていうのは、ち>>続きを読む
人の顔はひとつじゃない。
〝正義と悪〟
〝真実と嘘〟
〝偽物と本物〟
〝聖人と悪人〟
それらはみんな紙一重。
人間は両面を合わせ持つ。
第二級殺人で少年院に入った主人公ダニエルは、神父の教えによ>>続きを読む
ベイビーティース=乳歯。
16才ミラの最後の乳歯が抜ける。
病を抱えたミラが初めて恋を知る相手は、ちょっぴり風変わりで、不良じみた青年モーゼス。
腫れ物に触るように接する他の誰よりも、ミラにとって>>続きを読む
いやぁ世の中変わったのもです。
「ブロークバック・マウンテン」の頃とは大違い。
ここ2~3年…いや、ここ1~2年でゲイに対する世間の認識が随分変わったなと思ってたけど、この映画ではもうちょっと先を行>>続きを読む
銃社会アメリカの悲劇。
サンドラ・ブロック制作の渾身の作品。
サンドラ演じるルースは、保安官殺害により服役。模範囚で20年後に出所し保護観察に。
チャイナタウンにある、狭く薄汚い共同住居を提供され>>続きを読む
美しいジャケとロマンティックなタイトルに惹かれて鑑賞。
スプラッシュやシェイプ・オブ・ウォーターを彷彿させる、人魚の出てくる仏のファンタジー映画。
POPな色使いと、スタイリッシュでお洒落な映像に>>続きを読む