たまさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

居場所を求めて。

13才の少年スティービー。家では兄に暴力を振るわれ、母も自分のことしか頭にない。

そんな中、スケートボードをカッコよくこなす若者たちに憧れるスティービー。何とかお近づきになりたい
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

実際の嘘に基づく話。

ニューヨークに暮らす、中国系アメリカ人女性ビリー30才。まだ生きるべき道を模索中。

中国に住む大好きな祖母が癌で余命僅かと知り、両親の反対を押し切り中国へ。

祖母の病気を隠
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

おおぉ!懐かしのカセットテープとウォークマン。

よくこれで音楽を聴いたものです
“ ブルース・スプリングスティーン”じゃなかったけどね。

1987年の高校生には“ ブルース・スプリングスティーン”
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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

3.5

「冬時間のパリ」という邦題から連想する、お洒落でロマンティックな映画ではない。
フランス映画ならではのドロドロの不倫をさらりと描き、変わりゆく時代に対応しようとする大人たちの物語。

「変わらないため
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

思春期の子はなんにでも感化されやすい。そして大人には考えられないほどのめり込む。
今までと違う事に興味を持ったり、人と違うことをしたくなったり。
中二病と呼ぶには事が重すぎる。

アメッドの場合は、過
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

3.5

気球で国境を越える。
なんとなくワクワクする話だけど、アドベンチャーでも、ファンタジーでもない。

1979年東ドイツから自由を求めて、西ドイツへ脱出を試みる一家の話。
この当時は車のトランクに身を隠
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.0

ごく普通のおばあさんに見えるのに、実は知られざる過去が。

いやぁ不謹慎だけど、平凡な人間には国家や世界を左右させるような過去があるなんて、カッコイイなとつい思ってしまった。

ジュディ・デンチ演じる
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

「図書館の奇跡」というサブタイトルに、ハートウォーミングな映画を想像してたら、実は社会派。

オハイオ州シンシナティ、大寒波の到来でホームレスのシェルターも満杯。凍死者も出ている。
公立図書館の開館時
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マーウェン(2018年製作の映画)

3.0

究極のオタク(←褒めてる)
事実を元にした映画。

暴行され脳に障害を負ったマークは、過去も自分の名前すら忘れてしまった。

マークの頭中は“ マーウェン”と呼ばれるフィギアの世界。
ナチスと闘う大佐
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.5

年老いた美術商。
最後に一花咲かせたいと思っていた矢先に、出会った名もない作品。

人生最大の大勝負に出る年老いた美術商。そこに高校生の孫が体験学習のためにやってくる。

その孫が今どきのチャラくてテ
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.5

中年の女性がFacebookで若い女性を装い、若い男と恋に落ちる。
イタいイタすぎる。
見ていていたたまれなくなるほど。

ジュリエット・ビノシュ演じるクレールはキャリアも知性も美貌もあり、夫と離婚後
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さよなら子供たち(1987年製作の映画)

3.5

「さよなら子供たち」
神父はこの言葉に、未来を担う子供たちに、何かを伝えたかったのだろう。

ドイツ占領下のフランス。パリを離れカトリックの寄宿舎に疎開し生活を送る子供たち。

あまりに無邪気な子供た
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.5

友情っていいな。

インドの秀才たちが集う工科大学の寮で巻き起こる、濃いキャラたちのハチャメチャな日常と、20年後の親の世代となった彼らを交えながら描く。

主人公アニの息子は、大学受験に失敗し「自分
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最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.0

「最高の花婿」の続編。

前作でユダヤ人、中国人、アラブ人、コートジボワール人の移民と結婚した超美人四姉妹と、保守的で裕福なフランス人両親とのドタバタを描いたコメディ。

今回はそれぞれのカップルがフ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

まったく罪のない黒人男性が、白人警官に殺される。

目が覚めると、また同じ朝を迎えやはり殺される。
また目が覚める、今度は殺されないように努力するけど、やっぱり殺される。
次に目が覚めて、あらゆる工夫
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.0

豪華キャストが、モザイク画のように絡み合う。

純真で一途なトーマス。ひとりの青年の、成長記のような映画だと思っていたけど、もう少し複雑な話だった。

登場人物がそれぞれ事情を抱えながら、無難に生きて
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.0

イーサン・ホークが悩める牧師を演じる。

ニューヨーク州の片隅の小さな教会、信者もまばらで、メガチャーチの傘下に置かれている。

イーサン・ホーク演じる牧師トラーの元に、アマンダ・セイフライド演じるメ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

「盲点」
見えるもの、見えていないもの。

ジョージ・フロイドさんが、まだ生きていた頃の話。

黒人のコリンは保護観察中、幼なじみで親友の白人マイルズ。

悪ふざけが好きなマイルズに常に振り回されるコ
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レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.0

女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコの半生を描いた映画。約100年前の物語。

「絶対音感」
ちゃんとした教育を受けていなくても、これを武器に、夢である指揮者を目指して突き進む、サクセスストーリ
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ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

3.5

こんな映画を作っちゃったら、スパイク・リーに甘いと叱られそう。
KKK支部長と黒人女性との友情の物語。
マジで実話ですか?!

1971年、ノースカロライナ州ダーラム。
黒人の通う学校が火事で使えなく
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これからの人生(2020年製作の映画)

3.5

ソフィア・ローレン主演。

年齢を重ねても、強烈な個性と美貌と存在感は健在。

息子が監督をしている。

ホロコーストを生き抜いた、ソフィア・ローレン演じる、高齢女性マダム・ローザ。
行き場のない子供
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.5

ジュディ・ガーランドが、47才で亡くなる半年前の、ロンドン公演を描いた映画。

才能に恵まれたけれど、愛情には恵まれなかった子供時代。

ジュディ・ガーランドの事は名前しか知らないし、オズの魔法使いす
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スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

胸糞悪い映画だと敬遠していた。でも憎きセクハラCEOを失脚させ、ラストはハッピーエンドなんだし、見てみるかと思ったけど…

全然ハッピーエンドなんかじゃなかった。

大きな壁が崩れても、さらに大きな壁
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

3.5

ブリット=マリー
独メルケル首相似の、63才主婦。

完璧に家事をこなす、ブリット=マリー。とことん几帳面な性格。見ていて小気味よい。

夫の浮気が発覚し、家を出ることを決意するけれど、歳も歳だし仕事
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ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

「a true story」

競馬のことは無知だけど、結果も分かっているけど感動します。

豪で最も有名で過酷な、競馬のメルボルンカップ。女性騎手は出場することすらままならないよう。

10人兄弟姉
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ペンギンが教えてくれたこと(2020年製作の映画)

3.5

ペンギンが出てこない!!

オーストラリアの海岸沿いの美しいロケーションと、リゾート地のような開放的な家で暮らす家族。

少年が保護した白黒のカササギに、「ペンギン」という名を付けたのだと…

実話を
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

3.5

まるで熊のようにでっかいベン・アフレック。
缶ビールが小さく感じるのは気のせい?

大きな大きな悲しみを負い、その悲しみから抜け出せない人は、自分の力だけでは、もうどうしようもないものなんだなと感じる
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

4.0

失われた15年。
でも、人生はいつでもリセットできる。

人生の折り返し地点に差し掛かったアニー。イギリス南部の海岸沿いの街で腐れ縁のダンカンと暮らしている。

ダンカンが心酔する、1990年代の米の
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イーダ(2013年製作の映画)

4.0

アカデミー賞外国語映画賞を受賞した良質のポーランド作品。

修道院で暮らす孤児の少女アンナ。修道女としての祈願式の前に、唯一の親族の叔母に会うことになる。

その叔母から、思いもよらぬ真実を告げられる
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ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

3.5

世界最大の民主主義国家インド。

インディアン・ドリームは、金とと犯罪が無ければ成り立たない。

起業家として成功する主人公の物語。それなのに、何故か気持ちが重くなる。

主人公バルラムは、持ち前の頭
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トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.0

宝物は存在する、色んな宝物が。

母の言葉通り、トールキンは宝を見つけた。
身分やお金に左右されない宝を。

トールキンの小説を読んだこともなく、ファンタジー映画も見ないので、この映画を充分理解出来た
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フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて(2019年製作の映画)

3.5

野太い歌声、強固な友情。

イングランド北部の漁港、コーンウォール。これがイングランド?!と思うようなロケーション。

地元を愛する漁師たちが唄う民謡が、ひょんなことから音楽関係者の目にとまり、あれよ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

浮遊する魂。

ノマド。
この映画がなければ知ることもなかった人たち。

素晴らしい映画だけど、面白味は全くない。ドキュメンタリーのように淡々と、人々の生活と会話が、どこか曇ったような広大なロケーショ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.0

何かと話題のシャイア・ラブーフ。だけど演技は光る。

荒れくれた漁師のラブーフ演じるタイラーは、盗みや悪事を働き、逃亡を余儀なくされる。

一方ダウン症の青年ザックは、行き場もなく、何故か老人養護施設
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私というパズル(2020年製作の映画)

4.5

ひとつのパズルのピースを無くしたために、全てが崩れてしまう。

橋は完成しなかった。

あんなに愛し合っていたはずなのに、娘の誕生を心待ちにしていたのに、まさに天国から地獄へと落とされたような感情。
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

エイス・グレードとは8年生のことらしい。
日本で言うと中学2年生。中二病と言われる年齢ですね。
アメリカとの違いは8年生の後に高校に入学するよう。

今どきの子(表現がおばさんぽい‪w)は大変。
学校
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